魔法少女リリカルなのは~転生者は魔法剣士~   作:ピーナ

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なんと!この話で!


…無印編終了です。


第七話 地球のピンチ…いや、マジで

時の庭園でのアリシア復活から、一週間が経ちました。

流石に一年も寝たきりだったので、筋力が落ちているらしく、アリシアはリハビリをしているらしいです。でも、それ以外は元気みたいで、よくフェイトがその話をしてくれます。

さて、ジュエルシードについてですが、管理局のバックアップもあり、現在12個封印し終えました。

しかし、ここ2,3日反応が見つからないそうです。大事にならないと良いんだけど…

 

 

…そう思っていた時期が僕にもありました。

現在、僕達民間協力者の4人はリンディさんが艦長をつとめる艦船『アースラ』に居る。

初めて乗った時は凄いテンションが上がった。だって、カッコイイじゃないですか。こういうのって男の子なら誰しも好きでしょう?

それはさておき、話を元にもどす。

 

「ジュエルシードの反応!でも、これは…」

「どうした、エイミィ」

 

かなり、慌てているクロノの副官を務めるエイミィさん。普段は良いお姉さんと言った感じで、今までも慌てず事態に対応していたので、この反応は新鮮だった。

 

「反応の場所は海鳴市の海上。でも、残り9個まとめて発動しています」

 

映像がモニターに表示される。とんでもない化物が海鳴の海上にいた。全員言葉が出ない。

…うわー、マジで。冗談抜きで街のピンチじゃないですか。まだ、街中で発動しなかっただけマシか。

でもさ、体感で一月しか住んでないけど、あの街を壊させるのは絶対止める。

 

「じゃあ、クロノ。僕は現場に行ってくるから」

「なっ!危険だぞ」

 

そう言うクロノ。会って間もない僕を心配してくれるのね。良い人だね。

 

「そんな事、分かってるよ。でもさ、僕の生まれ育った海鳴の街がピンチなんだ。たとえ、どんなに危険でも僕は行くよ」

 

たった一月でも、あそこにはたくさんの思い出が出来た。知り合いだっている。そんなあの街を護りたい。これが僕の意思だ。

 

「馬鹿だな、君は」

「馬鹿で結構」

「だが、そういう僕も馬鹿らしい。艦長、僕も現場に行きます」

「はあっ!?」

 

確かに、クロノは今まで発見した時も自分で動いていたし、模擬戦でも強かったけど、立場的に前線なんて行かないだろ?

 

「理由は?」

 

リンディさんがクロノにそう聞いた。

 

「あの、異相体は9個のジュエルシードが集まった物です。ある程度ランクの高い魔導師でないと攻撃が効きすらしないと思われます。現状この艦で魔導師ランクが一番高いのは僕です。ならば、僕が行くべきでしょう」

「分かったわ。出撃を許可します」

 

どうやら、決まったらしい。

 

「そんじゃクロノ、行きますか」

「ああ」

 

僕とクロノはアースラを後にした。

 

直接は危険だったのか、ちょっと、離れた所に転移した。

 

「離れた所だけど、デカいなー」

「そうだな…恐らく、並大抵の威力の魔法じゃ、効果は無いだろう」

「了解。さて、行きますか」

 

僕達二人は巨大異相体に攻撃を始めた。

 

 

正直、しんどい。

体力的にもそうだけど、攻撃が効いているか見た感じ分からないから、精神的にどんどん疲れる。

ゲームとかで、体力が数値で分かると、何処まで頑張れば良いか分かるし、今までの異相体も、傷ついたり、苦しんだりしたから達成感とかがあったんだけど。

今回は手ごたえが全くない。

 

「中級クラスの術じゃ、全然か…。上級をぶっ放すしかないか」

「こっちも、そろそろ大技を使わないとな」

「八雲君、クロノ君!」

 

僕達を呼ぶ声がした。見ると、なのは、フェイト、ユーノ、アルフがこっちに来ていた。

 

「どしたの?」

「どしたの?じゃないの!二人を助けにきたの!」

 

軽口をたたく僕になのはは真剣に返す。

 

「話は後だ!来るぞ!」

 

クロノがそう叫ぶ。

戦闘は第2ラウンドに突入する。

 

 

6人に増えたものの、戦況は硬直したままだった。

僕達は攻撃の直撃を避けているものの、こっちの攻撃が全く効いている感じはしない。

ただ、僕達が人間で、相手が異相体だから、どんどん消耗していく。じり貧にしかならない。

 

