【お試し連載】フューチャーカードバディファイト ~炎の剣士の輝跡~   作:巻波 彩灯

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 やべー、やべえよワールドおもしれぇ! 面白すぎて朝の6時までやっちゃうよ。
 ……え? モンハンワールドをやっているのかって? 違うよ、Gジェネワールド(2011年発売)をやっているんだよ。
 エイプリルフールはとっくに過ぎてんだぞだって? うるせえ、その日は嘘を吐ける余裕が無かったんだよ! だから今日ぐらい吐かせろよ!

 とはまあ、戯言は置いといて……皆さん、こんにちは。今週健康診断を行ったら体重が前量った時よりも5Kg以上増えていて割とショックだった巻波彩灯です。
 今回もファイトシーンを入れました。ルール処理をミスっていないか不安です。それと今回のファイトから提供されたカードが登場します。……提供者さん、ごめんなさい。そのまま出すと思うと言いましたがやっぱり少しいじりました。

 では、後書きの方でまたお会いしましょう。


第2.5話:桜と弾丸

 朝、学生ならば登校している時間だ。無論、この男もいくらバディポリスとはいえ学生である。

剛志「朝は眠たくて敵わんな~」

 半袖のカッターシャツにズボンという姿でどこかヤンキーみたいな見た目をしている剛志は大欠伸をしながら通学路を歩いて行く。見知った顔や見知らぬ顔が急いで通り過ぎて忙しい時間だと知らせる。

剛志「ああ~バイク使いたいわい」

?「でも、おめえの学校はバイク登校禁止なんだろ?」

剛志「そうなんじゃ、騒音問題だとかなんとかで禁止なんじゃけえワシはこうやって歩くしかねえ」

?「自転車はどうなんだっけ?」

剛志「それは大丈夫じゃが、ワシは嫌じゃけえ乗っとらん」

?「男ならやっぱ単車だよな!」

剛志「じゃろ?」

 剛志が一人で何か喋っている様に周りには見えるが彼はバディと話しながら学校へ向かった。

 

 学校の昇降口で靴を履き変え自分のクラスの教室に行くといつもの騒がしい仲間が剛志に気付いて話し掛ける。

男子A「よお、剛志。お前、相変わらず眠たそうだな」

剛志「朝は弱いんじゃ。それに昨日は少しばかり夜更かししちょったしな」

男子A「また夜中バイクを走らせたのか?」

剛志「まあ、そんなところじゃな」

男子B「良いな~、オレも夜中走りてぇ」

剛志「何なら今度ワシと走るか?」

男子B「おお、良いぜ! いつ走りに行くか?」

剛志「そうじゃな~……」

 剛志と他の男子達が夜中のツーリングの打ち合わせをしている時、彼等の背後からいかにもしっかりしている優等生風の少女が話し掛けてきた。

女子A「アンタ達、また良からぬ事をしようとしているでしょ!?」

男子A「おいおい、長瀬どうしたんだよ? オレ達が何しようとしている見えるんだよ?」

男子B「そうだぜ! 決め付けるのは良く無いっていうだろ?」

剛志「そう言う事じぇけえ、何も問題は無いじゃろ?」

長瀬「そうかしら? アンタ達が集まると碌な事が起きないからね。だから、こうして釘を刺しておかないと何しでかすか分からないもの」

 長瀬はどうにも信用なら無い様子。彼女は彼等と中学時代から一緒にいるから分かっているのだ。彼等が夜中にツーリングしようとしているのを、そしてそれで問題を起こす事も。

男子A「今回は何もしねえよ。放課後、どこで遊ぶかとしか考えてねえからな」

長瀬「この間喧嘩相手を骨折させて謹慎を受けてた金本に言われてもねえ……」

金本「そりゃねえぜ」

男子B「じゃあ、オレや剛志が言えば説得力があるんだな」

金本「今お前が言った事で無くなった気がするぞ」

男子B「ええ!? マジかよ」

長瀬「と言うか、土原や日向に言われても結果は変わらないわよ」

土原「え~、そこは説得されてよ~知香ちゃん~」

知香「うるさい! 後、名前で呼ばないで!!」

 知香は土原に拳骨を喰らわせる。土原はノーガードで受けた為、その痛みで頭を抱えて蹲った。

金本「あいちゃ~相変わらず長瀬の拳骨は痛そうだな」

剛志「そうじゃな。ワシらは喰らわんで済んだわい」

知香「何言っているの? アンタ達も同罪に決まっているでしょ」

 知香の纏うオーラがどす黒くなり剛志と金本は土原を置いて逃げ出そうとした時、もう一人の少女が知香を制する。

?「知香ちゃ~ん、暴力はいけないわよ~」

知香「夏奈ちゃん、今は止めないで」

夏奈「そんな事しているから好きな人に振り向いてもらえないのよ~」

知香「なっ!」

 夏奈の突然の爆弾発言に知香は振り上げた拳を止めた。その爆弾発言を聞いた剛志達は面白いものを耳にした言わんばかりにニヤニヤした顔になる。

夏奈「だって、知香ちゃんの好きな人は~」

知香「待って待って、これ以上話さないで!」

 知香は急いで夏奈の口を塞いだ。夏奈は苦しげにせず、どこか残念そうな表情をしている。

知香「きょ、今日のところはこれで勘弁してあげるわ!」

 そう言うと知香と夏奈はその場を退散した。直後にチャイムが鳴り、剛志達も自分の席へ着く。結局彼女の好きな人が聞けなかった剛志達は剛志達で落胆していたが。

 

剛志(にしても、昨日の空やアウラの話……本当ならば本部にも連絡しちょった方が良いんじゃろうな。でも、あの堅物長官がまともに話を聞いてくれるとは思えんがな)

 昼休み、屋上にて剛志はバディポリス用の端末を操作しながら昨日の事を振り返っていた。

剛志(そんで、まだアイツから連絡が来ないのう。頼み事した身じゃけえあまり文句は言えんがえらい珍しく遅いな)

 メールボックスを漁るがその人物からのメールが来ていない。

 昨日の夜、空やアウラからレックスの事を聞いた剛志は調べ物をすると言って彼らを部屋から追い出した後、その人物に連絡してレックスの事を調べてもらう様に頼んだのだ。

 彼はバディポリスでは無いが頼れる相手に間違いは無い為、剛志はあえてバディポリス用の端末の連絡先を彼に教えていた。

剛志(ワシが夜中バディポリスのデータバンクにアクセスした時に情報という情報が見つからなかったからあっちも苦労してるじゃろうな)

