普段はpixivで執筆している身ですがハーメルンでも投稿を始めました。基本的にpixivで処理するマンなので投稿はpixivよりも遅れるのですが、ぜひよろしくお願いしますm(_ _)m
プロローグ 1部屋目
注意
これはダンガンロンパシリーズの二次創作作品となってます。
本編とは異なる設定が多々あります。
あと主の文才はない。
それでも平気という方は次のページへどうぞお進み下さい。
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『プロローグ ようこそ、入居者様』
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「おっきい……」
私の名前は
とんでもないね。そんな私もこの学園にスカウトされたのだけれど。
私は昔から家族と旅行することが多かった。それは両親の仕事の都合が大半だった。母は海外のレストラン店長、父はハンドキャリーでどちらも海外と関係している。母は海外で仕事しているから別居中だけど父と会いに行くと嬉しそうな顔で出迎えてくれる。その瞬間は私にとって最高の楽しみだった。
あと海外に行くといろんな発見があって好奇心をくすぐられる。特に言語。小さい頃日本語と英語しか知らなかった私はヨーロッパへ行ったときに正直驚いた。ドイツ、イタリア、フランス、スペイン他たくさん。違う言語がいろんなところで飛び交っていて不思議だった。別の言語同士で口喧嘩しているのに通じ合っているところをみたときは思わず感嘆としてしまったのを今でも覚えている。
そんなことがあってかそれとも両親が海外と関わる仕事をしていたからか言語に興味を持って勉強した。行ったことのない場所で遣われている言語もそこへ行ったときに困らないようにと必死にやった。まだ完璧とは言えないけどいつの日か私は身につけた言語を扱う仕事に就きたい、と思うようになった。そのときに目についた翻訳家の文字。これだと思った。私は外国人でもわかるように看板、掲示板、映画、あとマンガや小説もたくさん訳した。私の訳したものはとても評判がよくて海外からも依頼が来たこともあった。
こんな暮らしが続いたある日、一通の手紙が届いた。
『あなたを“超高校級の翻訳家”として希望ヶ峰学園にスカウトします。』
“超高校級の翻訳家”、私に与えられた肩書きだ。正直、希望ヶ峰学園は聞いたことあったけれど全然気にしたことがなかったから驚いた。こんなところに入れるだなんて誇らしく思った。家族どころか親戚や近所の人と一緒に祝ったくらいだ。
さあ学園の入口へ一歩踏み出そう。私の新たな学園生活の始まり。
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…………
あ れ
目 の
前 が
暗 く
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……………
「う、うーん……」
気がついたら変なところにいた。確かちょっと目眩に似た感覚に襲われて……?ダメだ。状況がのみ込めない。少なくともここが学園ではないことはすぐにわかった。あと芝生で寝てたの私?
「気がつきましたか?」
すぐ横を見れば燕尾服を着こなした男子の姿があった。
「え、う、うん。」
理解の追い付いてない頭でなんとか返事をする。
周りを見渡すと他にも人がいた。私合わせてざっと16人。座っている人、転がっている人、柱に寄りかかっている人、などなど。
「ここはどこなの?」
「いえわたくしにも分からないのでございます。ここにいる皆さま全員。」
「希望ヶ峰学園に入ろうとしたら視界が真っ暗、気も失って気がついたらなーんか希望ヶ峰とは別のここにいた感じだよ。」
柱によりかかっているエプロンスカートの女子は緩い調子で言った。私は立ち上がり頭をブルブル振って、頬をパチンっと叩いて目を覚ます。
確かにその通りだった。ここには高さはそこまでだが通常の学校よりは大きな建物とその隣にある見た感じ普通の平屋の建物がある。だが希望ヶ峰はもっと施設が充実しているし外は本来壁で覆われていない。これだけでもここが希望ヶ峰でない簡単な証明は出来てしまった。
「まあ今分かるのは全員超高校級の才能を持つ人間でおそらく誘拐されてここにいるということだな。他にも探したが人も手掛かりもない。ははっ、証拠不十分過ぎて全員今のところ無罪。」
赤いスーツの男子は自嘲気味に笑って、困ったという顔をしながら頭を掻く。…無罪?
