世界と、あなたと。   作:乃依

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どうも、乃依です(前回忘れてました)
2話から3話投稿早すぎねって?仕方ないでしょ書きたかったし暇だったんだから!
べるろくもっと広まれよぉ…
ではではどうぞ〜


3話 決意

「『イレギュラー』…貴様が作ったのだろうが。」

「どうなさるおつもりで?」

「…聖者の墓の守護者を呼び出せ。あとは月の女神と我が娘もだ。」

「畏まりました。」

やはり悪魔とは相容れぬわ。

 

「フー。オ腹イッパイダ!」

「毎回毎回よく食うなー。」

少し膨らんだ6号のお腹を見ながら苦笑する。

6号が大食らいだとは知らなかった。監獄の時はロクに飯もやれなかったからかもしれないが。

「カタヅケ…スル…」

眠そうだな。

「いいよ。僕がやっておく。」

「…アリ…ガト…」

「っ」

寄りかかられて寝られると動けないんだが。

まぁ、いいか。僕も昼寝でもしよう。

 

「見つからないわねぇ!」

「あん?お前が言い出したんだろうが」

「仕方ないでしょ!」

「ピーピーうるせぇんだよ。」

「なんですって!」

「…はぁ」

流石の俺にも堪忍袋の緒というものがある。

探し始めて3日。一向に見つからない。

森の中で一夜を過ごし、今も探しているが見つからない。

「俺もイライラしてきたわ。」

「これで私が怒られたらあんたのせいにするからねー!6号ー!!!」

悲痛な叫びは森の中で木霊するだけだった。

が、

「見つからない…」

ガサリと音を立てて、銀の鎧が姿を現した。

 

「…どこにいるんだ…」

もう探し始めて3度、夜を過ごしている。

長く訓練された龍喚士とはいえ、流石に披露の色がラシオスにも表れていた。

「いつになったら見つかるんだ…」

何度も何度も繰り返した、草木を掻き分ける仕草。

「はぁ…見つからない…」

最早口癖になってしまったその言葉を呟きながら前に進むと、逃亡者の兄と、龍契士がそこに居た。

 

「…誰だ?お前」

「…私はニース隊長の直属部隊、ラシオスだ。そちらは?」

「ターディス」

「クーリアよ。あんたなにしてるの?」

言う必要があるだろうか。だが

「…なーんか隠してやがるな?」

兄の方から威圧を感じる。自分の強さには自信があるが、ヴェルドによると「戦闘狂」であるこいつには勝てないだろう。

「…おま……ターディス殿の弟であるヴェルドが2週間程前から姿を消した。その捜索をしているのだ。」

お前、と言おうとしたら殺気が強まった気がするので名前に敬称を付けて改める。

「へぇ。アイツが?逃げやがったのか?」

「逃げたのかはわからないが…」

「はっはっはっは!!あいつにも俺の親父の血が流れているのがこれで分かったな!傑作だぜ!」

…随分ご機嫌なようで。

「そちらは?」

「…あんた馬鹿なの?言うと思った?」

「それは失礼致しました。」

逆鱗に触れたようだ。これは早めの撤退が得策だろう。

「では、私は捜索を続けますのでこれで失礼。」

「おう。もしアイツ見つけたら宜しく言っといてくれ。」

…何なんだこいつ。

 

「殺さなくてよかったの?」

「弱ぇし。」

「あっそ。」

 

「お呼びでしょうか。父上。」

「我が娘よ。これから私は継界に降りる。」

「っ!?」

2000年の間天界を動かなかった父が、何故。

「アテナ。これは貴女の父上の意思です。素直に受け入れ、御言葉をよく聞き従いなさい。」

「…はっ。」

「ありがとう。ヘラ。降りるのは私と、お前。ハーデス、そしてアルテミスの4神。そして天使5000体だ。」

5000。それは我が父が本気だと言う事を示す数字であり、それ程の異常事態であるという事。

「今現在、継界では白幻魔と獄幻魔が出現していることは、知っているな。」

「はい。」

「その2つは放置で構わない。だが、つい先日出現した『龍無き世界』を望む者。そして、龍喚士ソニア=グランの直属部隊である者が逃亡した。との通達を受けた。」

「…はい。」

それがどうしたというのだろうか。

「直属部隊である者は放置で構わない。…のだが。片割れが問題なのだ。彼は『龍と人の間に生まれた子』」

驚きを隠せず顔を上げる。

龍と人が力を合わせ、生命の1つを生み出したことは神にとって重大な危険性を孕む事であると伝えられた覚えがある。

龍、魔、そして神。

この3つが均衡して世界が作られている。が、そこに人間が入り込んでくると間違いなくこの均衡が割れる。

「…判明した時に殺しておけばよかったと後悔している。が今はそんな悠長な思考に浸っている暇はない。これ以上放置しておけば神を脅かす存在となるだろう。」

「はい。」

「以上の理由から、至急その少年の討伐を決行する。異論は。」

「ありません。」

「よろしい。では行くぞ。」

父では無く、全能神としての威圧を放ったゼウス。

その顔には自らが生み出した存在である人を殺すことに対する深い苦悩と罪悪感による皺が刻まれていた。

 

「…起きないなぁ……」

もう夜だ。だが6号が起きる気配は欠けらも無い。

「ア、アア」

闇夜から影に塗れた龍が現れた。それに反応したのか、6号が呻く。

「6号!おい!?起きろ!!」

「ッ、ヴァン…」

6号は目を覚まさない。

この龍の仕業だろうか。

「っ…消えろっ!」

蛇のような鞭をしならせ、龍の首に巻き付かせる。

内側には棘が仕込まれており巻きついた瞬間に相手に食い込む、と言う仕様だ。

「ハ、ハ…」

奇妙な笑い声を残し、龍は消えた。

しかし漆黒の夜空から更に黒い物が

『落ちてきた』

 

「ヴェルド…?」

「起きたか。6号。唐突だが逃げるぞ!」

「エッ…マ、待ッテ……!」

あれはやばい。間違いなく。

「何しに来たってんだ…!」

「!!アイツハ…!」

「どうした!?」

「僕ト一緒ニイタ…僕ヲ連レモドシニキタンダ。」

「…そうか。」

「デモッ…僕ハヴェルドと…」

嬉しい言葉だ。

なら、

「お前が望むなら、僕はお前の為に体を張ろうじゃないか。」

ニヤリと笑顔を顔に浮かべ鞭を両手で握りしめる。

しかし戦闘に入ろうとした瞬間『それ』は吼えた。

「オ"ァアアアァアアァ!!!」

龍と人の声が合わさったような奇怪な声。

耳を塞ぎたくなるがそれ以上の恐怖が自分の体を蝕む。

だが自分にそれは許されない。

後ろに恋人が居るのだから。

「フゥー…ッ」

深呼吸1回。それだけで十分。

「待っててくれな。」

6号に笑い掛け、暗闇の中の相手を睨みながら走り出した。




くっそ長くなってしまいました申し訳ありません。
なんでもしますので許してください。

今回から戦闘ですね!
私が書く物は大抵戦闘と恋愛混ざってます!残念ながら!
描写は下手くそですが頑張って書きます…書くよ!

ではでは今回はこの辺りで。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました〜!
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