想像したらにやけそうな文章になったかと思います〜
まあ、そのあとは少しシリアス多めになってきますがね
これからは火曜日の夜〜水曜日までには投稿したいと思います〜、頑張って書くんで応援よろしくお願いしゃす!(:D)| ̄|_
「さぁお待ちかねのご褒美ターイム!」
貰った牛乳で作ったシチューも食べ終えた夜7時頃。アリアによる、ご褒美タイムが始まった。
「「「いえーい!」」」
「ではまずベルから」
おいでおいでーとアリアが手招きすると、ベルが満面の笑みでトコトコ駆け寄ってきた。
「おかーさんおねがい!」
「おいで〜ベル。どっちの膝がいい?」
「んーとね。ぼく、こっちの膝がいい!」
「よ〜しよし、ベルの髪は綺麗だね〜」
「えへへ〜」
まずはベルが、アリアの左膝にこてんと頭を乗せて、横になる。アリアはベルの頭を優しく撫でながら他愛のない話をする。
「よーし、ベルはそのまま待っててね。アイズ、おいで〜」
「やった!」
アリアに呼ばれると、すたっと立ち上がり、タッタッタッとアリアに駆け寄る。そしてそのままベルとは反対の膝に頭を起き、ごろーんと横になる。
「アイズの髪は私に似てとても綺麗ね〜、でも私よりふわふわで可愛いわね〜」
「うん!ベルの方がふわふわだけど、私のもふわふわだもん」
「うふふっ、ベルとお揃いでよかったわね」
「「うん!」」
よーしよーしとアリアが二人の髪を撫でて、色々な物語を聞いているうちにベルたちは、次第に小さな寝息をたてていった。アリアの声が、子守唄になったのだ。
余談だが、アイズ達がよしよしして貰っている間、へヴェルは椅子に座ってテーブルに頬ずえをつきながら、羨ましそうな目で見ていた。
「そろそろベットに運ばなきゃ。へヴェル、ベルをお願いね」
「りょーかい」
アリアがアイズを、へヴェルがベルを、それぞれお姫様抱っことおんぶでアイズたちを寝室へと運んでいく。アリアの膝から離された時は、「やだ〜」とぐずっていた2人だが抱っこされると再び眠りについた。
「ふふっ、二人とも可愛いわね」
「ああ、当たり前だろう?私の子供なんだから」
「違うわ、私に似て、可愛いのよ」
「いやいやいや、私に似てだろう?」
「違うわよ」
しょうもない些細な話しをしながら寝室へ向かう二人。その背中は幸せに溢れていた。
そして、アイズとベルを寝室のベットへ運んだあと。アリアとへヴェルの二人はリビングに戻り、椅子へ座っていた。
「さぁ、今から真剣な話をしましょうか」
「ああ、そうだな」
アリアは微笑を浮かべていたが、その目は笑っていなかった。対するへヴェルの顔も、真剣そのものだ。二人の纏う雰囲気が先程までのとはうってかわって、ピリピリとした空気になった。
「オラリオはどうだった?」
「正直言って駄目だな。今はまだ
「そうよね………今
「ああ。この時期だからこそ、オラリオを活気づけるためにも、討伐に行かなきゃいけないことはわかっているんだが……………。どうしたものか」
今オラリオでは、破壊と混沌を求む
そんな中で、ギルドから【黒龍】を討伐しろと、ゼウス、ヘラ・ファミリアにミッションが発令された。先の遠征でリヴァイアサン、ヘビーモスを倒し、平和を望まない
そんな状態オラリオの状態を見てギルド側も焦っているのはわかるが、いくらなんでもと、思わないこともない。
実は、へヴェルとアリアはゼウス・ファミリアに所属している。アリアはアイズを産む時に現役を引退したが、まだLv6の
いくらLv6と言っても、必ず生きて帰れるという保証はない。まだ幼い子供を遺しては死ねない、死んじゃいけないと………。それでも討伐にいけというギルドに対しゼウス・ファミリアが、『それでもというのなら我々はギルド側から抜ける。』と言い、ギルドは渋々アリアの不参加を認めた。
その代わりといい、ギルドは団長であるへヴェルへの討伐強制参加を言い渡した。最初はファミリアが、ふざけるなと言っていたが、当の本人になだめられてしまった。
「……………あなた。私ね、嫌な予感がするの」
「どんな?」
「私たちが、子供たちを遺して、何処か遠くに行ってしまうような………………………そんな気が、するの」
