rikkaのメモ帳(短編・走り書き集)   作:rikka

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FF7⑦

 (ようするに、この星は今現在、常時血を抜かれているような物なのか)

 

 星命学始まりの地、コスモ・キャニオン。そこではこの星に流れる生命の還元という物について教わった。

 ブーゲン・ハーゲンというお爺ちゃんが俺を気に入ってくれたのか色々と教えてくれて、おまけに宿どころか俺とユフィの仮住まいまで提供してくれた。いや、本当にありがとうございました。

 

 ユフィは最初こそ退屈そうにしていたが、二日目くらいから付近のモンスター退治や狩りを手伝い初めていた。

 

『だって退屈なんだもん』

 

 と毎日のように言っていたユフィだが、何気に気に入っていたのではないだろうか?

 コレルの日々に比べるとあれだが、ブーゲンハーゲンの授業と手伝いを終えて仮の家に帰ると、コレルの時のようにユフィが食事の用意をしながら『おかえり~っ!』の一言を言ってくれるというのは……癒される。

 正直、めちゃくちゃ癒された。

 

 そんな生活がしばらくして、大体の事を学んでから、俺たちはブーゲンハーゲンから頼まれごとを一つ受けた。

 

『ナナキという、見た目は獣だが喋る事が出来る者がいる。ソイツを探しだしてはくれんかのぅ?』

 

 そう依頼を受けたのが一週間程前。

 その後すぐにコスモ・キャニオンを出発した俺たちは今――

 

「トール! 浜辺で寝てばっかじゃ意味ないじゃん! ほら泳ご泳ご!!」

 

 ビーチでバカンスを満喫していた。

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「それでですね? プレジデント神羅が購入された別荘と同タイプ――いえ、更に豪華なお屋敷が……えぇ、ただし同じものより広い庭にプール、そしてプライベートビーチも付いて……もちろんお値段はその分張りますが……」

 

 コスタ・デル・ソルについてちょっと街を見ている間に、自分達の元に群がったのはコスタ・デル・ソルの不動産屋さん達だった。

 この世界でもトップに入るリゾート地。ここに別荘を構える金持ちは多いらしく、俺もそういう中の一人だと思われたのだろう。

 なにせ、あそこの『園長』は俺の名前を顔写真と共に各地に売り出しているのだから。

 チョコボ牧場経営者にしてレーサー、そしてバトル・スクウェアの常連。

 これくらいの宣伝なら堂々と引き受けていいんだけど、『雷神トール』は止めてくれませんかねマジで。

 

 ともあれ、金は持っているだろうという考えで声をかけてくるものの多い事多い事。

 なんかもう面倒になってきたので適当に一か所決めて購入する事にした。

 港町でもあるコスタ・デル・ソルに、いつか拠点を持ちたいと思っていたのでも嘘ではないので。

 

「分かった。目にして、悪くなかったら一括で買おう」

「一括で!? あ、ありがとうございます! ささ、どうぞこちらに!」

 

 で、購入した別荘にて、しばしの休憩を取っている訳だ。

 決してブーゲンハーケンの爺さんの依頼を忘れたわけではない。

 だが頼む、マジで休ませてくれ。

 

 途中一度コレルに寄った時にPHSという連絡手段を手に入れてしまったおかげで。チョコボ牧場の関連で色々と仕事をこなしたり、この街の有力者に挨拶に廻ったりしたうえ、この近辺の魔物狩りや安全圏の構築で剣と槍振りまわしたりサンダガブッパしまくったりして本当に疲れたんだ。ここ暑いし……。

 

 ユフィもちょっと疲れ気味だったので、少しの間ここで徹底的に休養を取る事にした。

 

「トールってば、最近ちょっと年寄り臭いよ~?」

「……さすがに、それは堪えるな」

 

 まさかこの年で年寄り呼ばわりとは……。

 今、俺とユフィは海辺で並んで釣竿を持ってボーっとしていた。

 

「泳ぐと言っても、二人だけでは少し寂しいだろう? ユフィと並んでプカプカ浮いているのも、それはそれで悪くないけど」

 

 なんというか、波のおかげで足音が安定しなくてちょっと怖かった。

 ……なんてユフィには言えないけどさ。

 や、いつも以上に露出の多い水着でユフィがしがみついてくるのもすごく良いんだけどさ。

 

「こうして、ゆっくりユフィと肩を並べるのも悪くない……と、俺は思う」

 

 いやホント、ユフィが元気一杯なのはよく知っているけど、たまにはこうしてゆっくりしてるのもいいと思うんだ。

 コレルでは魔物退治に農作業に復興作業、牧場運営。コスモキャニオンではほぼ休みとはいえ魔物退治に忙しかったのは変わらず。コレル山脈では山道整備も兼ねて魔物退治。

 ……一番多いのはなんだかんだで戦闘か。

 うん、やっぱ一度長い休息が必要だわ。

 魔物だろうが盗賊だろうが、この間ちょっかい掛けてきた黒スーツの相手だろうが、こうも戦ってばかりじゃ心が(すさ)む。

 

「…………そんな事言うの、卑怯じゃん」

 

 ごめんて。

 

 釣竿片手にちくちく脇腹を攻撃してくるユフィの左手をあしらいながら、のんびりと海面を眺める時間。

 うん、悪くない。本当に悪くない。

 

「――あっ、ユフィ。引いてるぞ」

「うっそ、マジで!?」

 

 この日の夕飯は、二人で釣った魚尽くしでしたとさ。

 あ、ユフィもだいぶ魚捌けるようになったみたい。

 

 




魔晄炉爆破前にミッドガル潜入で終わらせて後は後書きでその後をまとめるくらいでいい気がしてきた

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