皆さんこれからよろしくお願いしやす!
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のんびりやっていきます!
作者はアイズたん推しです。
ひらひらと青空を楽しそうに舞う蝶々が、ふと目を離した隙に何処かへ行ってしまいそうな気がするのは、気のせいだろうか。
どこまでも果てしなく続く青空と、限りのない草原。雄大な自然の中にひとり、5歳くらいの少年が寝転んでいた。雪のような白い髪に
「…べ…ル……ベル!」
その時、誰かの名前を呼ぶ声が聞こえた。少年が「はっ」と、目を覚まし、声が聞こえた方を見ると金髪金眼の女性が走ってくるとこだった。
「お母さん!」
「こら!ベル。探したのよ、ここにいたのね」
「うん!ちょうちょと遊んでたの!」
「あらら、背中に土がついてわるよ」
少年………ベルの母親はベルの背中に付いた土を、払った。
(お母さんの声が聞こえた時は怒られるかと思ったけど、怒られなくてよかった〜。)
ベルは度々、こっそり家を抜け出してはここに足を運んでいたのだ。そのたびに、母親や姉に怒られるのであった。ベルはその理由がわからなかったが、そんなベルにアリア達は気が気ではなかった。実は、この草原、【蒼穹の丘】でモンスターが幾度か目撃されていて、実際に被害者も出ている。まだ戦えないベルにとっては、自殺行為そのものだが、当人は欠片も気にしてない───わからないだけだが。そんなベルに、アリア達は頭を悩ませていた。
「ほらベル。お父さんが帰ってきたのよ!おうちに帰りましょう」
「! お父さん帰ってきてるの!?」
「ええ、アイズも待っているわ」
( やった!おとうさんが帰ってきた!)
────ベルがこんなにも喜んでいるのには理由があった。普通父親といえば、普段一緒に暮らして、休日には子供と遊ぶ姿を思い浮かべるであろう。
しかし……………ベルの父親は冒険者だ。いつもはオラリオでダンジョンに潜っているからあまり帰ってこない。普段、父親がおらず寂しいはずなのだが、ベルはそんな素振りを見せないため、母親は心配していた。
「さぁ、少し急ぐから
「 はーい」
そう言い、ベルの母親───アリアは、ベルを落ちないようにだっこした。ベルは振り落とされないように、アリアにぎゅっと捕まる。
「じゃあ行くよ。
アリアがベルを抱いてない方の手の人差し指を口に当て、その言葉を紡いだ瞬間、ベル達の周りを柔らかな風が包んだ。
これがアリアの魔法、エアリアル。この風に包まれると、心が穏やかになる。ベルはアリアの魔法が好きだった。
いつか僕も、お母さんみたいな魔法が使えるようになりたいと思っていた。そして、お母さん達を護るんだと………。
けど、お母さん達ひどいんだよ!『ふふっ、ベルは戦わなくていいんだよ。その気持ちだけで、充分嬉しいわ』って言うんだよ。僕のこと心配してくれていることはわかっている。でも、少し悔しかった。………だから、僕は大きくなったらお母さんやお父さんみたいに強くなって、お母さん達に褒めてもらうんだ!楽しみだな〜
ふわぁぁぁ、と、欠伸をしてベルはアリアの腕の中でうとうとし始めた。さっきもうとうとしていたから、まだ眠たいのだろう。それもそうだ、今はちょうどお昼時。まだ5歳のベルにとっては眠たくなる時間だ。
アリアはそんなベルを見ながら微笑み、そっと抱きしめた。
「願わくば、この時間がいつまでもいつまでも、続きますように………」
そう呟かれた声は、誰にも届かず果てしない蒼穹に吸い込まれていった。
「ベル…ベル!ついたよ」
「う〜ん」
ベルはアリアの腕の中で身動ぎをしながら目を覚ました。「ふぁ〜」と小さな口を大きく開けて欠伸をして、小さな手で目をこすった。
「おはようおかあさん」
「ふふっ、おはようベル」
アリアは優しく微笑み、まだまだ寝ぼけまなこの我が子をそっと抱きしめ、したに下ろした。
ベルたちの前にはこじんまりとした、まるでエルフの里にあるような家があった。透明感のある薄い緑の屋根に濃い緑の蔦を這わせた、大きさはそこまでないが、ここがベル達の家だった。
ベル達の家は村から少しだけ外れた場所にあるため、電気も水道も通っていない。だから、少し不便ではあるが、ベル達はこの家が大好きだった。
「ベル、遅い」
