第四作 ミーンズアイ
開発責任者:河城にとり
にとり「ついにできたぞ!」
文「おや?にとりさん。また何か新しいものを作られたのですか?」
にとり「おっと、誰かと思えばブン屋じゃないか。うん。そうだよ。新発明がやっと完成したのさ。今回のやつは雛にも協力してもらった力作だよ!」
文「厄神と協力して作成したんですか?ますます興味深いですね。ちょっと取材させてもらってもよろしいですか?」
にとり「最初っからメモの準備をしておいてよく言うよ。まあ良いさ。変な脚色はつけるなよ?今回の発明品はこれ!その名もミーンズアイさ!」
文「どれどれ…。一見すると普通の眼鏡のように見えますね。…おや、つるに何やらボタンが付いてますね。ミーンズアイ…。ミーンズ…。意味…。ではなく複数形ですからこの場合は、さしずめ財力眼とでも言ったところですかね」
にとり「おお、流石の洞察力だね文さん。大正解だよ。日本語に訳すのなら、これはまさしく財力眼だ」
文「それは一体どの様なものなのですか?」
にとり「一言で言ってしまうと、これは人の財力を測ることができるんだ。この眼鏡をかけて他人を視ると、そいつの『金運』を読み取ってレンズに財力を数値化したものを映し出すことができるのさ」
文「財力の数値化ですか?」
にとり「そう。それもこの場合は今その人がどれだけお金を持っているかじゃなく、潜在的な金運を数値化したものだから、例えばその時はお金を持っていない人でも数値が高ければ近々大金が転がり込んできたりするし、その時お金をたくさん持っている人でも数値が低ければすぐに散財することになる」
文「なんと。それはすごい!成る程そのミーンズアイというものは、人の金銭的な厄を映し出すというわけなのですね。量産化に成功すれば、経済的取引では欠かせない道具になりそうです」
にとり「そうなんだよ。酒の席で酔っぱらってその場の勢いで企画して作ったものなんだけど、後からよくよく考えてみたらこれって結構凄い発明品なんだよね。…まあ作るのに一々雛に頼らなくっちゃいけないから量産化の目処は全然立たないんだけどさ」
文「いえいえ、それでも十分に素晴らしい発明ですよ。…ちなみにそれで私を測るとどんな感じになりますかね」
にとり「ちょっと待ってね。文さんの財力は………大体数値にして180くらいかな」
文「………数だけ聞いてもよくわかりませんね。180という数値は、大体どれくらいのもんなんです?」
にとり「そうだね。大体数値が100もあれば、日々の生活に最低限困らない程度の財力はあるね。…逆に数値が50を下回ると、こいつちょっとやべーんじゃねーの?ってかんじになる。1000を越えれば立派な大金持ちの仲間入りさ!」
文「では私の財力は、…まあ普通と言ったところですかね」
にとり「そうなるね。ちなみに私の財力は210だよ。まあまあでしょ?」
文「なるほどなるほど。よくわかりました。…それではちなみに、あちらの方で山菜採集に夢中になっている巫女の財力はどのくらいでしょうかね」
にとり「あの赤いのの財力かい?どれどれ………。なんだ。たったの5か。…ゴミだね」
文「ふむ。そのミーンズアイの能力は、なかなか精確なようですね。これは良い記事になりそうです。」
にとり「でしょでしょ?なかなかの自信作さ。…まあこれ実は最初の方かなり酔った状態で作り始めてるから一回慎重に分解して構造を書き留めなきゃいけないんだけどね」
文「あやや。確か酒の席の勢いで作り始めたのでしたっけ?」
にとり「そうそう。そもそも元はと言えば椛のやつが天狗の仕事は給料が――」
霊夢「そんなことより、誰の財力がゴミですって?」
にとり「うげえっ!?」
文「あやや、霊夢さん。聞いてらしたんですか」
霊夢「全く何がミーンズアイよ!下らないったらありゃしない。こんなもの!」
にとり「わ!ちょっとなにするんだよ!…………あー!壊した!なんてことしてくれるんだよ!まだ設計図も引いてないのに!」
霊夢「ふん!こんなもので私の未来が推し量られて堪るもんですか!運命ってのはね。自分の手で掴み取るもんなのよ!」
文「そんな毒草掴み取ってる手で言われても説得力皆無ですよ」
霊夢「え!?嘘!…これニリンソウじゃないの!?」
にとり「トリカブトだよそれは!霊夢さんよくそんなんで今まで生きてこれたね!……ってそうじゃない!壊したミーンズアイの弁償してよ!」
霊夢「うっさい!そんなもんツケておきなさい!あとで返す!」
にとり「それは絶対に後になっても返ってこないやつだ!」
第四作 ミーンズアイ 制作不能。
にとり印