いや、一週間以内は無理にしても二週に一度は投稿しようと思ったんですよ!でも無理でした……
3月は色々行事や初休み中のバイトが増えたこともあって、無理だったんです。許してください何でもしますから(何でもするとは言っていない)
3月内には投稿出来ましたが、少し内容が雑かも知れません。ご了承ください
では、本編のほうお楽しみください
へヴェルがベルを泣かせてアリアに怒られた翌日。
アリアを加えての本格的な鍛錬が始まろうとしていた。
まずはへヴェルの剣戟を見ることから始める。
場所は昨日と違い何かを切ったりする必要は無いので、家のすぐ側にある平地で行う。
今日は少し曇っているが、雨の心配はしなくてもいいだろう。
鍛錬用の木でできている片手剣――刃は潰してある――を構えているへヴェルを、アリア達が少し離れたところで見守る。
「ふっ」
短い息を吐いたかと思いきや、一瞬にして刀身がぶれた。
縦、横、斜め、上、下、様々な方向に払われる剣は、無茶苦茶なスピードで動かせれる。
一見、適当に動かしているだけのように見えるが実はちゃんとした法則があり、剣のスピードに目が慣れてくると、とても美しい剣舞となるのだ。
流石に子供の目では見えないと判断したのか、アリアがもっとゆっくり!と
すると、剣の動きが比較的ゆっくりとしたものになり、子供の目でも追えるくらいにはなった。
あれだけの動きをしながらアリアの動きを見る余裕があるなんて、Lvの低い冒険者達からしたら卒倒物だろう。
いや、第一級冒険者でも難しいかもしれない。
剣の動きが見えるようになったアイズとベルの目に写ったものは、色々な方向から飛んでくる弧を描く剣線が重なり合う、とても綺麗な光景だった。
複雑な
ベルは昨日の恐怖心は一切忘れさり、父親の剣舞に見とれていた。
アイズは言わずもがな、昨日は違う細やかさのある剣舞に見入っていた。
そんな二人の姿を見て、アリアはほっと胸を撫で下ろす。
実は昨日のへヴェルを見て、剣を持つことが出来なくなってしまったら、と思っていたのだ。
しかしそれは杞憂だったようだ。
へヴェルの剣舞を見て目を輝かせる子供達には、恐怖心はもう一切見えなかった。
しばらくしてそろそろ次へ進もうとアリアはへヴェルをじっと見つめる。
その視線の意図を理解した、へヴェルは縦横無尽に飛び交っていた剣を止め、ふうと一息ついた。
「なんで止めちゃうの〜?」
「もっと見たい!」
と、やめた途端に子供達から不満の野次が飛んでくる。
特にアイズなんかはベルと比べ物にならないくらいに怒っている。こんなに怒るなんて滅多にないことだ。
へヴェルもこんなに批判が来るなんて思いもしなかったらしく、参ったな…と、頭をかいている。
「大丈夫だよ、これからもっと凄いことをお父さんにやってもらうから」
アリアがそう言い聞かせるとアイズ達は大人しく引き下がったが、へヴェルは何をやらされるのかと気が気ではない。
ちょっと待ってね、と言い残し家の裏へ行ってきたアリアが持っていたものは、大量の枯葉だった。
それを見た瞬間に何をやらされるか悟ったへヴェルは、普段見せないようなとてつもなく嫌そうな顔をした。
「アリア……まさかとは思うけど、剣舞の後でアレをやるなんて言わないよね……?」
「そのまさかよ。体力はまだまだ有り余っているでしょう」
「本気……?」
「ええ。本気と書いて
「はぁぁ」
アリアが黒い笑みを浮かべながらへヴェルに迫っていく。
どうやら、体力的な問題で
しかし、アリアの様子からは体力はまだまだ全然大丈夫そうな雰囲気である。証拠に彼は汗ひとつかいていない。
当然と言えば当然だろう、こんなことでへばっていたらダンジョンになど潜れるはずがない。
今から何をするかわからない2人はとりあえずへヴェルが嫌いなもの、とだけは判断した。
「じゃあ、アイズ、ベル。今からお父さんが凄いことするからしっかり見ててね!」
「すごいこと〜?」
「さっきの綺麗なやつよりも?」
「そうだよ〜」
「「やった〜!」」
先程の剣舞よりも凄いと言われ、2人の目は輝きを取り戻した。
それとは対称的にへヴェルの目は輝きを失っており、闇におおわれている………………ということは無く、やれやれといった表情を浮かべていた。へヴェルはかわいい我が子の為ならば何でもする男である。
「それじゃあいくよ〜」
アリアはそういうと、どこにあったのか踏み台の上に立ち、家の裏から持ってきた枯葉をへヴェルの上からばら撒き始めた。
ぎょっとする子供たちをよそに、枯葉は徐々にへヴェルの頭上へと迫る。
とうとう枯葉が頭に当たるかという寸前。