 バディポリスのデータバンクというのはモンスターの情報は勿論の事、過去に捕まったクリミナルファイター、要注意ファイターや組織の情報が入っているのだ。

 但しアクセスできる権限がランクによって変わり、バディポリスユースである剛志はモンスターの簡単な情報のみしか知る事が出来ず、他の情報を得る事が出来ない。

 だが、簡単な情報でもそのモンスターの特徴がしっかり把握されているので侮れない。

 しかし、『竜騎士 レックス』というモンスターはそのデータバンクに名前しか載っておらず、情報は得られなかったのだ。

 剛志は考えるだけ無駄だと判断し一旦、端末の電源を落とすと仲間達の方へ歩み寄った。

金本「よう、剛志。調べ物は終わったか?」

 金本は煙草を口に咥え、ライターの火を灯していた。言っておくが彼は未成年である。未成年の喫煙は学校は勿論、法律でも禁止されている。

剛志「ああ、まあな。それよりお前さん、それバレたら謹慎通り越して退学になるぞ?」

金本「お前まで堅い事言うのか。別に良いじゃねえかよ、マナーは守っているからさ」

剛志「ワシはお前さんが吸おうが吸わないがどうでも良いんじゃが、面倒な奴が一人おったろ?」

金本「……確かに」

 そう言うと金本はライターの火を煙草に移し、紫煙をくゆらせる。

土原「おまたへー! 購買混んでたから時間掛かったけど例の物を買ってきたぜー!」

 土原が元気良く屋上の扉を開ける。その手には大量のパンが入った袋をぶら提げている。

金本「お、丁度良いタイミングで帰ってきたな。んで、早く例の物を出せよ」

土原「待てよ、そう焦るなって……ほれ!」

 土原は袋の中からボリュームがあるBLTサンドを取り出した。

剛志「おお、月に一回しか購買に現れない特大BLTサンドじゃな。ワシの分もあるか?」

土原「そりゃ、勿論。お前、弁当食っても足りねえだろうし、金もちゃんと貰ってあるからな」

剛志「よし、早速貰うわい! あ、タマゴサンドもあるか?」

土原「大丈夫、ちゃんと買って来てあるから」

 土原から特大BLTサンドやタマゴサンド、他にも焼きそばパンを貰い、剛志は持参している弁当と一緒に食べ始める。金本も煙草を吸い終えるとBLTサンドや他のパンを貰って食べ始めた。

 食べ始めてからしばらくした後、剛志の端末から通知音が鳴る。剛志は通知音を鳴らしている端末を取り出し、内容を確認する。バディポリス本部からだ。

土原「んで、何だったの?」

 土原は残ったパンを頬張りながら聞く。金本も言葉には出さないが気になる様だ。

剛志「ん? パトロールの人手を増やすじゃけえ手伝って欲しいんじゃって」

金本「珍しいな、こんな時間にユースのお前にそんな連絡が来るなんて」

剛志「割と珍しくは無いんじゃが……どうやらクリミナルファイターが暴れたらしいじゃけえ、そいつを早くとっ捕まえる為に人手が欲しいんじゃと」

土原「って事は午後はサボりか?」

剛志「そう言う事じゃ。じゃけえ、後頼むわい」

金本「おう、分かった。気を付けてな」

土原「バッチリ任せとけ!」

剛志「んじゃ、ワシはこれで」

 剛志は弁当とまだ食べていないタマゴサンドを手に持ち、教室に戻って行くと荷物を持ってそのまま学校を出た。

 

 

剛志「さてと、この雑踏の中をパトロールするんじゃな」

?「単車持って来た方が良いんじゃねえのか?」

剛志「んいや、そうすると見つけ辛いじゃけえ我慢するわい」

?「そうかよ。そんならとっとクリミナルファイターを見つけようぜ、相棒!」

剛志「そうじゃな」

 剛志は人混みの中、バディと話しながらパトロールをしていた。服装は未だに学校の制服を着たままだが、一つだけ違う所がある。

 それは腰にホルスターを身に付け銃を提げている事だ。目立つかと思えば案外大丈夫であまり目立っていない。

?「しかし、東京の人の多さはいつ見ても慣れないぜ」

剛志「そうか? まあ、ワシは東京生まれで東京育ちじゃけえあんまり気にしとらんがな」

?「……東京生まれで東京育ちでも人混み苦手な奴はいるだろうによ」

剛志「……確かにそうじゃな」

 剛志は人混みの間をすり抜けながら周りを見渡す。すると道の端で一人の少女がガラの悪い男達に囲まれているところを目撃する。

?「剛志」

剛志「分かっとるわい。行くぞ、相棒」

 剛志は一人の少女を助ける為に、人混みの中をすり抜けて男達に近づいて行った。

 

少女「あ、あの、私は……」

男A「だからさ、悪い事はしねえから俺らと一緒に遊ぼうぜ?」

 少女は男達に威圧に負け萎縮してしまっている。彼女は小柄な方では無いが萎縮している所為か、かなり小さく見える。

男B「へへ、俺達は嬢ちゃんと仲良くなりたいだけなんだって」

男C「そういう事なんだよ、だから一緒に行こうぜ?」

少女「い、いや……」

 一人の男が少女に触れようとした瞬間、彼らではない手が男の腕を掴み動きを止めた。

剛志「そこまでじゃ」

 男の腕を掴んだのは剛志だった。剛志は掴んでいる手に力を入れる。

男C「何しやがるんだ、てめえ!」

 剛志に腕を掴まれた男は彼の手を振り払い、怒りの感情をぶつける。他の男達も突然現れた剛志に警戒する。

剛志「女の子をそうやってナンパするのは良くないのう」

男A「ハッ! てめえが知った事かよ」

男B「つか、腰に提げている物はあれか、玩具か何か? よくよく見ればお前中学生だろ?」

男C「それならガキはごっこ遊びとかしてあっち行ってな! じゃねえと痛い目見るぜ」

 男達はある程度落ち着くと剛志の事を馬鹿にし始めた。剛志の提げている銃は玩具とかでは無く本物であるし、背は低いものの剛志自身は高校生なのだが――。

剛志「……それならこれを試してやるわい」

 そう言うと剛志はホルスターから銃を取り出し片手で構えた。

男B「ぎゃははは! 玩具の銃を向けられたってなんも怖くねえよ!」

男A「ああ、全くだ!」

 男達は本物の銃である事を知らずに玩具の銃と思い込んで爆笑する。

 だが次の瞬間、辺りは光に包まれた。そして光が消えると男達は失神して倒れ、剛志と少女の姿がその場には無かった。

 

