全てがゲームで決まる?なら彼女は化け物だ。   作:酢酸Biore

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百合の小説が増えて欲しいと思う(´・ω・`)


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………空side

 

 

カタカタカタカタカタッ!カタカタカタカタカッ!…………

 

「あーっ何とか勝てたぁぁ。……つか妹よ、『 』名義のメインアカウントを足で操作するの辞めてくんない?兄ちゃん心臓に悪い」

「……おなか…すいたから。………にぃも食べる?」

 

白がカロリーメイトを俺に向けてくる。

 

「………頂きます」

 

貰ったカロリーメイトを口の中に放り込むと、パサパサした食感が口の中の水分を奪っていく。

喉が乾いたからそこら辺にあったジュースを飲み、パソコンに意識を向ける。そこで白が何やら聞いてきた。

 

「……にぃ。黒から……連絡…来てない?」

「あー、兄ちゃんの方には来てないな」

「…そっか」

「白。兄ちゃんが連絡出しておこうか?」

「…うん」

 

んー黒って誰だって?そうだなぁ簡単に言うと白の初恋の相手だな。ん?白に恋人が出来てもいいのかって?まぁ兄ちゃん的には相手が黒だからいいんだけどね?だって目の保養になるしね?あ、今更だけど黒は女性だからな?百合って素晴らしいだろ?ここが全て遠き理想郷(アヴァロン)だったのか。

 

「……にぃ。黒で変な事考えてたら………許さない…よ?」

「待て待て待て!妹よ!兄ちゃんはそんな事一切考えてい、いませんけどどど!?」

「動揺してる?黒に……報告?」

「それだけはやめて頂けますか!妹よ!」

「…ん、許す」

 

白の前で黒の事を考えたら、兄ちゃんの身が持たない。

 

ピロンッ!

 

「…来たッ!」

 

白が慌てたようにタブレットに視線を移す。

 

「にぃ!黒から返信来た!」

「そうだな。なんて書いてある?」

「……お金いっぱい稼いだから遊びに来るだって」

「黒も大概だな」

「…黒は天災(天才)。白より凄い」

「んでいつ来るって?」

「……今から?」

 

ピンポーン

 

家のインタホーンが鳴る。基本俺たちの家に来る奴は宅配便か黒だが、この際は黒がやってきたのだろう。ほら、白が慌てて扉を開けに行っただろ?

 

「黒!会いたかった!」

「し、しろ!苦しい!」

 

白が黒を部屋に招くと同時に黒に抱きつく。抱きつかれた黒はあたふたと俺に助けを求めていた。だが断る!アイコンタクトでそれを伝えると黒は捨てられた猫のような目でこちらに視線を送ってくる。

 

だがそれもつかの間、抱きついていた白が黒の頬に手を合わせると白の方に寄せては、キスをした。白の小さな手が黒の服の中に入り黒の顔は我慢しているのか目を瞑って白の攻めを耐えていた。18禁は白にはまだ早いので流石に止めるぞ!

 

「妹よ!18禁はまだ早いぞ!兄ちゃんはそんな事許しません!」

「にぃ。女の子同士だからセーフなの」

「し、しろ?今はそんな気分じゃないかな?」

「ならにぃが寝たら続きしよ?」

「空!一生寝ないでください!」

「俺に死ねと言ってるのか!?」

 

ピロン♪

そんなバカ騒ぎをしているとパソコンからメールの着信音が部屋に響いた。

 

「……にぃ。メール来てる?」

「誰から?」

「にぃの…友達?」

グサッ!

