【お試し連載】フューチャーカードバディファイト ~炎の剣士の輝跡~ 作:巻波 彩灯
それにしても新しくしたガラケーの仕様が前の携帯とはかなり違っている所為か、慣れるのに時間が掛かり少しイライラしてしまったり……文面にそのイライラが出ない様に気を付けます。
話を変えますがそういえば、今日はAqoursの3rdライブツアーの大阪公演2日目ですね~。私は今日ライブビューイングに行って参ります。開演が16時30分からですのでそれ以降からライブが終わるまでは反応出来ません。あしからず。
また話を切り替えますが、6月に入ったという事でバディファイトの新ルールが適用されていますが、雑記や諸注意で言った通りこの作品は旧ルールのまま突っ走ります。貴方って遅いのねと某駆逐艦の様に言われても気にしません。
それでは、また後書きで会いましょう。
アウローラ「やっと会えましたね、日向空、アウラ」
アウラ「何で俺達の名前を知っているんだ?」
突然現れた『神竜騎士 アウローラ』と名乗る女騎士が俺達を見て名前を口にした。すかさず、疑問を口にしたが……こいつ、何者なんだ?
アウローラ「それは……後でゆっくり話します。今はそれどころではないでしょう」
トラ「確かにな」
気付けば聞き慣れない音が……見慣れない顔の奴等もやって来たな。いや、その中で見慣れた奴が一人いた。
剛志「おーい、空、碧、無事かぁー!!」
空「あ、兄ちゃんだ!」
バディポリスA「何だ、この有様は……!」
バディポリスB「こないだの比じゃないぞ!」
次々と色んな奴がやって来た。さっきとは違った騒がしさだ。……俺とトラが暴れた事にならないよな? もう1回あそこにお世話になるのは嫌だぞ。
剛志「空……お前さん、ボロボロじゃけえどうしたんじゃ?」
空「あ~……それはそこの人達とファイトしたら……」
空達の近くに駆け寄った剛志は空が指を差した方向に目を向けた。そして理解してくれたみたいだ。
剛志「アウラ、お前さんは大丈夫じゃったか?」
アウラ「俺は大丈夫だ。勿論、ラディもだ。だが……」
空「ボクは平気だよ。ぶっちゃけ、ファイトしただけだし」
アウラ「そうだな。碧も無事に取り戻せたしな」
剛志「碧の身に何かあったんか?」
アウラ「誘拐されそうになった」
俺と空は剛志に事情を詳しく話した。話を聞いている時の剛志の顔はかなり険しかった。
剛志「碧も無事じゃったら問題な……」
話を終わると剛志は碧の方に視線を向ける。タイミングが拙い事に旬と一緒にいる所だった。
剛志「あの男は誰じゃ?」
空「あの人は野分旬さんで何でも屋をやっている人だよ」
空、説明ありがとうと言いたいところだが、あれはそう言う状況じゃない。バディポリスに旬は完全疑われているな。おい、トラお前バディなんだから何か言ったらどうなんだという視線を奴に向けたら、我関せずといった感じだ。
剛志「あの様子じゃと疑われているみたいじゃぞ?」
アウラ「何つうか、疑われている理由も分かるだがな」
空「……?」
とりあえず、俺が助け舟を出してやるか。旬のところに行って俺も説明に加わるが……何故か俺も疑われかけた。そして、剛志と空の説明でようやく他のバディポリスも納得してもらえた。そんなに俺は怪しいのか? まあ、流石に今回の件で顔を覚えてもらったから俺がモンスターである事は問題無さそうだな。
碧「空ちゃん、旬さん本当に今日はごめんなさい」
碧が頭を下げた。碧なりに罪悪感を感じているんだろう。今回のファイトはかなりヤバかったからな。だけど、それで文句を言う奴等じゃないだろ。
空「いや、大丈夫だって! ただファイトしただけなんだからさ!」
旬「空ちゃんの言う通りだね。オレ達はファイトをしただけで何もやられていないからね」
碧「……そうですか。でも、これだけは言わせてください。助けてくれて、ありがとうございます」
碧は顔を上げて俺達に礼を言った。重たい空気が晴れた気がした。
アウラ「当然の事をしたまでだ」
空「アウラが持って言っちゃうと何か締まらないな~」
アウラ「ああ!? 良いだろ、そんぐらいは! お前も同じ事を考えていただろ?」
空「そうだけどね」
碧「ふふ」
救急隊員「他に怪我人はいませんかー?」
剛志「ほらお前さんらはさっさと手当てをせんかい」
ガロード「そうだぜ。後はバディポリスの俺達の仕事だからよ」
アウラ「そうだが……アウローラって言ったな、アンタはどうすんだ?」
俺達から少し離れた所にいた彼女に声を掛けてみた。
アウローラ「丁度私の聴取も終わりましたから同行します。まだ話していない事もありますからね」
アウラ「そうか」
俺達はその場を離れ、空と旬の怪我の治療の為に病院へと向かった。
しかし、あいつ等は一体何の目的で碧を狙ったのか、あの力をどこで手に入れたのか、そしてアウローラという神竜騎士が何で俺達の前に姿を現したのか……今の俺には分からない事だらけだな。
処置室の前で俺とSD化したラディ、同じくSD化したトラに武装を解除したアウローラが待つという奇妙な光景。俺やラディ、アウローラはともかく何でトラはカード化して旬の所に行かなかったのだろうか? モンスターとは言えども人間の俺には分からないな。