剛志「はあはあ、ここまで来れば大丈夫じゃろ」

 剛志は少女を連れて先程の現場から少し離れた公園まで走ってきたのだ。それなりに走った為、二人とも息を切らせている。

少女「あ、あの助けていただきありがとうございます」

 少女は落ち着くと剛志に礼を言い丁寧にお辞儀した。驚いた剛志は慌てふためく。

剛志「いや、礼なんかいらんよ。ワシは当然の事をしたまでじゃし……ほら、顔を上げてくれんかい?」

 剛志に言われた通りに少女は頭を上げる。剛志はそれを見て一息吐くが彼女の口から聞いた言葉に再び困惑した。

少女「あの、一体何が起きたんですか?」

 少女は辺りが光に包まれた後、剛志に連れられるまま走ったので事をあまり把握していないのだ。

剛志「それはのう……」

 剛志が答えに困っていたその時、少女のお腹から可愛らしい音が聞こえた。少女は自分の空腹を知らせる音を聞かれ顔を真っ赤にする。

剛志「はは、まずは腹ごしらえしてかなじゃな」

少女「すみません」

 剛志と少女は公園内のベンチを見つけて座り、自分達が持っている食べ物を取り出した。少女のランチボックスにはタマゴサンドが幾つか綺麗に並べられている。剛志は余っていたタマゴサンドを取り出したが鞄の中の荷物に潰されたのか変形していた。

剛志「ありゃ、お嬢さんもタマゴサンドかい?」

梨子「はい、好きなので。それと私の名前は桜内梨子って言います……あなたは?」

剛志「ワシは日向剛志じゃ。桜内梨子……良い名前じゃな」

梨子「そんな……でもあるのかな……?」

 梨子は顔を再び真っ赤にしながら俯いてタマゴサンドを齧る。剛志はその反応にどうしたら良いものかと考え始めながらタマゴサンドを頬張る。

梨子(そう言えばこの人、さっきの男の人から中学生って思われていたけどどう見ても中学生には見えないな……)

 チラッと剛志の方を見てそんな事を考える。剛志は男性としては背は低いが体格はそんなに悪くなく顔も少し厳ついが割と年相応の顔付きをしている。

 だが、ヤンキーみたいな見た目の所為だったり背が低かったりしていてあまり年相応に見られないのだ。

剛志「どうしたんじゃ?」

梨子「い、いえ、何でもありません」

 剛志は梨子の視線に気付いて目を合わそうとするがすぐに逸らされてしまう。その後、しばらくお互い口を開かないまま食事を進めた。

剛志&梨子「「あの」」

 二人とも沈黙を破る為に声を掛けるが、タイミングが見事に一致して重なってしまった。

剛志「あ、桜内さんから喋って良いですよ?」

梨子「いえ、私は後でも構いませんから日向さんからどうぞ」

剛志「いやいや、ワシは別に大した事では無いじゃけえお先に……」

梨子「……分かりました。じゃあ、私から話しますね」

 梨子は剛志とようやく目を合わせて言う。

梨子「さっきは聞きそびれましたが、あの時一体何が起きたんですか?」

 梨子の言うあの時は辺りが光に包まれた時の事だ。剛志は誤魔化そうか考えたが正直に話す事を選んだ。

剛志「ああ、それはワシのこの銃で閃光弾を撃って目晦まししたんじゃよ」

 腰にあるホルスターの中に収まっている銃を拳で軽く叩く。

梨子「ええ!? それじゃあ、その銃は本物って事ですか!?」

剛志「そうじゃよ。な、バディ!」

?「おうよ、それは剛志と俺の友情の証なんだぜ! そう簡単に人を傷つけるモンじゃねえ」

梨子「え?」

 梨子は突然聞こえた声に戸惑いを隠せなかった。すると剛志のデッキケースから一枚のカードが飛び出しSD化して現れた。

ガロード「よっ! 俺の名前は『魔愚南無(まぐなむ)竜王 リボルバー・ガロード』だ、よろしくな!」

梨子「わ、私は桜内梨子って言います。よろしくお願いします」

ガロード「そんなに堅くなんなくって良いって。どうせ剛志と同い年だろうによ」

梨子(え、この人中学生なの……!?)

剛志(まあ、ガロードの言う通りじゃろうな)

 ガロードのこの一言の所為で二人は互いを誤解する。梨子は驚いていたが剛志は梨子の大人っぽい雰囲気から同い年だろうと思っていた為、特別驚かなかった。梨子も梨子で言い出せずそのまま流してしまった。

 因みに梨子は中学1年生であり、何度も言っているが剛志は高校生である。

梨子「……なら、日向君って呼んで良いかな?」

剛志「剛志で良いわい。そっちも桜内で良いんじゃな?」

梨子「私も梨子で良いよ。同い年だし……ね?」

剛志「そうかい、それなら遠慮無くそう呼ばしてもらうわい」

梨子「う、うん。あ、そう言えば剛志君はガロードさんがいるからバディファイトやっているんだよね? 今度ファイトしてくれないかな?」

 恥ずかしがり屋な梨子としては珍しく自分からファイトに誘う。

剛志「おう、良いぞ。ワシも梨子がファイターじゃったら、そうするつもりじゃったし」

梨子「そっか、それなら良かった」

 梨子がようやく笑顔を見せた。その笑顔を見て剛志の胸が一気に高鳴る。

ガロード「んなら、連絡先を交換した方が良いんじゃねえか? 今日は多分無理だろうしよ」

梨子「そうね。剛志君、良かったら連絡先を教えてくれないかな?」

剛志「ん、ああ、そうじゃな」

 剛志はバディポリス用とは別の端末を取り出した。だが、その動作はどこかぎこちない。

梨子「ど、どうしたの、剛志君?」

剛志「何にも無いじゃけえ、気にせんで良いわい」

ガロード(こりゃ、絶対にあれだな……)

