【お試し連載】フューチャーカードバディファイト ~炎の剣士の輝跡~   作:巻波 彩灯

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 外はもう春なのに家の中が未だに冬で凍え死にそうです。おまけにベッドの上でパソコン作業をしていたら腰痛が再発するし、その腰痛を重くしないようにしてたら首をやられました。痛いです。
 そんな事より本編ですよね……今回は巻波自身が書くのが初めてなファイトシーン。ルール処理とかミスっていないか、不安です。

 では、本編の開始です。後書きの方でまたお会いしましょう。


第2話:弱い奴、強い奴

 子供達の元気の良い声が朝から響く。その中で俺のバディは防具に身を包み、竹刀を振るっていた。お世辞にも良い太刀筋とは言えないが。

アウラ「暇なもんだ……」

 俺とラディは迷惑いを掛けない様にカード化して、空の荷物と一緒にいるのだがこの姿だと体の自由が利かないから窮屈なんだよな。その証拠にラディはさっきから寝ている。子供の気合が響いている中、良く寝れるな。

 さて、空の方はどうかと言ったら、さっきから相手に打ち込まれては挑んでまた打ち込まれての連続。

 踏み込みが甘いせいで体勢が崩れて強い打ち込みが出来ていないんだが、何度も挑み続けるそのガッツには目を見張るものがある。さすがは俺のバディだ。

アウラ「こりゃ帰ったら、少し稽古付けてやるか」

 ふと視線を別の子にも移したら、空とは別の意味で一際目立つ存在がいた。

 防具を被っているせいで顔が見えないから男か女かは分からないが、その太刀筋は恐ろしく鋭いものだった。とにかく相手に一太刀も打たせないその太刀捌きで次々と相手の空いたスペースに鋭く打ち込む姿は達人そのもの。

 しかし、どこか負の感情が見えるのは気のせいだろうか。俺が直接手を合わす訳にはいかないから後で空にあの子を聞いてみるか。

 まあ、その前に空の奴が疲れ切らなきゃ良いんだけどな。だって、また全力で行っては打ち返されているし、こりゃ本当に稽古付けなきゃいかんな。

 

アウラ「空、今大丈夫か?」

空「大丈夫だよ。どうしたの?」

 空が稽古を終え着替えて教室に向かう途中、声を掛けた。話す内容は勿論今朝の事だ。

 ちなみにまだカード化している。いきなり出ちゃ、ここの大人達に何言われるか分からないからな。

アウラ「お前、本当に弱いんだな」

空「う、それを言いたかったの?」

アウラ「いや、そうじゃないんだがお前が昨日夜そう言っていたのを思い出してな。少し疑っていた」

 バディを組む事にしたあの日の夜、アイツの家に無事迎えられた後にアイツの部屋でデッキを組む時に聞いた事だ。

 空はあまり喧嘩とかも強くないらしく、いつも返り討ちにあうそうでそれなりに気にしている様子。

 それで俺に稽古付けて欲しいと頼んできたんだが、あの日は断った。だが今朝のを見ていると必要だと感じた。

アウラ「まあ、気にするな。お前にはどんな強い相手に立ち向かっていけるガッツや勇気がある。それさえあれば強くなるし、それに」

空「それに?」

アウラ「俺がいる。今日のクラブとやらの稽古の後に俺が直々に教えてやるよ」

空「ホントに?」

 空の顔が一気に明るくなる。さっきまでの暗い顔が嘘みたいに。

アウラ「本当だ」

空「やったー! ありがとう、アウラ!!」

アウラ「馬鹿、声デケェよ」

空「あ、あははは……」

 バディが見事に周りから冷たい視線を浴びたところでもう一つ聞きたい事を聞く。

アウラ「そうだ。空、お前が散々打ち込まれた時に見ていたんだが一人かなり腕が立つ奴がいたな。お前、分かるか?」

空「ああ、あの人ね。ボクらの学校のエースだよ。めちゃくちゃ強くてさ、ボクはもちろん他の人もあの人に勝った事ないんだよ。それどころか、一本も体に入れる事ができなくてさ……」

