いきなり超遅い更新申し訳ありません。
綾城「警備府に……自分がですか?」
横須賀鎮守府に併設されている海軍本部、その最奥に位置する部屋。
そこは、元帥と呼ばれる海軍のトップが存在する執務室であった。
部屋の主の名は海原元帥。
海原「うむ、今年卒業の中で君だけは妖精を見ることが出来る。この妖精が見えることこそが、提督として鎮守府や警備府に配属となる最低条件であるからな」
そう言い海原元帥は視線を横にずらす。
つられて綾瀬も視線をずらせば、海原元帥の執務机の上に3人の妖精がいた。
手の平サイズの小人……身長にして15センチ程の妖精がこちらを見上げている。
白衣、整備士、パイロットのような身なりをしており、敬礼をした状態でこちらを見上げている。
海原「彼女たちこそが妖精であり、後に紹介する艦娘や施設の管理に欠かせない存在でもある。視線を向けたということは、彼女たちが見えているのだろう?」
元帥の言葉にただ、黙って頷くのみだった。
海原「彼女たちからの指名だ。今年度の卒業生の中で君だけに見えており、また彼女たちもそれを理解している。故に卒業してすぐではあるが、提督として新しく作られる場所へと配属となる。これが命令書他一式だから確認してくれ」
机に置いてあった封筒をこちらに渡される。……白衣の妖精がこちらに持って来たというのが正解か。
目の前に来た封筒を手に取り、中から書類一式を取り出すと、指令と大きく書かれた紙が一番上に来ていた。
書式は間違いなく正式なものであり、元帥の署名と認印が記されており、書類には確かに新しく建設された警備府へ配属するよう書かれていた。
綾城「……警備府?」
海原「うむ。奄美にも警備府はあるが、場所的に鹿児島の指宿警備府と、沖縄の那覇警備府の間の位置しており、近海警備と両警備府の支援が目的とされていた。だが、近年の深海棲艦の攻勢に1年もしないうちに業務がパンクしてしまい、今は佐世保にも協力を要請して立て直しているところなんだが中々上手くいっていないようだ」
綾城「徳之島に警備府を新たに作った理由とは?」
海原「奄美警備府は立て直しの最中とはいえそれなりに戦力は揃っている。そこで、奄美警備府には佐世保と協力して支援のみを行ってもらい、君には近海警備のみを行ってもらう。立て直しが終わり君の方も落ち着いた頃にはまた新しく指令を出すが、しばらくは戦力の拡充と近海警備をに力を入れてもらうことになる」
綾城「そういうことですか。了解しました。私、綾城翔馬は本日、現時点をもちまして徳之島警備府へ着任することを、ここにご報告いたします」
手元の書類は一旦置き、敬礼をして発言すると、元帥も敬礼にて返答を返される。
なぜか机の上の妖精たちも敬礼をしているが、気にしないでおく。
海原「了解した。ある程度の独立権限が必要だから階級は少佐だ。それと警備府と呼称しているが施設や設備に関しては鎮守府とそう変わらない。ここまでは大丈夫かね?」
綾城「はい、大丈夫です」
海原「うむ。では、君の初期艦となる艦娘を紹介しよう。入ってきなさい」
元帥が部屋奥に声をかけると、隣室へとつながる扉が開き、そこから1人の少女が出てきた。
その少女は俺の前にまっすぐ来ると真正面に立ち、俺を見上げ敬礼をした。
川内「初めまして、提督。軽巡洋艦 川内型 1番艦の川内です。夜戦なら任せてください!」
やや勝気そうな感じで笑む様子やショートヘアーからは活発な様子が見える。
川内と名乗った少女は敬礼を解き、俺の後ろへと回る。
海原「彼女が艦娘だ。他にも色々いるが、その娘が君の最初の艦娘だ。」
綾城「艦娘……ですか」
海原「そうだ。見た目は少女の姿をしているが、艦装という装備を身に纏い、軍艦同様の火力と装甲を持つ存在でもあり、唯一深海棲艦に対抗できる存在でもある。まず君には任地で艦娘の建造を行い、戦力の拡充と近海の警備を頑張ってほしい」
綾城「艦娘を建造ですか? 想像が出来ませんね」
海原「そういうものと思ってくれればいい。艦娘は見た目は人の成りをして感情もあり食事もする。が、本来の姿は旧大戦で活躍し沈んでいった軍艦だ。意思ある軍艦、それが彼女たちだ」
後ろの川内を振り返るが、川内は首をかしげるだけだった。
川内「提督? どうしました?」
……とても軍艦には見えない。
だが、実際彼女たち艦娘のおかげで人類は生存圏を狭めることなく、今日を生きている。
それだけは紛れもない事実だ。
綾城「何でもない。では行こうか。元帥閣下、それでは失礼します」
海原「期待しているぞ」
元帥に敬礼し川内を伴い退室、大本営を出た後は諸々の準備を整えて、任地である徳之島警備府へと向かった。
西暦2100年 4月 1日のことだった。
色々あって入院していました。
退院後にPC壊れていて涙目に…… (´;ω;`)ウゥゥ
次で説明回という名のプロローグが終わります。
その次で他作品混ぜる予定。