梨子「そう? なら良いけど……」

 何も無く連絡先を交換し終えると剛志が持っている別の端末から電子音が鳴る。バディポリス用の端末からだ。

剛志「ああ、悪いじゃけえ今日はここら辺で。今度はファイトしような!」

梨子「ええ、また今度ね」

 剛志は自分の荷物をまとめると急いでガロードと共にその場を去った。彼を見送った後、梨子は呟く。

梨子「……結局、あの事は聞けずじまいだったわね」

 あの光の中で剛志が男達を伸した事は梨子はまだ知らないままだった。

 

剛志は移動しながら電話をしていた。相手は彼の頼れる人物からだ。

?『オレ、オレだよ、オレ』

剛志「オレオレ詐欺じゃったら切るぞ」

サトル『冗談だよ、日向。サトルさんがせっかく良い情報を持って来てやったのに切るなんて勿体無い事するなよな!』

 サトルと名乗った人物こそ剛志が昨夜連絡を取り、頼み事をした人物なのだ。

 彼はハッカーであり、バディポリスではないもののバディポリスとは友好的な関係を築いている。だが、その素性は不明だ。

剛志「それで情報と言うのは何じゃ?」

サトル『二つあるんだが、一つは落ち着いてから話すからもう一つの方を話すぜ。今お前達が追っているクリミナルファイターの位置が分かった』

剛志「そうかい。なら、話が早いわい。位置データを送ってくれんか?」

サトシ「言われなくてもやっているよ。事が落ち着いてたら、電話してくれ」

 そう言った後、電話が切れた。剛志は端末を耳から離し目の前に持って来てディスプレイを確認する。すると彼が言った通りクリミナルファイターの位置データが転送され、映し出された。

剛志「よし! 相棒、行くぞ!」

ガロード「おう! んだが、その前にお前に聞きたい事がある」

剛志「何じゃ、ノリが悪いのう」

ガロード「お前、梨子に惚れたな?」

 答えが返ってこない代わりに剛志の耳は真っ赤になっていた。

 

クリミナルファイター「くそ! 何で俺がこんな目に……計画は万全じゃなかったのかよ」

?「もしかしたら、私達は嵌められたのかもしれない。このダークコアデッキケースが正常に動かないところを見るとそうとしか考えられない」

クリミナルファイター「アークエンジェル……」

 東京の某所にある倉庫でクリミナルファイターとそのバディモンスターが身を潜めながら話していた。

 彼はある人物からダークコアデッキケースと呼ばれるデッキケースを受け取り、そのデッキケースの試用をしていたのだ。

 彼が持っているダークコアデッキケースと言うのは通常バディファイトのファイトシステム上、カードの中からアイテムやモンスターが出て攻撃されてもファイターが怪我しない様になっている。

 しかし、このデッキケースはファイトシステムを無視してファイターに直接ダメージを与える事が出来る。

 つまり、ファイト中に使用するアイテムやモンスターの攻撃は衝撃だけでは無く全て本物であり、それによってファイターが怪我する可能性が極めて高いのだ。

 幸いにも彼が持っているデッキケースは上手く作動しておらず普通のデッキケースと何も変わらない。

クリミナルファイター「畜生、このデッキケースを使ってファイト施設を襲撃しろって言われて暴れてみれば何の効果もねえじゃねえかよ!」

アークエンジェル「しっ! 誰か来たぞ」

 気配を感じた男とアークエンジェルは息を潜め、そのままやり過ごそうとする。だが、しかし相手が悪かった。

剛志「ここにいるのは分かっとるじゃけど、出てくる気配が無いのう」

ガロード「んなら、ドカーンと一発かませば良いんじゃねえの?」

剛志「それもそうじゃな。じゃったら、遠慮無く……!!」

 その直後にとてつもなく大きな銃声が響き倉庫内が揺れた。

 身の危険を感じたクリミナルファイターとアークエンジェルは慌てて倉庫から出る。そして目の前に銃声を轟かせた張本人達が立っていた。

剛志「お、出てきたわい」

クリミナルファイター「さっきの銃声はお前か!?」

剛志「そうじゃい。お前さんを逮捕しにきたんじゃ!」

クリミナルファイター「くそ……こうなりゃ、ファイトだ!」

アークエンジェル「ああ、行くぞ、雪路(ゆきじ)!」

ガロード「よっしゃあ、やってやるぜ!」

剛志「ワシも気合十分じゃ!!」

 剛志と雪路のファイトが開幕する――!

 

 

剛志「ワシらの魂は弾丸の様に熱く真っ直ぐ留まる事を知らんのじゃい! ルミナイズ、『竜魂の弾丸』!!」

雪路「装甲を纏った天使にお前も蹂躙されるが良い! ルミナイズ、『破壊の機械天使』!!」

剛志&雪路「「オープン・ザ・フラッグ!」」

剛志「エンシェントワールド!」

 剛志の手札:6/ゲージ2/ライフ10/バディ:魔愚南無竜王 リボルバー・ガロード

雪路「デンジャーワールド!」

 雪路の手札:6/ゲージ2/ライフ10/バディ:アーマナイト・アークエンジェル

剛志「ワシから行くぞ! チャージ&ドロー!」

 剛志の手札:6→5→6/ゲージ2→3

剛志「ワシは『炎魔連合 リーゼントホーン』をライトにコールじゃ! 効果でワシのデッキから『炎魔連合 リーゼントホーン』をドロップじゃい!」

 剛志の手札:6→5/ライト:リーゼントホーン/ドロップゾーン:0→1(『炎魔連合 リーゼントホーン』)

