表裏ダンガンロンパ ~共通とすれ違いの物語~   作:炎天水海

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 どうもおはこんばんにちは。炎天水海です。二章の裁判であります。トリックはそこまで難しくはないはずですので。ただまあその影響もあってか文字数は7部屋目合わせても少ないです。すみません。でも基本8部屋構成なのでそこはご理解いただければなと思ってます


第二章 非日常編 混ざる6部屋目

 注意 

 

 これはダンガンロンパシリーズの二次創作となっています。 

 本編とは異なる設定が多々あります。 

 あと主の文才は期待しないでください。 

 また裁判については非常にガバガバです。ごり押しな推理が入っていると思われます。

 

 それでも平気な方は次のページへどうぞお進みください。 

 

 補足 

 渡良部はモノヤギ以外の相手を麻雀の牌や役で呼びます。本編では度々麻雀について話すことがあるので彼女が他人を呼ぶときにはその人の名前にルビをふります。 

 例:直樹→ 直樹(トン)

 他の人が相手を呼ぶときはそのまま読んでください。 

 なおプロフィールに渡良部が相手を呼ぶときの呼び方を載せてありますのでそちらもぜひご覧下さい。 

 

 

 *****

 

 

 

 

 噴水エレベーターに乗って裁判場へといく。玉柏はよし掛かるところがないと悪態を突きながら声をかけてきた。

 「どうだ、そっちは」

 「うん。今回の事件とても材料が少ない。だから些細な発言にも注意しないといけないと思う」

 「なるほどな……お前もしかして宮原について一つ気づいてないことあるだろ?」

 ん? 気づいてないこと……?

 「宮原の腰にあったポーチが行方不明なんだよ。遺体を思い出しな」

 宮原の遺体。そういえば確かにいつも腰に着けているそれはあの遺体になかった。

 「なかった……なかったよ。……私があれに気付いたのは昨日の夜だったけど」

 「突然飛び出してびっくりしたぞ。それが事件に関係しているかどうかは別だけどな」

 まああんまり関係ない気もするけれど。正直別の意味で関係していると思う

 「でだな直樹、俺は今回発言を抑えよう。この事件の犯人は多分、潜伏している可能性が高い」

 つまり、犯人を上手く見つけるために発言していけと。

 「了解」

 「それに、お前は全部の部屋を見ているだろうな?」

 「一応は」

 「ならそのときそのときのことも思い出しておけよ。重大な鍵になるかも知れないからな」

 玉柏はそういうとポケットに手を突っ込んで黙った。

 なんでだろう。いつも細かいところを気にしている。才能に関係しているのかな。それとも……いやそんなことを考えるのは良くない。約束を果たすために信用するんだ。彼は私たちの味方であり仲間だって。

 

 

 

 ガタンッ……

 

 

 

 ……着いた。エレベーターから降りて裁判場へと行く。

 

 どこか雰囲気が違う。いや裁判場の中身自体は変わっていないが、前回は赤が目立っていたのに対し、今回はどこか緑を帯びたシームレスな花柄模様だ。

 「ヒッヒッヒィ……よォうこそォ!!」

 ようこそもくそもないわボケ。

 「なーんか前と模様が違わないかい?」

 「なァーっはっはっはっはァ!! よォく気づいたであーる!! そうゥ、いつも同じ柄じゃあァ、あ、つまらないであろうゥ? 気分転換であーるよ気分転換ン!!!!」

 といいながら、ただの嫌味でしょうが。それに……江上と宮原の遺影が飾られている。ここの人数を残酷に告げているのと同義だ。

 裁判席について周囲を見渡す。前回と同様緊張が走る。

 「ヒィッヒッヒッヒッヒィ……二度目とはいえェ、説明は毎回するのがルールであーるからやるであーる!! 殺人を犯した『クロ』を見つけるためにィ、お前らは議論をするゥ。そしてェ手元にあるボタンで『クロ』だと思った人に投票ォ。過半数を得たモノが『クロ』となるゥ。もしもォ、正しく『クロ』を指摘出来たならばァ『クロ』だけがおしおきィ。間違った『クロ』を指摘したならばァ、あ『クロ』以外の全員がおしおきされるであーるよォ!!」

 嗚呼二度目の学級裁判。また見つけなければならない。見つけたら……犯人も死ぬし、見つけられなかったら犯人以外の私たちが死ぬ……どちらにしろ『死』というものは私たちに付きまとう。

 

 

 ねえ、何のための裁判だろう。

 

 犯人を見つけるため?