 なるほど、やっぱり誰にも負けた事が無いんだな、あの中では。

アウラ「そうか。なあ、その子に兄弟はいるのか? 姉妹でも構わないが」

空「それなら、兄ちゃんがいるよ。兄ちゃんも強かったな~、それと面白い人だったね」

 面白い人と言うのは分からんがこれであの子から感じた負の感情は少し納得した。まだ推測の域を出ていないが。

アウラ「その兄貴はどれぐらい強かったんだ?」

空「何かグイグイくるね。そうだね、全国大会で上位にいるぐらいには強いよ」

アウラ「なるほどな」

 こりゃ妹だが弟だか知らんが比較されて大変そうだな。実際俺も騎兵学校時代に親父と比べられて面倒臭い思いをした。まあ、親父は俺が憧れている存在だから苦にはならんかったが。

空「それにバディファイトも強かったな~、ボクはその兄ちゃんに剣道やバディファイトを教えてもらったんだよ」

アウラ「ほう、そうだったのか。それで空?」

空「何?」

アウラ「もう行かなくて良いのか? 俺はここの時間は詳しく無いから分からんが」

空「いけね、もうすぐチャイム鳴るー!」

 空は走って自分のクラスへ向かう。廊下は走るなという声が後ろから聞こえた気がしたが気のせいだろう、多分。

 

 ギリギリで教室に到着した空は自分の席に着くと見知った顔が隣にいた。

碧「おはよう、空ちゃん」

空「おはよう、碧!」

 実に女の子らしい碧とどう見ても少年にしか見えない空。正反対な二人だが気がとても合う様で結構話している。その間を割って入る様に一人の少年が二人に話しかける。

?「おーす、空に碧ちゃん!」

碧「あ、岡星(おかぼし)くん、おはよう」

空「おー清晴(きよはる)、おはよう!」

清晴「今日も二人とも元気だな。そういえば、聞いたぜ。また空、上級生とケンカしたんだってな」

空「えー情報回るの早くない? ま、まあ、したんだけどさ」

 上級生と喧嘩だったのか、昨日の一件は。どちらにせよ、ラディを虐めようとした輩だ。碌な連中では無いだろう。

碧「でも、今回はちょっと違って怖そうなお兄さんが来てくれたから……あの人、あの後どうなっただろう?」

 怖そうとは余計だが碧は俺が警察に厄介になった後、知らないんだよな。もちろんラディの事も。

空「それならボクの兄ちゃんが……」

 空は俺や剛志から聞いた話を碧達に話した。二人は難色を示した表情をしているが。

清晴「お前の兄ちゃん、相変わらず無茶苦茶だな」

碧「それで良く話を聞いてくれたね、警察の人」

空「兄ちゃん、それでまた怒られてたよ」

清晴「んで、その怖そうな人はどうなったんだ?」

空「ここにいるよ」

 空はデッキから俺が入っているカード一枚を碧達に見せた。ジロジロ見られるのは気持ちが悪いがここは我慢するしか無いな。

清晴「え……モンスターだったの?」

空「そうだよ。じゃなきゃ、兄ちゃんがわざわざ警察署に行くわけないもん」

碧「そういえば、そうだったね。もしかして、空ちゃんとバディになったの?」

アウラ「もしかしなくてもバディになったんだよ」

清晴「うわ、カードが喋った!」

アウラ「ずっと黙っておくのも退屈なんだよ、少しぐらい喋ったって良いだろ」

空「それすごく分かる」

碧「あはは……」

 教室に誰かが入ってきた。すると子供達は一斉に自分の席に座り始める。

清晴「やべ、先生来ちまった。じゃあ、話の続きは休み時間な」

 清晴も自分の席に着き、俺はデッキの中に戻され引き出しの中に入れられた。

 

 