 ライト:炎魔連合 リーゼントホーン/サイズ2/攻5000/防2000/打撃2

剛志「さらにデッキからドロップゾーンに送ったリーゼントホーンの効果でワシのゲージを+1!」

 剛志のゲージ:3→4

剛志「アタックフェイズ! リーゼントホーンで相手にアタックじゃ!!」

雪路「ぐふ!」雪路のライフ:10→8

剛志「ファイナルフェイズ!! 『仏血義理チャージ!』じゃぁぁぁぁあ!!」

雪路「ど、どんな必殺技なんだ……?」

剛志「ワシもお前さんもデッキの上から4枚をゲージに置くんじゃ!」

雪路「はあ!?」

剛志「ほら、お前さんもさっさと置かんか」剛志の手札:5→4/ゲージ4→8

雪路「チッ、しょうがねえな」雪路のゲージ:2→6

剛志「これでワシはターンエンドじゃ。これならお互い気兼ね無く殴り合えるじゃろ?」

 剛志の手札:4/ゲージ8/ライフ10/ライト:リーゼントホーン

 剛志は人差し指をクイクイと動かし挑発する様に言う。とてつもなく余裕そうにして。

雪路「この野郎……お望み通りギッタギタにしてやんよ! ドロー、チャージ&ドロー!」

 雪路の手札:6→7/ゲージ6→7

 癇に障った雪路は怒り任せにドローフェイズを行った。その目は殺意にも捉えられる程に怒りで燃えている。

雪路「ゲージ2払って、『アーマナイト・フォーメーション』を2枚設置!」

 雪路の手札:7→5/ゲージ7→5/設置:アーマナイト・フォーメーション(2)

雪路「それでレフトに『アーマナイト・イーグル』、センターに『アーマナイト・ヘルハウンド』をコール!」

 雪路の手札:5→3/レフト:アーマナイト・イーグル/センター:アーマナイト・ヘルハウンド

 レフト:アーマナイト・イーグル/サイズ0/攻4000/防1000/打撃1 センター:アーマナイト・ヘルハウンド/サイズ1/攻5000/防6000/打撃1

雪路「2枚設置しているアーマナイト・フォーメーションの能力で俺の場の《アーマナイト》の攻撃力と防御力を+2000!」

 レフト:アーマナイト・イーグル/攻4000→6000/防1000→3000 センター:アーマナイト・ヘルハウンド/攻5000→7000/防6000→8000

剛志「こりゃ崩すのに時間が掛りそうじゃな」

雪路「何言ってんだ、これから本番だぜ!」

剛志「何じゃと!?」

雪路「俺の場にいるモンスターを全てソウルに入れてレフトに『アーマナイト・アークエンジェル』をバディコール、バディギフトでライフ+1だ!」

 雪路の手札:3→2/ライフ:10→11/ライト:アーマナイト・アークエンジェル(ソウル:2)

 ライト:アーマナイト・アークエンジェル/サイズ2/攻2000/防4000/打撃2/ソウル:2/2回攻撃

雪路「アークエンジェルはソウルの枚数分、攻撃力を+3000! 更に2枚設置しているアーマナイト・フォーメーションの能力で攻撃力+2000、防御力+2000だぜ!」

 ライト:アーマナイト・アークエンジェル/攻2000→10000/防4000→6000

剛志「面白くなって来たわい!」

ガロード「少しは危機感は持てよ……」

 ガロードは相方の反応に少し呆れる。しかし、これが彼なのでむしろガロードも安心しているぐらいだ。

雪路「手札をさらに少なくしちまうが、ゲージ1払って『魔槍 闇紡ぎ』を装備!」

 雪路の手札:2→3/ゲージ:5→4/雪路:闇紡ぎ/ライト:アーマナイト・アークエンジェル

 雪路:魔槍 闇紡ぎ/攻3000/打撃3

雪路「行くぜ、アタックフェイズ! 闇紡ぎでファイターに攻撃!」

剛志「流石にその打撃力は喰らいたくないわい! キャスト、『竜意周到』で攻撃を無効化じゃ!」

 剛志の手札:4→3

雪路「なら、アークエンジェルでアタック!」

剛志「ぐっ!」剛志のライフ:10→8

雪路「もう1回、アークエンジェルでアタックだ!」

剛志「ぐわ!」剛志のライフ:8→6

雪路「これでターンエンドだ!」

 雪路の手札:1/ゲージ4/ライフ:11/雪路:闇紡ぎ/ライト:アーマナイト・アークエンジェル/設置:アーマナイト・フォーメーション(2)

剛志「よっしゃ、ワシのターンじゃな! ドロー、チャージ&ドロー!」

 剛志の手札:3→4/ゲージ8→9

剛志「ライフ2を払って、キャスト、『天竜開闢』! ワシは2枚ドローじゃ! 更にキャスト、『竜王伝』でワシのゲージとライフをそれぞれ+1し、カードを1枚引く!」

 剛志の手札:4→6→5→6/ゲージ:9→10/ライフ:6→4→5

剛志「レフトに『ドラゴンキッド ヴァレリー』をコールじゃ!」

 剛志の手札:6→5/レフト:ヴァレリー/ライト:リーゼント・ホーン

 

ドラゴンキッド ヴァレリー

エンシェントワールド

種類:モンスター 属性:怒羅魂頭

サイズ0/攻3000/防1000/打撃1

■君のバディがカード名に「リボルバー・ガロード」を含むモンスターならコールできる。

■このカードが登場したとき、ゲージ1を払ってもよい。払ったら、デッキから《怒羅魂頭》のアイテム1枚を手札に加えて、デッキをシャッフルする。

■このカードが攻撃したとき、君の場にサイズ3の《怒羅魂頭》がいるなら、君の場のアイテム1枚を選んでもよい。そうしたら、デッキの上から1枚を選んだカードのソウルに入れる。

[ライフリンク1]

FT『装填なら、オイラの出番だな!』

 

剛志「ヴァレリーの能力でゲージ1を払って、デッキから《怒羅魂頭》のアイテムを1枚をワシの手札に加え、デッキをシャッフルじゃ!」

 剛志の手札:6→7/ゲージ10→9

 この時、剛志が手札に入れたカードは『友情のマグナム・リボルバー』というアイテムで《怒羅魂頭》のアイテムとしては珍しい形状をしているアイテムだ。

剛志「出番じゃ、ワシのバディ! リーゼントホーンをドロップゾーンに置いてゲージ3を払い、デッキの上から1枚をソウルインしてライトに『魔愚南無竜王 リボルバー・ガロード』をバディコールじゃい!!」

 剛志の手札:7→6/ゲージ9→6/ライフ5→6/レフト:ヴァレリー/ライト:リーゼントホーン→リボルバー・ガロード/ドロップゾーン:3→4(『炎魔連合 リーゼントホーン』)

 

魔愚南無(まぐなむ)竜王 リボルバー・ガロード

エンシェントワールド

種類:モンスター 属性:怒羅魂頭

サイズ3/攻10000/防6000/打撃2

■[コールコスト]ゲージ3を払い、君のデッキの上から1枚をこのカードのソウルに入れる。

■このカードが登場した時、君の手札から《怒羅魂頭》のアイテムを1枚選択して、[装備コスト]を支払わずに装備することができる!