「あっれー?兄ちゃん黒以外の友達なんていないんだけどなー?白さんはそれを知って言ってるのかな〜?」

「……気の所為」

「って、相手からのメール見ないの?」

 

黒がパソコンの方に指を指して言ってくる。

 

「えーなになに?……」

 

空がメールを読み上げる。

 

『  』達へ

『君ら兄弟・友は、生まれる世界を間違えたと感じた事はないかい?』

 

「なんだこれ?つかなんで俺ら『  』が兄弟だって知ってんだ?それに黒の事も分かってるような言いぶりだなぁ。」

「……どうする?」

「駆け引きのつもりか?まぁ、ブラフだとしても乗ってみるのも一興か」

 

カチッ。

画面が切り替わるとチェスのボードが出てきた。

 

「あ、チェス?」

「…おや……すみ」

「……チェスですか?」

 

白はチェスと分かった途端眠ろうとしてたが、流石に俺じゃ高度なプログラムだったら俺一人じゃ手に負えないから白に頼み込む。まぁ黒も出来るが、黒のチェスはホントにルール無視だから参考にならない。

 

俺がそう言うと白はムスッとしてから黒に視線を送ってからチェスをし始めた。

 

「……黒。私が勝ったら言う事1つ」

「って、しろが絶対勝つじゃないですか!」

「…勝つと分かってるゲームに挑む。意味の無い試合。相応の報酬。求む。」

「仕方ないですね。それでいいですよーだ」

「チェスなんて……ただの○×ゲーム」

 

最初は白が優勢だったが中盤辺りから相手の動きがかわった。

 

「味方の退路を絶った?」

「待て白。プログラムは常に最善の手を打つ。だからこそお前は勝てる。だが、こいつはあえて悪手で誘ってる。人間だ」

「そうだねぇ。プログラムなら動きが決まってるからね。ふーんこの相手面白いね。久々に興奮してくるかも……空、白。早く僕を楽しませて!」

 

黒がここまで言う相手か。黒には他の人間には無い感覚が宿ってる見たいなんだが、これがまた面倒臭い物らしい。

 

普段の黒は何も無いんだが、ゲームに関しては黒はヤバイ。相手が凄ければ凄いほど興奮が治まらないらしい。以前俺らとチェスをしたんだがほんと凄かった。チェスの駒を動かす度に体が、震えてるんだぜ?男の俺からしたらとてもエロかった。だが、妹からの目潰しが飛んでくるオマケ付きなんだよ。

 

まぁ、簡単に纏めると黒は相手が強ければ強いほど興奮してしまうと言う体質なんだ。そのくせ黒はとてつもなく化け物だ。

 

「むぅ。……黒が興奮していいのは白だけ」

「まぁ白は落ち着け。白が技量で凄いことは俺らが分かってる。揺さぶり、誘いは俺が読む。空と白、2人で『  』だ。俺らに勝てる奴が居るか見せてもらうじゃないか」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

数時間後

 

『チェックメイト!you'reWINNER!!』

 

「「はあァァァァァァ」」

「勝ったぁぁぁぁ!」

「こんな苦戦したの黒とのチェスぶり…相手ほんとに人間?」

「お疲れ様2人ともこんなにも接戦とした勝負ほんと良かったよ?興奮が治まりきらないよ」

 

黒は肩を上下に揺らしながら俺達に試合の感想を言ってくる。

 

そんな黒に興奮したのか白が黒にジリジリと近づきそこには百合の空間が出来てしまった。これ以上は見せらないよ!

 

ピロン♪

 

パソコンからまたメールの着信音が響く。

相手からのメールだろうと思い開くと予想外な返信だった。

 

『おみごと。

 それほどまでのゲームの腕前━━━

 

 

 さぞ、世界が生きにくくないかい?

 

 君達は、その世界をどう思ってる?

 

 楽しいかい?

 

  生きやすいかい?         』

 

「んなわけないでしょ?僕だってこの世界はとても残酷で悲惨で生きてても意味が無い用な場所」

「ルールも目的も不明瞭な中、70億ものプレイヤーが好き勝手に手板を動かし、勝ち過ぎても負け過ぎてもペナルティ。パスする権利も無く。喋り過ぎたら疎まれる。パラメータも無くジャンルすら不明こんなものただの「「クゾケー」」」

 

『もし、単純なゲームですべてが決まる

 

 世界があったら━━━━━━━━  』

 

 

「「あぁ、そんな世界があるなら

 

 俺達「僕達3人は生まれる世界を間違えたわけだ」」

 

途端パソコンの全画面が砂嵐になり画面の中央から手?みたいなものが現れ、いきなりこう言った。

 

『僕も、そう思う!