 授業の間は暇だ。教師と思われる声と子供の声が聞こえるだけで特に何も無い。

 算数や理科なんざ聞くだけだと退屈だ。国語はまだまともか。

 その中で一番面白かったのは社会だ。俺はあまり地球の事を知らないからドラゴンワールドとはまた違う歴史を聞いて面白い。

 今度空の教科書を借りたり、頼んで関連する本を読んでみるか。

空「ようやく授業終わった~!」

碧「そうだね」

 今日の分の授業が終わり、放課後になったのか辺りがバタバタとしている。空は引き出しからデッキを取り出した。ようやく俺も外を見れる。

清晴「おーアウラ、地球の授業はどうだった? 退屈しただろ?」

 清晴は授業の間の休み時間で少しずつ俺と話した事でもう慣れたらしく、空達と話すのと変わらない口調で話し掛けてきた。

アウラ「ああ、暇だったな。とは言っても騎兵学校の座学も退屈だったから別に問題無かったがな」

清晴「へー、座学って言う意味は分からねえけどやっぱ退屈なもんは退屈なんだな」

アウラ「そうだな」

空「あー! そういう話はいいから早く行こうよ!」

清晴「そうだな! ようやく解放されたんだ、さっさと行こうぜ!!」

碧「二人とも待ってよ~」

 空は机の上にあるデッキを手に取り自分の荷物を背負うと清晴と共に教室を走って出る。碧を置いて行っているが良いのか? とは言っても三人が三人とも違うクラブにいるらしいからあまり関係無いかも知れないが。

 それよりも碧の声とは違う声で廊下を走るなという言葉が背後から聞こえ気になるが、これ空の耳には届いていないな。

 

 クラブの稽古では朝と変わらず空は相手に打ち込まれながらも何度も立ち向かっていく。

 だが、朝と違い相手は朝見かけたあの腕が立つ奴だった。空の生半可な攻撃などもろともしない剣撃で確実に一本取っていく。

 その後にソイツは空にアドバイスを送っているが、どうしても負の感情を発するような態度じゃない。不思議なもんだ。

 しばらくすると稽古が終わり、後片づけに入った。その後に軽くミーティングがあり、終わると着替えて解散となった。

 

 空が通っている小学校から出て、ようやく俺とラディはカードから飛び出して体を伸ばした。

アウラ「ああ~外に出られるぜ~!」

ラディ「ガウ~!」

空「あはは」

 俺は空が行く方向に合わせて歩く。辺りは夕日の色を受けてオレンジ色になっていた。

空「公園に寄って行きたいんだけど、どうかな?」

アウラ「あ? ああ、別に構わないぜ」

 空の提案で小学校近くの公園に寄る事に。公園内のベンチに俺と空は腰掛けた。

 ちなみに俺の服装は剣とかマントとかそういうのは身に付けておらず、空の親父さんから借りた服を着ている。これなら昨日みたいな事は起きないだろ、多分。

空「はあ~今日も疲れた~」

アウラ「あんだけやって疲れない方がおかしいだろ」

空「あはは、そうだね」

アウラ「んで、何でこの公園に?」

空「ちょっとアウラにボクの太刀筋を見てもらたくて」

アウラ「それならさっきから散々見たがな。まあ、いいや、見せてみろ」

 そう言うと空は立ち上がり竹刀を取り出すと右足を一歩踏み出し半身をきり、右手を上に左手を下にして竹刀の柄を握る。

 そして稽古の時と変わらない踏み込みの甘さ、脇の甘い締まり、それらを為している剣士とは思えない裂帛した気合で繰り出された剣撃はお世辞にも良くない。

空「どうかな?」

 空はある程度振ると手を止め、こっちを見る。俺は頭を掻いた後、正直な事を言った。

アウラ「そうだな、まず脇をもっと締めろ。その構え方ならば左手の方がエンジンになるから右手に力を入らない様に心掛けとけ。それと踏み込みが弱い。踏み込みが弱いと軸が安定しないから中途半端な打ち込みしか出来ないんだ」

