遊戯王VRAINS また君と笑いあえるその日まで 作:襷木綿
文章グダグダですみません。
「何だって、それじゃあさっきのハノイの騎士は君の知り合いってわけね。」
「そう言う事になる。少し落ちるね、外に出て確かめたい事があるから。」
「じゃあ、また明日。」
僕はログアウトをした。
『なぁ、遊巳。どうして、フラクタルのアカウントで話した。』
「うーん、何でだろ。今はまだ18時か…どうするかな?」
『調べて欲しい事があったら素直に言えばいい。』
「ううん。大丈夫だよ。」
『アナザー事件に巻き込まれてからお前は性格変わったなぁ。』
「前の僕はどんな性格だったの?」
『前はもっと積極的だった。今はまるで全てを否定している。』
そう言うとCIは口を閉じた。CIはアナザー事件後に親が残したPCに入っていた
自立型プログラム。
トントンと玄関の戸から音がしたので開けて見ると1人の少女が立っていた。
「葉月遊巳君だったわね?部長から連絡、今度入部デュエルをするって。ただ、それだけ。
またね。」
「えっと、君は?」
「財前、財前葵よ。ただ、それだけ言いに来ただけだから。」
葵ちゃんは即座に扉を閉めた。
「参ったなぁ。人の関わりを避ける為、早めに家に帰ってただけなんだけど。」
独り言が家に木霊した。
「島君に確かめたい事があったけど、もう夜が遅いから。もう一回ログインだけするか。
Into the VRAINS 。」
「おわっ、此処は何処?真っ暗な闇が続いている。バグか?」
『いいえ。バグではありません、レイ君。』
「誰だ。」
「私はスペクター。貴方に力を差し上げましょう。」
「要らない、今のままで十分だ。」
スペクターは僕に向かってカードを投げつけた。これは後でわかった。
「僕に何をした。」
「力を差し上げただけです。」
デッキを確認しようと思ったけれど、此処ではデッキ変更が不可だった。
そう言うと彼は何処かへ去っていった。
暗闇は消え、当たりは普段通りのVRAINSが広がっている。
僕はキーボード入力を開始した。自分の保有しているPCへ現在の座標を送った。
「もう7時か。そろそろ、夕食の時間か。ログアウト」
自分がなぜ、ログインしたかも忘れていた。
ホットドッグ食べようと思い、僕は外に出ると夜空には星が輝いている。
「君とまた一緒に夜空が見れるといいな。」
『君って誰?』
EIは人工知能を搭載した機械だ。
「内緒。というかまだ、わかんないけどね。」
僕自身にも無意識に言ってたから誰かは覚えていない。
「大丈夫。君は私の事を覚えている。今は辛い記憶を思い出さない方がいい。」
不意に声が聞こえてくるが、傍には誰もいない。
ホットドッグ屋に向かって走り出す。EIには家に戻ってもらった。
「草薙さん、ホットドッグください。」
此処のホットドッグはパンが甘くて美味しい。何処で仕入れているんだろう?
「はいよ。遊作、少し手伝ってくれないか?」
最初は僕に向けて、最後は遊作君に向けてだった。
「ああ、いいけど。」
遊作君はパソコンから目を離すと食材を切り出した。
「ねぇ、草薙さん。折り入って頼みがあるんだけど。」
「頼みって?」
「手を組みませんか?ボク、アナザー事件の被害者なんです。」
「ア、アナザー事件の被害者だって?生きていたのか。」
「それってどういう意味ですか?」
「取り乱してすまない。ほら、出来たぞ。」
少し火傷しそうな程ホットドッグは暑かった。
食べ終わるとお互いの連絡先を交換し、僕はその場を後にした。
次の日の朝
『どうしたの遊巳。風邪か?』
「ううん、大丈夫。ちょっと、学校に行ってくるよ。』
『昨日の事か。』
「うん。今のデッキを明かしてもいいのだろうか?」
『良いと思うよ。昨日、君の家に来た子だってVRAINSでは有名だし。』
「どう言う事?」
『彼女はブルーエンジェルさ。』
彼女は普段から目立たない用に行動していたけれど、ブルーエンジェルなんだね。
『なるべく早く帰る方がいい。お前にとってもな。』
僕は家に出た。
Dencityは車が多い為、信号も多い。
比較的、高校は近くにある為にすぐに通える範囲だ。
高校に入るとデュエル部に向かった。
未だに自動ドアではない扉を開けた。
「やぁ、連絡きてたんだね。入部デュエルをしようか。」
「えっと、誰と?」
「五月雨浮遊とでいいかな?」