?「あの、野分旬って言う人がここにいるって……聞いたんですが本当ですか?」
空達と比べて大人っぽく背の高いショートヘアーの女の子が肩で息をしながらやって来た。どことなく旬に似ているな。
アウラ「ああ、そこの処置室で手当てを受けている。と言っても、そんな大層なもんじゃねえけどな」
?「そうですか、ありがとうございます。えっと、貴方は……?」
アウラ「俺は『竜騎士 アウラ』って言って、俺のバディと旬が友達なんだ」
そう言って良いのか分からないが、とりあえず無難そうな事を言っておく。
?「あの馬鹿兄貴に友達がいたんだ……」
アウラ「ん? どうした?」
恵「いや、何でもありません。あ、私は恵って言います。それで、そこに竜は誰のバディなんですか?」
恵と名乗った女の子が指を差したのは旬のバディであるトラだ。トラは腕を組んで穏やかな口調で答えた。
トラ「己は貴様が捜していた野分旬のバディだ。己の名は『炎嵐竜 ツヴァイヘンダー・トラディティオ』である。呼びにくいのなら、トラで構わない」
恵「そんなんですか!? ……あの馬鹿兄貴はバディファイトもやっていたんだ……」
トラ「ん? 何か言ったのか?」
恵「いや、何でも無いですよ」
そう言って恵は話を逸らす。何か怪しいな。
アウラ「なあ、お前は……」
旬「あれ? 何で恵がここにいるんだ?」
タイミングが良いのか悪いのか、手当てを終えた空と旬、その付き添いの碧が戻って来た。
恵「あ、馬鹿兄貴! さっき家に連絡が来て心配して見てきたら……このロリコン!」
旬「えっ!? 何か恵、勘違いしているよ!?」
恵「うるさい! このロリコン馬鹿兄貴!!」
旬「ちょっと待って、ここは病院だから……痛いって!」
急展開過ぎて追い付いていけねえが恵は旬の妹って訳か。何と言うか、哀れだな。
碧「あの、どちら様ですか……?」
恵「あ……コホン、私はそこの馬鹿兄貴の妹の野分恵。馬鹿兄貴に何かされたら遠慮なく言ってね」
碧「あ、えっと、分かりました?」
遠慮なく言ったら、さっきの様な末路を旬が辿るって事か。前にも似た様な疑いを掛けられた気するな……。
空「あの~さっきからロリコンって言ってますけどロリコンってどんな意味ですか?」
アウラ「お前は知らなくて良い」
空「何でアウラが即答するのさ?」
アウラ「色々面倒な事になるから聞かないでくれ」
空「え~!?」
空は不服そうにしているがあの言葉の意味を知ったら俺にまで良からぬ視線を向けられる事になる。言葉に出してはいないが1度疑われているからな……流石にあのやり取りは繰り返したくない。
アウローラ「これだけ元気があれば、皆さん大丈夫そうですね」
トラ「まあ、そうだな」
?「元気なのは良いが、場所を考えてもらいたいな」
アウラ「あ? アンタ誰だ?」
恵よりも背の高くスーツに身を包んだ女性がやって来た。物凄く目付きが悪いな。
天海「私はバディカード管理庁の天海だ。年上には敬語を使え、クソガキ」
天海と名乗った女性は物凄い鋭い目で俺を見る。俺と同い年に見えるぐらい若いと思っていたが……。
アウラ「分かりましたよ、天海さん。これで良いだろう?」
天海「最後までキッチリ言えたら、褒めてやろうと思ったがな……まあ、良いや。ちょっとアンタ達全員に聞きたい事がある時間良いか?」
俺は空に視線を向ける。空は問題は無さそうな顔をしていた。
旬「オレは良いけど、トラと恵、碧ちゃんは大丈夫かい?」
トラ「己は問題はない。一応貴様のバディだからな」
旬「あ、一時的ではなくなったのか。そりゃ良かった」
恵「馬鹿兄貴が何もしでかしていない事の証明はまだされていないから、私も付いて行く」
旬「あはは……オレは本当に何もしていないだけどな……」
アウローラ「私も話したい事がありますから、良いですよ」
碧「あ、私もちょっと今回の事は知りたい……何で私を狙っていたんだろう?」
アウラ「お前は肝が据わり過ぎだろ。怖い思いしたのによ」
碧「それだったら空ちゃんや旬さん、アウラさんとかトラさんの方が怖い思いをしていると思いますけど……?」
この子は本当に小学生か!? 俺なら絶対にそう考えないぞ。妙に達観しすぎじゃねえだろうか。
アウラ「そうか。なら、全員大丈夫だ……です」
天海「おう、じゃ場所を変えるぞ」
俺達は天海に連れられて病院を後にした。今日は何だか色んな奴と話すな……。
天海「この部屋で良いだろう」
そう言って通されたのは会議室の様な部屋だ。大きさはこの大人数が入っても少し余裕がある程度ぐらいだ。
天海「お前らにはもっと穏やかな件でこのカード管理庁に来て欲しかったが……事が事だけに今は少しでも情報が欲しい。協力してもらいたい」
天海は近くにあった椅子に腰掛ける。そして俺達も天海の一声で各々近くにあった椅子に座った。
アウラ「んで、俺達に協力してもらたい事って何だ……ですか?」
天海「それはあの男達が持っていた妙なデッキケースの事だ」
旬「あれか……」
旬が珍しく苦い顔をしている。確かにあのデッキケースは異様だった。どう見てもファイト用の攻撃じゃなかった。まるで相手を殺す為の攻撃だったな。