■このカードは相手のカードの効果では破壊されず、手札に戻されない。

■相手のカードが攻撃した時、その対象をこのモンスターに変更する。

■【対抗】相手のカードが攻撃した時、ゲージ1とライフ1払ってよい。払ったら、相手の場のモンスターかアイテムを1枚破壊する!この能力は1ターンに1回だけ使える。

[貫通]/[ソウルガード]/[ライフリンク6]

FT「俺の拳は弾丸の様に痛いぜ?」

 

剛志「リーゼントホーンの効果でワシのゲージを+1じゃ!」

 剛志のゲージ:6→7

ガロード「そして俺が登場した時、剛志の手札から《怒羅魂頭》のアイテムを1枚選択して[装備コスト]を支払わずに装備することができる! 剛志!」

剛志「分かっとるわい! ワシの手札からヴァレリーの能力で加えた『友情のマグナム・リボルバー』を[装備コスト]無しで装備じゃ!」

 剛志の手札:6→5/剛志:マグナム・リボルバー/レフト:ヴァレリー/ライト:リボルバー・ガロード(ソウル:1)

 カードから現れるのでは無く腰に身に付けているホルスターに収まっていた銃を取り出して剛志はマグナム・リボルバーを構える。

 

友情のマグナム・リボルバー

エンシェントワールド

種類:アイテム 属性:怒羅魂頭/武器

攻6000/打撃1

■君の場にカード名に「リボルバー・ガロード」を含むモンスターがいるなら装備できる。

■[コールコスト]ゲージ2払う。

■【起動】“射撃”君のアタックフェイズ開始時、このカードのソウルを好きなだけドロップゾーンに置いてよい。そうしたら、相手の場のモンスターを1枚破壊し、さらに相手にドロップゾーンに置いた枚数分だけ相手にダメージを与える。「射撃」は1ターンに1回だけ使える。

■このカードにソウルがあるなら、ソウルの枚数分だけこのカードの打撃力+1!

[装填6](君のメインフェイズ中、1ターンに1度だけ君のゲージから1枚選択して、このカードのソウルに入れることができる。数字はこのカードに入れられるソウルの枚数の上限を表しているぞ!)

FT「これはワシとバディの友情の証なんじゃ! ワシ以外扱える奴はおらんよ」

 

剛志「ゲージを1枚選択してマグナム・リボルバーに装填! マグナム・リボルバーの能力でマグナム・リボルバーの打撃力+1! 更にゲージ1を払って手札から『炎魔連合 ジェットカウル』をリボルバー・ガロードにソウルイン!」

 剛志の手札:5→4/ゲージ7→5/剛志:マグナム・リボルバー(ソウル:1)/ライト:リボルバー・ガロード(ソウル:2)

 剛志:マグナム・リボルバー/打撃力1→2

剛志「アタックフェイズじゃい! リボルバー・ガロードでファイターにアタック! そしてソウルにあるジェットカウルの能力で、このターン中のリボルバー・ガロードの攻撃力は+3000されるんじゃ!」

 ライト:リボルバー・ガロード/攻10000→13000

雪路「けど、それだけじゃモンスターに対して攻撃しなきゃ意味無いぜ」

剛志「ほざけ、ここからが真骨頂ってもんじゃ。更にジェットカウルの能力で相手の場のカードのソウル1枚をドロップゾーンに置く、つまりアークエンジェルのソウルを1枚ドロップじゃい!」

雪路「何だと!?」

 雪路のライト:アーマナイト・アークエンジェル(ソウル:2→1)/攻10000→7000

ガロード「よそ見している暇は無いぜ! 喰らいな、弾丸の様な俺の拳を!!」

雪路「くそ!」雪路のライフ:11→9

剛志「次はヴァレリーでファイターにアタックじゃ! ヴァレリーの能力でデッキの上から1枚をマグナム・リボルバーにソウルイン!」

 剛志:マグナム・リボルバー(ソウル:1→2)/打撃2→3

雪路「ぐは!」雪路のライフ:9→8

剛志「次はワシの番じゃ! マグナム・リボルバーでファイターにアタックじゃい!」

雪路「ぐわ!」雪路のライフ:8→5

剛志「これでワシのターンは終わりじゃい」

 剛志の手札:4/ゲージ:5/ライフ:5/剛志:マグナム・リボルバー(ソウル:1)/ライト:リボルバー・ガロード(ソウル:2)

雪路「くそ、面倒なモンスターが来たもんだぜ。ドロー、チャージ&ドロー!」

 雪路の手札:1→2/ゲージ4→5

雪路「よし、来た! ゲージ1とライフ1を払って、キャスト、『裂神呼法』! カードを1枚引いて、更に俺が武器を装備しているからもう1枚ドロー! 更にゲージ1を払ってキャスト、『死中活路』! カードを2枚引く!」

 雪路の手札:2→1→3→2→4/ゲージ5→4→3/ライフ5→4

雪路「レフトに『アーマナイト・オーガー』をコール! 更に2枚設置してあるアーマナイトフォーメーションの能力で攻撃力と防御力をそれぞれ+2000!」

 雪路の手札:4→3/雪路:闇紡ぎ/レフト:アーマナイト・オーガー/ライト:アーマナイト・アークエンジェル/設置:アーマナイト・フォーメーション(2)

 レフト:アーマナイト・オーガー/サイズ1/攻5000→7000/防3000→5000/打撃2

雪路「アタックフェイズ! アーマナイト・オーガーでファイターにアタックだ!」

ガロード「おっと、そうはさせないぜ! 俺が場にいる限りでお前の攻撃は全部俺が引き受ける!」

雪路「チッ、なら目障りなお前からだ! オーガーでリボルバー・ガロードにアタック!」

剛志「そう簡単に相棒をやらせんわい! キャスト、『逢羅武竜』でリボルバー・ガロードの攻撃力と防御力を+3000して[反撃]を与える!」

 剛志の手札:4→3/ライト:リボルバー・ガロード/攻10000→13000/防6000→9000/[反撃]

雪路「くそが!」

ガロード「何だ? カードは全部ゲージに流れちまったのか? んまあ、俺には関係無いがな!!」

 雪路のレフト:アーマナイト・オーガー 撃破!

