ヒロインが全員ヤンデレなサノバウィッチ 作:タキオンのモルモット
最近前書きに投稿ペースに関しての謝罪以外の何も書くこと思いつかない
……あ、そういや、シティーハンター新作なんだってね。当時の声優さんが全部続行だっけ、楽しみだなぁ……
柊史「お前今二十歳にもなってねえだろなんで知ってるんだよ!!」
アニ◯ックスは偉大、あとからくりサーカスも楽しみ。
柊史「だから、世代!!」
まず初めにこれだけは言っておく。
俺は、綾地寧々とは何の関わりも持ったことが無い。
にも、関わらず。にも関わらずだ。
彼女は俺のことを、隣のクラスだというのに一年の時からずっと見つめてくるのだ。
彼女と最初に出会ったのは入学式の時だったか。何故か校門の前に立っていたのは覚えている。その時は「美人だなぁ……」程度にしか考えてなかった。
一年の時、彼女は別のクラスだった。隣のクラスに凄い美少女がいるとか何とか聞いてたから多分それだろう。だが、そんな事俺には関係ない、そう思っていた。
まさか、次の日からその当人にストーカーされるとは思ってなかった。
まあ、ストーカーと言っても顔があったら見えなくなるまでこちらを見つめられたりその程度だ。……いや程度ではないんだけど。まだ本格的なストーカーよりは遥かにマシだ。
その時、彼女から感じた味は……例えるならこってりしたラーメンのスープ(温)を流し込まれた感じだ。……執着心……なのだろうか?
そして彼女の心がどうであれ、見つめられ続けているという事実も悪い。嫉妬やその他諸々の感情が襲ってくる。俺が何をしたっていうんだ。
兎に角、色々な経緯があり、俺は綾地寧々という少女が、少し……否、かなり苦手だ。
さて、現実逃避はそろそろ止めにしよう。止めにしておこう。今はこの状況を───────
「保科君、少し話したいことがありますのでオカ研の部室に来て下さい」
「ごめんなさい用事が」
「来て下さい」
「だから用事」
「来て下さい」
「あの……」
「き て く だ さ い」
その苦手な人に、脅されながら呼び出されているこの状況をどうにかしなければならない。
「……保科、お前一体何したんだ?」
「知るかよ、こっちが聞きたいよ」
放課後、直前。ホームルーム終了後。
俺は意気消沈……いや違うな、最早意気消沈なんて言葉では済まない程にダウンしていた。
何もかもが恨めしい。綾地さん《苦手な相手》に呼び出された事もそうだが。彼女は一応、人気者なのだ。
呼び出された事に対する嫉妬、呼び出しを断わろうとしたことに対する怒り、その他諸々。冗談じゃない、キャパオーバーだ。
これで大した事じゃなかったら暫く足の小指をタンスの角にぶつけ続ける呪いをかけてやる……いやまあ、んなもん知らないけど。その位は思ってる。
「うぇ……まだ吐き気がする……」
「お前ってそんなに緊張する奴だったか?」
「いや、違う違う。ただ単に気が乗らないんだよ……」
「何でだよ、学院のアイドル綾地さんからの呼び出しだぞ!?」
「いや、なんていうか……苦手なんだよ……」
有無を言わさない態度、今までのストーカー行為その他諸々。
兎に角苦手だ。
「はぁー……行きたくねえ……逝きたくねえ……」
「字が不穏だぞおい。そんなに嫌なら断れば……無理か、ゴリ押しされてたもんな……」
「人生マジクソゲー」
「いつもの五割増しで死んでるぞお前の目、大丈夫かおい」
「大丈夫だ問題ない」
「ダメじゃねえか!?」
そんなことをしている間にもどんどん気分は悪くなっていく。そりゃそうだ。まだ人が居るんだから。大方今尚、逃げようとしていることに対して怒っているんだろう。流石の俺でも解る。
「まあ、流石に綾地さんの個人的な用事って訳じゃ無いと思うよ?」
「……あー、仮屋か……それどゆこと?」
「女子の間では有名だよ?綾地さん悩み相談受け付けてるんだって、私もこの間ちょっと行って受けてさ、バイト先紹介して貰ったんだ」
「……悩み相談?オカ研なのに?」
「オカ研なのに。」
……謎だ。
「で、和奏ちゃん、それ何の関係があるの?」
「ん?ああ、要するに、綾地さんに何かを頼んだ何者かが保科に用があるんじゃないかって話。」
「……それはそれで怖いんだけど!?」
何だ!?俺何もしてないよな?だって人付き合い少ないから誰かに怨みを買うこともまず無い……それにこの体質を持つ以上、誰かの言いなりになってた方が楽だからずっとそうしてきた……言いなりになってるのに流石に怨みを買うとか……ないよね?