旬「あのデッキケースを扱っていたファイターのモンスターやアイテムの攻撃は今までに感じた事の無いパワーだったですね」
空「何と言うか衝撃が今までの何倍もありました」
天海「感じた事の無いパワー? 通常のファイトシステムのパワーだったら、そこまでの出力は出ない様にしているはずだぞ?」
旬「ですが、あれはそのファイトシステムを無視している感じがします」
天海「……なるほどな。納得がいく」
アウラ「納得がいくって……何がですか?」
天海「お前らはここ以外にファイト施設が襲撃されていた事は知っているよな?」
恵「はい。テレビのニュースで見ました。もしかして、それと関係があるんですか?!」
天海「ああ。今回の犯罪に使われたデッキケースがその事件と使われていた同じタイプだった。まあ、被害の差は違うがな」
アウラ&空「「あ(え)? それって本当か(ですか)!?」」
俺と空は同時に立ち上がった。空も俺と同じ考えていたら、恐らく……。
天海「そうだが、どうした?」
アウラ「空の兄貴がバディポリスユースでその事件の事を知っていたんだよ」
空「兄ちゃん、何でこの事を黙っていたんだろ?」
天海「余計な事を言って不安がらせたくなかったんだろうな。それは当たり前だと思う。……ところでお前の兄さんの名前は?」
空「日向剛志って言います」
天海「日向剛志……なるほどな。分かった、だからお前等は座って落ち着け」
天海の言う通りに俺達は座る。剛志の奴、空はともかく俺ぐらいには話して良かったのによ……。
天海「日向隊員はさっき話したこの前の事件の犯人を捕まえた当事者だ。そしてそのデッキケースの事を長官に口止めされていた筈だ。勿論、日向隊員以外のその情報を知っているバディポリスの隊員もな」
旬「まあ、妥当な判断だと思います。それでマスコミなんかに広がったら……」
天海「最悪な状態になっていたに違いないな。……他にお前達が知っている情報は無いか?」
空「あるとしたら……」
空が俺やトラ、アウローラに視線を向ける。ファイトした直後の事を指しているのだろう。
トラ「ファイトした後にあの輩共の様子がおかしくなったぐらいだろう」
天海「どう言う事だ?」
アウラ「突然、あいつ等のバディモンスターが出たんだよ……何つうか、何かに操られているみたいだった」
天海「意識を操られた? それでどう対処したんだ?」
アウラ「それはそこの奴に聞いてくれ」
アウローラ「奴とは失礼ですね。もう少し貴方は年上を敬ったらどうでしょうか? まあ、話が進まなくなるのでこの程度で止めますが……彼等を直接止めたのは私です」
天海「ふむ」
アウローラ「私の力……曙の女神の名を冠する私は太陽の力を剣に込めてその光で闇を浄化する力を持っています。それを用いて闇を払ったに過ぎないのですが……」
天海「何か引っかかる点があるのか?」
アウローラ「はい。悪意のある闇では無かったと言いましょうか……まるで理想を成し遂げようとしている意志を感じました」
天海「理想を……? あの悪党共にそんなものは無いと思えるが、流石に情報が足りない現状で断定するのは危険だな」
アウローラ「そうですね、彼等には何かあると思います。無かったら、今回の様な事件も起きなかったでしょうし」
アウラ「碧も誘拐されそうにならくても済んだって事だな」
天海「誘拐されそうになった? どう言う事だ?」
天海の鋭い目付きが更に鋭くなった。むしろ殺気すら放っている。この人が現場にいなくて良かった……あの犯人達を殺す予感しかしない。
アウラ「何で碧を狙ったかは知らん。ただ碧を狙っていたのは確かだ」
恵「それって、そこの馬鹿兄貴と同じロリコンだからじゃないんですか?」
旬「ちょっ、恵!?」
辛辣な言葉だな。その言葉が俺の方に流れてこない事を祈る。俺もバディがな……。
旬「オレは別にそんな趣味は無いって!?」
恵「だって、その子達が馬鹿兄貴の友達って聞いたから……普通に考えたらいい歳した男が小学生ぐらいの子と友達と言ったらそんな性癖を持っているしか考えられないじゃん!」
旬「だから、そういうのじゃないんだってば!」
天海「兄妹喧嘩してても良いがそこの小学生ぐらいの子達の前でその手の話を控えてもらいたいが」
同感だ。空がさっきから俺に対して疑問をぶつける目をしているから早く終わって欲しい。碧も何か言いたげにこっちに視線を向けてくるし、視線がもの凄く痛いんだよ。
旬&恵「「あ」」
天海「まあ、分かってくれるなら良い。それで誘拐されそうになった子は?」
すると碧が名乗り辛そうに小さく手を挙げる。天海の顔はさっきまでの険しい表情ではなく穏やかな顔になっていた。
天海「……そうか。今日はもうお開きにしよう、あまりお前達を引き留めるのも悪いからな」
ようやく話し合いが終わった。俺達は立ち上がり部屋を出ようとした時、トラが口を開いた。
トラ「部屋を出る前に己から一つ良いか?」
天海「別に構わないが、何だ?」
トラ「何故、バディポリスではない貴様が己達に?」
ああ、そういや天海はバディポリスとしてではなくカード管理庁と言ったな。この仕事はどちらかと言うとバディポリスがやる仕事だよな?
