英雄育成の為に周回で狩られる腕の裏話   作:夢見 双月

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今気づいたんですけど、お気に入り数が250の手前でしおり数が100の手前まで行っていて凄い嬉しい気持ちになりました。

あと少しで区切りがいいのに、と思う他。
自分の作品で応援してくれる人がこんなにいるとは、という驚きもありました。感無量というヤツですかね。

言葉で表しきれませんが、ほんの少しでも伝わるように。
感謝をッ!

いつも、ありがとうございます!!


役者は揃ったッ!!

「おらよぉ!」

 

 朱槍の抉るような突きによって、人と変わらない大きさとなった腕の一つが沈んだ。

 

 他の一集団による火炎の砲撃を谷間を駆ける風のようにすり抜け、集団の中央に踏み込むや否や槍を力任せに振り回して黎明の腕を薙ぎ払った。

 

「逃がさねぇよ!」

 

 槍を地面に突き刺し、棒高跳びのように空へ舞い上がり。

 

「そぉらぁ!!」

 

 青のランサーは朱い槍を離れにいた一つの黎明の腕に向けて投擲。風穴を空けて沈黙させた。

 

「よっと」

 

 槍を呼び戻し、肩に掛ける。

 その目は完全に獣と同じ目をしていた。

 

「景色がガラリと変わっちまったのには驚いたが、楽しくなってきやがったか。……しかし、マスターとのパスが消えちまったな」

 

 

 

 

「場合によっちゃ、あいつらと合流するのも悪くはねぇな」

 

 そう結論づけると、青のランサーは次を獲物を探しに森を後にした。

 

 

 

 

 

「セイバー、いるか」

 

 赤のランサーと共に藤丸立香は、拠点として機能していたらしい木造のあばら家に戻ってきていた。

 

 上空でランサーに抱えられていた時に見た、下の様子。

 

 明らかに図体も大きくなり、茶色や橙色に見えた複数の筋は黄色を含んで輝いていた。

 

 マスターだった彼も鮮やかな黄色の光が漏れていたが、光量が圧倒的に違う。

 

 というか、大きくなりすぎである。

 

『あの人が小さ過ぎなのかな。頑張っても俺の脛ぐらいしか体長が無かったし』

 

「いや、アレが聖杯を使う前の全盛期の姿なのかもしれない。そうすれば、あの大きさも納得がいくだろう」

 

『でも、その時から他の腕よりも小さくなかったじゃないですか?』

 

「……」

 

『……』

 

 

 

「敵と比較出来る要素があるのは、一つの利点だろうか」

 

『あの人がそれを聞いたら、涙を流して喜びますよ』

 

 

 きっと、その涙は嬉しいというか感情から来るものではないだろう。

 

 

 

 

『セイバーがいない件』

 

「出来ることならば、助力を頼みたかったが……。仕方あるまい」

 

 そう言って、ランサーは槍を発現させて外に出ようとし、すかさず藤丸立香が止めた。

 

『え、助力って……!何をする気ですか!?』

 

「奴……ルーラーの元へ行き、願いを阻止する」

 

『えっ、ルーラーって……!そもそも、なんでっ!?』

 

「マスターがそう願ったからだ。マスターがさせたくないと願うならば、俺はそれに応えるのみだ。そもそも、俺はルーラーとは面識がある。クラスを知っているのは当たり前だろう」

 

『……なんで言わなかったんです?』

 

「……問われなかったからだが?」

 

 

 

『一言、少ないって言われた事ありません?』

 

「むっ。……言われたのはお前で二人目だ」

 

 

 

『とにかく、セイバーを待とう。何があるか分からないのにランサーを死なせたくない』

 

「呼んだか」

 

『えっ、セイバー!?』

 

 

 

 

 

 

 

『……と?誰、ですか……?』

 

「……コイツの事か?」

 

 

 

 

 セイバーが肩を貸して立っている人物に、藤丸立香は目が離せないでいた。

 

 外見は至って普通の好青年である。

 

 

 右腕が黒く、それでいて金色に光る線が、縦に伸びたり模様を描いている事。そして。

 

 

 

 

 全裸である事を除いて。

 

 

「……待たせたな」

 

『誰だぁ––––!?』




全裸の青年に対して、嫌な顔一つせずに家に連れて来るセイバーは将来的にいい嫁さんになると思う。

あー好き。

次回から、聖杯争奪戦パートへ!
戦闘描写やらなんやらもございますが、作者頑張りますので!(戦闘描写苦手)
お付き合い下さいね!
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