「ねえどうするの?じっとしてるのイライラするからイヤなんだけど。」
セーラー服の子が腕組みしながら足を揺らす。
「そうですね。自己紹介とかですか?」
「多分俺たちは希望ヶ峰の同級生だろうね。それなら自己紹介したほうがいいと思うよ。」
◆◆◆◆◆
「へいへいへい!ならミーからやらせてもらうよ!」
手を挙げたのはサングラスを着けた男子だ。
「なんかすごい元気だね。」
「そりゃもちろん。ミーはダグラス・レッドフォード。超高校級のディーラーさ!」
“超高校級のディーラー”ダグラス・レッドフォード
「ディーラー?カジノとかの?」
「イエス!でもミーはそこらにいる卑怯者とは全然違う。正々堂々真剣勝負がモットーのディーラー!金稼ぎのためだけにゲームをするのは気に食わないからさ!」
ベストに黒い蝶ネクタイのダグラス。確かにディーラーらしいがサングラスがどうも気になる。
「えっと…そのサングラスは?」
「これ?サイバースモークっていうサングラスさ。ひとの目見て話すの苦手でさ。」
よくあるパターンか。
「ネクスト!誰が言う?いないなら指名するよ。」
みんな特にはという顔をして頷いた。
「ならユーに聞こう!What your name?」
指名されたのはエプロンスカートの子だ。(そしてさすが外国人。英語の発音いい。)
「ん?あたいか。」
彼女は指名されたと同時に柱から身を離した。
「あたいは矢崎紫陽花だよ。」
“超高校級の酪農家”
「実家が酪農やってて手伝っていたらなーんか肩書きもらっちゃったってやつだよ。」
軽く袖を捲りもう一度柱に寄りかかる。
「まあよろしく。ほら次どうぞ。」
矢崎もダグラスと同じように木の棒を持つ男子に指名した。
緑のジャケットで、首から下げてる翡翠の勾玉が目立つ。棒はズボンのベルトループにさしているらしい。
「……はぁ面倒くさい。杖術家の橘実琴だ。」
“超高校級の杖術家”
ため息つきながら棒を抜いて丁度みんなには当たらない範囲でぐるりと振り回す。
「杖術?」
「聞いたことないもしくは馴染みがないだろうな。捕手術とか護身術として昔使われていたんだよ。覚えとけ。」
杖術ってみたことも聞いたこともなかったな。杖術家よりも剣士に近い気もする。
「へえそうなんだ。あ、私鷹山麻美子。探偵だよ!」
“超高校級の探偵”
「はっ、頭悪そうだな。」
「ひどいな。これでもこーんだけ解決しているんだよ?」
手をめいいっぱい広げる。けどどれだけ?
「あんな捜索からこんな事件までなんでもオッケー!」
「抽象的な説明じゃどれを指してるのかわかりませんよ。」
超高校級と呼ばれるくらいだから殺人事件とかまで関わっているのかなと想像はつくけど。
鷹山は探偵らしい茶色いコート。帽子も被っているからイメージがわきやすい。
「君は?」
「わ、私?」
鷹山は私に迫ってくる。近い近い近い!
「ほ、翻訳家の直樹空です。」
“超高校級の翻訳家”
不意討ちで緊張しながら言った。ナニコノショウカイノシカタ。
「え!どこからどこまで分かる!?」
「距離が近くてしゃべりずらいよ鷹山さん!?あとどこからどこまでじゃどんな意味か分からない!!」
「あ、ごめんごめん。」
悪びれずそういう彼女にむうっとするけど、なんかみんなして笑顔でこっちを見ている。和んでるのかな?
「はあ。私は基本何でも読み書きできるかな?まだ勉強中のやつもあるけど少なくともアジアとヨーロッパの言葉は全部会話もできるよ。」
「つまりミーが日本語話せなくてもミス直樹がいれば訳せるってことか!」
「そうでございますね。それではわたくしもそろそろ。」
燕尾服をピシッと整えキレイなお辞儀をする。
「恐らく皆様のご想像通りでございます。わたくしは超高校級の執事、近衛陣と申します。」
“超高校級の執事”
敬語で丁寧な口振りで話終えたと同時に右目のモノクル(片眼鏡)を直す。
「堅い。緩くいけばいいでしょ?」
「いえ、それは出来ません。わたくしはお仕えしているお嬢様との約束を果たすまではそのようなことはしません。出来ないのです。」
「ふうん。そうなんだ。ついでだから私も言うわ。雀士の渡良部美南。よろしく。」
“超高校級の雀士”
ホントについでとばかりにセーラー服の渡良部は言った。
「WHAT!?ミスわたなべ、麻雀できるのかい!?」
「わ・た・ら・べ!!」
「そ、sorryミス渡良部。」
確かに呼びづらい名前ではある。私も一瞬間違いかけたから。「な」じゃなくて「ら」なんだもの。
「こう見えてドラがたくさんくるドラ使い。そうじゃなくても字牌くるし勝負する上で問題ない。」
「わたくしも打てますよ。もっとも、渡良部
渡良部は当然というどや顔をする。相当自信があるようだ。……ん?