天海「確かにこの手の仕事はバディポリスがすべきだが、バディカード管理庁としても今回の違法デッキケースは対策を講じなきゃいけない。何もバディポリスだけがバディファイトに関する事件を解決する訳じゃないんだよ」
トラ「ふむ、失礼した」
天海「別に構わない。それより私の方こそ疲れている中、長い時間付き合わせてしまったな」
と膝をついて懐を漁る天海。そして懐から何かを取り出した……何かに包まれているが……飴?
天海「礼と言っては難だがこれでももらってくれ」
空「良いの!?」
天海「勿論だ。そこの子も遠慮なくもらってくれ」
碧「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
空と碧は天海から飴を受け取った。同時に天海は二人の事を抱き寄せた。だが、天海はすぐに二人を放す。天海の顔がまるで母親の様な表情している様に見えるのは気のせいだろうか?
天海「二人とも今日は偉かったな。お嬢ちゃんも坊主も」
空「え? 坊主……?」
俺は思わず噴き出しそうになった。空には申し訳ないが流石にここまで来て間違われているのは笑いそうになる。俺も初対面の時は空の事を男子だと思っていたし、やっぱりコイツの見た目は男子なんだよな。それに性格や話し方も相まって余計に間違われやすい。まあ、俺は黙っておこう。何か喋ったら笑いが止まらなくなりそうだ。
碧「あの~、空ちゃんは女の子なんですけど……」
天海「な。そうだったのか。失礼した」
空「別に気にいないよ。いつものことだし」
気にしていなかったら、突っ込まない様な気がするが気にしたら負けか。
天海「ともかく、二人共頑張ったな」
天海は二人の頭を撫でた。少し乱暴だけどな。
天海「そうだ。お前等にもこれをやろう」
アウラ「は?」
旬「え?」
天海が立ち上がり俺達にも飴を差し出す。ちょっと待て、空達はともかく俺や旬はいい歳した男だぞ?
天海「何だ、いらないのか?」
アウラ「まず俺達はガキじゃねえ」
天海「あ!? どうせ、お前等は20歳そこそこなんだろ。私から見れば十分にガキだ」
アウラ「そんなので良いのかよ……」
この人の基準が良く分からねえ。俺達ですらガキ扱いかよ……。
天海「それとそこのお嬢ちゃんとお姉さんにドラゴンもこれやるよ」
俺達と同じ様に飴を差し出す。本当にお構い無く渡していくな。
アウローラ「良いのですか?」
天海「別に構わない。むしろ貰ってくれ」
アウローラ「では、遠慮なく頂きます」
トラ「己も貰うぞ」
天海「どうした? 後はお前等だけだぞ?」
恵「私もですか……?」
恵も戸惑っているみたいだ。
恵「私はそこの馬鹿兄貴とその友達さんと違って何もしていないし、関係していないし……」
天海「ここにいる時点で関係あるし、元々お兄さんを心配して来たんだろ? それだけで立派な理由じゃないか」
恵「……とりあえず、貰います。そのありがとうございます」
天海「礼は要らん。元々私が礼として渡しているだけだからな」
とうとう恵まで貰ったか……。俺は旬と目を合わせる。旬は諦めた顔をしていた。これは諦めて俺達も貰うしか無い様だな……。
その後。俺と旬も諦めて飴を貰い解散となった。碧は帰る方角が一緒という事で旬達が送っていく事になった。そして俺達はアウローラを連れて家に向かう事に。
家に帰った後、また事情を説明して何とかアウローラを家に上げ飯や風呂を済ましたら空の部屋でゆっくりする事になった。部屋の主である空はもう自分のベッドで寝ている。今回は色々あったからな、すぐに寝てもおかしくはないか。
アウラ「なあ、アンタは何で俺達の事を知っていたんだ?」
俺は壁に背中を預け、あの時に聞きそびれた事を彼女に聞いてみた。
アウローラ「そう言えば、まだ話していませんでしたね」
そう言った後、アウローラは少し間を空けてから話を続けた。
アウローラ「貴方はレックスを追いかけてここに来ましたよね?」
アウラ「ああ」
あの日、レックスが持っていた剣――インペリウムの能力で開いたゲートへラディと共に突っ込んだら地球にやって来た。そして今に至るって事だが……。
アウラ「俺がレックスを追っていた事と何か関係があるのかよ?」
アウローラ「ええ。彼が持っているインペリウムという剣はその強大な力故に悪しき者の手に渡らぬ様に私達神竜騎士が守っていた物です。貴方もご存知でしょう?」
アウラ「そんぐらいは知っている。って事はつまり、レックスがインペリウムをアンタ等神竜騎士から強奪したって事だからアンタも奴を追いかけて来たって事だろ?」
アウローラ「その通りです。彼を追っている人物が私達以外にもいるという事を仲間の一人から聞き、貴方と分かると私は貴方の動向を調べてここにやって来ました」
アウラ「ん? 俺の事は分かったが何で空の事まで分かったんだ? それに何故地球にやって来てすぐに俺に接触しなかったんだ?」
アウローラ「日向空に関しては貴方の動向を見ている内に知りました……まさかこんな幼い女の子をバディにするとは思いませんでしたが……」
アウラ「ほっとけ」
その件に関しては俺も気にしているから触れないで欲しい。初っ端のあの事件から変な目で見られている節があるのは自覚しているからな……!