「うん。大丈夫。」
「それじゃあ、みんなでinto the VRAINS 。」
明るい感じの部屋についた。
「え、フラクタルって君?」
1人の人が聞いてきた。
「そう、ですけど。」
「サインください。」
「後でね。」
アバターぐらいは変更すればよかったね、複数アカウント持ってるわけだし。
「「デュエル。」」
「先行は行かせてもらいます。ライトロード・ウォリアー ガロスを召喚。カードを1枚セットターンエンド。」
「ライトロードか、懐かしいデッキだな。僕のターン、ドロー。モンスターをセットしてターンエンドだよ。」
モンスター1体で大丈夫だろうか…などの声が聞こえてくる。
僕が伏せたのは星杯の妖精リース、守備力2000のモンスターだ。
「私のターン。ガロスをリリース、現れろライトロード・ドラゴン グラゴニス。バトルだ、グラゴニスで伏せモンスターを攻撃。」
「守備力と攻撃力は同じ。」
「それはどうかな。グラゴニスは自身の墓地のライトロードの数だけ戦闘力を増幅させる。さらに貫通ダメージ300与えてターンエンドだ。エンド時にデッキから3枚墓地に送るがな。ライトロードが更に2枚落ちたので攻撃力600アップする。」
ライトロード・ドラゴン グラゴニス
攻2000→2900
遊巳
LP4000→3700
「僕のターン、ドロー。手札から星杯に選ばれし者を召喚。誘われし者でリンク召喚、現れろ星杯竜イムドゥーク。」
CIに言われた事を思い出した。財前葵さんも僕と同様、複数アカウント所持者だ。
今は普段の姿でログインしているから。
「さらにイムドゥークは通常召喚をもう一度可能にする。現れろ、星杯に選ばれし者。
選ばし者とイムドゥークでリンク召喚、現れろ星杯剣士アウラム。イムドゥークは
場から離れた時、手札の星杯モンスターを特殊召喚できる。現れて星杯を抱く者。
僕は再び、抱く者でリンク召喚。現れろ、星杯竜イムドゥーク。」
このターンだけで何回、特殊召喚した事だろう。
「カードを1枚セット。そして、イムドゥークとアウラムでリンク召喚、現れろ星杯戦士ニンギルス。ニンギルスの効果、お互いの場のカードをそれぞれ墓地に送る。僕のセットカードとともにグラゴニスを墓地に送ってもらう。」
「く、やるな。」
「バトル、ニンギルスでダイレクトアタックだよ。」
浮遊
LP4000→1500
「ターンエンド。」
「私のターン、ドロー。手札からおろかな埋葬を発動してデッキからライトロード・モンク エイリンを落とす。」
さっきのターンで少なくとも1種類は落ちたはず、まさか。
「今、私の墓地にはライトロードモンスターが4種類以上存在する。よって、裁きの龍を手札から特殊召喚出来る。裁きの時より、出でよ。裁きの龍。裁きの龍の効果、自身のライフを1000払う事でこのカード以外のカードを全て破壊する。
浮遊
LP1500→500
「何て協力な効果なんだ。」
「さらに、ライトロード・ドルイド オルクスを召喚。2体でダイレクトアタック。」
遊巳
LP3700→0
「負けちゃったよ。やっぱり、強いんだね。ありがと、浮遊さん。」
「フラクタル、いや遊巳君。まだ、君は実力を隠してるでしょ。今回は勝たせてもらったけど次は勝てるかわかんないや。」
「そうそう、
デュエル部のみんなは笑顔になっていた。
「遊巳君。サインください。」
フラクタルとしてログインをした甲斐はあったのかな。
僕はそう思う。財前葵さんは少し離れた所でみんなを見ていた。
「どうしたの?葵さん、元気が無さそうだけど。」
「え、いや…大丈夫だよ。良かった、君が無事に学校に来れて。」
「それってどう言う意味?」
「ううん、なんでもないわ。先に戻ってるわ。」
葵ちゃんはみんなより少し早めにログアウトした。
「葵はいつもみんなより先にログアウトをしているが何かあるのだろうか。」
「かの、いや彼女は理由なんてないと思いますけどね。僕もそれじゃあログアウトしますね。」
ログアウトをすると葵ちゃんが帰る準備をしていた。
「今日、一緒に帰らない?」
「ええ、いいけど。途中でSOLに寄るけど、遊巳君も来る?」
「うん。」
葵ちゃんと帰れるのが何よりも嬉しくて僕はうなづいた。
次回の予告です。
前日譚最後
次の次からはアニメの一話に戻ります。
ていうか、草薙さんはアナザー事件の事
知ってましたね。