のんびりと書くので読んでくださって
いる方々、迷惑をお掛けします。
「なんだ？そんなに凄いのか？」
「ああ、いろんな意味で面白ェ。
間違いなく曰く付きってヤツだな」
「ぬお・・・・・やめろよ呪われてるとか言うなよ？」
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「そういう意味じゃねえよ。
まあ、呪われてたとしても何の不思議もねぇけどな」
「やめろよ、不思議じゃないのかよ」
「まず、コイツが何で出来てるかだ。（キーーン）
鋼じゃねぇな、もっと硬い別の何かだが・・・何かは判らん。
あれだけ乱暴に扱ったってのに欠けも曲がりもしてねぇとはな
ンで、次はこの仕掛けだな」
「仕掛け？何か仕掛けなんてあったのか？」
「気付かなかったのか、こうして扇を目一杯広げてだ。
そこから更に広げようとすると・・・・・見てな結構エグイぜ
（カチッ・・・・シャキン！！）」
「うおッ！？」
「仕込まれた隠し刃が飛び出すって寸法だ。
でだ！これがなんでエグイかというとだな、
この扇面に細かな溝が彫られてるのは判るか？」
「あぁ、これか。 確かにあるな。
これがどうかしたのか？
（ん？扇の親骨にある窪みに水をたらしてそれが
溝に伝わって、あっという間に扇面全体に伝わって・・・・）
うぇ・・・・・確かにエグイな」
「ちなみにコイツの表面、綺麗に磨かれちゃいるが、
うっすらと模様になってるだろ？コリャ、血と薬品が
染み込んだ跡だ。つまり、血が染み込むまで使い込んでって
ワケだ。さて、コイツはどれだけの命を喰らってきたんだか。
ふむ・・・・・どこも歪みはねえし、欠けてもいない。
これなら問題は無えか。
それにしてもあのネェちゃん、よっぽどアンちゃんを買って
いるか、信頼してるらしいな」
「クオンが・・・自分を？何でだ？」
「コイツを見れば判るさ、こんだけ心込めて
手入れしてあんだ、余程大切な品なんだろ。
それを、何とも思ってねぇヤツに預けるたぁ、
とても思えねぇんだがな」
「・・・・・・・・・・・・（確かに）」
「うしっ、こんなもんか。
ほら、出来たぜ。アンちゃんはネェちゃんに
正しい手入れのしかたを教わっておくんだぞ～。
それとそろそろ夕餉の時間だから遅れんなよ！」
「あ、あぁ・・・・・・」
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「ルルティエ美味しかったぞありがとな」
「お粗末様です、帝都に付くまでは私が作りますので
精一杯作らせていただきますね」
「ああ、あ！クオン後で鉄扇の手入れの仕方を教えてくれ」
「分かったかな！洗いものなんかを片付けたら
すぐに道具を持って行くから待ってて！」
「おお～早速教えてもらうのか～」
『二人でなにをやっているかと思えば武器の手入れを
していたのだな』
「あぁまぁな、クオンに得物を借りてから自分で手入れを
してなくてなさっきウコンにしてもらったが自分でも
手入れが出来るようにしたいから今までクオンが手入れを
してたんだ、きちんと出来るように教えもらわなくちゃな」
「そういえばアルセウスあんた戦闘になった時、ねぇちゃん
みたいに無手で戦うのか？見た感じ
武器を持ってる風には見えないが」
『無手でも戦えるが基本的に武器を使うぞ。
まぁ、その場の状況によって武器を変えるがな』
スッ・・・・・シュン！
「うわ！！ってこれは槍か？」
「どこからこんなもんが、たがしかしこの槍
見ているだけならずっと見られるほど美しいな、こりゃ」
『他にもこの槍に黄金の剣、黒と白の双剣、鎖付きの短剣
刀身が長い刀、杖、大きい斧剣、合わせて7つの武器を
持っている』
「そんなにあんのかよ」
「珍しく物ばっかで楽しかったぜ！うんじゃ俺はまだ
やることがあるからまたな〜」
とまぁこんな感じに喋ってその日はそのまま寝ちまったぜ
なんともまぁ面白い一日だったぜ。
おっともうこんな時間か、じゃあまたな〜
うえ～～～～い！