 

 殺された人の無念を晴らすため?

 

 自分自身が生きる残るため? 

 

 否、答えを今見つける暇なんてなかった。

 

 

 

 

 

 「学級裁判ン、あスタァーーートォォ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 二度目の天秤が動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      *********

       学級裁判 開廷

      *********

 

 

 

 

 

 

 

 阪本「また……なんだ……」

 灰垣「そうじゃなぁ……」

 みんなのお父さん的存在の宮原。彼の死が無情にも私たちに突き刺さる。

 国門「始めようぜ。今回の被害者は超高校級の大工、宮原匠。死亡推定時刻が『12:00~12:30』か……それに死因について書いてない」

 裁判状態の口調で国門が進めていく。死亡推定時刻、あの三十分の間に宮原が殺された……今回は随分とアバウトな時間だ。鷹山の時は『頃』だったのに対して。

 橘「チッ、書くなら書くでちゃんと書きやがれバカ野郎」

 悪態つく者。

 近衛「しかしながらこの時間いうことはわたくしたちは気づく可能性が充分あったということでございますか……」

 もっと注意していればと胸を痛める者。

 止まってはいられない。やるしかない。

 渡良部「ていうか、現状一番怪しいのって(チュン)だよね」

 阪本「確かに……」

 早速橘が疑われている。が、それだといろいろ説明つかない箇所が見えてくる。

 直樹「待って、橘くんが犯人だと厳しいんじゃないかな」

 金室「なんでです?」

 直樹「橘くんの髪の毛見てみて」

 隣の彼の頭を指差す。

 ダグラス「ん? それと何が関係しているんだい?」

 直樹「まだ若干濡れてるの。下手~な髪の毛の乾かし方してて」

 橘「黙ってろ翻訳家ぁ!!?」

 矢崎「へえ意外だね~」

 橘「触れるんじゃねぇ!! いいからさっさと進めさせろバカたれ!!」

 からかうのはここまでにしておこ。

 橘「あんとき俺は風呂に入ってたんだよ、文句あっか」

 昼から呑気というか自由過ぎるというか。けど

 橘「てめぇら女子がドタバタしてたせいでゆっくり出来なかったんだよバカたれが」

 それ知ってたんかいっ!!

 渡良部「え、昨日入ってなかっ……」

 国門「他人の風呂事情は興味ないから話進めようぜ?」

 その意見に激しく同意。まあ入っていなくてもシャワーぐらいは浴びてると思う。むしろ浴びてて

 国門「とりあえずなぁ、容疑が晴れたわけじゃあないがいつから入ってたよ?」

 橘「11:30からだ。長くゆっくり浸かりてぇ主義なんだよ」

 彼らしいというかなんというか。

 矢崎「のんびりしたいのはわかるよ。さて、容疑についてはまだ言及しないとして進めようか」

 ダグラス「というかわざわざあんなところでじゃなくても、個室とかで犯行してもよかったんじゃないのかい?」 

 いや個室でやらなかったのにはちゃんと理由がある。Ⅱ棟ならではの特徴が。

 直樹「それは違うよ。Ⅱ棟は部屋のどこかにいたらライトが付く仕組み。そこで殺人を起こすのはリスクが高いと思う」

 阪本「ライトが付くなら現場も同じじゃないの?」

 直樹「あそこはライトの反応がなかった。だよね」

 灰垣「うむ。わしはずっと食堂で電子生徒手帳(こいつ)を眺めとったからな。瞑想ついでに。宮原を見つけたあの場所にライトは一切つかなかったし、ついでに風呂場もついてなかったんじゃよ」

 風呂場もついていなかった……一番怪しまれている橘の容疑はまだ晴れそうにないのか。

 ダグラス「Umm……場所によってライトが付くか付かないかがはっきりしているってことなんだね」

 湊川「けどそもそもの話してもいいかしら? どうやってあの部屋を見つけたの?」

 巡間「そうだ。そんなチャンスあったのか?」

 金室「見つけようと思えばいつでも見つけられる気がします。もしかすると人がいるときに見つけたかもしれませんし」

 ……確かにそうだ。いや、待てよ……?

