英雄育成の為に周回で狩られる腕の裏話   作:夢見 双月

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短め。すまぬ。


光の勇者、来光のしるべ その2

 その結晶に、光は収束されていく。

 邪悪な巨腕の掌に収まる太陽がやがて黒に侵食されていく。

 そんな変化を見せる巨腕に向かって、藤丸立香とセイバーが突撃する。

 

 サルさんを倒した時とは違う攻撃なら、何を仕掛けて来るかは分からない。いつでも対処出来るように……!

 

 そう考えた藤丸立香はセイバーの《軍神の剣(フォトン・レイ)》のすぐ後ろを走りながらも、自分のカルデア礼装の《緊急回避》を使用する準備をする為に袖に目をやる。

 

 その黒球が放たれる。しかし、予想に反してそれは上空に飛んで行った。

 直接攻撃の類ではなかったことに安堵する藤丸立香ではあったが、すぐに思考を切り替える。

 

 

 こちらへの牽制ではなかった。なら、今の行動に何の意味があるんだ?

 

 

 考えられる事として、まずは自分たちを追い詰める一手である事は確実。

 となれば、直接的な攻撃か間接的な攻撃か。だが、黒球が前者のような直接的な魔力弾だと仮定すると、セイバーの剣には『あらゆるものを破壊出来る』特性がある。それは宝具の使用中にも付随するため、魔力弾そのものを砕いて一蹴する事が出来るだろう。

 だが、これから自分がその特性を利用して、自分自身の手で軍神の剣を使って戦う事が分からない巨腕じゃない。

 さらに言えば、あの大きい腕からしてみればこちらに盾の宝具があるかは分からない筈だ。防がれると分かっている攻撃を策もなしに放つか……?

 

 なら、かなりの確率であの黒球は間接的な弱体化攻撃だろう。となると、具体的な効果が恐ろしい。万が一、セイバー達と相性の悪い弱体化が起きてしまったら、マスターである自分だけでは対処出来ない!

 

 

 黒球が一定の高度に到達した途端、そこで急停止した。

 

 

 最初は遠いからか何の変化も感じなかったが、しばらく経った頃に最悪の結果を招いた。

 

 セイバーの放った宝具は、巨腕に剣先が突き刺さってそれまでであった。改めて、サーヴァントの攻撃が通用しない、又は極限まで威力を軽減される奴の肉体には宝具すらも通さない。

 

 巨腕の血脈の部分から電流らしきものがながれ、周囲に近づかせまいと、巨腕は体外からその電気のようなものを放出された。

 

 セイバーがそれを見切り、藤丸立香を担いで少し後退する。

 

 

 藤丸立香とセイバー。二人で軍神の剣を向けて睨みつける。

 とにかく、これからセイバーは援護に回り、サーヴァントでないマスターの攻撃が通じるかを確かめるように動く。まだ確証こそないものの、確信はあった。

 

 この怨念に、マスターへの恨みは含まれていないのでは……?

 

 そんな直感を藤丸立香は感じていた。

 

 しかし、ここで先程上空に飛んで行った黒球がその正体を現す。

 気づいたのはセイバーだった。

 

(……雨?)

 

 身体を打つものに気付くのにはセイバーでも遅れた。

 先程まで、雨が降るような環境ではなく、この世界に雨がまず殆どない。今まで過ごしてきた中で雨が降ったのは数えられるほどなのだから、このタイミングで降るのはおかしい、そう感じた。

 

 

 それに、この雨水……黒い……!?

 

 

 瞬間、藤丸立香に伝えようと口を開く前に、その場に崩れ落ちた。

 

『……ッ!? セイバー!!』

 

 

 そして、それはセイバーだけに起こった事ではなく。

 後ろを任せたはずの他のサーヴァントにも同じ状況が起こってしまっていた。

 

 




謎の黒球。
何だろうね、コレ。
完全オリジナルの技ですが、そんなに複雑なものではない……と、思います。

後、本当に書き溜めないの苦しい(笑)
中々書ける時間もなく、ぐだぐだするようになってきてるかもしれないです。ごめんなさいね。
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