人って凄いですね。疲れている時に布団に潜ると、カラータイマーが光らなくなったウルトラマンみたいに、ゆっくり沈んでしまうんですね。やっぱ無理はしないに限る。
それでは、どぞー。
『行くぞぉ!』
サルバドールの号令が響き、それを合図としたサーヴァント達は、各々敵に向かっていった。
サルバドールと藤丸立香を残して。
正確には、藤丸立香も突撃しようとはしていた。
しかし、『行くぞぉ!』と言っておきながら全く微動だにしないサルバドールを見て疑問に思い、徐々に足が止まっていったのだ。
『あの……行かないんですか?』
『…………立香』
『ごめん、ちょっとお腹痛い。魔力の取り込み過ぎかも』
『ええっ!? 何言ってんですか貴方!? 数分前までカッコいい事言ってた男の台詞じゃないでしょう!?……それに、ただでさえ裸一貫の貴方がふざけはじめたらこの作品がギャグとしてしか成り立たなく……』
『待て、悪かった。……冗談だからそれ以上はアカン。十分、分かったから』
『とにかく、その剣……エアでしたっけ? それで城を粉砕した時みたいに解放すれば……』
『それは無理だ。これは元々アイツの所有物で、宝具だ。サーヴァントの技であれ武器であれ、あのでっかい腕にはそれだけで耐性がかかるならこの剣も同様だ。確実に倒せるとは言えん。たとえ対界宝具でもな』
『……そんな!?』
『だから、ぶち当てるために今からちょっと細工をしなくっちゃあならない。だからこそ、あの英雄王直々にコレを俺は持たされたのさ。と言うわけですまない、しばらく集中するからその間守ってくれる?』
『僕がですか!? ……っ! 早く終わらせてくださいよ!』
そう言って、藤丸立香は軍神の剣を構えた、
『分かってるさ。さて、––––––』
万を超える軍勢は、今も聖杯によって量産され続けている。
しかし、そのほとんどを宝剣を射出する事で消し飛ばすのはギルガメッシュ。それが収納されている宝物庫には、人類の叡智であったりあらゆる発明や作品の原典を保有する。
そして、この中で巨腕の攻撃に耐え得るであろう人物もこのギルガメッシュである。実際は攻撃に合わせて宝物庫から武具や最高の盾をタイミングよく取り出しているだけなのだが、次点で抑える役目には赤のランサー、カルナの黄金の鎧になるので体を張って頑張ってもらうしか無くなってしまう。他に盾を持つサーヴァントがいないために、必然的にそこに収まった。
黒い雨に攻撃手段を変更されても、ギルガメッシュが狙い撃ちで発動する前に破壊するため、巨腕からしてみれば厄介である事この上ない。
なればこそ、先に潰そうと兵力を回し。
「「《
ケルトの師弟二人に妨げられる。
二つの投擲された槍は対軍宝具となり、一帯の雑魚の尽くを貫いた。
朱槍の宝具による衝撃を受け流しながら、聖人は赤のランサーに声をかける。
「さて、貴方のおかげで無理をさせていた右腕が治りました。我儘を受け入れてくれてありがとうございます」
「問題ない。それに、そろそろ鎧を捨てる頃合いだ」
「こちらも魔力があるのなら、いつでも……と言ったところでしょうか。では、お返しします」
そうルーラーが言うと共に黄金の鎧が消滅し、赤のランサーの手に神槍が握られた。
「神々の業の慈悲を知れ。インドラよ、刮目しろ。絶滅とは是此の一刺し」
赤のランサーの詠唱に危機を感じたのか、あらゆる方向から弓矢や弾に包まれるランサー。しかし、その全てがアーチャーによって弾かれた。
「邪魔はさせない」
自分を守る宿敵の姿に、ふっ、と零しながら、その真名を告げる。
「灼き尽くせ、《
そして、もう一人。
「万物に終焉を––––。」
「《
神をも殺す焔と。
全てを潰す暗黒物質が放たれた。
やがて、自分達は現界し続けることは困難になる。そんな確信を持ちながら、セイバーは柄の方を天に掲げる。
それは決して、敵にやられると言うことではない。
いわば、元の鞘に戻る。そうやって還ってしまうのうな感覚だろうと思いながらも、現界している間、必ずマスター達の前に敵は寄越さない。
その想いが、遥か上空から降ってくる光を呼び寄せた。
「発射まで二秒」
「《
戦場の中心に、大きな光の柱が出来上がった。
『まだですか……!?』
『後、一分……!!』
『はぁ!……それ、もう4回目何ですけど!」
簡単DIY!
サルバドールが教えるおススメ編☆
『まずは乖離剣エアを用意します』
「もう他の人には無理だろソレ」