空「うわ、全部言われたことがあることだ」

 基本的なところしか言えないが今の空にはこれぐらいが十分だろう。何せ、俺が使う剣と空達が使う事を想定した剣は違うからな。俺の剣は叩き斬る下手すりゃ叩き潰す類の剣だ。とは言っても俺が持っている剣自体は物が切れるから似たようなもんだろ。

アウラ「なら、一層その事を意識する事だな。一朝一夕では身に付く事じゃないのは、お前だって分かっているだろ?」

空「う、うん、そうだね」

 空は再び構えると先程の動きを繰り返した。すると先程と違い鋭い太刀筋が何度か生まれた。

アウラ「やりゃあ、出来るじゃねえか」

空「何か落ち着いたらできた」

アウラ「なるほどな、お前は前に出る事で頭が一杯だったから中途半端になったって訳か」

空「うん、多分」

アウラ「なら、自分を信じろ。難しいと思うが最終的には自分がやってきた事しか信じられないからな」

空「自分を信じる……」

 空は何か考え込む様な仕草をする。自分が弱い事を知っているからあまり自信を持ててなかったんだろう。だが、空なら大丈夫だ。そんな確信が俺にはある。

空「分かった。自分ができることを精いっぱい頑張ってみるよ!」

アウラ「その域だ!」

 その時、俺達が盛り上がっている中、見知らぬ男が一人こちらにやって来る。

?「やあ、こんにちは。『竜騎士 アウラ』っていうのは君で合っているかな?」

 男は俺を見て言う。全く記憶に無い奴だ。

アウラ「誰だ、てめえ?」

旬「あ、オレは何でも屋をやっている野分旬だよ。ある人にアウラという男とファイトしてくれって頼まれてね」

アウラ「……『竜騎士 アウラ』ってのは俺の事だが、お前に頼んだ奴は誰だ?」

旬「それは言えないね」

アウラ「なら、お望み通りファイトで吐かせてやる! 空、やるぞ!」

空「え、マジで?」

アウラ「お前がファイトも弱い事なんて知るか! 俺はもうデッキに入るぞ!」

空「わ、分かった!」

旬「まあ、何であれファイトが出来るのはこっちとしても本望だね」

 こうして俺と空の初めてのファイトが開始される事になった。

 

 

