艦隊これくしょんー死ねない提督と元ブラ鎮   作:ゆっくりRUISU

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コラボ話の後始末(?)
当然、深海に沈んでた喜一に書類が捌ける筈もなく、な話しです。


10話

喜一がひょんな事で行ってしまった深海から帰還した翌日。

 

「朝の爆死は2日ぶりだ…!」

僅かに歓喜すら含みながら呟いた喜一に、呆れたように陽炎が尋ねた。

「…あんた、深海棲艦の基地に行ってたのよね?死ななかったの?」

「あそこは穏やかな雰囲気だったからな。専守防衛をモットーにしてるらしいし」

何よそれ、と吐き捨てるように陽炎は呟いた。

既に、陽炎や矢矧には深海の鎮守府について話している。

…地図で大体の場所を見てみた所、深海棲艦の勢力圏のど真ん中であり、『細かい場所が分かっても仕方ない』と判断したからなのだが。

 

「…んじゃ、書類溜まってるからよろしく」

「ぐへぇ…。流石に丸二日空いた分多いな」

「グチグチ言わない。手伝うから」

「どーも…。後、扉に『爆殺厳禁』って貼ってくれ。この量は金庫に入らんから爆殺されたら諸々吹っ飛ぶ」

「それもそうね」

そう言うと、陽炎は扉に『爆殺厳禁』と書かれた看板を取り付けた。

 

 

そして、溜まりに溜まった書類を捌き始めたが。

「提督!深海に行った感想を!何か新兵器とかの情報は無かったんですか!?」

「深海は何回か行ったが相変わらず息苦しい、寒い、暗い!あと新兵器の情報を侵入者に見せるバカがいるか!」

青葉が押し掛けてきたり。…謎の情報網があるらしく、深海棲艦の基地に行った事まで把握していた。

 

「プロデューサーさん!那珂ちゃん、遠征から帰ってきたよー!」

「…疲れる要素が増えた」

「私もねー!」

「魔緒流はやめろって!」

那珂が遠征の報告をしに来て、魔緒流が便乗したり。

 

「死ね、クソ提督!」

「拳銃っ!?」

曙に頭を撃たれたり。…書類がないタイミングで撃ったのは流石か。

 

そんなこんなで疲労困憊になりながらも、なんとか喜一は3日分の書類を捌ききった。

 

疲れきった喜一が執務室を出ると。

「提督、お疲れさまです」

全身びしょ濡れの扶桑が立っていた。

「…すまん扶桑。濡れ鼠の状態で物陰から出てくるのはやめてくれ、心臓に悪い。てか、今日雨降ってたか?」

「いえ、昨日提督に使う為に仕掛けておいた、二段仕掛けの感電トラップの一段目を浴びてしまいました」

「…自分で仕掛けたのに?」

コクリ、と扶桑は首肯した。

ハァ、とため息をついてから喜一は口を開く。

「そのままだと風邪引くから風呂行ってこい。空いてるだろ」

「いえ、船渠はボイラーが壊れてしまいまして…。今明石さんと夕張さんが修理中なんですが」

「…あまり言いたくないが、流石不幸艦。

仕方ねぇ、俺の家の風呂使ってくれ」

そう言うと、喜一はポケットから鍵を取り出して扶桑に渡した。

「…ありがとうございます。

それと…」

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実は山城と翔鶴さんも巻き込んでしまって…」

「…3人とも、順番で使ってくれ。

俺は魔緒流に頼んで水死してくる」

言いながら、喜一は魔緒流を探して歩き始めた。

 

喜一がしばらく歩いていると、ばったりと瑞鶴に出会った。

「あぁ瑞鶴。魔緒流の奴知らないか?」

「提督さん。珍しいね、提督さんが魔緒流さん探すのって。…けど、魔緒流さんがどこにいるかはちょっとわかんないや。偵察機出そうか?」

「いや、そこまではしないでいい。地道に探す」

「そうなんだ。そう言えば、翔鶴姉知らない?さっきから探してるんだけど…」

「…俺用のトラップを扶桑が仕掛けてたが、巻き込まれてずぶ濡れになったらしい。船渠は今水風呂の有り様らしいから、交代で俺の家の風呂を使わせてる。…多分今日は執務室横の仮眠室で寝るようだな」

「そう言えばあったっけそんなの。

…あっ、忘れてた」

そう言うと、瑞鶴は懐に手を差し込み。

 

「ていっ!」

「物理法則仕事しろっ!?」

まさかのショットガンで喜一は吹っ飛ばされた。…どこから出したのは気にするな。

 

 

しばらくして復活すると、探していた魔緒流が喜一の顔を覗き込んでいた。

「探してたみたいだけど、どした?」

「いや、今日家の風呂が使えそうにないから水死させてもらおうと思ってな」

「あれ、喜一の家のボイラーも壊れた?」

「…扶桑と山城と翔鶴が濡れ鼠になったから使わせてんだよ」

「なるほど!んじゃ行くよー!」

そう言って、魔緒流は魔法で水流を生み出し。

 

「ちーす提督ー!明石さん謹製の、このスタンガンの威力を思い知れー!

…え?」

「ちょっ、おま」

「あっ」

鈴谷がスタンガンを持って飛び出してきた。

…当然ながら、殆どの水は電気をよく通す。

つまり。

 

「「アバババババババッ!?」」

鈴谷と喜一は感電した。

 

 

「死にかけたし!」

中破し、髪からプスプスと黒煙を上げながら鈴谷が叫んだ。

「よく見てから仕掛けろよ…。とっとと入渠してこい。多少冷たいのは不注意の自己責任な」

「冷たいのはボイラーのせいじゃん!」

「お前が無茶しなけりゃ入渠の必要も無かっただろ」

「そうだけどさー…。

そうだ!後で提督の家のお風呂使わせてよー。そっちならボイラー使えるよね?」

「…濡れ鼠の先客がいるからキツいな。扶桑と山城と翔鶴が使ってんだわ」

「えー…。なんで不幸艦組が使ってんの…?」

「自業自得ではあるが、順番のせいだ」

ぶーぶー、とぼやきながら鈴谷は入渠ドックへ向かっていく。

それを見ながら、喜一は食堂に向かった。

 

 

その後の食堂にて、頼んだ定食を食べた喜一は違和感を覚えたので間宮に尋ねた。

「…間宮さん、隠し味に何入れたの?」

「たまには私も、と思ってフグの肝を提督の味噌汁に入れておきました♪」

「ナチュラルに 殺意高いぜ 間宮さん。喜一、死に際川柳」

ガクリ、と喜一は倒れ伏した。死因はテトロドトキシンによる中毒。




本日の死因
爆発 1回
拳銃 1回
ショットガン 1回
毒 1回

…瑞鶴がショットガンを隠し持ってた方法?
多分妖精さんの仕業。
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