艦隊これくしょんー死ねない提督と元ブラ鎮 作:ゆっくりRUISU
ただし描写は省略してます。
演習当日なのだが、先に両艦隊の編成と結果を言おう。
編成
嘉祢画艦隊
旗艦 榛名改ニ
僚艦 羽黒改ニ
古鷹改ニ
大井改ニ
時雨改ニ
江風改ニ
永谷艦隊
旗艦 陽炎改ニ
僚艦 雪風
不知火改ニ
矢矧
浜風乙改
曙
結果
嘉祢画艦隊
榛名・古鷹・大井・江風 判定大破
羽黒 判定中破
時雨 判定小破
永谷艦隊
曙 中破
不知火改ニ・矢矧 カスダメ
よって、喜一が率いる艦隊の勝利となったのである。
だが、これに嘉祢画大佐が抗議した。
「この演習は無効だっ!
なんなのだ貴様の旗艦はっ!?」
「ご覧の通り、不死身ですよ。理屈は知りませんけどね」
「そんな者を演習の旗艦に据えるなっ!」
「それは妙な事を。演習ならば不死身だろうが関係無い筈ですよ?」
煽るように言いつつ、喜一は立ち上がる。
「確かに彼女は死にません。肉片になっても再生します。
…しかし、これには条件、もとい前提があります」
「前提、だとぉ?」
「えぇ、前提。
…貴方がした様に、実弾で撃たれでもしない限り演習では負傷しないので、再生も何もないのですがねぇ?」
ギクリ、と硬直した嘉祢画大佐を見て、『バレてないと思ってたのかよ…』と喜一は心の中で悪態をつい
た。
そう、喜一の予感した『最悪』とは、演習に置ける実弾の使用である。
当然、実弾では演習弾と異なり、損傷判定を与えることは出来ない。
だが、そもそもの損傷を与える事は可能である。
演習に参加した艦娘がいなくなってしまえば、必然的に続行不可能と見なされ敗北する。
故に嘉祢画大佐はこれを利用し。
喜一はこれを予測して対策を講じた。
1つは雪風を突撃させた事。
所謂『レア艦』である雪風に対し、沈めかねない実弾砲撃は躊躇せざるを得なかった。
そして、不死身である陽炎。
演習弾による損傷判定ならば、陽炎はただの駆逐艦にまで成り下がる。
だが、実弾が用いられれば『ゾンビ行為』が可能となる。
最後に、陽炎を残しての全力逃走。
陽炎を殺せない以上、残る僚艦を狙うしかない。
故に喜一は、編成に重巡以上の艦娘を組み込まなかった。逃げ足が遅く、集中砲火を受けかねなかった為だ。
硬直したままの嘉祢画大佐を見た喜一は、そのまま畳み掛けることにした。
「…既に、貴方がしでかした事の証拠は憲兵に届けてあります。直にここにも憲兵が…」
来ますよ、という喜一の言葉は続かなかった。
ガチャリ、という音と共に、数名の憲兵が雪崩れ込むや否や喜一に小銃を突きつけた。
「…ふっ、フッハッハッハッハ!