旬「仲間と共に必ず突破口を見つけて勝利に繋げてみせる! ルミナイズ、『蒼穹と炎の協奏曲(コンチェルト)』!!」

空「蒼い炎は己の信念を示す証! その燃える信念が今煌めく! ルミナイズ、『蒼炎の輝跡』!!」

旬&空「「オープン・ザ・フラッグ!」

旬「ドラゴンワールド!」

 旬の手札:6/ゲージ:2/バディ:ライジングフレア・ドラゴン

空「ドラゴンワールド!」

 空の手札:6/ゲージ:2/ライフ10/バディ:竜騎士 アウラ

空「大丈夫かなぁ……」

 空は手札を見て小さな声で呟く。よっぽど自信が無いのか眉が八の字にしていた。

アウラ「大丈夫だ、俺がいるし、頼れる仲間がたくさんいる。お前はソイツ等を信じれば良いんだ。そしてソイツ等を信じる自分を信じろ」

空「うん、そうだね。そのためにボクができる事をすればいいんだ」

アウラ「そう言う事だ」

 空の顔付きが変わった。これは良いファイトが期待できそうだ。

旬「話は終わったかな。じゃあ、オレから行かせてもうよ! チャージ&ドロー!」

 旬の手札:6→5→6/ゲージ:2→3

旬「まずはゲージを1枚払って『竜剣 ドラゴウィング』を装備! そしてライトに『蒼穹騎士団 スレインジ・ドラゴン』をコール!」

 旬の手札:6→5/ゲージ3→2/旬:ドラゴウィング/ライト:スレインジ・ドラゴン

 旬:竜剣 ドラゴウィング/攻4000/打撃2 ライト:蒼穹騎士団 スレインジ・ドラゴン/攻4000/防2000/打撃1

旬「センターが空いているからスレインジ・ドラゴンの能力でオレのライフを+1、さらにドラゴ・ウィングの効果でドラゴウィングの打撃力を+1する!」

 旬のライフ:10→11/ドラゴウィングの打撃力2→3

旬「行くよ! ドラゴウィングでファイターにアタックだ!」

 竜の翼を模った大剣が空に向かって振り下ろされる。

空「うわっ!」空のライフ:10→7

旬「これでオレのターンは終了するよ」

 旬の手札:5/ゲージ2/ライフ11/ライト:スレインジ・ドラゴン:サイズ1

空「ボクのターンだね。ドロー、チャージ&ドロー!」

 空の手札:6→7/ゲージ2→3

空「ゲージ1を払ってキャスト、『騎兵学校』を設置! さらにセンターに『竜騎士 ケンシン』を、ライトに『竜騎士 エル・キホーテ』をコール!」

 空の手札:7→4/ゲージ:3→2/センター:ケンシン/ライト:エル・キホーテ/設置:騎兵学校

 センター:竜騎士 ケンシン/サイズ2/攻防6000/打撃2 ライト:竜騎士 エル・キホーテ/サイズ2/攻防2000/打撃2

空「騎兵学校の効果でボクの場の竜騎士全ての攻撃力と防御力を+1000する!」

 ケンシン:攻防6000→7000/エル・キホーテ:攻防2000→3000

空「バトル! ケンシンでファイターにアタック!」

 ケンシンの腕から繰り出される剣撃は何も阻まれずに鋭い一撃を相手に与える。

旬「ぐっ!」旬のライフ:11→9

空「続いてエル・キホーテでファイターにアタックだ!」

 エル・キホーテが相棒の竜と共に突撃し、必殺の一突きを繰り出すが青い竜の盾がそれを阻んだ。

旬「キャスト、『ドラゴンシールド 青竜の盾』! 攻撃を無効化にしてデッキの上から1枚をゲージに置く!」旬の手札:5→4/ゲージ:2→3

空「ターンエンドだよ」

 空の手札:4/ゲージ:2/ライフ:7/センター:ケンシン/ライト:エル・キホーテ

旬「オレのターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

 旬の手札:5→6/ゲージ3→4

旬「ゲージ1を払って、センターに『蒼穹騎士団 ブーメラン・ドラゴン』をコール、さらにゲージ2を払って、レフトに『ライジングフレア・ドラゴン』をバディコール! バディギフトでのオレのライフを+1」

 旬の手札:6→4/ゲージ4→1/ライフ9→10/レフト:ライジングフレア・ドラゴン/センター:蒼穹ブーメラン/ライト:スレインジ・ドラゴン

 センター:蒼穹騎士団 ブーメラン・ドラゴン/サイズ0/攻3000/防1000/打撃1 レフト:ライジングフレア・ドラゴン/サイズ2/攻5000/防4000/打撃2

旬「バディギフトで回復したからドラゴウィングの打撃力を+1、さらにライジングフレア・ドラゴンの効果でケンシンを破壊!」

 ドラゴウィングの打撃力:2→3

空「そんな!」

 空のセンター:ケンシン撃破!

旬「さあ、バトルだ! ライジングフレアでファイターにアタック!」

 ライジングフレアが飛ばした炎が空に迫るが緑の竜の盾が空を守る。

空「キャスト、『ドラゴンシールド 緑竜の盾』で攻撃を無効化にしてライフを+1!」空の手札:4→3/ライフ:7→8

旬「まだまだ行くよ! 蒼穹ブーメラン・ドラゴンでファイターにアタック!」

空「うっ!」空のライフ:8→7

旬「蒼穹ブーメラン・ドラゴンの能力で攻撃が終わった後、蒼穹ブーメラン・ドラゴンを手札に戻してオレのライフを+1!」旬の手札:4→5/ライフ:10→11/センター:なし