 君達は正しく生まれる世界を間違えた!

 ならば

 僕が生まれ直させて上げよう!

 君たち3人が生まれるべきだった世界に!』

 

━━━━━━瞬間、俺達は遥か上空に居た。そのまま急降下している最中だった。

 

「ようこそ!僕の世界へ!」

 

「「「なんだぁこれぇぇ!!」」」

 

そんな中、帽子を被った少年?見たいな子が呑気に説明をしてきやがった、

 

「ここは君たちが夢見る理想郷!盤上の世界“ディスボード“!

 この世のすべてが単純なゲームで決まる。人の命も、国境線さえも!」

 

白がその説明している相手に尋ねる。

 

「……誰?」

「僕?僕はテト!あそこに住んでる。…神様?」

「神様?」

「それどころじゃねぇ!どうすんだよこれ!」

 

俺がテトに対して尋ねるが、テトはそのままこの世界のルールを説明しだした。そんな事してる暇ねぇだろぉぉぉぉ!

 

「この世界は10の盟約によってすべてが決定する!

 

 〔1つ〕この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる

 

 〔2つ〕争いは全てゲームによる勝敗で解決するものとする

 

 〔3つ〕ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる

 

 〔4つ〕“三”に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切問わない

 

 〔5つ〕ゲーム内容は、挑まれたほうが決定権を有する

 

 〔6つ〕“盟約に誓って”行われた賭けは絶対遵守される

 

 〔7つ〕集団における争いは全権代理者をたてるものとする

 

 〔8つ〕ゲーム中の不正発覚は敗北と見なす

 

 〔9つ〕以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする」

 

「だからそんな事言ってる場合かあぁァァ!!地面が!もう地面がぁぁぁ!」

「にぃ!」

「空っ!白!もう間に合わないよ!」

「白ッ!黒ッ!」

 

せめて白と黒だけでもッ!2人を抱き寄せ俺をクッションの様になる姿勢にする。そして来ると思われる衝撃に構えるが……来なかった。

 

呆然としているとテトが俺達をのぞき込むように見て最後のルールを言ってくる。

 

「そして10!みんな仲良くプレイしましょ!」

「っておい!」

 

俺が起き上がり声を掛けようとするとテトはもう居なくなっており、辺りを見回してると何故か、俺の右手に柔らかい感触があった。

 

「んッ!空ぁ〜。擽ったいよ〜」

「って、すまん黒!大丈夫か?」

「別に〜僕は大丈夫だよー?けどー白が怒ってる?かな」

「……にぃ。黒のおっぱい揉んだ。白はまだ今日揉んでないのに」

「待て待て!兄ちゃん不可抗力だから!」

「…でも、にぃ。顔ニヤけてる。Guilty」

「もう!空は僕の胸をそんなに揉みたいの?仕方ないなー。もっぺん揉んでおく?」

「……黒。白以外に揉ましたら駄目」

「ちょっと待て!2人とも!今はそんな事してる場合じゃないだろ!ここは何処なんだよ!」

 

俺達が落ちたクレーターから上がると周りには石が浮いてたり、空想上のドラゴンが飛んでいたりした。

 

「妹、黒よ」

「んっ」

「どしたのー?」

「人生なんて無理ゲーだ。マゾゲーだと何度となく思ったが……遂にバグったぁぁ!」

「もう何これ」

「「超クソゲー」」

「アハッ!空も白も何言ってんの?こんな面白そうな世界素晴らしいじゃないか!僕をこんなにも楽しませてくれるなんてここの神様?は凄いじゃないか!あーテトに会いたいなぁー。興奮するなー。楽しみだなー」

「黒は相変わらずだなーHAHAHA」

「…黒。浮気は駄目」

 

白は黒に抱きつきながら咎める。そんな白に抱きつかれてる黒はえへへーと笑って白と抱き合っていた。文字だけだと卑猥に見えるな。ってそうじゃねぇ!

俺達これから大丈夫なのだろうか。まともな奴がいないんだけどぉぉぉぉ!




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