士官候補生の異世界漂流   作:サイレントグラス

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ブリーチの鬼道ってたくさんあっていろいろと使えそうですね。
そろそろ新キャラ出したいので考え中です。


ギルド

・・・さっきはひどい目にあったな。酔っ払いだったからまだ良かったけど、やっぱり迷彩はやめとこうかなぁ。・・・

勇輝はいったん人気のない横道に入って自分の異次元空間に入った。

「迷彩の柄が珍しいのかな?それなら学校の作業着ならいいかな。」

ロッカーの前に立って作業着の掛かったハンガーを手に取る。

・・・作業着なら色がOD一色になるくらいしか変わらないけど、一応迷彩よりはマシかな。あと、鉄帽も重いから作業帽でいいや。・・・

鉄帽を脱いで作業帽に着替える。

そして帽子を被りロッカーの扉の裏に付いている鏡で自分の姿を見てみる。

・・・ご丁寧に名札まで僕のやつだ…。これじゃ学校の中とたいして変わらないじゃないか。いっそう武装してるのがおかしく感じる。・・・

自分の中では違和感が残るが、とりあえず着替え終わったので外に出る。

 

 

「ここがギルドかぁ。どんな感じなのかな。まずは登録かな。」

しっかりした造りの木の扉を開けると昔やっていたモン○ンの集会所みたいな空間が広がっていて、テーブルでは数名の男女が、カップ片手に談笑している。

勇輝は受付に真っ直ぐ歩いてカウンターの人に話しかけた。

結構若くて綺麗な女の人だ。

「すいません。この街に初めて来たんですけど、冒険者の登録できますか?」

「もちろんできますよ。それではギルドカードを発行しますので向こうの突き当たりの部屋に入ってください。そちらで手続きをします。」

「ありがとうございます。」

受付の人が指した部屋に向かっていると、テーブルにいた男が声をかけてきた…酔っ払っている。

「よぉ〜、あんた見ない顔だな。変わった格好だが、戦えるのか?」

・・・うーん…、まだおかしいのか。これは諦めるしかないな。・・・

「これは私の故郷の動きやすさを重視した普段着みたいなものです。この街に来る途中の森ではゴブリン10体くらい倒しました。」

・・・ちょっと数盛ってキリ良くしたけどたいして変わんないよね。・・・

「フン、そうか。マァ頑張んな。」

「どうも……。」

これ以上絡まれないように早足で部屋に向かった。

部屋に入ると中央に腰くらいの高さの柱状の大理石のような石が置いてあり、その隣には少し年上っぽい男の人が立っている。

「ようこそ、ギルドカードの登録ですね。それではいくつかの質問に答えてください。」

そう言って石の上に手を乗せると石が青白く光った。

「まずはあなたの名前と年齢を言ってください。」

「えーと、永遠勇輝で、年は20です。」

「それでは種族は……ヒトですね。次は今使っている武器を教えてください。いくつかある時はどれか一つでも構いません。」

・・・種族ってことは他にも色々いるんだな。やっぱりエルフとか?・・・

「武器は銃を使っています。」

「あの、銃って何ですか?」

「ああ、魔道具の類だと思っていただいたら結構です。」

・・・マジか……銃の概念自体が存在しないとは。・・・

「以上で質問は終わりです。カードを発行するので受付で受け取ってください。」

男の人がそう言うと何も書かれていないカードを石の上に乗せていた。

とりあえず部屋を出て広間に戻った。

待っている間に壁の掲示板を見ていた。

依頼と思われる沢山の張り紙が貼ってあり、下には赤い丸がいくつか書かれている。

・・・この文字…不思議となんとなく理解できるけど、書けるかと言われたら自信ないな。赤丸の数が難易度かな。すぐに出来そうなものを探しておこう。・・・

依頼の物色をしていると受付の人に呼ばれた。

「ギルドカードの登録と発行が終わりました。こちらになります。」

さっきの部屋で見たカードを渡してきたので受け取った。

ギルドの紋章らしきものが描かれている裏面には質問に答えた内容が記されていて、一番上の名前の下にはランクEと書かれていた。

「あのー、このランクってどういった感じなんですか?」

「このランクは初めがEで始まって依頼をこなしていくとAまで上がり、特別な試験などを突破すると最高のSランクになります。」

「へぇー、そうなんですか。ありがとうございます。さっそくなんですけどこの依頼を受けたいのですが。」

勇輝は掲示板から取ってきた依頼書を受付に出した。

「これは、Dランクですが、大丈夫ですか?」

「ええ、問題ありません。」

勇輝が受けた依頼はゴブリン6体の討伐だった。

なんでも街はずれの村の周辺に小さな群れが出没したらしい。

ゴブリンなら森の中でたくさん倒したので十分やれると思った。

しかし、勇輝が選んだ理由は他にもある。

「それでは頑張ってくださいね。」

「はい!頑張ります!」

手続きを終えた依頼書を持ってギルドを出た。

 