「クロノ!このままじゃ、じり貧だよ。何か打開する方法は無い?」

「そうだな…ここまで来たら、動きを止めさせて、大火力魔法を叩き込むしかないだろうな」

「やっぱり、それか…」

 

まあ、色々やってきて。残る手段はそれくらいだよね。

 

「なら、私とユーノに任せな!チェーンバインド!」

 

バインドで動きを止める。

と言っても、時間がそれほどある訳ではないだろう。

僕は詠唱とともに青い魔法陣が出現する。

 

「ここで一気にいく!大渦よ、我が前に現れ、災厄を押し流せ!タイダルウェイブ!」

 

地形が海だったのもあり、巨大な異相体すべてに影響するほどの大渦が敵を飲み込む。

 

「次行きます!ディバインバスター!」

『Divaine Buster』

 

桃色の閃光が異相体を撃ち抜く。

 

「次は私が行きます!撃ち抜け!轟雷!サンダースマッシャー!」

『Thunder Smasher』

 

金色の雷を纏った閃光が異相体を貫く。

 

「行くぞ!スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

 

クロノの周りに水色の魔力刃が100以上出現し、異相体に襲いかかる。

しかし、まだ消えない。

 

「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。フォトンランサー・ファランクスシフト」

『Photon Lancer Phalanx Shift』

 

詠唱と共に、大量の金色の魔力球がフェイトの周りに出現する。

 

「もう一度行きます!打ち砕け、ファイア!」

 

魔力球から、魔力弾が超高速で連続斉射される。

 

「これで!スパーク、エンド!」

 

魔力球を一つにし、巨大な雷の槍を形成し相手に放つ。

 

「ディバインバスターの発射形態バリエーション、行くよ!」

『Starlight Breaker』

 

なのはの前にはディバインバスターの時とは比べ物にならない、巨大な桃色の光が生まれている。

 

「ユーノ、クロノ、あれ何?」

「集束魔法だよ。本当は砲戦魔導師の特級スキルなんだけど…」

「感覚で組み上げるとは、無茶苦茶な子だ」

 

ユーノとクロノは呆れている。さすが、主人公。

 

「スターライト…ブレイカ―!」

 

一面が桃色の光に包まれた。

…これなんて終末戦争?

 

「これで、決着が付くと良いんだけど…」

 

僕はそう呟いた。

 

『反応はまだあります!皆気を付けて!』

 

エイミィさんが通信でそういう。

 

「でも、どうすれば…」

 

誰かがそう言った。

皆消耗している。でも、何とかしようと、話している。

僕はその話を何処か遠くに感じながら、考えていた。

今よりも威力のある物…。

さっき見たなのはのスターライトブレイカー。

僕の魔力資質。

なるほどね…。

 

『Mode Release Over Limit』

 

僕の考えた通り、叢雲の隠されたモードが発動した。

なら、行くしかないでしょう!

僕の体の中に、この空間中に存在する、魔力をすべて集めていく。そして、いつもとは比べ物のならない巨大な魔法陣が僕の周りに展開されていく。

 

「天光満ところに我はあり」

 

巨大な光の円が敵を包む。

 

「黄泉の門開くところに汝あり」

 

光が空に昇っていく。

 

「いでよ神の雷!…これで、すべてを終わらせる!インディグネイション!」

 

爆音と共に巨大な雷が異相体を襲う。

その衝撃は相当なもので、周囲の海水を巻き上げて、浅いとはいえ海底がはっきり見えるくらいである。

水蒸気が晴れると、異相体は完全に消えていて、9個のジュエルシードが現れていた。

 

「任務完了!そんじゃ、クロノ、後はまか…せた」

 

それだけ言って僕は意識を失った。

…何か最近、意識を失う事が多いな。




無印編完!
最大魔法ぶっ放し祭となりました。
秘奥義の条件ですが、魔力の集束としました。

魔法説明

タイダルウェイブ

巨大な渦ですべてを飲み込む水系最大魔法。
上級クラスはほとんど、広範囲殲滅系に属するので、使いどころが難しい。
「今回は場所が海だったし、多分ベストな選択だったと思う」

インディグネイション

神の雷と称するほど大威力の魔法。
分類上、雷系なのだが、使用条件が特殊なので分類していない。
「僕の最後の切り札だね。マジで撃ったら後が無いもん」

次回はついに本作のヒロイン登場!
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