 直樹「その訳に賛成だ!!」

 ちょっと待て金室、なんだその嘘って顔は。

 金室「……割りと冗談半分で言ったつもりだったんですけど……」

 冗談半分かいっ!!

 直樹「うん。よく知れるチャンスが一度あったよ。……女子のみんななら知ってると思う。あのとき」

 阪本「あのとき……」

 湊川「あのとき……」

 金室「あのとき……」

 渡良部「あのとき……」

 矢崎「あのとき……」

 直樹「みんなしてあのときを輪唱しなくていいから!!」

 橘「で、あんときってのはどのときだよ」

 直樹「昨日の女子の風呂のとき。偶然だったけど宮原くんが来たんだよね」

 タイミングが悪すぎだったけど。

 国門「はぁっ!?!? なんでだよっ!!」

 阪本「断っておくけど、覗きじゃないからね」

 国門の顔が赤い。苦手なのかこの手の話題。

 国門「おい男子全員に継ぐぜ!! 覗きなんてしたら俺が裁いて有罪にするからな!!!?」

 灰垣「煩悩は置いてきたわい」

 うわおさすが別院の息子。

 玉柏「随分悠長にしてるみたいだな? 結局のところ、宮原はその時に知ったんだな?」

 直樹「多分ね。何度か腰に手を当てる素振り見せてたし、そのときに壁にも手をついてわかったんだと思う」

 ダグラス「けど壁に手をついて確認するって、リスク高くないかい? みんなが見ているのにさ」

 直樹「うーん多分それを低く出来たんだよ。彼は大工だから建物に人一倍詳しいし。建物の小さな違いに気づくことは簡単だったと思う」

 小さな違いか、と矢崎は腕を組んで悩む素振りを見せる。

 矢崎「んーでもそれだと、なーんか宮原くんが殺人を起こそうとしていたみたいだよね」

 ……確かに。ここの部屋については宮原しかわからないはず。

 金室「宮原くんはみんなに内緒で犯人を呼んだのでしょうか」

 これは本当だろう。

 直樹「呼んだはずだよ。宮原くんの向かいの席にこんな手紙があったんだ」

 近衛「ええ、『明日、昼に少し話をしたい。11:50にⅡ棟前に来てほしい』って書いております」

 灰垣「そのときはⅡ棟で誰かの出入りは特になかったぞ……というか中途半端じゃな時間」

 手紙を見る限りそうだ。

 渡良部「じゃあ犯人は宮原(ソウズ)に殺されると思ってやかんで殴って殺したってこと?」

 ただ今回、宮原ではなく犯人に明確な殺意があったはず。

 直樹「いやそれは違うよ。宮原くんは返り討ちになんかあってない。普通に殺されたんだ」

 湊川「普通に殺されたって?」

 巡間「検死したんだが、どうやら頭の傷は浅く致命傷にはならないものだと判明したんだ」

 金室「ではやかんによる頭の傷は宮原くんが撲殺されたと偽装するためだと言うのですね?」

 玉柏「察するにそうだろうな」

 阪本「じゃ、じゃあ宮原の死因は一体なんだったの?」

 宮原を殺したもの。現場、他のところの状況をまとめたら出てくる答え。

 これが訳だ。

 直樹「毒だよ。彼は毒で殺されたんだ」

 ダグラス「Hmm……poisonが原因。ということは中毒死ってことなんだね?」

 その毒も私は、彼女は見ているはず。そしてそれで間違いないだろう。

 渡良部「中毒死……? あっもしかして薬学室にあった青酸カリ!?」

 直樹「それで間違いないよ。他に量の減った薬品はなかったみたいだし」

 矢崎「化学室は特になーんにも変わったところなかったよ」

 化学に詳しくはないけれど、あの瓶には青酸カリと書かれていた。それが宮原の体を蝕んだに違いない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はあ……」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一人、深くため息をついた人がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 「それだけじゃアウトラインじゃな」

