艦隊これくしょんー死ねない提督と元ブラ鎮   作:ゆっくりRUISU

3 / 16
息抜きがてら書いてる奴なので頭をカラッポにしてお読みください。


1話

この鎮守府の朝は、爆死から始まる。

敷地内の自宅から出るや否や挨拶として爆死するのである。

今日も家を出た瞬間爆死してから放送室に向かい、スイッチを入れる。

『あー、こちら提督の永谷。07:00、朝だ。本日も朝食時に予定を掲示する。その後08:00より職務開始となる。総員励め。以上!』

そう言ってマイクの電源を切る。

 

ここは、元ブラック鎮守府。

そして勤務している提督は、永谷喜一。

 

 

 

そして、一つ断りを入れておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は毎朝文字通り爆死している。

家を出た瞬間に爆撃に砲撃、または地雷や魚雷、爆雷だったりで消し飛ぶのだ。

そして。

彼は死ねない事を記しておく。

 

これは、元ブラック鎮守府に着任した死ねない提督の物語。…多分。

 

 

 

「司令ー、これ今日の書類」

ドスン、と書類を置いたのは秘書艦である陽炎型駆逐艦一番艦、陽炎。

「…多くね?」

「もうすぐ大規模作戦があるんだって。ここは参加する代わりに補給線確保しろってお達しが来てるから書類増えてるわよ」

「…うげぇ」

陽炎の口調はとても上官に向けるものではないが、彼は気にしない。

『提督が死ぬのが日常に組み込まれてる時点でおかしいからどうでもいいや』と言うのが喜一の持論である。

 

ともかく、喜一と陽炎は書類を捌く。

途中。

「ちーす提督!構ってー!」

「書類が遊」

「用事思い出したから帰る!」

と、鈴谷が書類を引き合いに出されてすぐに帰ったかと思えば。

「提督!新型防弾装甲の試作品作ったのでお願いします!」

「後で。書類が多い」

明石が試作品の実験を頼みに来たり。

「提督。試作型安全装置のテストを頼みたいと依頼の電話が入りました。折り返しますか?」

「しばらく本業で忙しいって断って」

大淀が電話片手にやってきたり、と様々な来客があった。

 

 

だが、真の戦いは昼休憩である。

「11:55。そろそろよ」

「おっと…。書類片してくれ」

「ハイハイ」

手際よく、書類を金庫に入れていく。

 

 

そして、放送が聞こえる。

『12:00。昼休憩とします』

直後、扉が外側から粉砕され、喜一と陽炎は仲良く消し飛んだ。

そして復活。

喜一が復活してから少し遅れて陽炎が復活する。

それを見ながら喜一が呟く。

「…やっぱ俺より復活に時間かかるのな」

「司令の血が混ざって復活できるようになっただけだからね」

それが陽炎が秘書艦をしている理由である。昼休憩に毎回扉ごと吹っ飛ばして爆殺する/されるのが日課と化しているため、復活できる陽炎が喜一の秘書艦をしているのだ。尚、陽炎が秘書艦になる前は喜一が1人でなんとか回していた。

…陽炎が復活できるようになった経緯は、喜一が不死になった経緯も含めて別の話。

 

二人とも復活したので、喜一は妖精さんに執務室の修復を頼んで、陽炎と別れて食堂に向かった。

 

 

道中。

「死になさいよ、このクズ!」

「ぼっ、ぼくさっ、撲殺はっ、撲殺はやめろっ!?」

霞に撲殺されたり。

…本人曰く『撲殺は死ぬまで時間かかるから嫌』との事。

「死ねっ、クソ提督!」

「オーバーキルッ!?」

曙に主砲で心臓を撃たれた後魚雷を放り投げられて爆殺されたり。…地味に爆殺と撲殺って似てる。(余談)

 

 

そんなこんなで食堂に辿り着く頃には二、三度死ぬのは日常茶飯事であった。

 

「…間宮さん、日替わり定食一つ」

「はーい!…提督、またですか?」

食堂に辿り着いた喜一が間宮に注文すると、間宮が呆れたように聞いた。

続けて陽炎が喜一に話しかける。

「…司令、血で髪が固まってるわよ」

「うげ、マジか。そういやさっき曙に爆殺された時首から下が吹っ飛んだだけだったっけか。…陽炎、後で日替わり定食部屋に運んでくれ」

「はいはい。間宮アイス1回で働いたげる」

「…財布の余裕ないんだが」

「知ーらない♪」

がくり、と肩を落とした喜一は、一度自宅に戻ってシャワーを浴びてくる事にしたのだが。

「稼動機、全機発艦!」

「爆死四度目っ!」

瑞鶴に爆撃されて頭が吹き飛んだ事で血を落とす必要がなくなり、引き返すことになった。

…陽炎のお使いは無くなったが結局アイスは陽炎の胃に納まった。

 

 

その後、ヒトサンマルマルから再び書類を捌く作業に戻る二人だったが。

 

「しれぇ!暇です!」

「七駆の部屋にでも行っててくれ」

「七駆は遠征中じゃなかった?」

「そうだった。…どっちみち今無理だから誰かと遊んでてくれ」

「わかりました!」

雪風が飛び込んできたり。

 

「提督。大本営から大規模作戦についての追記事項が届きました」

「うん、置いといて。まだしばらく時間あるし…」

「あわせて、大規模作戦の開始が明後日からに変更となりました」

「…今日分の書類って後どんくらいだっけ?」

「大した量じゃないわね。多分16:00には終わるわよ」

「二時間弱…。

大淀、明日の予定表を変更できるように準備よろしく。後で変更するかどうか含めて連絡入れる」

「わかりました。大淀、退室します」

大淀が紙爆弾を置いて去っていったり。

 

 

そんなこんなで執務終わり。

結局予定表を変更する旨を大淀に伝え、書類を金庫に片づける。

 

そして、食堂に向かうため扉を開けて爆死した。

「…ワイヤートラップは予想外だったぜ」

復活しながら分析する。

ちなみに陽炎は執務机に隠れていた。

 

その後、追加で3回死んだ。

死んだのだが。

「…なんか、今日は殺意低いかな?火力が二割ほど控え目な気がする」

本人は爆発を含めて殺意が低いことを気にしていた。

 

 

彼は永谷喜一。

命の危険があると通達され、誰もが忌避した元ブラック鎮守府に嬉々として着任した変わり者な民間出身の提督。

『一日五殺』を鎮守府のモットーとして掲げたバカである。




本日の死因
爆発 5回
殴打 1回
刃物 1回
銃弾 2回
計 9回

ここには本日の死因を掲載する予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。