魔法少女リリカルなのは~転生者は魔法剣士~   作:ピーナ

18 / 23
やりたい放題のフルボッコタイムです!


第十六話 祝福の風と蒼き星

僕が現実の世界に戻ると、海鳴の海には黒く淀んだ何かがあった。感じるのは禍々しい破壊の意思。

そして、セットアップして、髪の毛の眼の色が変わっているはやてと復活した守護騎士達がいた。

 

「はやて…」

「すみません…」

「あの、はやてちゃん…私達…」

 

口々に言う守護騎士達。その言葉からは大切な主との誓いを破ってしまった申し訳なさが感じられた。

 

「ええんよ。みんなわかってる。リインフォースが教えてくれた。まあ、細かい事は後や。とりあえず今は…、おかえり、みんな」

 

そう言って笑顔で答えるはやて。

感極まったヴィータははやてに抱き着いて泣きじゃくる。

…良かった。本当に良かった。

その後、なのは達やクロノもやって来て事情と今後の話をしている。…入るタイミングが分からない。誰か助けて。

 

「停止のプランはこちらで用意してある。…しかし、協力者は多い方が良い。闇の書の主と守護騎士の面々は闇の書の呪いを終わらせるため、なのはとフェイトはこの街とこの世界を守る為に」

 

ん、丁度良いかな? 今なら普通に会話に加われそうだね。

 

「良かった、祭りの本番には間に合ったみたいだね」

 

僕は何事も無かったかのように輪の中に入る。

 

「ジューダスさん!? 一体どうやって?」

 

驚くなのは。

 

「うーん、なんていうか…気合い?」

「あれは、気合いで打ち破れるような魔法ではないはずなのだが…」

「その辺は気にしたらダメだよ。えーっと…」

「私は闇の書の管制融合騎。今は主からリインフォースと名をいただいた。仮面の騎士よ」

「そっか、綺麗な名前貰えて良かったじゃん。僕の名前はジューダス。よろしくね、リインフォース」

「よろしくたのむ」

 

そんな僕をジーっと見るはやて。

 

「ん? 僕の顔に何か付いてる?」

「いや八雲君、変な仮面着けて何してんのかなって思って」

「「「「「えっ!?」」」」」

 

はやての発言に驚く管理局組。

 

「いやいや、僕さっき自己紹介したじゃん」

「むー、まだしらを切る気なん? それなら、実力行使や!」

 

そう言って、はやては僕の仮面に手を掛けて、外した。

あちゃー、ばれちゃった。まあ、もう僕の正体を隠す必要は無くなったし。

 

「はあ…ばれたから仕方ないか。よっす、皆久しぶり。…しかし、何でばれたかなー。割と気を付けてたつもりだったのに」

「あんな仮面だけやと、ばればれやよ」

「でも、ここまでばれなかったよ」

 

僕の言葉に少し気まずそうな管理局組。

まあ、遠目から気付かれないように色々細工をしてたし、学校を一時的に休校にする事で僕がこの街に居ないように思ったから、僕=ジューダスという考えにならなかったんだろう。

 

「まあ、僕の事は別に良いじゃん。どうすんのさ、クロノ?」

「後で色々聞かせて貰うが…。簡単に言うと、ナハトヴァールを吹き飛ばす」

「方法は?」

「最も簡単な方法は艦載の魔導砲『アルカンシェル』を放つ。しかし、それだと海鳴の街も壊滅する」

「どんだけ強いんだよ…」

「効果範囲は百数十キロだ」

「外海に持ってくには無理あるし…。なんとか上に持っていければいいんだけど。宇宙空間なら被害もないだろうし」

 

考え込む僕。すると、ユーノが、

 

「長距離転移なら、出来なくはないけど…質量が大きすぎるし、魔力も足りない」

 

と言った。

 

「破壊するのはコアだけで良いはずだ。それでナハトは消え去る」

「でも、コアだけを転移させるのは難しいし…」

「コアなら私とクラールヴィントで確保します」

「なら、ユーノが転送の制御で私が魔力供給でどう?」

『それなら、アースラは戦域上空で待機だね』

「それで決まりだな。全力でナハトヴァールを吹き飛ばしてコアを露出、それを戦域上空に転移させアルカンシェルで破壊。これで決まりだな」

 

クロノがそう言って締める。

 

「じゃあ、シャマル!」

「はい、なのはちゃんとフェイトちゃんの治療ですね」

 

シャマルがそう言うと二人はミントグリーンの光に包まれる。彼女の治療魔法だ。

さて、ここからが本番だ。闇の書の闇、防衛プログラム『ナハトヴァール』の侵食暴走体。それを完全に破壊する。

 

「ケイジングサークル!」

「チェーンバインド!」

「囲え、鋼の軛!」

 

まずは、ユーノ、アルフ、ザフィーラがナハトの動きを止めようとする。

しかし、止まらず、逆に砲撃触手で反撃をする。

 

「第一陣、なのはちゃん! ヴィータちゃん! お願い」

「おう。…合わせろよ、高町なのは」

「うん!」

 

ヴィータはアイゼンを巨大な鎚の形、ギガントフォルムにして突っ込んでいく。

 

「アクセルシューターバニシングシフト! シュート!」

 

そのヴィータに襲いかかる触手や魔法弾をなのはの誘導弾が次々迎撃していく。

 

「轟天爆砕! ギガントシュラーク!」

 