旬「最後にドラゴウィングでファイターにアタックだ!」

 もう一撃喰らうかと思ったが青い竜の盾が出現した。

空「何の! キャスト、青竜の盾で攻撃を無効化にしてボクのライフを+1するよ!」空の手札:3→2/ゲージ2→3

旬「やるね。ターンエンド」

 旬の手札:5/ゲージ:1/ライフ:11/レフト:ライジングフレア・ドラゴン:サイズ2/ライト:スレインジ・ドラゴン:サイズ1

空「ボクのターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

 空の手札:2→3/ゲージ3→4

空「ゲージ1を払ってレフトに『竜騎士 アウラ』をバディコール! さらにバディギフトでライフを+1!」

アウラ「やっと俺達の出番か。行くぞ、ラディ!」

ラディ「ガウ!」

 空の手札:3→2/ゲージ4→3/ライフ:7→8/レフト:アウラ:サイズ2/ライト:エル・キホーテ:サイズ1

 

竜騎士 アウラ

ドラゴンワールド

種類:モンスター 属性:竜騎士/火

サイズ2/攻6000/防4000/打撃2

■このモンスターはセンターにコールすることができない。

■[コールコスト]ゲージ1払う。

■このカードの攻撃か効果で相手にダメージを与えた時、相手の手札1枚を選択して、ドロップゾーンに送る。

[貫通]

 

空「騎兵学校の効果でアウラの攻撃力と防御力を+1000!」

 アウラ:攻6000→7000/防4000→5000

空「さらにゲージ1とライフ1を払って『竜剣 ドラゴブリーチ』を装備!」

 空の手札:2→1/ゲージ3→2/ライフ8→7

空「バトルだ! アウラでファイターにアタック!」

アウラ「任せろ、せいぁー!」

 ラディの炎と共に迷いなく青い炎を纏った剣でファイターを切り裂く。切り裂くと言っても本当に切り裂いて血が出る訳では無く、ただ衝撃を与えてるにすぎんがな。

旬「ぐわっ!」旬のライフ:11→9

アウラ「これだけじゃ、まだ終わらないぜ! 俺がお前にダメージを与えた時、お前の手札を1枚ドロップゾーンへ送る、でりゃ!」

 俺は続いてもう一つの剣の炎で相手の手札を焼く。偶然にもドロップゾーンに行ったカードは『蒼穹騎士団 ブーメラン・ドラゴン』だった。

旬「しまった!」旬の手札:5→4

空「続けてエル・キホーテでファイターにアタック!」

 エル・キホーテが再び突進して行く。その姿は威厳と自信に満ち溢れた古強者そのもの。

旬「くっ!」旬のライフ9→7

空「エル・キホーテの効果でこのカードがファイターにダメージを与えた時、ゲージを+1!」空のゲージ:2→3

空「ドラゴブリーチでファイターにアタック!」

 空が手にしている大剣が旬に迫った時、旬の声と同時に先程とはまた違う青い盾が現れる!

旬「まだだ! ゲージ1を払って、キャスト、『ドラゴンシールド 飛竜の盾』で受けるダメージを0に減らしてオレのライフを+1!」旬の手札:4→3/ゲージ:1→0/ライフ:7→8