「殿ぉ!?」
「え、待って待って?」
「こここ近衛くんなんで“様”じゃなくて“殿”?」
「ああそのことでございますか。実はわたくし執事家系ではあるのですが、何分武士家系でもあるゆえ殿付けが義務付けられておりまして。」
ナニソレドユコト。
「なのであなた様や皆様などとはお呼びさせていただくことはございますが、名前に関しては殿をつけさせていただきます。ご了承下さいませ。」
エガオデイワレテモコマリマス。一気に近衛のことがわからなくなってしまった瞬間だった。
◆◆◆◆◆
「えっと……じゃあ俺も言おうか。」
重い腰(?)を上げて作業服の彼は立ち上がる。
「俺は宮原匠。超高校級の大工だよ。」
“超高校級の大工”
「……ホントに高校生?」
「あのね、高校生じゃなかったらここにいないでしょ?れっきとした高校生だよ。」
疑うのも無理はないかもしれない。大人っぽい顔立ちにちょいちょいあごひげが生えているから。なんというか…お父さん?そんな雰囲気がある。
「ほら次々やっていこう。」
「私?私は超高校級の藍染め職人、阪本莉桜。」
“超高校級の藍染め職人”
「よろしく。」
愛想はあまりなさそう。藍染め職人というだけあって藍色の服で統一している。
「阪本ちゃん…と。ごめんね、物覚え悪いからあたい。」
「気にしない。」
「ハイハイはーい!次あたし!超高校級の数学者!江上和枝でーす!」
“超高校級の数学者”
元気よくあいさつする江上は素早い動きでみんなと握手する。もちろん私にも。
「よろしくね!!」
「よろしく。」
「ほらほらそこの糸目ショタも!」
「ショタは余計だ、全く。」
うん、まあ見えなくはないけどズバッて言うね。
「私は超高校級の医者。巡間治虫。」
“超高校級の医者”
一見チャラそうに見える外見だが白衣を着ていてとても大人っぽい口調だ。……なのに身長が低い上に童顔だから一瞬ショタといいそうになるのもわかる。あ、でも江上も白衣着てるや。
「君たち、くれぐれも私をショタだなんて呼ばないように。」
「ノープロブレム!気にしない気にしない。見た目なんて正直おまけみたいなものでしょ!」
「それこそひどくない?」
「あはは…」
苦笑いしかできない。まあ他の判別方法といえば糸目だからね。けど見た目と性格がなんともミスマッチである。
「差別はよろしくない。場合によっては訴えられるから面倒なんだよ。」
「さっきからなんでそう法らしきものが混じっているの?」
「弁護士だからだ。」
あれ弁護士って高校生なれたっけ?あ、それなら他の才能もそうか。
「名前は国門政治。」
“超高校級の弁護士”
国門もまたスーツをぴっちり着こなしている。襟についている弁護士バッジが日の光りでキラリと光っている。
「法に関することなら指摘することあるから。そこのところよろしく。」
ああさっきの無罪とかはそういうことか。
「あと話していないのは?」
「ひ、ふ、み、よ、4人だね。」
矢崎は数え方が古い。
「ならうちが。」
頭をお団子にしている女子がふわりと手を挙げた。
「超高校級の茶道部としてスカウトされた金室ひよりです。」
“超高校級の茶道部”
「よろしくお願いします。」
近衛とはまた違う丁寧な口調だ。ピンクの長い前掛けには梅と胡蝶蘭が描かれている。
「よし、次はそこのハゲ!」
ハゲといわれた人は盛大にずっこける。
「まだ髪あるわい!こりゃ坊主じゃ!」
「しゃべり方がじじ臭いね。」
なんか彼の才能見た目だとよくわからない。
「黙れい、わしは体育会系じゃ。超高校級のバレー部、灰垣遊助じゃ!」
“超高校級のバレー部”
うん、見えない。シャツに羽織を着ていてそれに袈裟を前で結んでいる。捲られたジャージのズボンが体育会系であることを証明する唯一の救いのようにも感じられる。
「なんと。」
「ミスター灰垣はそっちか!」
「てっきり文系だと思った。」
「うーむ、あながち間違ってはおらんが。わしの実家寺というか別院じゃし。」
「ハゲなのがよくわかったわ。」
「ハゲとらんわボケ!坊主と言わんか坊主と。」
これ私絶対どこかでハゲって言っちゃいそうかも。坊主頭なのに。
「はい、最後いやだからいうよ!超高校級の貿易商の湊川鈴音!」
“超高校級の貿易商”
海賊を思わせる青い服でいかにもな感じだ。
「ほら最後!」
「………」
「おい言わないのか。もうお前だけだぞ。」
「………」
芝生で寝ている彼は、いや起きてはいるけれど、紹介する見込みがない。
「せめて君の名前だけでも。」
「……玉柏だ。」
“超高校級の???”
「才能は…知らなくていい。」
「ええーなにそれ。」
無地の茶色いTシャツにメガネ。あとは左手に包帯がグルグル巻かれている。
「話すつもりはない。知りたければ頑張って知れ。」
才能について何も言う気がないっぽい。
ピーンポンパンポーン…
「チャイムか?」
「ええ、間違いないわ。」
「なーんか音変だね。」
若干音程がおかしなチャイムが鳴り響く。
◆◆◆◆◆
それが私たちを取り巻く
事件の始まりだと知らず