 

 

 

 

 

 えっ。突然の灰垣の反論に動揺する。

 灰垣「直樹よ。お前さんの言うことが本当に正しいのか? 本当に青酸カリが消えたのか? それを証明できるだけの材料、お前さんは持っておるんじゃろうな?」

 な、何がどういうこと? いや薬学室からなくなったのはそれだけだったからそれで間違いないはずなんだ。

 直樹「だ、だって中身がなくなった瓶には青酸カリってしっかり書いてあったんだよ」

 灰垣「それに惑わされているようじゃいかんぞ。渡良部、薬学室の様子を端的にまとめてくれんか」

 ま、惑わされている……? 何にだ?

 渡良部「そこは量の減った青酸カリの入った瓶があった。あとテーブルが少し水っぽくて異臭があって、それでいてちょっと粉っぽいのがあった」

 灰垣「粉があった、ということはつまり犯人はそれを何かに移し変えた可能性もあるんじゃないのか? ならば……中身が入れ替わっていても不思議じゃなかろう。宮原の死因が毒なのはわかる。じゃが犯行時刻が曖昧ゆえに即効性である青酸カリが必ずしも宮原を蝕んだ毒だと決めつけるのは早計じゃろうがぁッ!!」

 そこから反論されるなんて思っても見なかった。けれど確かな事実。でも、今の話で青酸カリだとわかる証言が浮かんだんだ。……多分、自信はない

 

 

 

 直樹「その訳を斬ってやる!!」

 

 

 

 灰垣「ほう。反論に対抗できるものがあると言うんじゃな?」

 頷いて見せる。

 直樹「今渡良部さんは粉まみれということだけじゃない。水っぽくて異臭を放っていたとも言ったんだ」

 灰垣「それがどうしたと言うんじゃ」

 直樹「……私は化学が苦手。けれどこれが青酸カリだって示す鍵になる。多分、巡間くん辺りならわかるんじゃないかな」

 今日1日化学室にもいたみたいだし。

 巡間「ああ確かにわかるぞこの現象。『潮解』だろう?」

 湊川「ちょ、潮解???」

 ああ湊川は化学一番苦手だったっけ

 巡間「潮解は固体の物質が空気中の水を吸って自発的に水溶液になることを言う。もし青酸カリが渡良部くんが感じた異臭なら二酸化炭素と反応してシアン化水素が放出されたやつのことだと思う。アーモンド臭とも呼ばれるものだ。ただこれに関しては」

