英雄育成の為に周回で狩られる腕の裏話   作:夢見 双月

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読む前に、注意事項があります!
気を付けて下さい。

まず、この話は過去の主人公の話が出ますが、その話の中にオリジナルのサーヴァントが出て来ます。

その上で、一つお願いがございます。
このオリジナルサーヴァント、作品として出すには近代の人過ぎて「あっ、これ書いたらヤベェやつかも知れん」と思い、真名を明記しておりません。
もし真名が分かったとしても、察するだけで感想欄にて明かす等を控えてくれると助かります。

ストーリーを変えるには戻れないところまで来てしまった自分の不手際です。申し訳ない。配慮が足りませんでした。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
すいませんでした!


諸事情につき、回想をお送り致します。

「……なるほど。さっきの場所に見覚えがないのも当然か。マスターの叶えた世界には()()()も含まれていた。だから、物置き場となっていたさっきの部屋が現れ、お前達がここにいるのか……!」

 

 セイバーが立ち止まり、暗い廊下の先を見る。同時に自身の片腕を使って藤丸立香を進ませないように遮る。

 藤丸立香は目が慣れないのか、目を細めて正面を見る。

 

 目が次第に慣れるにつれ、藤丸立香の目の色が変わった。

 

『こいつらって……!?』

 

 

 以前来た時に見た、無数の置物。モニュメント。像が扉に鎖で繋がれている奇妙な彫刻である。

 

 

 その名を言うならば。

 

 亡者。

 

 勇者。

 

 聖者。

 

 覇者。

 

 それぞれの名を冠する扉。

 

 

 それだけであったならば、ただの像に過ぎなかった。

 しかし、先程黎明の腕が願った願いが。

 

 その全ての扉の形をした彫刻を。

 

 宝物庫へと変貌させたのだ。

 

 

『うわぁ……! なんか撃ってきた!?』

 

「魔弾だ、マスター! ……伏せていろ、一掃する!」

 

 セイバーの剣がしなり、流れる様に魔弾を弾く。

 そのまま数えきれない扉を前にして突貫していった。

 

 

 

 

 

 

 やぁ、みんな。俺を覚えているか。黎明の腕だよ。漢字読めるか?

 現状、名乗れる名前としてはサルっていう名前だよ。

 

 今ね、黄金のサーヴァントと対峙してるナウ。

 あいつやばいんだけど。相手にしたら軽く十二回は死ねそうなんだけど。

 なんて言うんだろうね。凄味? 気迫ってのが英霊ってすごいんだけど、あいつは別格。

 

 正直、勝てる気はしない!

 

 ……今のままだと、ね。

 

 

 でも、これから俺が使う魔術ってのはこう言う時には役に立つモノなんだけど、それを使うには俺自身の過去を振り返る必要がある。

 

 つまり、俺の起源を説明する。それがどれほど歪んでいるものかを知っておいて欲しいしな。

 

 戦いの最中に回想に潜ってたら、走馬灯になりかねないし。

 

 

 

 

 

 そんなわけで。

 俺が黎明の腕になる前の話だ。

 

 

 

 

 かつて、俺は裕福な家庭の長男として生まれた。

 

 そして、死んだ。

 

 

 

 

 

 これで終わりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……え? どういう事だ……って?

 

 まぁ、気持ちはわかる。俺だってこうなるなんて思わなかった。

 でも、俺も全てが分かっているわけじゃない。そこら辺は端折って説明する。

 

 

 次に、俺を生んだ家族が今度は次男を産んだ。

 

 次男は俺とは違い、スクスク育ったらしい。

 

 

 ある日、次男は父親に連れられて俺の墓に向かった。

 今思えば、これが転機だったのかもしれない。

 

 次男は墓石を見て大変驚いたそうだ。

 

 

 当たり前だ。自分の名前が載っていたんだから。

 

 

 親曰く、「兄が早くに死んでしまったために、兄と同じ名前を付けた」とかなんとか。詳しい理由までは調べられてないけど。

 

 そしたら、そいつがこの事に関してなんて思ったか分かるか!?

「キリストと同じように、二度目の生をこの名前は受けたのなら……俺は神なんじゃね?」だぞ!?

 

 いや俺、死んでるんだが!?

