魔法少女リリカルなのは~転生者は魔法剣士~   作:ピーナ

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A`s本編の時間軸のお話が始まります。


第十二話 激突

はやてを助けるための戦いに身を置いて数か月、季節はもう冬、12月に入っていた。

…裏を返せば、信じたくないけれどはやての命のタイムリミットも後一か月を切ったという事だ。僕や守護騎士達に残された時間はとても少ない。

そんな間でも僕達は時間を作ってはやてのお見舞いに来ている。彼女に寂しい思いをさせないために。

 

「あー、気が付いたらもう12月や。入院の経験はあったけど、こんなに長くのは初めてや。何とかクリスマスには退院したいなー」

「まあ、いざとなったらシグナムやシャマルが石田先生に頼んでくれるって」

「なあ、八雲君」

「ん、何?」

 

何故か恥ずかしそうにするはやて。

 

「いざとなったら、ケーキ作ってきて欲しいんやけど…」

 

あー、食いしん坊に思われたくなかったのかな?

僕個人としては、作るのが好きだからしっかり食べてくれる子はポイント高いんだけどな。そう言う意味では、守護騎士の皆のご飯を用意するのはかなり楽しかったりする。

 

「了解。凄いの用意しとくよ。そんじゃ、もう夕方だし帰るわ。あ、そうそう。12月に入って皆忙しくなるみたいで見舞い来る回数減るかも、って」

「そっか…、師走って言うくらいやから、皆も忙しなるんやなー。それは仕方ない事やしな。うん、分かった」

「ま、でも僕もシグナム達も暇を見て見舞いに来るって言ってたしさ、一応伝えただけだから、気にすんなよ」

 

僕はそう言って病室を後にした。

 

今日の留守番は僕の番で病院に行った帰りに買い出しに行って、夕飯の用意をしておいた。ちなみに今日のメニューはおでんだ。準備さえしておけば、温めなおしてすぐ食べれるし、冬で丁度いいし。

 

「後は皆が無事に帰ってくるのを待つだけだな。まあ、何があってもいいように準備もしてあるし、のんびりしてますか」

 

僕はこのごろ久しく読んでなかった本を久しぶりに開いた。すると、

 

『大型の魔力反応及び、結界の反応を確認』

『この海鳴の街で?結界の位置は?』

『マスターの家の近くです』

『って事は相手はなのはだな。挑んでるの誰か分かる?』

『ヴィータですね』

『ま、問題ないだろうけど、一応見に行きますか』

 

そう言って叢雲との会話を終わらせて騎士甲冑を装備し、外に出た。

 

 

現場に向かっている間にも事態は刻一刻と進んでいて、

 

『結界に魔導師が一人突入しましたね』

『銀髪君か、フェイトか、アリシアか、プレシアさんか…。でも、アリシアはまだリハビリ中だしプレシアさんもそばを離れないだろうし、違うか』

『後、外にも魔力反応。これは…使い魔ですね。そっちはシャマルとザフィーラが止めていますが』

『使い魔って事はフェイトだな』

『恐らくは』

『流石のヴィータでも二人相手や、なのはとの連戦はしんどいだろうし急がないと』

『大丈夫です。シグナムも行きました』

 

すると、結界の外に居たシャマルとザフィーラに合流した。そこには横たわっている、茜色のオオカミ、アルフが居た。

 

「よっす。何か色々面倒な事が起こってるみたいだけど?」

「ジューダス君。こっちは問題無いわ。それよりも中に行って。一人目は倒して蒐集中、二人目はシグナムが止めているわ。で、三人目がついさっき侵入した所よ」

「了解。シグナムもヴィータも消耗しているだろうし、僕も中に行くよ」

「了解よ。…二人をよろしくね」

「はいはい、任せなよ。…さっさと終わらせて夕飯にしようよ。準備は終わらせてあるからすぐ食べれるしさ」

 

それだけ言い残して僕は中に入った。

 

 

結界の中に入ったらシグナムがフェイトを撃墜していた。

…正直、友達が傷を負っているのを、しかも自分が加害者の側にいる、その事を現実に見るとつらい。でも、それを僕は受け入れて背負い進んでいかないと。

 

「三人目は…あそこか。ちっ、位置が悪い!シャマルもヴィータも気付いてな…」

「お前ら!俺のなのはとフェイトに何してやがる!」

 

…どんな名乗りだよ。しかも、みすみす攻撃チャンスを見逃すなんてやっぱ、アホなのかあの銀髪くんは。

とりあえず、

 

「フレイムドライブ」

 

銀髪君に向けて火球を飛ばす。

 

「痛って!誰だ!」

「戦闘中にあんなに隙が出来たら攻撃するよ。誰だってそうするよ。もちろん僕だってそうする」

「誰だ、てめえ!」

「名前を聞く時はまず、自分から何じゃないの?」

「てめえに名乗る名前なんて無え、仮面野郎!」

「そんじゃ、僕も名乗る必要は無いか、っと」

 

僕の言葉が終わる前に銀髪君が斬りかかって来た。

 