空「う~届かなかった! ターンエンド!」

 空の手札:1/ゲージ:3/ライフ:8/レフト:アウラ/ライト:エル・キホーテ

旬「よし、行くよ! ドロー、チャージ&ドロー!」

 旬の手札:3→4/ゲージ:0→1

旬「一か八か賭けてみるしかないな。ドラゴウィングをドロップゾーンに置いて、ゲージ1とライフ1を払い、ドラゴブリーチを装備!」

 旬の手札:4→3/ゲージ:1→0/ライフ:8→7/旬:ドラゴウィング→ドラゴブリーチ

旬「そしてスレインジ・ドラゴンもドロップゾーンに置いて、『蒼穹騎士団 シーカーペンギン・ドラゴン』をコール!」

 旬の手札:3→2/ライト:スレインジ・ドラゴン→シーカーペンギン・ドラゴン

 ライト:シーカーペンギン・ドラゴン/サイズ1/攻3000/防2000/打撃2

旬「このままバトルに行くよ! ライジングフレアでファイターにアタック!」

空「うわー!」空のライフ:8→6

旬「次はシーカーペンギンでアタックだ!」

空「うっ!」空のライフ:6→4

旬「最後はドラゴブリーチでファイターにアタック!」

空「キャスト、青竜の盾で攻撃を無効化にしてゲージを+1!」

 空の手札:1→0/ゲージ3→4

旬「流石に押し込めなかったか、ターンエンド!」

 旬の手札:2/ゲージ:0/ライフ:7/レフト:ライジングフレア・ドラゴン/ライト:シーカーペンギン・ドラゴン

空「このターンで決めるよ! ドロー、チャージ&ドロー!」

 空の手札:0→1/ゲージ4→5

空「バトル! アウラでファイターにアタック!」

アウラ「喰らいやがれ!」

 もう一度俺とラディの炎で旬を攻撃するが読まれていたらしく、

旬「もうその攻撃は受けないよ! キャスト、緑竜の盾で攻撃を無効化にしてライフを+1する!」旬の手札:2→1/ライフ:7→8

 盾によって防がれてしまった。

アウラ「チッ!」

空「なら、エル・キホーテでファイターにアタック!」

旬「くっ!」旬のライフ:8→6

空「ドラゴブリーチでファイターにアタック!」

旬「ぐわっ!」旬のライフ:6→3

空「ファイナルフェイズ!」

旬「なんだと!」

空「相手のライフが4以下でボクのセンターが空いているなら使える! ゲージ4払ってキャスト、『レックレスアンガァァァ!!』。このカードの効果でドラゴブリーチの打撃力を+2してスタンド!」

 ドラゴブリーチの打撃力3→5

 空の武器からとてつもない闘気が発せられる。空の顔付きもどこか引き締まったものになっていた。

アウラ「行け、空! 決めちまえー!!」

ラディ「ガウ―!」

空「ドラゴブリーチでファイターにアタック!! この攻撃は無効化されない!!」

 空は今まで以上に強く踏み込みドラゴブリーチを振るった。その太刀筋は鋭く、空の気合も相まって裂帛した攻撃となった。

旬「オレの負けだよ」旬のライフ:3→0

 

WINNER:日向空

 

 