突然枯葉が真っ二つに分断され、別々の方向へと落ちていく。
さらに次から次へと降り掛かってくる枯葉も同様に、二つに分かれて地面へと落ちていく。
落ちてくる枯葉は止むことなく頭へ降り注ぐ。が、全ての葉が綺麗な綺麗に切断され、地面へと落ちていく。
ちなみに、へヴェルの使用している剣は先程の剣舞より変わっていない。
そう、あの
普通、枯葉はとても脆く、軽く握るだけでぐしゃっと崩れてしまう。
通常の刃が付いた剣でも、第一級冒険者には難しいかもしれない。
そんなものを切ったへヴェルは、少々、いやかなり、他の第一級冒険者と桁が違うと言えるだろう。
やがて、全ての枯葉を切り終わったへヴェルは、枯葉が舞う中、剣の汚れを落とすように払うと、ふぅと一息ついた。流石に疲れたらしい。
「私が言ったんだけど、本当に全部やるとは……。あの枯葉、500枚以上はあったわよ」
アリアが呆れながらも関心しながらため息をつく。いつの間にか台を降りている。
「お父さんかっこいい!!」
「おとーさんすごいすごい!」
子供達はさっきの不満も忘れ、大喜びしている様だった。それを見てアリアはひと安心する。
というのも、先日の件で子供たちが冒険者というものに、剣に対して恐怖心を抱いてしまっていたらと思っていたのだ。
無論、恐怖心が全くないというのもそれはそれで問題なのだが、へヴェルを嫌いになってしまったらという心配があった。しかしそれは杞憂だったようで、今の子供たちの目にはそんな恐怖心は見られなかった。
「よし、じゃあアイズ達の訓練を始めようか」
へヴェルが気持ちを切り替えるように、パンと手をたたいた。
アイズ達は少しびくっとし、驚いたようにへヴェルのほうを見て、そして二人仲良く首をかしげる。
「お父さん、訓練って何するの?」
アイズがそう問いかけると、へヴェルは困ったような顔をした。どうやら、二人に自分の技を見せることしか考えていなかったようで、助けを求めるようにアリアの顔を見る。
アリアは考えていなかったの?、というように呆れた顔をしたものの、一緒に考えてくれるみたいだ。
「まずは、剣に慣れることから始めたらどうかしら。私、アイズ達の剣を取ってくるわ」
「そうだね、はじめはそれがいいか。流石アリア」
「はいはい、お世辞はいいからちゃんとその次のこと考えといてね」
あはは…と空笑いをするへヴェルを軽くあしらい、アリアは家のなかに入っていく。家の中に剣なんてあっただろうか、と思っていると。
「お父さん、剣って重たい?」
「僕でも持てる?」
子供たちが不安そうにへヴェルとへヴェルの持っている剣を交互に見ていた。
へヴェルの持っている剣は大人の
「大丈夫だよ、お母さんが持ってくる剣は
「お父さん、
ベルの頭を撫でながら説明すると、さらに質問を重ねてくる。
家においてある英雄譚なんかでよくでてくるんだけどな……とへヴェルは思いつつも、身長の低い見た目は人間のような一族だと説明する。簡単な説明だが、意味は伝わっただろう。
「でも、ベルは少し身長が低いから短剣という武器で訓練しよう」
「私は大丈夫?」
「アイズは大丈夫だと思うよ。
「わかった」
「え、僕もお姉ちゃんと同じのがいい‼」
ベルの身長は100Cもない。
それならば、へヴェルの分野外だがベルでも扱える短剣で練習したほうがいいだろう、と思ってのことだ。
アイズと同じ剣が使えないと知ったベルは、手をぶんぶん振り回す勢いで地団太を踏む。
普段は大人しいのに、アイズと違うことになったらこうして我儘を言う。この部分は将来治ってほしい。
いつもなら多少の我儘も聞いてあげるところだが、今回ばかりはそうはいかない。
アリアの予感を的中させないためにも、そして何より、遠くない将来、ベル達に襲い掛かる困難に打ち勝つためにも、今だけは厳しくすると心に決めたへヴェルであった。
いかがでしたでしょうか。文字量が多くなりそうだったのもあって短めにしました。本当は鍛錬まで行こうと思っていたんですけどね…………それは次回に持ち越しです。
というか書いてて思ったんですが、へヴェルさんチートすぎやしないですかい?
とあるラノベの主人公を少し参考にしたんですが、ダンまちのLv では無理があったようです。
まあ今更変更するのはめんどくさいのでもうこのままぶっちぎります。
それはそうとUAが7000突破しました!やはり数字で出ると嬉しいものですねぇ(o^―^o)
これからも頑張って行きたいと思います。応援してください!!
でも、今年は大学受験が控えているので、1か月に一度は絶対に投稿するという形で行きたいと思います。
ではまた次回お会いしましょう