艦隊これくしょんー死ねない提督と元ブラ鎮 作:ゆっくりRUISU
喜一が魔緒流に着任当日の話をした日の夜。
「じゃあ、昨日で一応筋力強化は出来てたので、今日はいつか理屈の話をしながら、実戦形式で硬化と筋力強化を併用できるようになってもらいます!」
「…実戦形式って、下手したらお前怪我しないか?」
「心配してくれるのは嬉しいけど心配ご無用!状態固定の術式を起動してるから今の私は不死身なのだ!…魔力消費が多すぎるから普通は使わないんだけどさ。喜一とか陽炎ちゃんみたく無限に復活できるのは異常だよ。
…っと、話が逸れちゃったね。
まずは硬化に関する理屈から!」
そう言うと、魔緒流は指を1本立てる。
「とは言っても、硬化に関する理屈は1つだけ。
硬化は、硬化を相殺できるって事!」
喜一と陽炎は顔を見合わせた。
「…相殺ってどういう事だ?」
「えっとねぇ…。
まず前提として、硬化した物は硬化してない物だと、強度に大きな開きがない限り破壊できません!喜一はこれは分かってると思うけどね?」
「…そういえば、剣を硬化した箒で止められたな」
喜一の脳裏に浮かぶのは、魔緒流が鎮守府に訪れた初日。
「んで、この前提を踏まえた上で!
硬化してる物体に、同程度の硬化をぶつけると、硬化同士で相殺されて硬化が解除されます!で、こうなったら本体の強度の勝負になるよ!
…硬化に使う魔力量に差があったらその差分は相殺されきらないけど」
「…つまり、硬化をぶつけあうのと硬化無しでぶつけあうのはほぼ同じって事?」
「正解!
硬化の理屈はこんなもん!
んじゃ次に、筋力強化の理屈!」
今度は指を2つ立てながら魔緒流が言った。
「まず筋力強化ってのは、魔力を溜め込んで爆発させる事で筋肉に流れる魔力量を増やすんだよね。だから制御し損ねると爆発します!
んで、次が本題!
硬化と筋力強化は併用できません!」
「…さっき併用できるようになってもらうって言わなかったか?お前」
「それは言葉の綾だね!
『同じ場所では併用できない』ってだけで、違う場所になら併用できるよ!こんな風に!」
そう言うと、魔緒流は腕を硬化させ、足に筋力強化を発動させた。
「…なるほど、それを出来るようになれって事か」
「そうです!んじゃあ、まずは二人で頑張ってね!」
そして、魔緒流は空に飛び上がった。
「…とりあえず、試してみるか」
呟いた喜一は、右腕に筋力強化、左腕に硬化を発動させた。
…だが、数秒もせずに腕の魔力が霧散してしまった。
「難しいな、これ」
「慣れるまでは大変だけど、頑張ってね!ある程度慣れたら実戦でやるよ!」
上空から魔緒流の声が響く。
数時間後、なんとか併用できるようになった喜一と陽炎は、魔緒流と実戦形式で練習する事になった。
「んじゃ行くよー!」
「おう!」
手始めに喜一は足に筋力強化を、腕と剣に硬化を発動させて飛び込む。
矢のように飛び出した喜一だったが、魔緒流は苦もなく対応した。
硬化を使い、足で喜一の腕を止め、勢いが止まった喜一の背中に、箒の柄を押しつける。
「『発破』ぁ!」
「グファッ!?」
直後、喜一の体が弾けた。
「んじゃ次、復活待ちの間に陽炎ちゃん!」
「…お手柔らかに!」
叫びつつ、陽炎は飛び出した。
喜一と違い、腕に筋力強化を、鉄棍に硬化を発動させて振り下ろす。
「筋はいいけどね!」
そう言いつつ、魔緒流は硬化を箒に、腕に筋力強化を使用してから箒で地面を叩いた。
バキャァッ!という音と共に地面が砕け、陽炎は体勢を崩した。そして。
「ぃよいしょおっ!」
「きゃあっ!?」
魔緒流は箒で陽炎をぶっ飛ばした。
数m吹き飛んでから陽炎は停止する。
「さー、どんどん行くよー!」
そう言い、魔緒流は箒を構えた。
次回は、エンゼ様が通常投稿してる『深海の長』とのコラボです!
…が、あちらに足並みを揃えたいので更新を一時停止します。
書き貯めしとくんじゃ。