雪路「なら、闇紡ぎとアーマナイト・アークエンジェルでリボルバー・ガロードに連携攻撃だ!」

剛志「リボルバー・ガロードの能力発動じゃ! ゲージ1とライフ1を払ったら、相手の場のモンスターかアイテム1枚を破壊する。リボルバー・ガロード、闇紡ぎを破壊じゃい!」

ガロード「おうよ! ドカーンと弾丸の様にぶっ壊して行くぜ!」

 剛志のゲージ:5→4/ライフ5→4

 雪路:闇紡ぎ 破壊!

雪路「だが、アークエンジェルの攻撃は通る!」

ガロード「へっ、なかなか痛てぇ攻撃してくれるじゃねえかよ!」

 剛志のライト:リボルバー・ガロード(ソウル:2→1)

雪路「ターンエンドだ」

 雪路の手札:3/ゲージ3/ライフ4/ライト:アーマナイト・アークエンジェル(ソウル:1)/設置:アーマナイト・フォーメーション(2)

剛志「ワシのターン! ドロー、チャージ&ドロー!」

 剛志の手札:3→4/ゲージ4→5

剛志「ゲージを1枚を選んでマグナム・リボルバーに装填! マグナム・リボルバーの打撃力が+1されるんじゃい!」

 剛志のゲージ:5→4/剛志:マグナム・リボルバー(ソウル:2→3)/打撃力3→4

剛志「アタックフェイズ! マグナム・リボルバーの能力を発動し、マグナム・リボルバーのソウルを全てドロップゾーンに置いて、アークエンジェルを破壊じゃ!」

 剛志:マグナム・リボルバー(ソウル:3→0)/打撃:4→1

雪路「くそ、防ぐカードが無い!」

 雪路のライト:アークエンジェル(ソウル1→0)/攻7000→4000

 マグナム・リボルバーの強烈な弾丸がアークエンジェルを貫いた。

剛志「じゃけど、お前さんにも効果あるんじゃぞ。ワシがドロップゾーンに置いた枚数分だけ相手にダメージを与える、つまりお前さんには3発の鉛玉を受けてもらうわい!」

 剛志が構えたマグナム・リボルバーから更に3発の銃声が轟く!

雪路「な、ぐは!」雪路のライフ:6→3

剛志「さあ、仕上げと行くわい……リボルバー・ガロードでファイターにアタック! ソウルにあるジェットカウルの能力でこのターン中は攻撃力を+3000される! ソウルは……無いじぇけえ意味は無いけどな」

 剛志のライト:リボルバー・ガロード/攻10000→13000

ガロード「そんでも俺の拳が弾丸の様に痛てぇのは変わりないぜ、そらよ!」

雪路「これ以上喰らってたまるか! キャスト、『闘気四方陣』で攻撃を無効化!」

ガロード「んだ、持っていやがったのかよ」

 雪路の手札:3→2

剛志「なら、ヴァレリーでファイターにアタックじゃ! ヴァレリーの能力でデッキの上からマグナム・リボルバーにソウルインじゃ!」

 剛志:マグナム・リボルバー(ソウル:0→1)/打撃1→2

雪路「ぐっ!」雪路のライフ:3→2

剛志「マグナム・リボルバーでトドメじゃ!」

雪路「まだだ! キャスト、『鳳凰壁』で受けるダメージを2減らす!」

 雪路の手札:2→1

剛志「まだ持っていたんじゃな。じゃが、まだ終わってないわい! ファイナルフェイズ!」

雪路「はあ!? まだ何かあるのか!?」

剛志「勿論じゃい! 相棒、今回はお前さんに譲るわい。一発決めて来い!」

ガロード「おうよ、任せとけ!」

雪路「くそがぁぁぁあ!」

剛志「これで終わらすぞ、バディ! リボルバー・ガロードのライフリンクを無効化し、ゲージ3を払って必殺コール! 『リボルバー・ガロード“琥琉斗・破威訴運(コルト・パイソン)!”』」

ガロード「いよっしゃあ! やってやるぜ!!」

 剛志の手札:4→3/ゲージ:4→1/ライト:リボルバー・ガロード→リボルバー・ガロード“琥琉斗・破威訴運!”(ソウル:1→2)

 

リボルバー・ガロード“琥琉斗・破威訴運(コルト・パイソン)!”

エンシェントワールド

種類:必殺モンスター 属性:怒羅魂頭

サイズ3/攻10000/防6000/打撃3

■[コールコスト]君の場にいるカード名に『リボルバー・ガロード』を含むモンスター1枚の上にライフリンクを無効化にして重ね、ゲージ3を払う。

■このカードが登場した時、相手の場のモンスターを1枚破壊し、さらにデッキの上から1枚を君の装備しているアイテムのソウルに入れる。

■このカードは相手の効果では破壊されず、手札に戻されない!

■相手が攻撃した時、その対象をこのモンスターに変更する。

■君が《怒羅魂頭》のアイテムを装備しているなら、このカードの攻撃力+1000、防御力+1000、打撃力+1!

[貫通]/[ソウルガード]/[ライフリンク6]

 

必殺ガロード「俺が登場した時、相手の場のモンスターを1枚破壊する! そして、剛志のデッキの上から1枚をマグナム・リボルバーのソウルに入れる!」

雪路「……くっ!」

 剛志:マグナム・リボルバー(ソウル:1→2)/打撃2→3

 雪路のライト:アーマナイト・アークエンジェル 完全撃破!