元々、ヴィータの身の丈ほどもあるギガントフォルムを振り回し、さらに数十倍にまで巨大化させてからその質量と込められた魔力による、強力無比な一撃を叩きつけた。

それにより、一枚目のバリアーが破られ、二枚目にもダメージが入る。

 

「第二陣、フェイトちゃん! シグナム」

「行くぞ、テスタロッサ」

「はい、シグナム」

 

フェイトのザンバーの衝撃波で触手を刈り取り、シグナムの視界の確保をした後、フェイトは敵後方へと飛ぶ。

シグナムは、レヴァンティンを弓の形、ボーゲンフォームにして構える。

 

「翔けよ、隼!」

『Sturmfalken』

「貫け、雷神!」

『Jet Zamber』

 

炎の隼と、巨大な雷の刃が襲う。

それにより、バリア内部が大爆発、そして破壊される。

ナハトは足から崩壊していく。

 

「…やったか?」

「いや、まだだ!」

 

煙が晴れると、ナハトは宙に浮いていた。あれ一体どうなってんだ?

 

「うおおおお!」

 

雄たけびと共にザフィーラが拳を一撃。返す刀でもう一撃。バリアが破壊される。

 

「はやてちゃん!」

「「彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け。石化の槍、ミストルティン!」」

 

詠唱と共に現れた、七本の槍が突き刺さり、魔法の効果で石化し、再び海に落ちていく。

 

「クロノ、僕も手伝うよ」

「ああ、頼む。…凍てつけ!」

「Eternal Coffin」

「凍結増し増しで行くよ。無慈悲なる白銀の抱擁、アブソリュート!」

 

僕とクロノの氷結呪文でナハトは完全に凍りつく。

 

「なのは、フェイト!」

 

僕は上空で待機していた二人に合図を出した。

 

「ちょっと待て、はやてには?」

「大丈夫、はやてはいざという時の保険」

「そうか…」

 

僕はそう、クロノに言った。

 

「全力全開! スターライト…」

「雷光一閃! プラズマザンバー…」

「「ブレイカー!」」

 

桃色と金色の光にナハトは飲み込まれる。

 

「ダメ! まだ足りない!」

 

シャマルの言葉を聞き、僕ははやてとリインフォースの所に行く。

 

「はやて、リインフォース、僕を蒐集したって事はデュアル・ザ・サンって呪文があるだろ?」

「ああ、あるが…」

「それで、この戦いを終わらせる」

「どういう事?」

「それは、やってみれば分かる。叢雲!」

「Mode Release Over Limit」

「行くよ、はやて、リインフォース」

「うん」

「ああ」

「「「虚空へ散り、虚無に消え去れ、デュアル・ザ・サン」」」

 

太陽のような巨大な球体がナハトを襲う。

 

「こっからは、僕の仕事だ。生命の根源たる水よ! アクエリアス・スフィア!」

 

何処からか現れた水の球体がナハトを削っていく。

 

「豊穣を運ぶ優しき風よ! プリズミック・スターズ!」

 

七色の光球がナハトの体に襲いかかる。

 

「すべてを照らす明るき光よ! ブライティスト・ゲート!」

 

破壊の光でナハトの体が崩壊していく。

 

「破壊と創造の炎よ! エクスプロージョン・ノヴァ!」

 

巨大な火球とその爆発で、ナハトの体が吹き飛ぶ。

 

「彼の地より来たりし流星よ! マクスウェル・ロアー!」

 

流星がナハトに直撃しその部分を抉り取る。

 

「全てを染めし、闇よ! ディメンジョナル・マテリアル!」

 

小さなブラックホールが、ナハトをそぎ落としていく。

 

「はやても、リインフォースも、シグナムも、ヴィータも、シャマルも、ザフィーラも、この闇の書の呪縛から助け出して見せる! この母なる蒼き星よ、僕に力を! ブルー・アース!」

 

蒼き星の力でナハトの体の大部分を吹き飛ばす。

 

「見えた!」

「転送!」

 

露出したコアがユーノ達によって空高くに上っていく。

数瞬の後、空は光に包まれた。

 

『ナハトヴァールのコアの再生は確認されていません。完全消滅を確認』

「いつもの事だけど、皆後はよろしく…」

 

そこで僕は意識を失った。

やっぱ、オーバーリミッツは体に負担が大きいわ。今回はカードリッジの併用だったし。




A`s最終戦、VS侵食暴走体をお送りしました。
しかし、一瞬で正体がばれちゃいましたね。はやてに。

術技説明

アブソリュート

広範囲を氷結させる氷の上級魔法。
魔力消費は大きいが範囲、氷結能力共に優秀。
「性能は抜群に良いんだけど、他の上級魔法と同じで広域技だから、使いどころが少ないんだよね」

デュアル・ザ・サン

名前の通り、太陽みたいな二つの球体で挟み込み、攻撃する、無属性の上級魔法
回復、補助といくつかの魔法は無属性に入りその時の魔法陣は彼本来の魔力光である白銀になる。
単体でも申し分のない呪文だが、この呪文の真骨頂は後述する。
「ぶっちゃけ、この無属性は9個目の属性って言っていいかも」

アクエリアス・スフィア~ブルー・アース

かなりの量の空域内の魔力散布、オーバーリミッツ発動中である、『デュアル・ザ・サン』を二人で撃つなど複数の条件をそろえた上、足りない魔力はカードリッジで補いながら放つ最上級の連撃魔法。
「これは、多分今回限りだね。すげー疲れるし」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。