アウローラ「話が逸れてしまいましたね。ドラゴンワールドから来ても貴方にすぐ接触しなかったのはあの妙なデッキケースの事件がレックスと関わっていないか調べていたからです」
アウラ「レックスがあのデッキケースのか? いや、アイツがそんな事する訳ないだろ」
アウローラ「私もそう思います……ですが、彼に協力者がいてもおかしくない様な気がするのです」
アウラ「アイツは人望があるからな……確かにいてもおかしくはねえな」
騎兵学校時代にアイツの周りにはたくさんの人がいた。アイツは周りから「王」だの何だのと言われていたぐらいカリスマ性やら強さやらを持っている。それに比べて俺は全くと言っていいほど人望はなかったな。ま、どうでも良い話だな。
アウローラ「流石にここまで来ると情報が無いので話を止めます。ですが、一つ貴方達にお願いをしても良いですか?」
アウラ「あ? 何だ?」
アウローラ「明日、私とファイトして下さい」
空「ボクが寝ている間にファイトする約束をしたの?」
アウローラ「いいえ。アウラから承諾は得ましたが、ファイターである貴方の返答を待っているといったところですね」
授業が終わり家に帰っている途中、俺達は近くの公園まで寄る事になった。理由は昨日のアウローラに言われた事だ。
空「アウラも良いって言うなら大丈夫ですよ! ボクもファイトしたいし」
アウラ「そう来なくっちゃな!」
アウローラ「感謝します」
公園に着き、ファイトの準備をする。そして互いに向かい合った。
アウラ「今更だが、何で俺達とファイトしたいと思ったんだ?」
アウローラ「それには理由が二つあります。一つは単純に貴方達の力を知りたいからです」
アウラ「もう一つは?」
アウローラ「ファイト後にお話しします。では、遅くなっても拙いので始めましょう」
空「はい!」
アウラ「おう!」
空「蒼い炎は己の信念を示す証! その燃える信念が今煌めく! ルミナイズ、『蒼炎の輝跡』!!」
アウローラ「夜明けの輝きを手に今勝利の栄光を! ルミナイズ、『サンライズ・グローリー』!!」
空&アウローラ「「オープン・ザ・フラッグ!」」
空「ドラゴンワールド!」
空の手札:6/ゲージ:2/ライフ:10/バディ:竜騎士 アウラ
アウローラ「ドラゴンワールド!」
アウローラの手札:6/ゲージ:2/ライフ:10/バディ:神竜騎士 アウローラ
空「ボク達からだね。チャージ&ドロー!」
空の手札:6→5→6/ゲージ:2→3
空「行くよ、アウラ! ゲージ1を払って『竜騎士 アウラ』をライトにバディコール!」
アウラ「おう!」
ラディ「ガウ!」
空の手札:6→5/ゲージ:3→2/ライフ:10→11/ライト:竜騎士 アウラ
ライト:アウラ/サイズ2/攻6000/防4000/打撃2/貫通
空「アタックフェイズ! アウラでファイターにアタック!」
アウラ「喰らいやがれ!!」
ラディと共にファイターへ攻撃する。俺の闘志に応えるかの様に右手の剣が激しく紅く燃え盛る!
アウローラ「ここは受けます」
アウラ「なら、てめえの手札も燃やしてやらぁ!」
いつも通り俺のもう片方の剣で相手の手札を燃やして切る。
アウローラ「仕方ありませんね」アウローラの手札:6→5(『ナイトエナジー』)/ライフ:10→8
空「ターンエンドだよ!」
空の手札:5/ゲージ:2/ライフ:11/ライト:竜騎士 アウラ
アウローラ「私のターンですね。ドロー、チャージ&ドロー」
アウローラの手札:5→6/ゲージ:2→3
アウローラ「空、何故貴方は他のモンスターではなくアウラをコールしたのですか?」
空「え? 何でって……」
アウローラ「無理に答えなくて構いません。戦術なんて人それぞれですから……ですが、その戦術が如何なる弱点を持っているのかもう1度考えてください」
空「……?」
アウラ「アンタ、何を言っているんだ?」
言っている意味が良く分からねえな。そんなもん当たり前だろ……?
