特に書くことも無いのでどうぞ。
「ヴェルド!今日ハ、何ツクル?」
6号は今までと見違えるほど明るい表情をすることが多くなった。
飯が美味いと笑うこと。
好きだと伝えると髪の毛を弄りながらはにかむこと。
転んで涙目になること。
飯を作るのに失敗してしょんぼりすること。
その表情を見ていると、こちらまで笑顔になってきて。
昔の兄に振り回されていた生活や、直属部隊として淡々と任務をこなす毎日とは比べ物にならないほどの充実感を感じることが出来ていた。
「…見つからない…」
森の中でラシオスは途方に暮れていた。
見つからないのだ。ヴェルドが。
すぐに見つかると思い、軽い装備で出発してしまった事が悔やまれる。
何も収穫が無いまま戻り、隊長に報告するのもどうかと思うし。
…そもそも契約龍を借りているのだから全て筒抜けなのかもしれないが。
イデアルの館や、エンラの居住地、心当たりは全て当たってみたが、「来ていない」以外の返答は得られなかった。
「う〜〜ん…」
自分が龍の力を引き出せていないのだろうか。
自分は隊長ほど経験を詰んだ龍喚士では無い。
イデアルのように抜きん出た才能がある訳でも無い。
だが人一倍努力し、直属部隊に選ばれた事に誇りを持っていた。
だから、自分の力不足という訳では無いのだろう。
「もしかして、もうこの付近には居ないのか?」
そうとしか考えられなかった。では逆にどこにいるというのだろう。
「…明日はもう少し捜索範囲を広げてみるか」
そう呟き、野営の準備を始める。
明日の朝は早くから動かなければならない。
そう考えると今から休んでもいいだろう。
「居ねぇな」
「そうね」
見つからない。6号が
「あんだけ赤いから目立つかと思ったんだけどな。」
「こんな森深くじゃみえないでしょ」
「ここいらの木全部引っこ抜いてやろうか」
「はいはい。出来るもんならやってみなさいよ。」
「おっ、いいのか?」
脳筋は使いようによっては並の人間より役に立つが使い方を間違えると役に立たない。
「言い訳ないでしょ。『あいつ』になんて言われるか…」
「まぁ、そうだな。」
契約龍に手を伸ばしかけていたターディスも手を引っ込める。
我々を集めた『あいつ』
『龍無き世界を共に作らないか?』
と声を掛け各地の腕の立つ龍契士、そして強力な龍までもを集めた謎の龍喚士。
「…探しましょう。それしか無いわ。」
思考を打ち止め、ターディスに声を掛ける。
「かったりぃなぁ」
文句が多いわね。
…森の中に入れば見つかるかしら。
「ふむ。各地で…これはこれは。」
「我々も何か行動を?」
「そうですね。では全能神の所へ…」
黒の手袋の中から1枚の紙片を渡し、指示を与える。
「『イレギュラー』が枠組みから外れた行動を開始した。とね。」
自分の視界の端で音を立てる仮面の1枚を剥がし、術を掛ける。
「頼みましたよ。メル。」
「承知致しました。ダンタリオン様。」
さて、彼らはどうなりますかね。楽しみです。
「オハヨウ。ヴェルド!」
「おはよう。6号。」
今日も楽しい1日が始まろうとしていた。
はい。日常パート(?)です。
次回から、少しずーつ変わっていきます。
(全能神はゼウスです(小声))
ヴァースで想像すると「つよい」感が出るのでいいと思います!
ダンタリオンさんとメルさん初登場ですがどうでしたでしょうか?
私は今回のゴッドフェスではお迎え出来ませんでした、、、
長くなってもあれなので、ここいらで。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。