形勢逆転とはこの事よな!」
「…一応、説明を聞いても?」
「ふっ、簡単だ!この憲兵達は志多葉殿の腹心の部下っ!故に貴様の上げた『証拠』とやらもここにあるのだっ!」
そう言うと、嘉祢画大佐は封筒を取り出し、そして。
「これで、貴様は終わりだっ!!」
封筒を、中身ごと破り捨てた。
そして、残骸を放り投げながら右手を高く掲げ。
「殺れっ!」
直後、喜一を囲んでいた憲兵は小銃で喜一を射殺した。
射殺された喜一は、しかし当然のように再生を始め。
再び放たれた銃弾が、喜一を射殺する。
「貴様が死なないこと等、把握しているわっ!だからこそ、これを用意したのだ!」
そう言うと、嘉祢画大佐はパチンッと指を鳴らし、憲兵の一人がガラスに入った薬品を押してきた。
「工業用の濃硫酸だ…。骨まで溶かした上で封印して」
「動くな」
やろう、というセリフは遮られた。
いつの間にか、背後を取られている。
咄嗟に憲兵たちを見るが、そちらも背後を取られて武装を捨てている。
「…今回は随分慎重だったんだな」
「たわけ。これでも2、3段階すっ飛ばしたぞ」
復活しきった喜一が、嘉祢画大佐の背後を取っている人影と会話を始める。
「さて。幾つかの裏付けは甘いが、とりあえずこいつらは殺人と殺人幇助で引っ張ろう」
「殺人(生き返る)」
「黙っておれ」
「へいへい。
んじゃあ以降宜しく、中継人」
「言われずとも。動くに足る証拠があれば我々0番隊は動くさ」
0番隊、と言われた嘉祢画大佐は耳を疑った。
「ぜ、0番隊だと!?ありえん!何故貴様にそのようなコネがあるのだっ!」
「コネって呼べるもんでも無いけどなぁ…。
司依娜の奴ぐらいか?繋がりは」
「うむ。聞けば既に亡くなったと聞くが、死に目には立ち会いたかったものだ…」
忘れられたかもしれないが。
阿嘉耶司依娜とは、喜一を不死にした張本人であり、魔緒流の師匠でもある。(名前のみ登場の故人)
閑話休題。
中継人は、改めて嘉祢画大佐を立ち上がらせると扉から運び出していった。
…ちなみに、先程嘉祢画大佐が引き裂いた証拠は囮としての予備である。魔緒流便の精度は伊達ではないのだ。
その後。
喜一が、庁舎から出ると、演習に参加した艦娘の内曙を除く5人が待っていた。
「曙は?」
「入渠しなきゃだから先に帰らせたわ。魔緒流さんにお任せしちゃったけど」
「おし。んじゃ撤収!」
そう言うと喜一は、行きに乗ってきたワゴン車に乗り込んだ。
オマケ
喜一達が鎮守府に戻ってきた後。
唐突に、魔緒流が喜一に尋ねた。
「そういえばさー、あの暗号ってなんだったの?」
「あー、あれか。
んじゃやり方言っとくか」
※手元にPCをご用意してください。
「まず、あの数字を2つずつ区切る。そうするとこうなる」
55 91 51 72 91 23 42 72 43 42 52 55 91 51 52 44 91 55 42 55 51 72 52 72
45 00 91 51 55 91 42 91 21 12 72 34 51 45 51 33 51
91 21 45 51 91 00 91 25 52 23 12 52
72 52 21 42 52 45 52 21 12 75 91 51 21 42 22 52 42 33 52
45 91 21 52 33 42 72 52 00 91 33 51 55 91 51 45 91 55 51 21 91 21 00 91 51 45 42 42 91 75 91 21 91 75 51
「次に、11を『あ』として、以降を50音に対応させる。ちなみに00は『ん』だ」
すると、以下のようになる。
のらなみらくちみつちにのらなにてらのちのなみにみ
とんらなのらてらかいみせなとなすな
らかとならんらこにくいにみにかちにとにかいもらなかちきにちすに
とらかにすちみにんらすなのらなとらのなからかんらなとちてらもらからもな
「んで、パソコンのキーには幾つか文字が書いてあるが、右下の文字に注目して上の文章を打ち込むと、画面上ではローマ字の文章が出来上がる」
それが以下の通り。
kou no hanzai koui wo kakunin
syouko wo tenpu suru
otsu oyobi hei ni taisitemo utagai ari
sotira ni yoru taiho to tyousa wo motomu
ここまで来れば、もう十分だと思われるが、一応復元すると、
『こうのはんざいこういをかくにん
しょうこをてんぷする
おつおよびへいにたいしてもうたがいあり
そちらによるたいほとちょうさをもとむ』
となり、原文は
『甲の犯罪行為を確認
証拠を添付する
乙及び丙に対しても疑いあり
そちらによる逮捕と調査を求む』
である。
ちなみに、『甲』は嘉祢画星井大佐、『乙』は嘉祢画或蔵中将、『丙』は志多葉小間中将である。
Q.なんで嘉祢画大佐は喜一が不死って知ってたの?
A.返事がない、考えていなかったようだ。
ちなみに大佐の艦隊は『脅しやすい』艦娘を集めてます。
あ、短編集の投稿始めました(チラ裏)。
もっぱら思い付いたネタを晒すだけ。