第二作 ペレストロ烏賊
開発責任者:河城にとり
にとり「ついにできたぞ!」
霊夢「朝っぱらからうるさいわね…。わざわざうちまで来て何の用よ」
にとり「フフフ…。これはすごい発明だからつい誰かに自慢したくなっちゃてね!博麗神社なら参拝客以外はいろんな奴が来るしちょうどいいかなって思ってさ」
霊夢「一言多いわよあんた。参拝客だって来るっつーの」
にとり「へぇ、私は見たことないけどね」
霊夢「あんた神社の祭りに参加してたじゃない。あれの客は全員参拝客扱いよ。うちにお金を落としてくからね」
にとり「霊夢さんこそ一言多いよ。お祭りに行くモチベーションが下がっちゃったじゃないか」
霊夢「別に来なくてもいいわよ。妖怪の客が少ないほうが人間の客が増えるってもんだわ」
にとり「あーそうかい。じゃあ意地でも行くことにするわ。…ってそうじゃない!お祭りと参拝客の話は今どうでもいいんだよ!」
霊夢「新しい発明品の話でしょ。どうせその背中に背負ってるうねうねしてるやつがそうなんでしょ?話すならさっさとしなさいよね」
にとり「まあそうだね。これぞ私の新発明!ペレストロ烏賊だ!」
霊夢「キモい触手よね」
にとり「ひどいなぁ。まぁ外の世界の烏賊って生き物をモデルに作ってるから触手で合ってるっちゃ合ってるんだけど…。正しくはアームだよ霊夢さん。ほら、前にも見せたじゃん。のびーるアームとか」
霊夢「そんなもん忘れたわよ」
にとり「そっかー。少し前まではちゃんと想起してくれてた気がするんだけどそっかー。忘れちゃったかー」
霊夢「それで?そのアームがなんだってゆーのよ」
にとり「そう。この十本のアームには外のAIとかいう最新技術が搭載されていて、なんとほぼ全自動で動くことができるんだ!」
霊夢「ちょっと待ちなさい。なんであんたが外の世界の最新技術とやらを把握してるのよ」
にとり「へっへっへー。そこは河童の企業秘密ですよ」
霊夢「オカルトボール騒動のどさくさに紛れて持って帰ってきたとかじゃなく?」
にとり「うわ。いきなりほぼ正解を出された。…知ってたの?」
霊夢「いや。勘」
にとり「あ、そう…。相変わらず勘の鋭いことで…」
霊夢「まあいいわ。その件が原因ならある程度解決済みだし…。何より今更だしね」
にとり「お目こぼし感謝するよ霊夢さん。それで説明の続きだけど、こいつはまずスイッチを押すと全自動でどんなものでも分解することができるんだ。どんな精密なものでもね」
霊夢「ふーん」
にとり「そしてこいつの一番凄いところ!なんとこいつは、一度バラしたものなら材料さえ揃っていれば何度でも作り直すことができるのさ!完全記憶ってやつだね!バラしたものの設計図も引けるし、何より今まで記憶したものから応用してより改善された全く新しい発明品まで作ってくれるんだ!」
霊夢「へーすごいわねー」
にとり「なんだよー。興味なさそうな口調だなー」
霊夢「だって実際興味ないもの。…ていうかそもそも他人の武勇伝とか自慢話くらい興味ないものもないわよね。自分が関係してれば多少興味持てるんだけど…。なんでかしらね?」
にとり「知らないよ!まったく自慢のし甲斐のないやつだなー」
霊夢「いや、でも何となくすごいってことくらいは分かるわよ。だってそれって今まであんた達が一生懸命時間をかけてやっていたことが全部自動でできるってことだもんね」
にとり「そうだろ?これぞまさに革新的な新発明…。否、革命的な新発明さ!」
霊夢「そうね。だってそれさえあればもうあんた等いらないもんね」
にとり「へ?」
霊夢「だってあんた等のやってたことを全自動でやってくれるんでしょ?あんた等要らないじゃない。もう」
にとり「あー…。霊夢。ちょっと今からこれをバラすから手伝ってくれない?」
霊夢「何、またバラして作り直すの?」
にとり「いや。これはもう二度と作り直さない」
第二作 ペレストロ烏賊 廃棄処分。
にとり印