「全く、私も本意じゃない(訳でも無い)がまさかこの(見た目の)歳でIS学園に来ることになろうとはね」
IS学園の校門前でポツリと呟く。裏で牛耳ることは得意だが表舞台に出るのは苦手なお年頃なのだ。仕方が無いネ!
考えていても詮無きこと。私はそのままIS学園の門を潜った。
「「「「先生ッ!」」」」
「おー、待ちたまえ。アラフィフの腰に響くから飛びつかないでくれたまえ」
校門を過ぎ、事務室で受付をすますと四人の人影が見えた。四人の目元は限りなく酷い。泣き腫らしたのか真っ赤になっていたり、寝てないのか隈が凄い事になっていたり。
そして物凄いスピードで此方に迫ってきているのがいけない。私は
ギリギリの所でストップした彼女たちはそのままギュッと抱きついた。昔から私に懐いていた四人も数ヶ月離れただけで酷い状態だ。これは私が居ないと本当に駄目なようなネ。
「先生!私、捨てられたんじゃ無いかと思って………………私………………………………………私ッ」
「先生は置いていかないよな?アタシ達を置いて何処かへ行かないよな?」
「先生、一緒に寝よう?」
「せ、先……………………ヒッグ………………生…………………グス………………………ウエーン!」
カオスだ。私の頭はそれ以外の入力を諦めるレベルで混沌としていた。それぞれが好き勝手に喋るため誰が何を言っているのか全く分らない。それでも、聞き取れる部分をつなぎ合わせればとりあえず「寂しかった」と言いたい事は分った。
「済まなかったね。私としたことが………………これからは離れないようにするから」
「「「「絶対?」」」」
「確約は出来ないな~」
そう言いながら彼女たちを抱きしめる。なすがままの彼女たちに私は苦笑いを浮かべる。
それにいい加減動いた方が良いだろう。
「いい加減場所を移動しよう。私も建前上ここの教師になるのだし」
「先生も一緒に学校に居れるって事?」
「そうだとも!これからは一緒に居れるのさ☆」
「やったぁ!」
尊死しそうだ。余りにも尊すぎる。そんな事を考えながら私は事務室で言われた教室にゆったりと彼女たちと向かった。
あ、先に言っておくけど彼女たちと言っているけど私は彼女居ない歴=年齢だからね?独身アラフィフ舐めんなぁ!
そんなこんなで指定された教室に着いた。中が騒がしい。きっと、生徒が居るのだろう。ならば派手に登場しなくてはならない。面白くないからネ。
「全世界のアラフィフ代表!本名は諸事情で言えないが気軽に
『『『…………………………………………………へ?』』』
突然現れた私に教室内に居た生徒達は呆けた様な顔をした後『何で男が!?』と喚き始めた。しかし、教卓に立っていた女性の叱責によりすぐに静まる。
「静かにしろ!此方は今回特別に政府が用意した数学者だ。私も名前は知らないが
「それで良いのだよ、織斑教諭。私は「
私の言葉に被せるように声を上げた女性をみればそれはよく見た顔だった。セシリア・オルコットだった。イギリスに住んでいる間に何度か家庭教師をした人物だ。それ以下でもそれ以上でも無い。
「お久しぶりですわ。えぇ、ですが貴方は私の家庭教師の後女王陛下の顧問になったはずでは?」
「あー、そんなのあったねぇ。今の私は
そう言って肩をすくめる私。背後には患者の生徒達が居る。まぁ、彼女たちとは学園に入る前からの知り合いなのだが。
「さて、何か質問はあるかな?答えれることは少ないが出来うる限り答えようでは無いかぁ!」
そう言いながら両手を大きく上に広げたがその際、聞こえてはいけない音が鳴った。
その部分は腰。やっぱりアラフィフの体じゃどうしようもないのよ(´・ω・`)
「おおっ!?腰っ!腰が!ピキッときてしまった!」
「ちょ、先生大丈夫!?」
「これで大丈夫だったら眼科行こうか」
「遠回しのデートのお誘い?」
「アラフィフに対して難易度の高い返し!?イダダダッ」
「と、とりあえず
嵐のように現れ嵐のように消える。
こうして、一年一組は強烈な自己紹介を脳裏に刻むのだった……………………痛い痛い!ちょっと!もう少し優しくしてくれたまえ!おじさんの体は紙装甲なんだよ!
段々オリ主の口調が崩れ始めているのはオリ主と新宿のアラフィフが混ざり始めているからです。