もう一つの方が少し行き詰ったので新しく書きました。
こっちはゆっくり更新するので長い目で見てください。
プロローグ
「ん…ここは?」
僕、霧島八雲(きりしまやくも)が目を覚ますと、そこは何もない真っ白な空間だった。
辺りを見回すと、黄色と白の物体、もとい金髪に白い衣服を纏った女性がジャパニーズドゲザをしている、なんともシュールな光景があった。
現状を把握できていない僕は、その女性に話しかけた。
「あの、すみません…」
「ごめんなさい!」
いきなり謝られた。しかし、僕はこの女性に何かされったけ?
「状況が分からないんですが」
「そ、そうですよね…ご説明します。まず、私は地球を管理、うーん違うな、見守っている神です。やっている事は人の運命の管理くらいなんで、見守るでいいと思います」
「はあ…」
いきなり、神様とか言われても困る。まあ、でも2次創作とかで見かける神様転生って奴だろう。
「で、その運命の管理をしている時に僕を死なせたと」
「はい…」
たしか、死ぬ前の僕は…
高校2年の17歳。
勉強も運動も中の中レベルの目立たない存在だった。
さらに、趣味が料理と読書というインドアな事もあってか、結構内向的な性格だった。(でも、サッカー観戦も趣味だったな。あ、観戦が原因か。一度も生で見に行ってないし)
いうなら、何処にでもいる普通の高校生。
そんな僕が何故死んだか。その辺も覚えてる。まあ、多分これだろうっていう理由だけど。
僕は高校の通学に地下鉄を使っていた。
ある日、いつも通り通学しているとひったくりがあったらしく、一人の男が逃げていった。
流石に普通の高校生が反応なんかできず、その男は逃げて行ったのだが、僕の前を歩いていた小学生くらいの女の子がそのひったくりにぶつかった拍子に階段から落ちそうになっていた。
それをかばい(何故かそれには反応できた)、その子ごと落ちていった。
「ねえ、神様。僕が助けたと思う女の子って分かる?」
「はい、元気ですよ。ケガもないです」
「そっか…」
良かった。もう、僕は死んじゃったからあの事を後悔は出来ないけど、それでもその子が元気なら意味はあったのかな。
両親は数年前事故で二人ともいない。もう悲しませる人はいないだろう。
「で、僕はこれからどうなるの?」
「あなたには転生してもらいます。その世界は『魔法少女リリカルなのは』の世界。作品はご存じですか?」
「名前だけなら。クラスの奴何人かが騒いでいた気がする」
「厳密には、『なのは』の世界でも、少し違うんですけどね」
「はあ…。内容知らないのでそのへんは良いです」
「見ます?」
そう言って神様は何処からかDVDを取り出した。って、ここの録画メディアDVDなの!ていうか、なんで日本のアニメがあんの!
「ジャパニメーションは神の世界でも大流行ですよ」
「クールジャパンすげえ。って、人の心を読むな!…うーんでもいいや。見なくても」
「どうしてですか?」
「先の読める人生って面白くないじゃないですか」
僕は生前読書が好きだった。そこには色々な人間の生き方がフィクション、ノンフィクション含め描かれていた。
そのせいか、僕は一生を何も書かれてない白紙の本、人生を物語、その人生を生きる人を主人公と、とらえる様になった。
僕を含め大多数の人間は他人から見れば駄作の人生を送るだろう。でも、主人公であるその人自身にはかけがえのない物だと思う。
話がずれた。
まあ、なんだかんだ言ったが個人的に結末のネタバレは嫌いなだけだ。
「変わった方ですね」
そう言って神様が笑う。
「そうですか?」
「ええ、今回あなたと同じタイミングで死なせてしまった方は『なのは』の事ご存じでしたし、かなり高圧的でしたよ。それ以外に、来た方も大体そんな感じでしたね」
「はあ、そんな物ですか?でも、神様も故意じゃないんでしょう?なら、仕方ないんじゃないですかね」
「お強いんですね」
「諦めがいいだけだと思いますよ」
僕以上に理不尽に奪われた命なんてたくさんあるだろう。
僕は偶然だけど、僕の命が他の誰かの命を救って、なおかつ転生までさせてもらうのだ。お礼を言っても良いと思う。
「こういう時ってこの後、転生後の設定と特典を決めるんだっけ」
「はい。基本的に身体能力と頭脳のスペックは上げておきます。やりたい事をしてください。もちろん魔法の才能も。本当はこんな事しないんですけど、私があなたを気に入ったのでサービスです」
「ありがとう。犯罪にならない程度にやりたい事をするよ。…親の設定とかってできるの?」
「できますけど、どうしますか?大体の転生者は親に迷惑のでないようにいないんですが…」
「そうなんだ。できれば、親も魔法に関係していたようにしていて欲しい。いるいないはまかせるよ」
僕にとっての両親はあの二人だけでいい。
「後、容姿の設定も出来ますけど」
「うーん、別に日本人と分かれば良いんじゃない?あんま興味ないし」
良く見る、銀髪とかオッドアイとかの設定ってどうなんだろう?