 阪本「巡間、そこまでで大丈夫だと思う」

 えああああ??? わからない。化学わからない意味がさっぱりわからない。

 国門「だが潮解は水酸化ナトリウムなどでも起こるだろ? それだけじゃあ足りないんじゃないか?」

 巡間「すまない。私は何度も薬学室に行っていたからわかるのだが、水酸化ナトリウムは化学室にあるもので薬学室にはないんだ」

 金室「では本当に彼は青酸カリを摂取した可能性が高いと」

 橘「もう1つ。犯人が青酸カリを使ったと考えられる行動があるだろうが」

 みんなが次々と証言をしてくれる。

 灰垣「なんじゃと?」

 橘「瓶の蓋が閉まってた。犯人は青酸カリが潮解することをわかっていた。つまり、その後の二次災害についても考えていたっつうわけだよ」

 灰垣「……そういうことか。わかった」

 なんとか説得に成功したみたいだ。

 個人的には、なんで青酸カリが化学室にないんだろうと思ったけれど

 ダグラス「ねえ。ならさ、この事件の犯行時刻はもしかして12:00 かその時間を少し超えた時間になるんじゃないかい?」

 渡良部「確かに……そうだね。時間が経てば経つほどあそこは危険が増すんでしょ? 犯人はそれを理解していたから瓶を閉めた」

 ということは少し恐ろしいことを考えれば下手すれば犯人までそこで死んでいたかもしれないのか。

 巡間「それだけでない。青酸カリは即効性だ。一口飲めば死に至るにはそうそう時間は掛からないはずだったろう」

 矢崎「じゃあ犯人は殺害後しばらくその場に留まっていたかもしれないね」

 可能性はあるほうがいい。みんなが頷いて納得した。

 近衛「ところで、毒はどこに盛られたのでございましょうか?」

 矢崎「現場にあった瓶じゃないかい? あれに毒が入っていたなら納得できると思うよ」

 金室「ちなみに、休憩スペースの砂糖がなくなっていたんです。スプーンも。きっとそこから犯人は砂糖を取ったのだと思います」

 ダグラス「Umm……毒が砂糖と一緒に入っていた……どうも不思議でしょうがないところがあるような……?」

 玉柏「というと?」

 ダグラス「ほら、カップに入っていた紅茶。あれの両方に沈殿物があったじゃないか。つまり両方のカップに毒入り砂糖(sugar)が入っていたことになるんじゃないかなってさ」

 あれ、本当だ。え、じゃあそれってまさか

 国門「ほお~ほお~ほぉお~~??? じゃあどうやって犯人は毒から逃れられたんだろうなぁ??? どうやって砂糖だけを取り出したんだろうなぁ???」

 これは本格的にまずい展開じゃないか。

 橘「んなもん、スティックシュガーの一つや二つ使えやいい話じゃねぇのか」

 玉柏「悪いが、ゴミ箱に何かが捨てられた形跡はない」

 国門「それと倉庫から取られたわけでもないぜ」

 ゴミ箱にもない。私も確認したけれど化学室とかにも他のところにもなかったから事実。倉庫からなくなっていたわけでもない。それは犯人が隠蔽しなくてもよかったということ。つまり

 金室「まさか砂糖はあの毒入り瓶から取り出したということでは……」

 渡良部「そんなこと無理でしょ!? 砂糖だけを取り出すなんて。それに毒が入っていても別に飲まなきゃいいだけじゃん!!」

 直樹「いや、二つのコップは両方とも紅茶を飲んだ形跡がある。だから本当に犯人はあの瓶から砂糖だけを取り出して紅茶を飲んで無事だったんだ」

 ただそれに至るまでの推理が全く思いつかない。何かないのか。犯人は一体どうやって砂糖だけを取り出したのか。

 

 

 

 …………………………………………ん?

 

 

 

 いや、待てよ……? 私は知っているかも知れない。

 直樹「……もしかするとわかったかもしれない。犯人がどうやって砂糖だけを取り出したのか」

 湊川「ほ、本当!?」

 直樹「うん。記憶を辿って必死に見つけている。けどある。あるんだ。その方法が……!!」

 思い出してきた。そうだ。見たんだ。私は『二回』別々でそれっぽいものを見ているじゃないか。

 玉柏「それじゃあ聞かせてもらうか。砂糖だけを取り出したというそのトリックをな」

 玉柏がにやりと笑った。相変わらずどこか闇がありそうだ。

 トリックがわかったかも知れないと言ったため私は全員の視線を一斉に集める。

 直樹「必要なものは空の瓶、計量スプーン二つ、砂糖、毒の四種類」

 実践してみせたほうがわかりやすいんだけど、道具はおろか、毒なんて使ったら一大事だし。

 橘「ん」

 隣でなんかコーヒー豆以外一致しているもの出してきたんですけど。

 直樹「これは……」

 橘「自分のもんだよ。貸してやる。実践したほうが説明出来んならいいだろうが」

 橘がデレた? いやいやそこは今どうでもいい。材料があるしわざわざ貸してくれたんだから無駄にするわけにはいかない。

 直樹「今から毒をコーヒー豆で例えて実践してみる。私の記憶から最大限のことをやってみる」

 翻訳開始だ

 

 

 

 

 

 そしてこの裁判は

 

 

 まだまだ終わりそうにないようだ

 

 

 

 

 

 

 

 *****

 

 学級裁判、中断

 

 *****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        研ぎ澄ませ

 

 

      犯人はそこに潜んでる

 

 

 

 

 

 

 次回

 

 見定め7部屋目

 

 

 

 

 

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