全てがゲームで決まる?なら彼女は化け物だ。   作:酢酸Biore

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ゴメンチャイ(。>ㅅ<。) 


彼女はやはり変わらない

………空side

 

俺達がこの世界に訪れてから数時間が経過したんだが、その間に3人のバカ共からゲームを挑まれ、俺達が勝ったら身ぐるみ全てとこの世界の情報を貰う事にして勝負をした。もちろん俺達が勝った。

 

まぁ、なんとか歩き続けて街までたどり着いた。その時点で白が眠たそうにしていたからそろそろ寝泊まりが出来るが場所を探さないとな。そう思って辺りを見回すと、店の真ん中でゲームをしている2人組を見つけ窓の方で傍観してる相手に聞いてみた。

 

「なぁ、あんた。あの人だかりは何なんだ?」

「はぁ?あんた知らないの?次期国王選定ギャンブル大会よ」

「次期国王選定ギャンブル大会?」

「前国王の遺言でさ。次期国王は人類最強のギャンブラーに体現させるってね」

「へぇ。国王もゲームで決まるのか」

「あっちの赤い髪の子が“ステファニー・ドーラ”前国王の孫娘よ。前国王の遺言で毎回ゲームに参加してるのよ。そして、その相手が“クラミー・ツェル”って言ってとてつもなくヤバい奴よ」

 

説明を終えた相手は、今もギャンブルをしている2人を見ている。

 

俺は話しかけた目的を果たす為に敢えて相手に挑発を仕掛ける。

 

「へぇ〜、あんたは参加しないのか?」

「あたしかい?あたしはこれがあるからいいのよ。それに、相手のクラミーって子がバカ好きでさ。強すぎてほかの連中が辞退してしまうぐらいにね」

「ふーん。つまり、怖気付いたってわけだ。」

「ッ!なんだって!?」

「まぁ、ここで負けたって事実がなければぁ後からいくらでもいいおうがあるからなぁ?実は勝てたんだが.....見逃してやったんだとかな?」

「ふーん。面白いじゃない........やるかい?坊や」

 

掛かった。

 

「悪いがお遊びのゲームはやるつもりは無い。.....その有り金全部だ」

「はぁ!?いくらあると思ってんの!互いが対等と判断したものを賭けないとゲームは成立しないのよ!!」

 

白と黒が俺の背後に来て黒が相手に提案した。

 

「なら僕を差し出すよ。それでどうだい?」

 

急に出てきた黒に相手は驚きながら黒に確認した。

 

「あんた、本気?」

「僕は嘘が嫌いなんだ。それに君が勝てば僕を好きなように出来るんだよ?例えば.....ほかの男に僕を売ればもっと大金が入るでしょ?ほら、僕のスタイルってさ意外と良くてさ?ほかの男からしたら大金叩いてでも欲しがると思うよ?」

「あんた。狂ってるわ」

「良く言われるよ」

 

黒がここまでお膳立てしてくれたんだここからは俺が仕切ろうか。

 

「さて、どうする?ゲームはポーカー1回勝負。こっちの掛け金は黒だ。」

「…………」

「辞めるなら今のうちだぜ?」

「クッ!この余所者が!いきがるんじゃないよ!やってやろうじゃないの。盟約に誓って」

「盟約に誓って」

「「アッシェンテ(盟約に誓って)」」

 

相手がカードを切り、カードを配っていく。白と黒はもう結果が分かってるのかこちらを観ていない。

 

「(ふん。アンタの村じゃそのはったりが通ったとしてもここでは通らないわよ!)あんたの番よ。」

「はぁ」

 

かーどを全部変える。これで仕掛けは終わった。

 

「あらぁ?ついてないわね。可哀想に」

「あぁ。今日1日で高度1万メートルからのスカイダイビングで炎天下の中歩き続けていたからな。確かについてない。」

「なんの話し?」

「別に。いいのか勝負で?」

「あたしはいいわよ?特別にもう一度だけ交換させて上げてもいいけど、どうする?」

「遠慮しとく」

「そう?それじゃあ.....悪わいね坊や!フルハウスよ!!」

「ああ、そうだな。確かに悪い」

「え??ろ、ろ、ロイヤルストレートフラッシュゥゥゥ!!??ありえないわ」

「よく見ろ事実だ」

「嘘よ!嘘よ嘘よ嘘よ!だって65万分の1の確率よ!」

「その65万分の1が今だったんだよ」

「でもっ!」

「盟約その6。賭けは絶対に遵守されるだったよな」

「いったい.....何者よ」

「別に.....余所者だよ」

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

酒場のテーブルで待っている黒と白に戦利品を見せつける。

 