剛志「ワシが《怒羅魂頭》のアイテムを装備しているけえ、相棒の攻撃力と防御力+1000して打撃力を+1じゃ!」

 剛志のライト:リボルバー・ガロード“琥琉斗・破威訴運!”/攻撃力10000→11000/防6000→7000/打撃力3→4

剛志「リボルバー・ガロードでトドメじゃあー!」

必殺ガロード「喰らいやがれ、魔愚南無・破威訴運(マグナム・パイソン)!!」

雪路「……ちくしょー!!」雪路のライフ:2→0

 

WINNER:日向剛志

 

 

日向「それでお前さんは何で暴れたんじゃ?」

 ファイトに勝った剛志は雪路に今回の事件についての事を聞き出そうとしていた。

 雪路は両膝を地面に付け俯く。表情は良くは見えないが確実に戦意や敵意は無い。

雪路「俺は、いや俺達はある人からこのデッキケースを託されてファイト施設を襲撃して来いと頼まれたんだ……」

 雪路は顔を上げ懐からダークコアデッキケースを剛志に差し出す。禍々しいデザインではあるものの邪のオーラみたいなものは出ていない。

日向「何じゃ、普通のデッキケースとは変わりないのう」

雪路「だよな。だけど、このデッキケースはファイターを傷付ける事が出来る代物なんだ。信じるかどうかはお前次第だが」

 剛志は少し沈黙した後、そのデッキケースを受け取った。

剛志「……お前さんが知らんじゃろうが、このデッキケースで確かに被害は出とった。じゃけえワシらにも召集が掛かったんじゃ」

 剛志は本部から送られて来たメールの内容を思い出す。

 それはファイトによってファイターに直接被害は無くても観戦していた人や建物に被害が出ていた事だ。

 幸い怪我人は出なかったが雪路がファイトを行って暴れた所為で施設のシステムは深刻なダメージを受け壊滅状態になっている。

雪路「そうか……一応俺達は目的を果たしていたんだな」

剛志「お前さんの目的ははっきり分からんが、お前さんには罰を受ける義務がある……!」

 剛志は拳を強く握りしめる。その目も怒りで燃えていた。

雪路「……罰か。別にどんなものでも構わないさ。俺にはもう……」

剛志「じゃっかしい!!」

 その直後、剛志の右拳が雪路の左頬をしっかりと捉えた。拳を受けた雪路はそのまま地面に叩きつけられた。

剛志「……さて、バディポリスが来るまで待っとくか」

雪路「え……?」

剛志「お前さんには然るべき罰が与えられるじゃろう? 今のは楽しいファイトをぶち壊された皆の分を先にぶん殴った過ぎんよ」

雪路「その銃で俺を撃たないのか?」

 雪路は上体を起こし剛志の銃を指差す。剛志はホルスターに収まっている愛銃を拳で軽く叩きながら言った。

剛志「確かにワシの銃は悪い奴を撃つ為の物じゃ。じゃが、()()()()()()()()()()()()()()()()()なんてどこにあるんじゃ?」

雪路「…………」

 雪路はどこか納得が行かない顔をしている。しかし、剛志は何も気にしなかった。

 その後、バディポリスが到着し雪路の身柄が確保された。ダークコアデッキケースも一緒に回収され剛志の仕事は終わった。

 

その夜、剛志は帰宅し食事を済ませると自室でサトルと連絡を取っていた。

剛志「んで、お前さんが話したかった話って何じゃ?」

サトル『良くぞ、聞いてくれました! それじゃあ、話すぜ。お前が今日追ったクリミナルファイターいただろ?」

剛志「? ああ、アイツか」

サトル『そいつを手引きした奴がさ、モンスターの世界を研究している人らしくてよ……それで最近ドラゴンワールドからやって来たモンスターと手を組んだっていう噂だぜ』

剛志「良く分からんな、アイツと何の関係があるんじゃ?」

サトル『お前から聞いたダークコアデッキケースって代物だが、どうやらその研究者が関係しているらしいんだわ。何もより多くの世界を引き付けて世界を一つにする為だとか……』

剛志「何じゃ、そりゃ。漠然としているし大きすぎるじゃけえ付いて行けんわい」

サトル『オレも冗談だと思っているよ。けど、その情報をくれた奴と連絡が取れない……本当かどうか分からないがヤバいヤマに繋がっているのは確かかもしれないな』

剛志「……とりあえず、お前さんは出来るだけ確証のある情報を集めてくれ。あの長官殿は確実な証拠が無いと動かん人じゃからな。例え目の前で犯罪が起きたとしてもな」

サトル『分かっている、任せとけって! お前も気を付けろよな、んじゃ』

剛志「おう」

 電話を切ると別の端末から通知音が鳴った。梨子からだ。

剛志「お、早速来たわい。何が書かとるんじゃ?」

 通知の内容を見ると次の事が書かれていた。

 

 こんばんわ、剛志君。桜内梨子です。今日は助けてくれて本当にありがとう。お礼とは言ってはなんだけど今度の日曜日空いている? もし空いていたら、剛志君とファイトがしたいな。

 

 簡潔だがお誘いのメールを受けた剛志は狂喜乱舞して相棒のガロードを困らせたのは言うまでも無い。そして先程までの事件の事を忘れ、剛志は承諾の返信を送った。




 今回のファイトは如何だったでしょうか? 前回より動けているでしょうか?
 それと下記は今回使用した提供されたカードです。前書きにも書いてある通り、少しいじってあります。

ドラゴンキッド ヴァレリー
エンシェントワールド
種類:モンスター 属性:怒羅魂頭
サイズ0/攻3000/防1000/打撃1
■君のバディがカード名に「リボルバー・ガロード」を含むモンスターならコールできる。
■このカードが登場したとき、ゲージ1を払ってもよい。払ったら、デッキから《怒羅魂頭》のアイテム1枚を手札に加えて、デッキをシャッフルする。
■このカードが攻撃したとき、君の場にサイズ3の《怒羅魂頭》がいるなら、君の場のアイテム1枚を選んでもよい。そうしたら、デッキの上から1枚を選んだカードのソウルに入れる。
[ライフリンク1]
FT『装填なら、オイラの出番だな!』

 そして、今回剛志にオイシイ思いをさせてみました。よくよく考えてみれば自分の小説でこんな感じの書いた事無かったんですよね……。砂糖を吐くぐらいなら良いのですが、私みたいに胃液を吐きそうならないか心配です。……体調不良の中、長時間パソコン作業しているのが悪いですね。
 それと新しい活動報告欄を出しました。前回出てきた『野分旬』のデッキに関するアイディアを募集しています。後、活動報告の方で問いますが、この作品のオリジナルキャラクターのプロフィールは載せた方が良いんですかね? これは当活動報告にて回答を受け付けます。

 では、次回またお会いしましょう。感想と活動報告の方もお待ちしています。
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