そこで、怒声と言うまでもないが、些か不満げのこもった声が響いた。
声のした方を見ると、アリアと同じ金髪金眼の幼女が、小さいほっぺたをパンパンに膨らませながら仁王立ちで家の前に立っていた。──────どうやら、ベル達が遅いからずっと家の前で待っていたようだ。
「おねぇちゃん!」
「ただいまアイズ」
「んっ、おかえり」
ベルがアイズに駆け寄り、アリアがアイズの頭を撫でた。アイズはくすぐったそうに片目をつぶっていたが、膨らんでいたほっぺたも小さくなり、心なしかほくほくしていた。
「ベル、お母さんを困らせちゃダメ。蒼穹の丘には一人で行かないで」
「うん……わかった。ひとりで行かない」
しかし、それとこれとは別のようで、アイズはベルにしっかりとお説教していた。ベルも、いつになく真剣な表情のアイズに何かを感じ取ったのか、不貞腐れながらも頷いていた。
「アイズはもうすっかりお姉さんね」
「うん!」
アイズはアリアに褒められてご満悦の様子。しかし、今度はベルがほっぺをふくらませた。
「ぼくだって、色々できるもん……」
ふくれっ面でつぶやくベルに、アリア達はくすくすと笑う。アイズももう怒ってはいないようだ。今は自分より少し下にあるベルの頭をもふもふしている。触り心地の良さそうなベルの髪の毛は、アイズにもアリアにも、さらには村の人までにも人気である。まぁ、村の人達がベルの頭をもふもふしていると、アイズはベルを取られたと思いムスッとするので、村の人達はなかなか撫でられないのだが。
「そろそろ行こう。お父さん待ってる」
「うん!」
アイズはベルの手をぎゅっと握り、ベルはアリアの手をぎゅっとつかみ、家へと入っていく。
「ただいま!」
「お父さん、お母さん達連れてきた」
「ただいま、へヴェル」
「おかえり、アリア、ベル。
ありがとうアイズ」
扉を開けるとそこはリビングになっていて、木で作られた丸い椅子に座っていたのは、ベルと同じ白髪赤眼の男性だった。お察しの通りベルたちの父親だ。
ベルはへヴェルに飛びつき、アイズも抱きつく。
「お父さんおかえり!」
「うん、ただいま!元気にしてたか?」
「うん!」
へヴェルは、ベルをひょいっと抱き上げ自分の膝に載せ頭をぐりぐり撫でる。すると、アイズが、いいなぁ〜という風にジーッと見ているので、アイズもひょいと抱き上げ膝の上に乗せる。
「
そこに、アリアが魔法を使い、二人の間を風がくるくる回る。その風がくすぐったかったのか、二人は首をすくめながらからからと笑う。しばらくそんなふうにして家族みんなで楽しんでいた。
「さぁ、村の人達にへヴェルが帰ってきたって、挨拶しに行きましょう」
「「はーい」」
「えー」
アリアが手を叩いてみんなに言うと、へヴェルから不満げのこもった声が聞こえた。
「お父さん行きたくないの〜?」
「ああ、まあちょっとな」
「どうして〜?」
「ベル、アイズ、お父さんはね、村長さんが苦手なのよ」
さっきまで笑顔だった顔が若干ひきつり気味になる。そんなへヴェルを見て、ベルとアイズが首を可愛く傾げ、不思議そうにへヴェルを見上げる。それを見てアリアがへヴェルの秘密をばらした。
そうなのだ、実を言うとへヴェルはここの村長が、少し苦手なのだ。村長は冒険者を毛嫌いしており、生粋の冒険者であるへヴェルとは折り合いが悪いのだ。まぁ毛嫌いしてるのは、自分もかつて冒険者で家族を死なせてしまったことがあるからなのだが。
「ぼくも、そんちょうさんが好きじゃない〜」
「私も〜」
「だよな〜」
「こら、3人とも、駄々こねてないで、さっさと準備なさい」
「「「は〜い」」」
だらーんとなっていた3人だったがアリアの鶴の一声で、渋々重い腰をあげた。それでも動作が遅いのでどうしたものかと思っていたアリアだったが、そこでふといいことを思いついた。
「これから準備して、一番に私のとこに来た人には、膝枕をしましょう」
「「「!!!」」」
アリアが思いついた作戦とは、ご褒美をあげることだった。実に単純な話だが、皆アリアのことが大好きなので、一番は俺のものだと言わんばかりの動きを見せる。
「ふふっ、ちょろい」
綺麗な唇から零れたその一言は、聞かなかったことにしよう。
どうでしたか?
面白くかけてるといいんですけど…………
アリアさん、黒いですねぇ〜
今後はいろんなキャラが出てくるはず………