BanG Dream!〜夢を打ち抜く彼女達の日常〜   作:凛句りんく

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 とある平日の話。

 先日に行われたテストの返却をされた香澄は、数学の点数が悪かったと落ち込む。

 どうしても上手くいかず、誰かに教えてもらわないといけないと思い、身近で頭が良い人を頼る事にした。

 そして放課後。チャイムが鳴ると同時に、香澄は教室を飛び出した。
 
 (全2話で完結)





Poppin'Partyの日常①-1

 

 

 

 

 

「有咲ぁ〜!!数学おしえてぇぇぇ!!」

 

 

 時刻は夕日が差し込む放課後。

 

 帰ってテスト勉強でもするか、そう思って立ち上がった有咲の元に、隣のクラスから駆け出した香澄が飛びついた。

 

 

「ちょ、なんだよいきなり!やめろぉぉ!!」

 

 

 有咲が鬱蒼しそうに言う。

 

 

「香澄、数学のテストが悪かったんだって」

 

「それでね、香澄ちゃん、どうしても出来ないって、ずっと落ち込んでて」

 

 

 同じく隣のクラスから遅れて来た()()()()が、今の香澄の心境を伝えた。

 

 さらに後から続いて沙綾が来て、二人の言葉に付け足す。

 

 

「香澄、有咲に教えてもらわないと絶対に出来ないって言いだしてね」

 

「なんで私なんだよ、他にも頭が良い人なんていくらでもいるだろ?」

 

「有咲じゃないと無理だよぉぉぉ」

 

 

 そう言う香澄は今にも泣きそうだった。

 

 

「はぁ……ったく、仕方ねぇな〜」

 

「そう、嬉しそうに呟く有咲であった」

 

「なっ!べ、別に嬉しくねえ!!」

 

 

 恥ずかしいのか、顔を赤らめながら有咲が()()に叫んだ。

 

 

「はいはい、有咲が嬉しいのは分かったから。それで、どうしようか?皆んなで勉強する??」

 

 

 ニヤニヤしながら沙綾が次の提案をした。普段なら何も言わずこのまま楽しく見るのだが、今はテスト期間だ。勉強をしないといけないし、誰かが話を切り出さないと展開が進まないと思ったのだろう。

 

 

「だから別に嬉し——」

 

「うん!ここで勉強しよ!!じゃないと私、家に帰っても絶対に寝ちゃうもん!!」

 

 

 そう香澄が自信げに宣言する。

 

 

「あのね香澄ちゃん、そこは自信もったらいけないと思うな……」

 

「それが香澄だからね。仕方ないよ」

 

 

 苦笑いしながら言う()()()()が答えた。

 

 

 

 こうしてpoppin’party一同は勉強を始めることになった。

 

 

 

 

 

「で、香澄は具体的に何が分からないんだ??」

 

 

 香澄の分からない所が分からないと、教える側も何を教えたらいいのか分からないしな、と有咲は考えながら質問した。

 

 

「え〜とねぇ……xとかyとか見てると頭がグルグルして何も考えれなくなっちゃうの」

 

「おま、そこからかよ……はぁ」

 

 

 真剣に考えた自分がバカだったと思う有咲であった。

 

 

「それじゃあ、どの計算式も出来ないのが納得いくね」

 

「あはは……香澄ちゃんらしいね」

 

「おたえ、りみ、そこは納得しちゃダメだよ……」

 

 

 私も人のこと言えないけど、と沙綾は思う。

 

 

「ん〜、じゃあ記号を見てダメになるなら、その記号を何かに置き換えたらどうだ??やってることは変わんないはずだし」

 

 

 香澄の発言に、しばらく頭を悩まされていた有咲が提案した。

 

 

「「「えぇ!?」」」

 

 

 有咲、これを解決しようと真剣に考えたんだ。と三人は心の中だけでは驚きを隠せず、声に出してしまった。

 

 

「置き換える……?例えばどうするの??」

 

「そうだな……例えばxとかを香澄の好きな物に置き換えるんだよ。星とかさ、いろいろあんだろ?」

 

「ならドキドキ!!」

 

「なんでだよ!!そこは物にしろよ!!!好きな『物』って言ったろ!?」

 

 

 即答して答えた香澄に、有咲がツッコんだ。

 

 

「おもしろーい。2人とも、漫才してるみたい」

 

「おたえちゃん、有咲ちゃんは真剣に教えてるんだよ……」

 

「あっはっは!本当に2人は見てて飽きないよねぇ」

 

「のんびり見てないで、お前ら三人も少しは考えてくれよ!!」

 

 

 完全に蚊帳の外の気分だった三人に有咲が助けを求めた。

 

 

 

 

「なら有咲が言った通り星にする!」

 

 

 しばらく悩んだ香澄がそう答えた。

 

 そこから考えてどうするんだよ、と有咲は他にもいろいろ思ったが話を次に進めることする。

 

「よし、決めたな。なら超簡単な問題から出すぞ。そうだなぁ……。(x+5)²の展開式は何だ??このxを星に置き換えて解いてみ」

 

 

 さすがの香澄でも、これくらいの問題なら解けるだろうと有咲は思った。

 

 しばらくして、有咲に問題を出されて悩んでいた香澄が答える。

 

 

「え〜と、xを星に置き換えるから……(星+5)²!!分かった!!分かったよ有咲!!やっぱり有咲は凄い!!」

 

「ちげーよ!!!置き換えただけじゃねえか!そうじゃねぇ!!!」

 

 

 もうこれ無理なんじゃね??と有咲は諦めかけていた。

 

 

「香澄、そこから星を使って解いていこう」

 

「香澄ちゃん、一緒に頑張ろう」

 

 

 この一部始終を見て、有咲だけでは大変だと思った()()()()が手助けをした。そして2人と同じ事を思った沙綾も、2人に続いてアドバイスを言った。

 

 

「香澄、そこはa²+2ab+b²の公式を当てはめるといいよ。そうしたら上手く展開が出来ると思うな」

 

 

 そうして香澄が、また考え始めて答えた。

 

 

 

 







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