アウローラ「これからその意味が分かりますよ。ライトに『憂い顔の騎士 エル・キホーテ』を、ライフ1を払って『竜剣 ドラゴゼーレ』を装備です」
アウローラの手札:6→4/ライフ:8→7/アウローラ:竜剣 ドラゴゼーレ/ライト:憂い顔の騎士 エル・キホーテ
アウローラ/竜剣 ドラゴゼーレ/攻5000/打撃1 ライト:憂い顔の騎士 エル・キホーテ/サイズ2/攻5000/防4000/打撃2
アウローラ「そしてレフトに『神竜騎士 アウローラ』をゲージ2を払ってバディコールです」
アウローラの手札:4→3/ゲージ:3→1/ライフ:7→8/アウローラ:ドラゴゼーレ/レフト:神竜騎士 アウローラ/ライト:憂い顔の騎士 エル・キホーテ
神竜騎士 アウローラ
サイズ3/攻6000/防6000/打撃2
ドラゴンワールド
種類:モンスター 属性:竜騎士/神
■【コールコスト】ゲージ2を払う。
■君の場にサイズ2以上の《竜騎士》がいるなら、このカードのサイズを2減らす。
■“太陽と極光”君のカードの能力で相手の手札が減った時、カード1枚を引く。“太陽と極光”は1ターンに1回だけ発動する。
[移動]
空「あれ!? サイズオーバーじゃ……!」
アウローラ「私の能力は私の場にサイズ2以上の《竜騎士》がいるのなら私のサイズを2減らす事が出来ます。つまり今の私はサイズ1のモンスターと言う事になります」
レフト:アウローラ/サイズ3→1
アウラ「サイズ3のモンスターとサイズ2のモンスターが実質同時に場にいるって事か……!」
アウローラ「そう言う事になりますね。では、アタックフェイズに入ります。私でファイターにアタックします」
空「受けます! うっ!」空のライフ:11→9
アウローラ「センターが空いていれば貴方が攻撃を受ける……それは分かっていますよね?」
空「それぐらいは分かっています!」
アウローラ「では、エル・キホーテでファイターにアタックです」
空「キャスト『ドラゴンシールド 緑竜の盾』で攻撃を無効化して、ボクのライフ+1!」空の手札:5→4/ライフ:9→10
アウローラ「確かにそういった魔法があればセンターが空いていても守れますね。しかし、次の攻撃はそうは行きませんよ。ドラゴゼーレでファイターにアタックです。そしてこのカード1枚で攻撃しているならこのカードの攻撃を無効化に出来ません」
空「そんな、うわっ!」空のライフ:10→9
そう言う事か! アイツのもう一つの理由もここに隠されていたって訳だな……!
アウローラ「打撃力こそは低いですが、攻撃を無効化されません。貴方達にそれを防ぐ手段がありますか?」
空「……一応、あります」
アウラ「何でここで自信のねぇ答え方になっているんだよ」
空「いや、あんまり使った事ないから……」
アウローラ「あるにはあるのですね。では、私はここでターンエンドです」
アウローラの手札:3/ゲージ:1/ライフ:8/アウローラ:ドラゴゼーレ/レフト:アウローラ/ライト:憂い顔の騎士 エル・キホーテ
空「ボクのターン! ドロー、チャージ&ドロー!」
空の手札:4→5/ゲージ:2→3
空「レフトに『竜騎士 エル・キホーテ』をコール、更にゲージ1とライフ1を払って『竜剣 ドラゴブリーチ』を装備!」
空の手札:5→3/ゲージ:3→2/ライフ:9→8/空:竜剣 ドラゴブリーチ/レフト:竜騎士 エル・キホーテ/ライト:アウラ
空:ドラゴブリーチ/攻5000/打撃3 レフト:竜騎士 エル・キホーテ/サイズ1/攻坊2000/打撃2
空「そしてゲージ1を払ってキャスト『騎兵学校』を設置して、ボクの場の《竜騎士》の攻撃力と防御力をそれぞれ+1000!」
空の手札:3→2/ゲージ:2→1/空:ドラゴブリーチ/レフト:エル・キホーテ/ライト:アウラ/設置:騎兵学校(1)
レフト:エル・キホーテ/攻防2000→3000 ライト:アウラ/攻6000→7000/防4000→5000
空「アタックフェイズ!」
アウローラ「[移動]は使いません」
空「アウラでファイターにアタック!」
アウラ「もう1度行くぞ、ラディ!」
ラディ「ガウー!」
アウローラ「キャスト『ドラゴンシールド 青竜の盾』で攻撃を無効化にします。更に私のゲージを+1します」アウローラの手札:3→2/ゲージ:1→2
アウラ「チッ!」
くそ! ここ最近防がれてばっかりだぜ!!
空「エル・キホーテでファイターにアタック!」
アウローラ「受けましょう」アウローラのライフ:8→6
空「エル・キホーテが相手にダメージを与えたから更にボクのゲージを+1!」空のゲージ:1→2
空「最後にドラゴブリーチでファイターにアタック!」
アウローラ「では、もう1回キャスト、青竜の盾。攻撃を無効化にして私のゲージを1枚増やします」アウローラの手札:2→1/ゲージ:2→3
空「ターンエンド!」
空の手札:2/ゲージ:2/ライフ:8/空:ドラゴブリーチ/レフト:エル・キホーテ/ライト:アウラ/設置:騎兵学校(1)
アウラ「なあ、アンタが不利な状況だがこれからどうするつもりだよ」
アウローラ「それはこれから分かりますよ。私のターン、ドロー、チャージ&ドロー」
アウローラの手札:1→2/ゲージ:3→4
アウローラ「では、参りましょう。アタックフェイズ、私でファイターにアタックします!」
空「キャスト、青竜の盾で攻撃を無効化にしてボクのゲージを+1!」空の手札:2→1/ゲージ:2→3
アウローラ「では、憂い顔の騎士 エル・キホーテでアタックです!」
空「うわ!」空のライフ:8→6
アウローラ「憂い顔の騎士 エル・キホーテが相手に攻撃してダメージを与えた時、私のゲージは1枚増え私はカードを1枚引きます」アウローラの手札:2→3/ゲージ:4→5
アウラ「ゲージだけじゃなくて手札も増やしたのか……嫌な予感がするぜ」
アウローラ「貴方がどういう事を予感しているかは知りませんが、このターンで追い詰めます。ドラゴゼーレでファイターにアタック!」
空「うぐっ!」空のライフ:6→5
アウローラ「ファイナルフェイズ!」
空&アウラ&ラディ「!?」
アウローラ「私の場に《竜騎士》が2枚あり、《武器》があって尚且つ私のセンターが空いてるので、ゲージ4を払いキャスト『竜騎奥義 アルティメット・スマッシュ』! 貴方の場のモンスターとアイテムを全て破壊して、貴方にダメージ3を与えます!」
アウローラの手札:3→2/ゲージ:5→1
空「そうは行くもんか! ゲージ1を払ってキャスト『大空を手に入れて』でボクの場のモンスターを全て手札に戻す!」
空の手札:1→0→2/ゲージ:3→2/レフト:エル・キホーテ→なし/ライト:アウラ→なし
アウローラ「なるほど、そう来ましたか。ですが、貴方が装備しているアイテムと貴方へのダメージは無効化されていませんよ」
空「うっ!」空のライフ:5→2/空:ドラゴブリーチ 破壊!