「人の話は最後まで聞くもんじゃない?」

 

防ぎながら、僕はそう言った。

 

「うるせえ、知るか!」

 

逆ギレですか?キレやすい若者って奴ですか?って僕も若者か。

僕は銀髪君と何合か打ち合う。

…うーん、正直、がっかりかな。腕力も速さもかなり年齢の割にかなりレベルが高いんだけど、それだけだ。剣も振り回しているだけだから捌くのも簡単だ。

 

「いい加減…食らっとけ!」

「やだよ、痛いし」

「鬱陶しいな!ブレード、切り札使うぞ」

『マスター、まだ早いのでは?』

 

…マスターの事を否定するデバイスって初めて見たな。もしかしたら、デバイスがマスターを注意してんのかな?それってどうなの?

 

「うるせえ!てめえは俺の命令を聞いてればいいんだよ!」

『…了解』

 

何かあのデバイスが可愛そうになってきた。ひょっとして、銀髪君の最大の被害者ってあのデバイスなんではなかろうか?

 

「これでお前もおしまいだ、仮面野郎!いくぜ、無限の剣製!」

『Unlimited Blade Works』

 

アンリミテッドブレードワークス?なんじゃそれ?

と思ったら

 

「おおっ、剣が生えてきた!…で?」

 

これは何の意味があんの?銀髪君、剣持ってるし。

 

「どうだ、カッコイイだろ」

 

いや、カッコいいけどさ。それだけじゃ意味ないだろ。

 

「…もういいよ、いろんな意味で。疲れたし、おとなしく寝ててよ。沈め!魔王炎撃波!」

 

デバイスに魔力で生み出した炎を纏わせ、銀髪君に一撃を食らわせる。

当たって手応えは…魔力の割に脆いというか、防御力が低いって感じだな。攻撃力特化なのかな?でも、腕が大した事無いし、ほんとによく分からん。

近接武器使うなら練習しろよ。っていうかなのはやフェイトを見習えよ。あの二人、ジュエルシードの一件の間も訓練を怠らなかったからな。練習の虫はあの二人の為の言葉だな。

 

「終わったのか、ジューダス」

「うん。蒐集よろしく。…これで、一応戦闘は終わったかな?」

「ああ。お前は一度戻っておいてくれ」

「了解。夕飯の用意は終わっているから早く戻ってきてね」

 

僕はそう言って現場を後にした。

 

 

夕飯を食べ終わった後、皆でそのまま作戦会議になった。といってもメンバーはシグナム、シャマルと僕の三人だ。

ヴィータは「そーゆー事は全部シグナムやシャマル、八雲に任せる。私は体調を万全の状態にするために寝る」と言い残して寝た。

 

「しかし、この近辺で戦闘になったのは不味いな」

「そうね、明日から意識して遠い世界で蒐集しないと」

「まあ、この世界で事件があったのが分かっているなら存外、他の所が手薄になってるかもよ?管理局は人材不足らしいし」

「詳しいな、霧島」

「まあ、皆が目覚める前にここでロストロギア関係の事件があったからね。その時に少し管理局の人と知り合ったんだよ」

「という事はまさか、今日の相手も…」

「うん、皆知り合いだよ。ヴィータとシグナムの相手は友達だよ。まあ、僕は皆に協力する事を決めてからその内戦う事になるのは覚悟できていたけどね」

「そうか…。無理はするなよ。霧島」

「そうよ、八雲君。八雲君に何かあったら、はやてちゃんも私達も悲しむんだから」

「うん、ありがと」

 

作戦会議を終えて、僕達は眠りに付いた。

今日の戦いは辛いものがあった。でも、それを乗り越えて進む。それが僕の決めた事だから。

 

あ、あの銀髪君を思いっ切り殴れたのはすげースッキリしたかな。

はやての話を聞いてから殴りてーなって思ってからいい気分で今日は寝れそうだ。




劇場版なのはA`sを見ながら書いています。
関係無いですけど、劇場版のまどマギも見てきました。
共通点は魔法少女のみですけどね。あ、アニメ版なのはの一期の監督は新房監督でしたね。
あ、後INNOCENTの二巻も出ましたね。個人的にディアーチェのポニテが凄い好きです。はやてもしてくれないかな…。
次点で髪をまとめたアインスと逆に髪をおろしたシグナムですかね。
…すげー本編と関係の無いあとがきになっていますが気を取り直して。

術技説明

フレイムドライブ

火球を打ち出す火の初級呪文。
同レベルのファイアーボールに比べると弾速に優れるが、威力の面では劣る。
「まあ、場合によっての使い分けだね。でも、今回はばれないように使っていないのを選んだだけなんだけどね」

魔王炎撃波

炎を纏った強力な斬撃。
シグナムの紫電一閃を見て編み出した技。
「紫電一閃を見たおかげで、色々な技を使える様になったから、幅が広がるね。ま、でもこの事件の間は炎系の技がメインになるかな」

次回は…どうなるのかな?未定です
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