 

 

 しばらくして、その次男は芸術に目覚めたらしく、芸術家になった。

 

 まぁ、後から調べたところによると大成したらしい。

 それは良かったと思う。うん、誇らしい。

 

 それで、次男も天寿を全うした。

 

 

 

 はずだったんだ。

 

 

 

 そいつが英霊にさえならなければ、俺は存在しなかった。

 

 

 あいつはきっと、聖杯戦争に召喚されたとしても変わらなかっただろう。

 

 面白いことを探して、聖杯そっちのけで創作活動してただろうさ。

 

 

 でも、生前と英霊とでは状況が違う。

 自身がしてきた事が逸話となって、宝具になるんだ。

 

 

 

 ……あいつの宝具なんて、詳しく知らない。だが、あいつの作品を見て、あり得ない組み合わせを作って描き切る事は得意という事は知った。

 

 きっと、聖杯戦争中に下らない事に宝具を使ったんだろう。

 

「自分が神だと自覚した、兄の死」と「聖杯に願えば生き返る」なんて、考えを組み合わせて。

 

 

 どうあれ、結果的に俺が転生を果たしたのには変わりがなかった。

 

 

 

 ここから、一回目の転生した人生の始まりだ。

 よく分からない? 安心しろ。俺もだ。

 

 転生したばかりは、何も覚えてなくてな。かつての名前ぐらいしか覚えてなかった。

 

 それもそのはず。覚える前に死んでるんだもん。覚えとけ、って言う方が無茶だ。むしろ名前を覚えてるだけすごいと思って。

 

 まぁ、普通の人間としての生活をしていたよ。転生だからと言っても、ちゃんと母親の胎内から生まれたから家族もいた。

 

 

 事故が起こったのはその人生で高校生ぐらいになった時。

 

 

 比較的現代の日本にいたから、アニメ文化というものは既に存在していて、俺もアニメにハマった。特に、とあるゲームアプリなんかは古参勢だったぐらいに。

 

 そのゲームアプリばかりやるもんだから、課金は少々しただけでもかなり充実したものになってたぜ。攻略組の一人にもなってた筈だ。対戦モードの無いゲームだったからランキングなんてものはなく、あまり知られてはなかったけど。

 

 

 そのゲームの終章まで行って、エンディングを見て。

 

 ああ、いいなぁ。って思って。

 

 

 このゲームの主人公になりたい、なんて興奮して強く願ってた。

 

 

 そう、願ったんだ。

 

 

 

 二回目の転生。それは知らず知らずの内に自分自身で行ってしまった事だった。

 

 そりゃ、びっくりだよな。

 気づいたら施設の通路で突っ伏してて、自分の名前が藤丸立香になってたんだから。

 

 

 えぇー。

 

 

 思わず、そんな声を漏らすしかなかった。

 

 

 

 これはあくまで予想でしかないし、俺の頭がおかしいだけの虚言なのかも知れない。

 

 

 でも。

 

 もしかすると、次男に二つのモノを組み合わせるチカラがあったとして。

 

 次男の『作品』となった俺に。

 

 似たような魔術があるとしたら?

 

 

 あの強く願った時、それが発動したとしたら、だ。

 

 

 俺の起源は『融合』だとカルデアで身体を調べて分かった。

 

 確実に分かる事はこれだけ。

 

 

 

 

 それから、マスターとなって人理修復頑張って、気付いたら腕になってたりするんだけど……。

 

 その話は生き残ってからでもいい。

 

 

 

 とにかく、俺が使う魔術について。

 

 俺はサーヴァントに作られたからか、俺の起源はサーヴァントの霊基と非常に相性がいい。なんせ、サーヴァントというのは所詮コピー体に過ぎないからだ。

 もし、そのサーヴァントの知識があれば。その知識からサーヴァントとその神秘を投影魔術で投影。

 

 

 起源の『融合』によって。

 

 

 一時的に、サーヴァントになる事が出来る。

 

 

霊装投影、開始(フルトレース・オン)

 

 

 

 




フラグは回収しきらないと気が済まないタイプです。

裏話として、皆さんはフレンド枠をどう解釈していますか?
自分のカルデアにいないサーヴァントはどう喚び出してるのでしょうか。そう思って自分なりに考えた結果がコレでした。

他の設定の諸々を混ぜた所為で、グッチャグチャになってしまってますけれども。

一つの解釈や考え方としてはアリかなとは考えてます。
(マスタースキルの時に藤丸立香の姿でおるやんけ! とは言ってはいけない)
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