アウローラ「私のターンはこれで終わります」
アウローラの手札:2/ゲージ:1/ライフ:6/アウローラ:ドラゴゼーレ/レフト:アウローラ/ライト:憂い顔の騎士 エル・キホーテ
アウローラ「これで形勢逆転ですね。どうしますか?」
空「まだまだこれから! ボクのターン! ドロー、チャージ&ドロー!」
空の手札:2→3/ゲージ:2→3
空「ゲージ1を払ってライトにアウラを、レフトにエル・キホーテをもう1度コール!」
空の手札:2→1/ゲージ:3→2/レフト:エル・キホーテ/ライト:アウラ/設置:騎兵学校(1)
空「さらに騎兵学校の効果でボクの場の《竜騎士》の攻撃力と防御力をそれぞれ+1000するよ!」
レフト:エル・キホーテ/攻防2000→3000 ライト:アウラ/攻6000→7000/防4000→5000
空「そしてボクのライフが5以下だからキャスト『ドラゴニック・グリモ』! 手札を全て捨ててカードを3枚引く!」空の手札:1→0→3
アウローラ「なるほど。理想的な形での使用ですね」
空「まだこれだけじゃ終わらないよ! 『竜剣 ドラゴフィアレス』を装備!」
空の手札:3→2/空:竜剣 ドラゴフィアレス/レフト:エル・キホーテ/ライト:アウラ/設置:騎兵学校(1)
空:竜剣 ドラゴフィアレス/攻3000/打撃2
アウラ「これで場は整ったな!」
空「うん! 行くよ、アタックフェイズ!」
アウローラ「私をセンターに移動します」
アウローラ:レフト→センター
空「アウラがいるのにセンターに移動した!? アウラでセンターにアタック!」
アウラ「今度こそ喰らいやがれ!」
俺の剣の炎とラディの炎がアウローラに迫るが――、
アウローラ「そう簡単にダメージを貰いませんよ。キャスト『マーシナリーズ』で攻撃を無効化にします」アウローラの手札:2→1
アウラ「くっ!」
また防がれた。畜生、全然俺の攻撃が入らねえ……!
空「そんな手があったなんて……でも、まだボク達の攻撃は終わっていない! ドラゴフィアレスとエル・キホーテでセンターにアタック!」
アウローラ「ここまでみたいですね。ファイターエリアに戻ります」
アウローラのセンター:アウローラ 撃破!
空「ターンエンド!」
空の手札:2/ゲージ:2/ライフ:2/レフト:エル・キホーテ/ライト:アウラ/設置:騎兵学校(1)
アウローラ「私のターンですね。ドロー、チャージ&ドロー!」
アウローラの手札:1→2/ゲージ:1→2
アウローラ「いきなりアタックフェイズに入ります! 憂い顔の騎士 エル・キホーテでファイターにアタック!」
空「まだ終わらないよ! キャスト、緑竜の盾で攻撃を無効化してボクのライフを+1!」空の手札:2→1/ライフ:2→3
アウローラ「では、ドラゴゼーレでアウラにアタック!」
空「……ごめん、アウラ……」
アウラ「気にするな。これぐらい平気だし、すぐに戻って来てやるよ!」
空のライト:アウラ 撃破!