「そうか…………………私もだよ」
重い空気が部屋中に広がる。
アリアはとても怯えているような顔でぽつりぽつりと言葉を零す。普段は使わないような『あなた』と言っているのも、不安だという証拠だ。
こういう時のアリアの予感は必ずと言ってもいいほど、よく当たる。それも、悪い予感ばかり…………。
アリアの予感が的中するのには理由があった。それは、アリアが精霊だからだ。それも、英雄譚に出てくるような風の大精霊【アリア】。この事は、ほんの少しの限られた人しか知らない。知られてはいけないのだ。その理由は今は割愛しよう。
本来なら精霊がヒューマンとの間に子供を産むことはない。それはへヴェル達であっても同じなのだが、へヴェル達は子供を作ることが出来た。子供が出来たのには理由がある。それは、へヴェルの中にもアリアの、精霊の血が流れるからだ。
あれは、10年前のことだった。まだLv4だったへヴェルは単独でダンジョンに行っている時、強化種のLv5のモンスターとエンカウントし、瀕死状態に陥った。そこをたまたま通りかかったLv6のアリアが
血の気が戻り、意識を戻したへヴェルは、助けてくれた相手がアリアと知るやいなや、必死になって土下座し、お礼を言った。その姿がおかしくておかしくて、アリアはケラケラと笑う。そんなこんなで、アリアの血が混じり、半精霊となったのだ。半精霊となったへヴェルはそこからメキメキと強くなり、今ではアリアを通り越してオラリオ最強のLv7になった。そうして、アリアに結婚を申し込み今に至る。
「そろそろ、アイズ達にも剣を、戦いというものを教えた方が、いいのかもな」
「でもっ、それはっ!」
「わかっている。アイズ達にはまだ早い、だろう」
「わかっているなら!」
「だが、こんな時代だ。いつこの村にも飛び火が来るかわからんのだぞ、私たちには守りきれない」
「っ……」
アリアも分かってはいるのだ、分かっては。幾ら自分達が強くても、この世界に絶対はない。つまり、守りきれる保証はないという事だ。けれど、アイズ達はまだ幼すぎる。精霊は生まれた時から明確な自我があるため、アリアはすぐに戦えた。しかし、アイズ達は
「それに、恩恵も与えていた方がいいのかもしれない」
「そんなっ」
「今すぐにとは、言わないさ。私が討伐に行く前ぐらいにはと………」
「……………………………」
「私もこんな事はしたくない。私とアリアの子だ、遅かれ早かれ冒険者になれと、ギルドが言ってくるはず」
「わかっているわ、そのぐらい……………」
そう、Lv6とLv7の子だ。ギルドが何も言わないはずがない。冒険者になるのは勿論のこと、最悪の場合オラリオからの出入りも制限されることになる。今の自分がそうなのだが、アイズ達を同じような目にはしたくない。
「何はともあれ、明日からアイズ達に剣を教えよう」
「………………………わかったわ。私も教える」
「すまんな」
「あなたが謝ることじゃないわ…………」
しばらく、二人の間に沈黙が流れる。重く、どんよりした空気が部屋中を埋めていく。
「ねぇ、ベルはどうするの?」
「何がだ?」
「何がって……ベルはまだ剣を持てないでしょう」
「ああ、それは短剣を使ってなんとかしよう」
「短剣って、へヴェルの得意分野じゃないでしょうに」
ベルはまだ5歳。身長は平均より低く100Cにも届かず、へヴェルの使用している剣は100C以上なので、持つことすらできないだろうとアリアは言った。
「何はともあれ、まず私の剣技を見てもらうことから始めよう」
「ええ、そうね……」
始めから剣を握ったところで何も出来ない。剣技を見せるとこからと、いうことだ。まずは、剣がどういうものなのか、どうやって持つのか、……剣がどれだけ危険であるか。これから色々なことを教えていかなければならない。教えることは苦手だ、と頭を抱え悩むへヴェルにアリアは少しだけ気が楽になった。
「「っっ」」
不意に窓から視線を感じる。殺意は全くもってなく、逆に懐かしい感じもする。
アリアとへヴェルが目を合わせ頷き合い、そっと窓を開ける。
