BanG Dream!〜夢を打ち抜く彼女達の日常〜 作:凛句りんく
先日に行われたテストの返却をされた香澄は、数学の点数が悪かったと落ち込む。
どうしても上手くいかず、誰かに教えてもらわないといけないと思い、身近で頭が良い人を頼る事にした。
そして放課後。チャイムが鳴ると同時に、香澄は教室を飛び出した。
(全2話で完結)
「有咲ぁ〜!!数学おしえてぇぇぇ!!」
時刻は夕日が差し込む放課後。
帰ってテスト勉強でもするか、そう思って立ち上がった有咲の元に、隣のクラスから駆け出した香澄が飛びついた。
「ちょ、なんだよいきなり!やめろぉぉ!!」
有咲が鬱蒼しそうに言う。
「香澄、数学のテストが悪かったんだって」
「それでね、香澄ちゃん、どうしても出来ないって、ずっと落ち込んでて」
同じく隣のクラスから遅れて来た
さらに後から続いて沙綾が来て、二人の言葉に付け足す。
「香澄、有咲に教えてもらわないと絶対に出来ないって言いだしてね」
「なんで私なんだよ、他にも頭が良い人なんていくらでもいるだろ?」
「有咲じゃないと無理だよぉぉぉ」
そう言う香澄は今にも泣きそうだった。
「はぁ……ったく、仕方ねぇな〜」
「そう、嬉しそうに呟く有咲であった」
「なっ!べ、別に嬉しくねえ!!」
恥ずかしいのか、顔を赤らめながら有咲が
「はいはい、有咲が嬉しいのは分かったから。それで、どうしようか?皆んなで勉強する??」
ニヤニヤしながら沙綾が次の提案をした。普段なら何も言わずこのまま楽しく見るのだが、今はテスト期間だ。勉強をしないといけないし、誰かが話を切り出さないと展開が進まないと思ったのだろう。
「だから別に嬉し——」
「うん!ここで勉強しよ!!じゃないと私、家に帰っても絶対に寝ちゃうもん!!」
そう香澄が自信げに宣言する。
「あのね香澄ちゃん、そこは自信もったらいけないと思うな……」
「それが香澄だからね。仕方ないよ」
苦笑いしながら言う
こうしてpoppin’party一同は勉強を始めることになった。
「で、香澄は具体的に何が分からないんだ??」
香澄の分からない所が分からないと、教える側も何を教えたらいいのか分からないしな、と有咲は考えながら質問した。
「え〜とねぇ……xとかyとか見てると頭がグルグルして何も考えれなくなっちゃうの」
「おま、そこからかよ……はぁ」
真剣に考えた自分がバカだったと思う有咲であった。
「それじゃあ、どの計算式も出来ないのが納得いくね」
「あはは……香澄ちゃんらしいね」
「おたえ、りみ、そこは納得しちゃダメだよ……」
私も人のこと言えないけど、と沙綾は思う。
「ん〜、じゃあ記号を見てダメになるなら、その記号を何かに置き換えたらどうだ??やってることは変わんないはずだし」
香澄の発言に、しばらく頭を悩まされていた有咲が提案した。
「「「えぇ!?」」」
有咲、これを解決しようと真剣に考えたんだ。と三人は心の中だけでは驚きを隠せず、声に出してしまった。
「置き換える……?例えばどうするの??」
「そうだな……例えばxとかを香澄の好きな物に置き換えるんだよ。星とかさ、いろいろあんだろ?」
「ならドキドキ!!」
「なんでだよ!!そこは物にしろよ!!!好きな『物』って言ったろ!?」
即答して答えた香澄に、有咲がツッコんだ。
「おもしろーい。2人とも、漫才してるみたい」
「おたえちゃん、有咲ちゃんは真剣に教えてるんだよ……」
「あっはっは!本当に2人は見てて飽きないよねぇ」
「のんびり見てないで、お前ら三人も少しは考えてくれよ!!」
完全に蚊帳の外の気分だった三人に有咲が助けを求めた。
「なら有咲が言った通り星にする!」
しばらく悩んだ香澄がそう答えた。
そこから考えてどうするんだよ、と有咲は他にもいろいろ思ったが話を次に進めることする。
「よし、決めたな。なら超簡単な問題から出すぞ。そうだなぁ……。(x+5)²の展開式は何だ??このxを星に置き換えて解いてみ」
さすがの香澄でも、これくらいの問題なら解けるだろうと有咲は思った。
しばらくして、有咲に問題を出されて悩んでいた香澄が答える。
「え〜と、xを星に置き換えるから……(星+5)²!!分かった!!分かったよ有咲!!やっぱり有咲は凄い!!」
「ちげーよ!!!置き換えただけじゃねえか!そうじゃねぇ!!!」
もうこれ無理なんじゃね??と有咲は諦めかけていた。
「香澄、そこから星を使って解いていこう」
「香澄ちゃん、一緒に頑張ろう」
この一部始終を見て、有咲だけでは大変だと思った
「香澄、そこはa²+2ab+b²の公式を当てはめるといいよ。そうしたら上手く展開が出来ると思うな」
そうして香澄が、また考え始めて答えた。