遊戯王VRAINS また君と笑いあえるその日まで 作:襷木綿
ガラテア、リースだったのねー
イヴちゃんが生きてくれればそれでいいからさ。
「いつからオルフェゴールを使ったんだっけ。」
『覚えてないのか?』
「ロンギルス、ごめんなさい。覚えてないよ。ハノイの塔の影響か、デュエルに支障が出ている。」
『もし君が全ての事を思い出したら、いいのに。結局、誰も理解されていない。』
「オルフェゴール、それは悲しみのデッキ。星杯が懐かしい、みんなが仲良かった。」
フィールドにはオルフェゴール・オーケストリオンが効果を発動せず沈黙していた。
スペクターのフィールドにはモンスター2体存在していて片一方には攻撃が出来ない。
「さぁ、君のターンですよ。遊巳、右手をデッキに置くことで楽にできますよ。」
「僕はオルフェゴール・プライムを発動。オルフェゴール・カノーネを墓地に送り、2枚ドローする。」
僕はボクはスペクターに勝つ。
「『ドロー。手札からオルフェゴール・スケルツォンを召喚。これが僕の切り札、ブラック・ホール発動する。フィールド上のカード全てを破壊する。」
「もうおさらばだ、ハノイとも世界とも。」
僕はアナザー事件に巻き込まれてから人が変わったんだろう。
人には言えない秘密があった。辛くて寂しくてそれ以上に何より壊したい。
誰の力も借りなくても良いから、イヴちゃんとそばにいたい。
ブラック・ホールは強力故に制限カード、遊巳の手に渡ったという事は
運命は遊巳の味方だったのでしょう。
それとも運命すらも操る者がいたのでしょうか?
「スケルツォンを除外、現れてオルフェゴール・オーケストリオン。バトルだ、オーケストリオンでダイレクトアタック。煉魂唄」
「この世界に終焉を齎そう。僕の邪魔はさせない、その為には誰も信じたくない。」
僕はデータウェーブに乗った、いつもよりも波は穏やかだった。
「ハノイの塔の影響か、もう少し早くデュエル終わってたらすぐに…。」
「ねぇ、イヴ。私達は本当は仲間じゃない。」
「それはそうですね。でもね、今は遊巳につくよ。創星神の復活の時には
みんな協力して倒そう。それが今、するべき事。」
私は遊巳に全てを話したい。
話したら遊巳が遊巳出なくなるような気がして嫌。
「遊巳はもう真実を知れない…から。どうか、どうかあの子を救ってほしい。」
「ごめんね、イヴちゃん。約束は守れない。」
何かに導かれるかのように僕は走り出した。
これは懐かしい声…ではなく、歌だ。
目を開けぬ少女ガラテアが姿を表し始める。
「なーんちゃって。イヴの姿だからって、イヴとは限らない事ね。」
「リースか。どうして、彼女を求めるの。」
「星鍵は流れぬ涙を嘆く。蛇は崩界し、守人の夢幻を喰う。妖星は
神獄たる世界を求めん。貴方は何も望んでなんかいない。ただ、彼女の為に
行動しているだけ。」
「やっと逢えましたね。遊巳、貴方は私の為に人を殺さなくてはならない。」
「ガラテア、貴方は何者なんだ。僕のデッキを操作するのはその…。」
「黙れ。」
「貴女からは愛を感じられない。僕が
彼女の手には蒼穹の刀が握られている。
「黙れ、黙って、黙りなさい。
貴方は知らなくていい。君は私に忠実なら、私はイヴと君に手を出さないと誓おう。」
「信用できない。」
「遊巳、起きてよ。朝だよ。」
可愛らしい声が聞こえたので目を覚ました。
「おはよう、イヴちゃん。」
「おはよう。今日は何する?」
「君と入れたらそれだけでいい。」
そんな日常を過ごしたかった。
でも、もうこの日常が戻る事はない。
全ての星遺物を解放すれば日常が戻ってくると信じていた。
「ね、遊巳。私は貴方の理解者になりたいんだよ。」
「さっき、黙れって言ったくせにか。」
遊巳は
事に気がつく。
「ハノイの塔が壊れたら決着つけようよ。今はまだ休戦状態でね。」
「ねぇ、リース。何処まで隠すの、僕自身の事。」
「貴方は知らなくていい。だって、貴方は……。」
彼女の姿は消えてしまった。
僕はおぼつかない身体を起こし、スピードボードにのる。
「星杖、使う時はラストまでないかな。」
「使ったらいいじゃない。誰の迷惑もかける事はないんだし。」
声は時々響いては消えていった。
「後ろめたさを感じてる?遊巳、君は独りじゃないから。私が傍にいてあげるから。
だから、笑ってよ。」
この声の主はイヴちゃんだと気がつくのには大分時間がかかった。
「ねぇ、最後まで信じてくれるなら 僕は 貴女と再会する。」
スピードボードはハノイの塔に向かっていた。
「今度こそ、未来を手にする為に。そして、何よりも全てを終わらせる為に。」
遊巳の眼中にはリボルバーと遊作が映っていた。
どうやら、葵ちゃんはログアウト出来たようです。
「 らかいれなさ解理てんな的目の私。」
リースは歪んだ笑いを見せた。
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