思ったより反響が大きくて驚いている作者ですが、ここで宣伝をば。
作者の名前そのまんまでツイッターをやっております。
そちらで告知や呟きをしていますので、よければフォローの方よろしくお願いしますね。
それではどぞー!
「……という事だ。分かったか」
『……』
「……」
その二人は、茂みの少ない林の中で座っていた。一人の少年は真剣に青タイツと向き合い、青タイツは苛立ちを隠さずに腕を組んでいる。
『……?』
「分かった。これで俺の説明不足じゃなくて、お前がバカなだけって事がよぉく分かった」
『なんでさ』
「なんでって……これで5回目だぞ!?どんだけ説明すりゃ分かってくれんだオメェは!!」
『えぇ……』
「全く、呆れさせやがる。いいか?」
「一つ、ここがどこか。それは俺にも分からねぇ。少なくとも以前の聖杯戦争に参加したことのある場所でもねぇし、辺りには文明はおろか人すらいないのが現状だ」
「二つ、俺は何者か。俺の真名に関しては言うわけにはいかねぇ。適当にランサーとでも呼んでくれや。そんで俺はここに召喚に応じて呼び出されたはずなんだが、野良サーヴァントになっちまってる」
「三つ、テメェはなにもんだ。今の状況じゃあ坊主が敵なのか味方なのか、それすら分かりゃしねぇ。仮に敵だとしても、坊主一人に遅れは取らねぇがな」
『やっと理解出来た。初めからそう説明してくれればいいのに』
「ちゃんと言ってるわ!テメェが途中から目を半開きにして寝てなけりゃ、確実に1回目で分かってただろうがな!!」
『とにかく情報収集をしよう』
「テメェの名前すら聞く気しねぇから、坊主で通すぞ。だが、先にお前の素性を言え、さもねぇと流石に刺すぜ」
『あっ、そうだった。俺はカルデアという機関から来ました』
「へぇ、カルデア……ねぇ」
『以上です』
「おいちょっと待て」
『?』
「いや、そこで傾げられても困るんだがよ。結局、何者なんだよ。今ので分かったら流石にそいつがおかしいぐらいには何も分からなかったぜ?」
『だから、カルデアから来ました』
「そのカルデアってのがなんなのか知りてぇんだけど」
『ランサーは会話について行けてますか?』
「テメェにだけは言われたくねぇわ!!」
『……俺にカルデアの事が分かるわけないでしょうが!!』
「自分の入った組織の目的ぐらい把握しとけやぁ!!」
こんな感じの問答が小一時間ぐらい続いた。
その後、なんとか要領を得たらしいランサーが大きくため息を吐いた。
「まったく。新入りだとは言え、こんな奴がメンバーでいいのかね?その……人理ナンタラ保障機関とか言う組織は」
『俺がここに連れて来られた理由を知りたい』
「さぁな。おそらくだが、サーヴァントの中には夢の中に入ってくることのできるヤツもいるはずだ。可能性としてはそいつが黒幕というのは十分ありえるが……事がそう単純ならいいけどよぉ……」
『とにかく情報を集めに行きましょう。ランサーはこれまでに気になった事はありますか?』
「……確かにあるっちゃあ、ある。だがなぁ……」
『何かあったんですか?』
「おかしな奴らしかいなかった。お前よりも下手するとやばい、と思えるぐらい」
「もう一人のランサーのところに行ってみるか?坊主」
ランサーの案内により、林を出る。
藤丸立香が尋ねる。
「もう一人のランサーって、別のサーヴァントがいるって事?」
「ああ、俺が知ってる限りならセイバーもいた。まぁその話は後でもいいさね。そろそろお出ましだぜ」
『お出まし?……これは!?』
平野の草むらの間から生えるかのように現れるモノ。
それは。
『……手?』
「ここらでよく見る雑魚に過ぎん。ただ数は厄介でな。もう一人のランサーに会うためにはコイツらを倒さなきゃいけねぇわけだが、お前はどうする?」
聞かれた時。藤丸立香は既に前を見ていた。
これから進む行き先を見据えていたのだ。
『もちろん!戦う!』
「けっ、未熟な魔術師風情に何ができんだ。サーヴァントを使うことマスターっつーなら、俺を使ってみな!」
『行くよ、ランサー』
「任せなぁ!!」
『まずはAQQでNPゲージを溜めるんだ!』
「お……おう!?お前何言って……ぎゃあああ!!!??」
『何をやっているんだランサー、一人しかいないんだからブレイブチェインをしないと。それに、宝具は基本的にWave3でぶっぱが安定って先駆者達が言ってたんだけど』
「すまねぇ。テメェが何言ってるかさっぱりわからん。俺が悪いのか?」
『さて、何か落ちてるかな。腕は確か、種火を落とすんだよね』
「いや、そんなのあるわけねぇだろ」
『えっ』
「え」
『だって.腕なら種火落とさないと……』
「だから、そんなもん落とさねぇって」
『えっ』
「え」
『……』
「……」
この事からしばらくして、付近の腕を薙ぎ払いながら暴走するマスターの姿があったとか。
終始、『種火をヨコセェェェエエエ!!!!』といいながら発狂する姿は、まるであらゆる先駆者を取り込んだ亡霊のようであったという。
まぁ、確かに一部の界隈で種火を落とさない腕に意味は無いわけだが。
この光景を見たランサーは、本当に藤丸立香と共にいていいのかを本気で考えたという。
この作品ではまったく出てないという設定だけど。
正直、種火が確率で落ちるようになったらほとんどのマスターが発狂すると思うんだ。
誰だってそーする。俺だってそーする。
夏が終わりましたね。皆さん、いい鯖は引けましたか?
自分は古参勢の方ではあるんですが、配布以外の水着鯖がカルデアに来たことはありません。
おのれ型月。