「ま、そんなに警戒する必要は無いと思うよ?……万が一保科に何かあるようだったら消すし(ボソッ)」
「……そうかなぁ……」
でもまぁ、その可能性がある以上、行かないよりはマシだろう。それっきりで終わるのだから。
「あー……吉良◯影みたいな人生送りてえ……植物のように静かに暮らしたい……」
「……それはそれでどうなんだ……てか手フェチだっけ?保科……」
「手フェチじゃねえよ俺は!!……まあいいや、取り敢えず行ってくる」
「うん、いってらっしゃーい」
──────出来れば、これきりでありますように。
そう願いながら、俺はオカルト研究会の部室へ向かった。
(……さらっと和奏ちゃんがやべえ事言ってたんだけど……これ柊史絶対気づいてねえよな……)
と、まあ行くか行かないかで迷っていたが、どうやらそんな事考えるだけ無駄だったようだ。
「では、いきましょうか、保科くん」
「……………あ、はい。」
廊下で待ち伏せされていた。
絶対に逃がすつもり無かっただろう。
そして俺はオカルト研究部に足を運んだ。
中は思ったよりもオカルト要素のない部屋だった。
強いて言うなら壁に掛けられた魔方陣、机の上の髑髏くらいのモノだろう。
「そちらに座って下さい」
「あ、はい……」
言われるがままに座ると綾地さんも真向かいに座る。
「……で、綾地さん?一体俺に何の用なんだ?」
「……えっとですね柊史くん……」
綾地さんはそこで言葉を区切り、深呼吸をした後、真面目な顔でこう切り出した。……ていうかさり気なく下の名前で呼ばなかったか今。
「柊史くん、前世の記憶があったりしませんか!?」
「…………………………は?」
ちょ、ちょっと待て、今なんて言った?え?前世?
「…………成る程、そういうことか」
「…………!!柊史くん……!!」
「腐ってもオカルト研究部って事か……綾地さん?人を巻き込むのはどうかと思うよ?」
「違います、違いますよ!!」
「何が違うって言うんだ……」
「じゃあ、アレです!!……その……」
私のオナニーを見てください!!
「何言ってんの!?」
やばい、やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!
何を言ってるんだ綾地さんは!?
「私達の最初の出会いはオナニーからでした……だからあの時と同じようにすれば記憶も……」
「前世で何があったんだよ!!何があったんだよ!?」
前世とかなんとか言うからファンタジー的なのに頭を埋め尽くされているのかと思ったら全然違う!!ピンクだ、ピンクに染まってやがる……!!
まだ「前世で貴方が勇者で私がお姫様で永遠の愛を誓ったのです」みたいなこと言う奴の方がマシだよ!!
「だから……その……私のオナニーを……」
「やめなさい!!てか落ち着けぇ!!」
────閑話休題─────
「ぜぇ、はぁ……落ち着いた?」
「は、はい……取り乱してしまい申し訳ありませんでした……」
あの後、なんとか角オナしようとする綾地さんを落ち着かせて座らせた。
俺はひょっとして学園のアイドルのとんでもない一面を見てしまったのではないか。
「綾地さん、君に何があったのかは知らない、だけどね?立場を逆にして考えてみて?もし俺が突然綾地さんに向かって『前世で俺達は恋人だったんだ!!』とかなんとか言って君は信じるかい?」
「えっと……その……信じません……」
「つまりそういうことだよ。それじゃ、俺帰るわ」
「ちょ、ちょっと待ってください!!私との約束は……」
「あのね?仮に前世で俺と綾地さんが付き合ってたと、仮にそうしよう。その約束を交わしたという事にして話を進めよう。でも俺はその前世の「柊史くん」じゃあ無いんだよ。ここに居る俺はただの彼女居ない歴=年齢の保科柊史だ。」
「っ!!」
「……どんな約束を前世の俺がしたのかは知らないけどそれについては代わりに俺が謝るよ。ごめんなさい。その約束はどうやら果たせそうにない。」
そう言って、俺は立ち去ろうと、オカルト研究部の扉に手をかけ───────
「柊史くん……柊史くんは人の心を五感で感じ取れるんですよね……?」
「───────────────」
一瞬、思考が完全に止まった。
「……ふふふ、その反応、どうやら図星のようですね?」
何で、何で知ってる!?