「ファル!?」
窓を開けると、1羽の金色がかった白の梟が星の光で輝きながら入ってきた。アリアがその梟の名を呼ぶと、ファルと呼ばれた梟はアリアの肩に止まった。ファルは、神ゼウスの使い魔だ。つまり、アリア達宛に何らかの書面があるということだ。ファルは片足をあげ、吊るしてきた書面を渡す。それを、へヴェルが受け取り読み始める。
「ゼウスからか」
へヴェルの顔が読み進めるごとに曇っていく。
「なんて書いてあったの」
見かねたアリアがへヴェルに問う。
「【黒龍】討伐の遠征が、早まったと………」
「うそ……」
返ってきた返答にアリアの顔が一瞬にして凍りつく。
ゼウスからの書面にはこう書いてあった。
『へヴェル・ヴァレンシュタイン氏並びにアリア・ヴァレンシュタイン氏
急な知らせ、申し訳ない。ついさっき、偵察部隊からの報告で【黒龍】の動きが確認された。今のところ暴れる気配はないが、オラリオへゆっくり移動してるとのこと。それを受け、ギルドより討伐の予定を1週間後に早めろという勅令が出された。1週間後にそちらの村へ向かう。休暇中に申し訳ない。1週間後までに準備を済ませておいておくのだ。
本当に済まない。
ゼウス・ファミリア 主神 ゼウス』
「1週、間後………」
「っっ!こんな時に限って………」
討伐対象である【黒龍】が関わっている以上、ギルドからの勅令を跳ね返すわけにはいかない。そんなことはわかっているが、拳を握らずにはいられない。二人とも拳が白くなるほどに強く握る。ファルはテーブルに降り、アリアの手を優しく撫でる。ふわふわの羽で撫でられると、たちまちアリアの握る力は緩んだ。
「いつまでもこうしてはいられない。ゼウスへ返事を書かなければ……」
「そうね……」
へヴェルは 戸棚の引き出しから羊皮紙と羽根ペンを
取り出し、返事の書を書き始める。承諾の意と、アイズ達の
不意にガタッと扉が開く音がし、白い髪の毛が見えた。
「おかーさん、まだ起きてるの?」
眠い目を擦りながら、アリアの元へトテトテと歩み行ってくる。と、ベルはアリアの側にいる金色の塊を発見し、不思議そうにアリアを見る。
「ベル、起こしてしまったのね。」
首を傾げているベルの脇に手を入れ持ち上げて、ファルが見えるように抱っこする。
「この鳥さんはね、お母さんの大切なお友達なのよ。ふわふわで可愛いでしょう?」
「うん!ふわふわでかわいい!」
アリアに促され、恐る恐るベルはファルに手を触れる。と、お気に召したようで優しく触っている。
ファルはというと、ベルのされるがままになっていた。どうやら撫でられるのは、嫌いではないらしい。
「よし、できた」
「できたの?」
「ああ」
ペンを置き、へヴェルが立ち上がる。そして、ファルに餌をあげて、ゼウスへの手紙を括り付ける。
「ファル。お願いね」
アリアがファルをひとなでして、先程入ってきた窓を開ける。へヴェルがファルを腕にのせ窓のそばまで行き、外へと腕をふる。その力に乗ってファルは満天の星空へと、大きく美しい羽を羽ばたかせる。
「おかーさん、鳥さんどこ行ったの?」
「鳥さんはね、おうちに帰ったのよ」
「そっか〜」
「ええ、さぁベル。一緒に寝ましょうか」
「うん」
ふわぁと、欠伸をするベルに微笑みながら、へヴェルに軽く目配せをし、手を繋いで寝室へと歩いていく。
すると、
「おとうさんも」
といい、ベルの両隣に両親が並ぶ形になる。アリアとへヴェルは目を合わせ軽く笑った。
やっぱり子供には叶わないなぁと………
どうでしたか?
今回は結構真面目に書いたんですが……
変な部分があったらご報告お願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
これからどうなるんですかねえ……アイズが次回から訓練を始めると思います。ベル君はまだ剣を持てないですが、一応参加します。最初はへヴェルの紹介から始める予定っす。
じゃあ皆さんまた来週〜ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!