アウローラ「これで私のターンは終了です」
アウローラの手札:1/ゲージ:2/ライフ:6/アウローラ:ドラゴゼーレ/ライト:憂い顔の騎士 エル・キホーテ
空「……ボクのターン、ドロー、チャージ&ドロー!」
空の手札:1→2/ゲージ:2→3
空「有言実行にしては早すぎるよ……ライトにアウラをゲージ1を払ってコール!」
アウラ「すぐに戻って来てやるって言ったんだから当然だろ!」
ラディ「ガウ!」
空の手札:2→1/ゲージ:3→2/空:ドラゴフィアレス/レフト:エル・キホーテ/ライト:アウラ/
空「騎兵学校の効果でアウラの攻撃力と防御力を+1000して……更にキャスト、ドラゴニック・グリモ! 手札を全て捨ててカードを3枚引く!」
空の手札:1→0→3/ライト:アウラ/攻6000→7000/防4000→5000
空「アタックフェイズ! アウラでファイターにアタック!」
アウローラ「キャスト、マーシナリーズで攻撃を無効化にします」アウローラの手札:1→0
アウラ「ここまで来て、また防ぎやがった!」
空「だったら、【対抗】でキャスト『ドラゴニックチャージ』でボクのゲージを2枚増やすよ!」空の手札:3→2/ゲージ:2→4
アウローラ「このタイミングでゲージを増やしましたか」
空「今度はエル・キホーテでファイターにアタック!」
アウローラ「これは……受けるしかありませんね」アウローラのライフ:6→4
空「エル・キホーテの効果でボクのゲージを+1して、更にドラゴフィアレスでファイターにアタック!」
アウローラ「これも受けるしかありません」アウローラのライフ:4→2
空「ファイナルフェイズ!」
アウローラ「やはり、そう来ましたか」
空「相手のライフが4以下でボクのセンターが空いているからゲージ4を払って、キャスト『レックレスアンガァァァ!!』! ドラゴフィアレスの打撃力を+2してスタンド、そのままファイターにアタック!」
アウローラ「私の負けです。お見事でした」アウローラのライフ:2→0
WINNER:日向空
アウローラ「良いファイトでした。ありがとうございました」
空「こちらこそありがとうございました。……ところで、もう一つの理由って……?」
アウラ「無効化出来ない攻撃への対策だろ?」
アウローラ「…………」
アウラ「おい、何いきなり黙るんだよ?」
俺はそんなに的外れな事を言ったか? この妙な沈黙が結構辛いんだが。
アウローラ「貴方がそこまで頭が働く人だと思いませんでした」
アウラ「てめえ、さらりと失礼な事を言いやがるな」
空「普段の事を考えたら、アウラって頭良さそうな気がしないもんね」
アウラ「てめえも何言っていやがんだ!」
確かに俺はそこまで頭が良いって訳じゃねえ。かと言ってそこまで馬鹿でも無い筈……多分な。まあ、考えるのが面倒臭いから何も考えず行動している事が多いのは確かだけどな。
アウローラ「コホン、これは失礼しました。先日の貴方の言動で誤解していたみたいです」
アウラ「俺がそこまで頭を使わねえのは事実だから、別に気にしてねえよ」
アウローラ「そうですか。話を戻しましょう……と言ってもアウラの言う通り、私のもう一つの理由は無効化出来ない攻撃の対策を教える為ですね」
空「……あ! そう言う事か!」
アウローラ「もうお気付きだと思いますが、一つの手段として私みたいに[移動]を持つモンスターをセンターに移動させる事で防ぐ事が出来ます」
アウラ「俺達の今の戦い方にピッタリだな」
空「そうだね。昨日はセンターが空いていたから攻撃を受けすぎたからね……」
空の言う通り、センターが空いている時間が長かったから防御カードが枯渇したんだよな。
アウラ「だけど、お前デッキの中に[移動]を持っている奴入れていなかったか?」
空「確かに入れているけど、大体出すタイミングが悪くてさ……それにアウラの事を考えたらサイズ的にもね……」
アウラ「ああ、そうだな……」
こればっかりは何も言えねえ。
アウローラ「だからこそ、私の力を使って欲しいと思っていました」
空「でも、アウローラさんってサイズが……あっ、そっか! アウラがいても場に出せるんだった」
アウローラ「ええ。ですから、私からお願いがあります。貴方の力にならせてください」
空「そんな、とんでもないよ。こちらこそアウローラさんの力を貸してください」
アウラ「俺から頼むぜ」
空「アウラ、そこはちゃんとしようよ」
アウラ「むむ、ちゃんとしろって言われてもな……」
何かムズムズするから敬語使うのは苦手なんだよ。それでも騎士かよと何度も言われてたから意識はしているが、どうしてもいつも通りになっちまう。
アウローラ「ふふ、ありがとうございます。だけど、もう彼の言葉遣いは気にしていませんし、これから一緒に戦う仲間に変に気を遣われても私だってやり辛いですから」
アウラ「だそうだ」
空「なら、良いや」
新たな仲間が加わった。神竜騎士アウローラ――これ以上に無い戦力だな。しかし、あまり具体的に話していなかったがあの無効化出来ない攻撃を持った剣は……まるでアイツの剣術の対策の為にも思えるな。
空「どうしたの、アウラ? さっきからぼっーとしてさ」
アウラ「んあ? ああ、普段使わねえ頭をかなり使ったから頭がオーバーヒートしちまったんだよ」
空「脳みそってそんなもんだっけ?」
アウラ「そういうもんだ」
今は変に考える事は止めよう。本当に頭がオーバーヒートを起こしちまう。それに例え相手がアイツだろうと俺は目の前の奴をぶった斬って仲間の為に道を切り開くだけだ……!
思いっきりDDDのカードを使ってしまいました。ただ、主軸とするカードはあくまで無印や100つもりです。これからもそのつもりです。
と言い切りたいところですが、最近この本編とは別にこの作品内でアナザーエピソード的なものを書きたいと思っています。その場合、DDDのカードをメインに使う事になるんですよね……実はDDD以降の環境ってあまり触れた事ないからさっぱしなんです。(←おい
とはいえ書くとしたら、精一杯頑張ります。更新は遅いですが、気長に待っていただければ幸いです。
では、次回の更新で会いましょう。感想と活動報告のコメントもお待ちしています。