それは誰にも教えたことがないのに─────!!
「何でって……前世の柊史くんに教えて貰ったんですよ……?」
───前世なんてあるわけ無いだろう。
そんな言葉を寸前で飲み込み、思考する。
前世が綾地さんの妄言だとして、トップシークレットである俺の体質と綾地さんの妄言が偶然一致するのだろうか?
……いやまてよ?あり得ない可能性かもしれないが、万が一、万が一だ。綾地さんが俺のストーカーで、過去も調べていたら……それはあり得るかもしれない。俺は子供の頃、体質を親に伝えて病院に行ったことがある。其処の関係者から聞いていたら不思議ではないのでは……いやそれも可能性は限りなく低い。いくつもある病院を自分で調べるというのか?しかも俺は記憶が正しければ綾地さんに出会ったのは高校になってから……伝えたのは本当に子供の頃の話だ。仮に小学一年生の頃だったとして俺は今どんなに年齢が低くても十六。十年くらい前の話になってしまう。十年前の患者を覚えているだろうか?そもそも個人情報を話すだろうか?
……前世説が濃厚になってきた。
などと考えていると、綾地さんがくすくすと笑っている声が聞こえてきた。
「顔が面白いことになってますよ……柊史くん、カワイイ……」
「────────」
声を上げなかった俺を褒めて欲しい。
普通だったら、普通だったら照れるなり、狼狽えたりしただろう。
だが、今の綾地さんからは恐怖しか感じない。
目から光を無くし、顔を赤らめたその表情が。ただただ怖い。
「ふふっ、さて柊史くん。取引をしましょう。」
「……取引?」
「ええ、取引です。バラされたくないですよね?長年秘密にしてきた事なんですから……もし皆にバレたら……バレなくても噂が流れるだけで柊史くんは辛いはずです。もしかしたら……今の親友も失うかもしれませんね……?」
───それは、嫌だ。想像しただけで吐き気がする。
「……何が望みなんだ……?」
「もうこの際、柊史くんが思い出してくれないのは諦めます。受け入れます。受け入れたくはないけど受け入れます。そこは諦めましょう……でも私は、柊史くんの事を諦めきれません……今までその為に生きてきたんです……ですので柊史くん。」
────オカルト研究部に入ってください。
「オカルト研究部で、前世よりも濃厚な時間を過ごして柊史くんを堕としてみせます!!」
その宣言は、自分を奮い立たせるために、そして───
「…………………………あ?」
何処かで聞き耳を立てていた、敵に対しての宣戦布告の為に。
綾地寧々は大声で、そう宣言した。
オマケの補足紹介(蛇足)
保科柊史
原作よりも精神が擦り切れてる。その為海道に気分転換を理由にアニメなどを薦められた。そこそこハマった。
最近の趣味はジョジョを読むこと。某殺人鬼のように静かに暮らしたい。偶に「こんな体質よりスタンドが欲しい」と思うくらい精神的に追い詰められてる。理由は明白。好きなスタンドは『黒い琥珀の記憶』。
綾地寧々
柊史君の精神を磨り減らしてる張本人。皆、君が柊史君を目線で追って居ること、気づいてるんだよ。本人は気づいてない模様。ていうか君何で柊史君に拒絶される前から病んでるんだよ、だって?それはまた別のお話で。
仮屋和奏
排除しちゃう系ヤンデレ。でも柊史君に何かしない限りは許す。まだ甘い方の排除型ヤンデレ。柊史に話題を合わせるためにジョジョを見たらどっぷりハマった。好きなスタンドは『クリーム』と『ザ•ハンド』と『キラークイーン』。理由はまあ、解るよね?
海道秀明
和奏ちゃんの呟きを聞いて難聴系主人公だったら良かったのになぁって思い始めた。好きなスタンドは『メタリカ』。
……え?柊史君のキャラが違うって?
俺の小説はキャラ崩壊が売りなんだよ!!
ていうか心の欠片ってホントに大事ね
正直寧々ちゃんには凄く申し訳ないことをしたと思っている、が後悔はしていない。こうするしかないんや。
……ていうか黒い琥珀の記憶が好きに成る程病んでるのかよ柊史君……。
次回、聞き耳を立てていた人物とは────!?
更新日は未定!!