空「やったー!! 勝ったよ、ありがとうアウラ、ラディ!!」

アウラ「何、お前の力があってこその勝利だ。礼はいらん」

ラディ「ガウ!」

 勝利を喜ぶも束の間、俺は気になった事を旬に聞いてみた

アウラ「さて、その依頼主とやらを話してもらおうか」

旬「そんな約束した覚えないけど負けちゃったし、少しぐらいは良いか」

空「それでアウラの事を探してほしいって言った人は誰なの?」

旬「それは……」

?「私だ、アウラ」

 旬のデッキから一枚のカードが飛び出して来た。ソイツは俺が良く知っている奴だった。

アウラ「レックス……!」

レックス「久し振りだな。まさか、お前まで地球に来ていたとは思わなかった」

アウラ「それはこっちの台詞だ。てめえ、何で俺達を裏切ってインペリウムを持ち出しやがった!!」

レックス「お前はそればっかりしか言わないのだな。いつの間にか、つまらない男になったものだ」

アウラ「お前がやった事は忘れる訳がねえからな! インペリウムの力はお前だって理解しているだろう!?」

レックス「ああ、理解している。だからこそ、私が為す事に必要なのだ、この剣の力がな」

旬「オレにも話す気はなさそうだね、その分だと」

レックス「ああ、すまない。だが、アウラを探してくれた事は感謝する」

旬「良いけどさ、別に。それで彼を探した理由は?」

レックス「それはだな、アウラよ、事を為した後にお前と決闘しようと約束を取り付けに来ただけだ」

アウラ「何だと?」

レックス「話はそれだけだ。では、さらばだ」

 レックスは俺達に背を向けるとインペリウムを振るいゲートを開け、そのままゲートの中に姿を消した。ゲートはすぐ消えて、飛び込む暇を与えてくれなった。

アウラ「あの野郎……絶対にアイツがやろうとしている事を止めてやる!」

旬「そういえば君はレックスと同じくドラゴンワールドから来たみたいだけど、何でこっちにきたのかな?」

空「ボクもあまり詳しく聞いたことないや。アウラ、ラディ、どうしてレックスっていう人を追っているの?」

 ラディと目を合わせる。ラディは隠す必要は無いと言っているみたいだ。俺もバディにはあまり隠し事はしたくないから、そのまま言った。

アウラ「俺が地球に来た理由はレックスを追っていたからだが、レックスが手に持っている剣『竜聖剣 インペリウム』は強力な力を持つが故に封印されていた剣、それの封印を解いたレックスは俺達の仲間を次々と薙ぎ倒していった。つまり俺とラディはインペリウムを取り戻す為、そしてレックスを止める為にやって来たんだ」

旬「インペリウムと言うのはさっきゲート開いた剣だね」

アウラ「ああ、あの剣があれば世界を支配する事が出来ると言っても過言じゃない」

空「じゃあ、バディポリスに連絡しなきゃ!」

アウラ「……あの兄貴に話すのか?」

空「兄ちゃんなら協力はしてくれるよ。ただ派手にやることは間違いないね」

旬「なら、オレも協力させてもらうよ」

アウラ「どうしてだ?」

旬「興味本位ってのもあるけど、その前にオレは何でも屋だ。困っている人は放って置けないさ」

アウラ「そうか、感謝する」

 この後、空と旬は互いの連絡先を交換して帰宅する事になった。気が付いたら日は沈みきっていた。

 

 帰宅してからすぐ空のお袋さんから大目玉を喰らった後、空から剛志にレックスの件を話してもらい協力してもらう事になった。

 剛志自身も何か感じた事があったらしく調べものするから一人にして欲しいと言われ、俺達は空の部屋でくつろぐ事にした。

アウラ「そういえば空は何で剣道をやろうと思ったんだ?」

 空は自分のデッキを調整している手を止め俺を見る。物不思議そうな顔をしている。

アウラ「別に大した事じゃない。ただ、少し気になったんだ」

空「うーん、そうだね……兄ちゃんみたいに強くなりたいと思ったからかな」

アウラ「でも、それなら剣道以外にあったんじゃないか?」

空「そうだけど……これで強くなろうと思ったんだよね」

アウラ「そうか」

空「アウラは何で竜騎士になろうと思ったの?」

アウラ「俺か? 俺はだな、親父が竜騎士だったんだ。俺は親父に憧れて竜騎士になろうと思ったんだよ」

空「そうだったんだ。何だかボクらは似た者同士かもね」

アウラ「そうかもな」

空「ねえ、アウラ?」

アウラ「何だ?」

空「ボクは一人で強くはなれないけどアウラたちと一緒なら強くなれそうだよ。だからさ、二人で強くなろう」

アウラ「! ああ、そうだな。俺達なら強くなれる!」

 これは確信だ。俺達にしかない強さが今ここで目覚め始めたと俺は思っている。




 どうしたでしょうか? ファイトはあまりカードが動いていないので退屈だったかもしれません。正直な話、既存のカードだけでサポートを回すのは厳しいなあとは思っています。自分でもオリカを考えてみますが、お力を貸していただけると助かります。
 話の展開は雑で強引でしたので読みづらかったかもしれません。すみません。
 それととある作品に提案したキャラクターがちらっといます。作者様の許可を得て、こちらでも明言はしていませんが登場させています。

 次は三話目と行きたいところですがここで間の話を書きます。あの男が暴れ、あの少女が登場します。誰なのか予想しながら期待してお待ちしてくださったら幸いです。

 では、次回にお会いしましょう。活動報告のコメントと感想もお待ちしています。
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