 

・・・わざわざ街から出ることになったけど、今日の宿は確保出来たし、依頼もそんなに難しくない。ここからしっかり稼いでいくぞー。・・・

勇輝が受けた依頼は討伐だが、依頼してきた村が依頼内容で泊まりがけの場合は空き部屋を提供するということだった。

今の勇輝にはもってこいの依頼だった。

馬車で村まで行き、依頼主の村長に挨拶をした。

「はるばるご苦労だね。よろしく頼むよ。今日はもう日が暮れかけてるからあそこの宿の空き部屋を使ってくれて構わないよ。」

「ありがたく使わせていただきます。そういえばどの辺りから魔物は襲ってくるんですか?」

「そうだね〜、よくここと反対側の西からやってくるよ。村の若い男達でなんとか追っ払っているんだが、なかなか手に負えんくての。」

「安心してください。返り討ちにしてやりますよ。」

「それは心強いの〜。頼りにさせてもらうよ。」

話を終えた後夕焼けに染まる村の中でゴブリンがやってくる場所を確認して作戦を立てた。

・・・結構障害物が少ないから狙撃でいけるかな。あとは、念のためトラップも仕掛けるか。・・・

村の人に許可を貰って異次元から取り出した指向性散弾(クレイモア)を周辺に仕掛けて近づかないように言った。

 

 

「ついにコイツの出番だな。」

一通りクレイモアを仕掛け終わった勇輝はとある銃を取り出していた。

それはM1と同じような形をしているが暗いOD色に大きなスコープが載せられている。

・・・対人狙撃銃……M1より少し短いけどずっしりとしているな。スコープの調整も兼ねて試し撃ちをするか。・・・

およそ100m先に村人に頼んで用意して貰った薄い木の円盤を何枚か的として置いてある。

部屋の中で椅子に座り、テーブルに二脚を展開して窓から銃身を突き出した。

しっかり頬付けしてスコープを覗き、倍率の調整をして円盤の中心を狙い撃つ。

ダァーン!!

今までとは比べものにならない轟音が響き、二脚を使っているにも関わらず強烈な反動がきた。

・・・すごいな……。さて、どうなったかな?・・・

ボルトを引いて空薬莢を排出して戻し、スコープを覗いて的を見る。

弾痕は中心の右上の端を抉るようについていた。

・・・着弾修正は大きく大胆にって教官が言ってたなぁ。・・・

64式の射撃をした時に教官から言われたことを思い出してスコープのレティクルを動かした。

「次はどうかな?」

今度は隣の円盤を狙う。

「ーッ!」

・・・やっぱり反動とか音がキツイな。まぁ慣れるしかないね。・・・

ボルト操作を終えて的を確認する。

弾痕は中心の少し真上にあった。

・・・よし。左右は良いみたいだな。あとはもう少し下だな。・・・

さらに射撃する。

「今度はどうだ?…あれ?」

弾痕は上下はピッタリだったがまた右にズレていた。

・・・上下と左右を片方だけをいじっても、もう片方に影響が出るみたいだな。とにかくあと少しだ。・・・

その後3発撃ってやっと満足のいく結果になった。

「これで良し。調整は大事だよなぁ。」

銃の中でもさらに好きなジャンルの狙撃銃を撃つことができて気分が高揚していたが、その後大きな音に驚いた村人達に謝って回ることになった。

 

 

日が暮れた後宿の食堂で食事を食べた。

ここに来て初めてのまともな食事だ。

少し硬いパンに野菜が色々入っているスープと少しの果物が出て来た。

「先程は驚かせてしまって、申し訳ありませんでした。このスープとても美味しいです。」

勇輝は宿のおばさんに話しかけた。

「そうかい、作った甲斐があったよ。それにしても本当に驚いたよ。あれがアンタの使う武器なのかい?」

「はい。あれで遠くの敵を倒せるんです。」

「ヘェ〜、すごいもんだね。」

「できたらお肉も出してやりたかったんだけど魔物に鶏を襲われちゃってね〜。」

「明日はそいつらを私がキッチリ討伐するので安心してくださいね。」

食事を終えたあとは部屋に戻って異次元空間に入り、色々な銃の予備マガジンに弾薬を装填していた。

一通りの作業が終わったら部屋のベッドに横になった。

・・・指がめっちゃ痛い…。今日一日ですごいことがたくさんあったなぁ。何回か死にかけるし、銃をたくさん撃ったし、魔法まで使ったし……でも一番は異世界に来たことだよな。そういえばあの神さますごく真面目で優しかったなぁ。声しかわからなかったけどどんな人?なのかな。・・・

いろいろ考え込んだあとクタクタだったので勇輝は目を閉じて眠りについた。

 

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