「兄ちゃん稼いできたぞ」

「にぃ、ずるい。あんなわかり易いイカサマ」

「空はイカサマ好きだもんね!」

「10の盟約その8。』ゲーム中のイカサマは不正発覚とみなし敗北とする』要するに、バレなきゃ負けじゃないんだよ」

 

俺は笑うように2人からの白い目を避けて酒場のオーナーに頼む。

 

「3人一部屋。ベットは2つある所がいい、これでいくら泊まれる?」

「1泊だ」

「またまたぁ。騙し取るんだったら目線と声のトーンに気おつけな?」

「ちっ!2泊だよ」

「言っとくぞ?嘘を付くなら相手を慎重に選べ」

「.......はぁ。4泊だ」

「ありがとよ!」

「あんた、名前は?」

「空白でいいよ」

 

待っている白と黒はステファニー・ドーラとクラミーのポーカーを観戦していた。

 

「待たせたな白、黒」

「.....あの人........負ける」

「んーあの赤髪の子はポーカーフェイスを知らないのかもしれないね!でも、涙目の姿も可愛な〜」

「黒。また.....浮気してる」

「もぅ!白ってばここは人が多いでしょ!服の中に手を入れないの!」

 

また、白と黒の百合空間が出来てしまっている。俺としては特なんだが周りの目線がな?うちの白と黒を見てやがるから出来れば辞めて頂きたい。

 

「白と黒!こんな所でやるより宿取ったから、いちゃつくならそこでいちゃつけ!」

「にぃ.......グッジョブ!!.....黒?......早く逝くよ?」

「白?なんか字が違う気がするんだけど!?なんでこの時に限って力強いの!?まって服がはだけちゃうから引っ張らないで!」

「兄ちゃん後で行くから気にしなくていいからなー」

「空ぁぁ〜見捨てないで助けてよ〜!」

 

涙目でこっちを見てくる黒に俺はこう伝える。

 

「妹には勝てないんだよ……黒」

 

はぁ、白の時間を邪魔出来ないから時間潰さないとな。それにしてもステファニーと言ったかな?ポーカーがまだ続いているが負けるのも仕方ないだろ?だってクラミーのやつイカサマしてるからな。白も見ていたから聞いたが、白の計算でも先が読めないみたいだ。まぁ、黒はその2人を観ずに、酒場の端っこにいるフードを被ってる相手を見ていたからな。ッ!なるほどね、この世界はさぞかし人間には辛いだろ。黒が見ていたのは耳がとがったエルフだった。

 

「この世界まじかよ」

 

1人愚痴を零してしまうが逆に面白い!自然に笑みが零れてしまう。

2人が最終ゲームに入った所で俺の優しさを見せるか。

 

「おたくイカサマされてるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって俺は白たちがいる部屋の前に着いた。

 

「白ー入っても大丈夫かー」

「.....大丈夫」

 

白からの許可が降りたからさそっく入りますかー。

 

今俺の目の前の現状を教えよう。

 

黒が凄く痙攣した状態で白に抱きつかれていた。しかも、肩で呼吸しているのとシャツが少しはだけているせいか黒のおぱーいが見えそうで見えないラインをさらけ出している。俺の妹は満足そうに黒を抱いて寝いている。なんて恐ろしいんだ!俺の妹は!

 

「そ、そらぁぁ。し、しろが激しすぎて、ンっ!」

「お、そうか。そ、それで黒は大丈夫か?」

「な、なんとかぁぁ」

「.......黒。.......可愛かった。.....満足、おやすみ」

 

白が寝たおかげか黒が息を整えて俺に訪ねてくる。

 

「これからどうする?」

「そうだなぁ、取り敢えず寝るか。起きたらまた考えよう」

「そうだね〜。あ!空たまには一緒に寝る?」

「いやいやいや!?兄ちゃん白に殺されるわ!」

「ふふん。冗談だよ!おやすみ〜」

 

そう言って黒は白の隣で寝息をたてている。てか寝るの早いな!

 




もしよければアドバイスとか下さい|ω•)チラッ

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