砂漠を走る戦車の中で、感動の再会を果たした夕立姫。
戦車の燃料は霊子コンデンサなのだが、この世界は
コンデンサー残量が殆ど減らない。
「爺、生きててよかった……」
「姫様こそ、ご無事で何よりでございます」
そんな中、外では激戦が繰り広げられているが、
この地域では、
そんな中、
『予定通り、いずも改二をピックアップ。インド南で会おう』
「智紀は、ちゃんと裏で動いてくれてたんだね?」
「そうだね。兎に角待機せよ、と言われたからどうなるかと思ったけど、いきなり敵だらけだから、びっくりしたよ」
そんな中、外からの報告が入る。
「隊長!黒いトカゲに乗った鉄鎧の集団が接近中。
「許可する。先頭の……アレはドラゴンか?アレに誘導して撃墜せよ!」
隊員が、携帯していた携帯SAMを構えると、狙いを澄ます………トリガーを引くと、誘導弾が空へと撃ち上げられて行き……
ドラゴンが大爆発を起こし、地面へと叩き付けられる。
爺も顔を出すと、顔面蒼白になる。
「何てことをしたんですか!?アレは告死隊と言って、精鋭の竜騎士で‥…」
その言葉を、途中で制した裕二はニヤリと笑った。
「問題ありません。奴等にはこう言ってやります。『
その号令の後、自身は12.7㎜重機関銃M2で弾幕を張る。有効射程は2000mだが、十分な距離にいる竜騎士は、
その銃弾に貫かれ、次々と命を奪われて行く。
竜騎士の魔法で制御している黒龍は、制御不能に陥って同士討ちをしたり、墜落したり、と近づけさせない。
それと同時に、やってくる地上の七星軍の人間部隊も、隊員達の89式小銃の餌食となって、次々死んで行く。
「すごいっぽい……
感嘆の声を漏らす夕立姫に、戦車の操縦員は冗談交じりに答える。
「奴等にとっては、
結有も外に出て、迎撃に参加している。
こちらの竜騎士団も逃げ散って行くと、今度は地上の部隊を蹴散らしにかかる。
銃を乱射したり、滑腔砲を発射しながら敵陣を切り裂いていく。突破の際は、銃剣に変えた
定期的に、いずも改二リペアと連絡を取り合いながら敵を蹴散らして、百名近い戦死者を出したものの、無事合流地点にやって来た。
合流した日向は、「まあ、そうなるな」と言いながら、魔神を蹴散らしていた。
――――――ー
その頃、ジャポネの
湊と未来。
湊の方は、『
―――ー無事、鋼鉄の方舟を、そちらに御送りできたようですね。
(はい。貴女のお力添えのおかげです)
――――そちらに、増援物資をお送り致しました。
(はい、ありがとうございます)
眼の前には、
「
『はい……』
――――――
既に、この
いたとしても、復活した艤装能力の、無数の主砲の餌食になって行く。
「初めてお目にかかります。
敢えて臣下の礼ではなく、軍人としての敬礼をする。
「ご丁寧にありがとうございますっぽい。私は各務原夕立です」
その言葉に夕立姫も答える。その後に、杏奈も敬礼をする。
「小官は、艦長代理の村井杏奈と申します」
「何か、薄雲調子悪いから寝てるぜ。という訳で、艦長の高天原智紀だ。よろしく」
「知ってるの。薄雲っぽい」
その横で、
「予定では、ジャポネに補給物資が届いてる筈だから。まあ、この濃密な霊子の世界、何とかなろう」
全員が自己紹介を終えると、一同はラウンジでそれぞれ過ごしている。
フレーゲルの周りには、女中さん達が集まっている。
「
「いいじゃないか。フレーゲル男爵は男を上げたからな」
ゲンナリしている智紀に、瑞希が珍しく笑みを浮かべて、声を掛ける。
家臣団の人達や女中さんやフレーゲルは、この機械の城に驚いていたが、
便利なラウンジに次第に慣れて行き、今ではゆっくり寛いでいる。
デッキでは、特別教導隊が反省会をしている。
反省会とは名ばかりの、
8分の1の損害を出してしまった為、
この教導隊は、
そんな
ヘリコプターで先行して、夕立姫と
その間も、ジャポネを攻める魔神達を蹴散らしながらではあるが………
そして、漸く皇都名古屋への入港許可を携え、
いずも改二リペアはゆっくりと、ジャポネの皇都である