「で、特典ですが、これもサービスで4つにしちゃいます。本当なら3つなんですよ」
「へえー。それじゃ、一つ目は魔法は僕の好きだったテイルズシリーズの物で。二つ目は料理が趣味だったんだけど、その知識をそのまま持たせる。…あれ?それくらいしかないや。他に何を付ければいい?」
「欲の無い人ですね…。そうですね、一つはデバイスを決めるとかどうでしょう」
「でばいす?」
「はい。『なのは』世界における魔法の杖ですね。杖じゃない物もありますが。あと、大体話せます」
「へえー、なら剣が良いな。やっぱ喋る武器と言ったらソーディアンでしょ」
「なら、名前と形を決めてください」
「うーん形はやっぱり日本刀かな?日本人だし。名前は…僕の八雲が日本神話のスサノオに関係するらしいから天叢雲剣…長いな、じゃあ叢雲(むらくも)で」
「良いんじゃないですか?」
「じゃあ、あと一つは神様にお任せするよ。元々三つだったんだし、考えといて」
「はあ、分かりましたゆっくり考えます」
「お願いするよ。それじゃ行ってきます」
そう言うと、辺りは光に包まれた。
「…知らない天井だ」
テンプレの言葉を言った後、現状の確認。
僕はベット(ふかふかでかなり寝心地の良い)に寝ていた。ベットの横に手紙らしき物がある。
『どーも、神です。言い忘れてたけど、八雲君の生年月日と名前はそのまま使っています。その世界の両親はもう亡くなっています。なので一人暮らしです。たまに両親の友人が遊びに来ますよ。そこは海鳴市。現在君は私立聖祥大付属小学校の3年生。正確には春休みだから2,5年生って所かな?物語はその年に始まるよ、とだけ教えておくね。それじゃあ第二の人生頑張ってね!』
「まあ、いいやとりあえず僕が小学3年って事と行く学校が分かれば」
手紙をこの部屋に置かれた机の引出の奥にしまい。僕は家の探索に出た。
家は一件家で、4LDK。一人で住むには広すぎる。あと、地下室があった。どうやら両親の魔法の訓練設備だったみたいだ。後で、僕の魔法の練習もしておこう。
「そういや、デバイスとやらは?」
起きた部屋に戻ってから僕は呟いた。
『ここです、マスター』
「うおっ!」
突然、声が聞こえた。見ると、手紙をしまった机の上に小さな刀の付いたペンダントがあった。
「君が叢雲?」
『はい』
「そっか、よろしくね。君を使うのはもうちょっと後だけど。」
『お出かけですか?』
「うん、街を見てこようかと思って」
そう言って僕は叢雲を首から掛けて出かけた。
「良い街だなー」
それなりに発展していながら、自然もしっかり残っている。良い感じに調和のとれた街。僕の海鳴の印象だった。
「でも、ここで何かが起こる訳か…。とりあえずは自分の目の届く範囲で気を付ければいいか」
そう決めて僕は自分の家となったところに帰る。
「しまった、食べ物が無い…」
帰って冷蔵庫(趣味が料理と言ったからか、神様が気を利かせてかなり大きい最新型の冷蔵庫だった)の中を見ると空っぽだった。今から、買いに行く余裕は無い。
「そういや、二軒隣に喫茶店、あったな。たしか…『翠屋』って名前の。そこで済ませるか」
そう言って僕は部屋を出た。
それがあの出会いになるなんてその時は思いもしなかったんだ。
プロローグ終わりました。
のんびりと言っていますが、ISの方が思いつかなければこっちの方を更新する事が増えると思います。
ではでは。