rikkaのメモ帳(短編・走り書き集)   作:rikka

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【FFⅦ】リアルラッキーマンとこそ泥娘の旅日記
FF7①


 目が覚めたらどっかの建物の中にいた件について。もう半年くらい前の話になるけど。

 ぶっちゃけここがどこかすら未だに分からない。分かるのは、自分がいた日本では絶対にないということくらいか。

 

 だって外に変な化け物がうじゃうじゃいるんだもん。

 なに、あの黄色い鳥。

 なに、あの卑猥な奴。

 なに、あの機械みたいな奴。

 

 外出て真っ先に見たのがそれ。しかも人が襲われている所。そんなん見たら引き籠るしかないじゃん。

 

 今日も俺は、一日のほとんどを筋トレで過ごす。

 やる事といったら、ここに置かれている謎の言語で書かれた書類の解読を進めたり、なんか綺麗なデッカい宝石――後から知ったが、マテリアと呼ばれる物を磨く事くらいだ。

 

 ご飯……と言っていいのか分からんけど、食う物はあった。

 最初はあからさまに危ない薬だったから手を出さなかったけど、ぶっちゃけ二日で限界が来た。

 なんか瓶に入ったゼリーみたいな感じのもので、瓶のラベルはほとんどインク消えてて――いや、そもそも文字が分からないから意味なかったか。多分6,7文字位で、最初と最後の文字がアルファベットのLとPに似ていたような気がするが……まぁ、それを飲んだのだ。

 結果、生きている。

 というか、意外と美味かった。今も、ほぼ毎日三食それを啜って命を繋いでいる。

 

(といっても、そろそろ尽きちゃうんだよなぁ。このゼリー? みたいな薬。栄養剤かな)

 

 そう。いつかは外に出なくてはならない。けど、ここらはあの化け物に四方八方を囲まれている。

 筋トレもいつか外に出るための準備……ではあるのだが、実際には踏ん切りがつかなかいままだったと言うのが正解か。

 とはいえ、さすがにもう限界が近づいている。

 

(今ここにあるもので使えそうな物っつったら……)

 

 何かに使えないかと思って用意したのは、転がっていた木の板を削って作ったお手製の弓だ。矢はあんまりないが――こればっかしは仕方がない。

 何度か、手作りの適当な的で練習している。狭い建物の中だからそんなに離れての練習はしていないけど、どうにか百発百中の腕にはなったと思う。

 それと、作業用ナイフをモップの柄に接着剤とロープでくくりつけた槍も。

 こっちに関してはまったく練習していない。出たとこ勝負となるだろう。

 

(金っぽいモノはあるからなぁ。それを使って近くの街まで行ければ買い物位出来る……と、思う)

 

 問題は、そこまで無事に辿りつけるかどうか。

 ここにおいてある本や日記等を読んでいて、このマテリアとかいう宝石が戦いに使える物だというのはわかったが使い方が分からない。

 

 今の所理解しているのは、この建物が『神羅』という会社? 国? の所有物だった場所で、『ウータイ』という国との戦争の途中か、あるいは終わってからここは放置されているようだ。

 年号や日付も乗っているけど、今がいつなのか分からないので意味がない。

 

「さて、問題はいつ外に出るか、だな」

 

 とりあえずマテリアと呼ばれるピンクや黄色の宝石は肌身離さず持っている。ひょっとしたらふっと使えるかもしれない。

 

 なんとなく、弓を手に取る。

 正直、槍を使った近接戦闘は出来そうにない。

 だから、これだけでもしっかりと使えるようにしなければと、そう考えている。

 

 適当に見回して、ここから見える天井で一番遠い四隅を見つけ、そこに狙いを定める。

 そして矢を番え、弦を引絞り――放つ。

 

 聞き慣れたダンッ! という音と共に、矢が突き刺さる。

 そして、聞き慣れない『バカンッ!』という音と共に天井板が外れ、何かが落ちてきた。

 

 反射的に、槍を構える。

 ついに入ってきてしまったかと、覚悟を決めて侵入者に切っ先を向け……首をかしげる。

 

 自分と同じように手足があり、同じような顔のつくり――というか、人間だった。

 自分よりも少し幼い感じのする、少女だ。

 

「…………」

 

 ふと、この建物にあった書類や本を思い出す。正確には書かれていたその文字を。

 少しずつ解読できるようにはなったが、自分の知る言語とは違うという事実は、言葉が通じるのだろうかという不安を産んだ。

 

「え、え~と……」

 

 もっとも、そんな不安はすぐに解消された。

 へそを出した緑のニットタンクトップにホットパンツ、肩当て、そして背中に大きな手裏剣を背負った少女は、背中の獲物を抜くでもなく、気軽に『よっ』と敬礼するように手を額に当て、

 

「あ、アタシユフィ! ひとつよろしく!」

「……まず色々と説明しろ」

 

 

 




ラックアップをがぶ飲みした結果リアルラッキーマンになった男の話
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