東方迷子伝   作:GA王

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電気とアニメの街へ行ってきました。
たまたま「博麗神社〜春休み」がやっていたので立ち寄ってきました。

店内見回す

好きなキャラのグッズないなー

何だこれ?

で見つけたのがイベント限定のアクリルキーホルダー。中身の見えない袋が何色かあって、色によって入っている組が違うんです。1組あたり22個、その内の1個がランダムで当たるという仕組みです。
で、主が購入したのは緑色を5袋。当たる可能性があるのはプリズムリバー三姉妹、八雲家一同、東方風神録のボスメンバー、そして東方地霊殿のボスメンバーの内のどれか。
はい、地霊殿メンバーがいたから買いました。それ狙いだけです。

購入してワクワクしながら家へ。
そしていざ開封!

一袋目:

【挿絵表示】

いきなりキタ!


二袋目:

【挿絵表示】

マジ!?流れ来てない?


三袋目:

【挿絵表示】

なにー!!?ヤバイヤバイ完全に流れ来た!
ここまでは順調。主、興奮し過ぎて震えてました。


四袋目:

【挿絵表示】

お、おう……。そういう事もあるよね。


そして、
ついに、
最後の一袋。
「あのキャラ来い!」と祈る思いで、袋に手をかけ、


ビリビリ!


開封!


















五袋目:

【挿絵表示】

凄く嬉しいんだけど……複雑。


とまあこんな感じでした。今回だけで好きな地霊殿メンバー4/8、半数が揃いました。しかもダブル事もなく。なかなかいい引きだったのかなと。でもやっぱり、勇儀姐さんは欲しかった……orz





【やってきたぜ!幻想郷】嫁候補七人目 ※挿絵有

??「もー、驚かさないで下さいよー……」

 

 大きく息を吐きながら(うった)える守矢神社の巫女、東風谷(こちや)早苗(さなえ)。緑色のさらさらロングヘアーでいて、大きな瞳に可愛いらしい顔。人付き合いも良くて、炊事・洗濯といった家事全般をそつなくこなし、まさに非の打ち所がありません。その上一日の約八割をニコニコとしていて、そのほんわかとした優しい雰囲気から、人里ではファンクラブが設立されるほどの人気ぶり。それに男性を魅了するあのスタイル。……べべべ別に(うらや)ましくなんてないんだから! 胸が大きいと刀を振るう時と動く時に邪魔になるんだから! って、半人の私がいつも言っています。

 

早苗「心臓が止まりかけましたよ」

 

 その早苗が困り顔、さっきの事がまだ響いているみたい。突然目の前に首を()った人間が現れれば、誰だって気を失う程驚くに決まってます。

 

??「あははは、君達も大変だったね。それにしても海斗は面白いね」

 

 私達に(ねぎら)いのお言葉をかけて下さったのは、子供のような可愛いらしいお姿ではありますが、それでもこの神社のれっきとした神様、洩矢(もりや)諏訪子(すわこ)様です。今こそ笑っておられますが、私達が海斗さんの下に着いた時には、緊迫した空気が漂っていました。

 地面には倒れた家族、視界上部には首根っこから吊るされた不審者。誰だってこう思うはずです「お前がやったのか!?」って。でもそこを半人の私が慌てて割って入り、事情を話してくれたおかげで、

 

海斗「あざーっす! みょん聞いた? 今俺諏訪子様からお褒めのお言葉を」

妖夢「褒められてませんて……」

 

 今は和気藹々(わきあいあい)といったところです。

 

諏訪「天狗達はその釣り人とやらが何とかするかと思うけど、心配なら私から連絡してあげようかい?」

海斗「あざーっす」

 

 先程の余韻(よいん)所為(せい)でしょうか? もしくは早苗と諏訪子様に会えたからでしょうか、いつもより興奮した口調で会話を楽しむ海斗さん。そしてその隣では、

 

妖夢「うーむ……」

 

 半人の私が首を(かし)げて不思議そうに(てのひら)を眺めています。何を見ているの?

 

妖夢「普通……だよね?」

 

 その手の上には、ありふれた小さな釣り針が。

 私達はあの時、突然巨大化した釣竿に驚きながらも、勢いよく天に向かって飛んで行く海斗さんの追いかけ、ここに到着してすぐに刀でバッサリと糸を切断しました。つまりこれはその時の残骸(ざんがい)であり、海斗さんを吊るしていたフックそのものなのです。

 

妖夢「もう大きくならないよね?」

 

 針をマジマジと観察して人差し指でツンツン。でも反応はなし、安全を確認。ならもう用はありませんから、

 

妖夢「早苗、ゴミ箱どこ?」

 

 廃棄確定です。

 

 

--オタク移動中--

 

 

 のらりくらりと歩みを進めていた4人、程なくして辿(たど)り着いたのはある部屋の前だった。

 

海斗「こ、ここが……」

 

 その部屋は、

 

早苗「私の部屋で〜す」

 

 守矢神社の巫女のプライベートルーム。

 外の世界では恋文を何通ももらい、黒い洋菓子を配る日には本命のそれが下駄箱から(あふ)れ出すほどもらい、「どうすれば平和的に断れるか」やら「お返しで貯金が吹き飛ぶ」などと悩みを抱える彼だが、生まれてからこの時まで一度も女子の部屋を訪れた事がない。『女性』ではなく『女子』である。それは現在世話になっている白玉楼とて例外ではなかった。

 そして緑の巫女が自室のドアノブに手をかけた。彼、待望の瞬間である。1cm、2cmとゆっくり且つ静かに開かれていく希望の扉。隙間が広がっていく(たび)に彼の心臓は強くビートを刻み、ついに人生初の同世代の女子の部屋が、彼の視界に飛び込んで来た。

 

海斗「おーっ!」

 

 本棚にはファッション雑誌が種類別に、発売日順に並び、可愛らしいぬいぐるみの数々が部屋を覆い尽くし、それでも清潔感漂う綺麗な部屋……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 が彼の理想だった。

 

海斗「マジかー……」

 

 一時は歓喜の声を上げた彼だったが、瞬時にorz。

 本棚には少年誌と漫画が種類別に、発売日順に並び、そのキャラクターの人形やグッズが部屋を覆い尽くし、それでも清潔感漂う綺麗な部屋。

 が彼の現実だった。

 

海斗「俺人生初だったんだぜ? これじゃ綺麗なところ以外は俺の部屋と変わらないじゃないかよ……」

 

 突き付けられた現実に彼、更にorz。そんな彼の姿に、

 

諏訪「あっはははは、やっぱりそうなるよねぇ」

 

 神はお腹を抱えて大爆笑。

 

妖夢「いつも綺麗にして偉いよね」

諏訪「早苗が部屋を使うのなんて、漫画読んでいる時か寝ている時くらいだからね」

早苗「海斗君もorzしてないで入って入ってー」

 

 理想と現実のギャップに落胆はしたものの、それでも女子の部屋。彼、気を取り直して

 

海斗「おじゃまします!」

 

 45度の礼をきめ、いざログイン。

 

海斗「あ、そうだ俺の(かばん)知らない?」

早苗「そこにありますよ。中は見ていませんから安心して下さーい」

海斗「別に見られて困る物は入ってないから見てもよかったのに」

妖夢「そういえば海斗さん、ここに用があるって言われていましたけど?」

諏訪「へー、どんなご用かな?」

海斗「いや、大した事じゃないんだけど……」

 

 彼はそう言いながら鞄をゴソゴソとあさり始め、目的の物を見つけると……

 

海斗「これ充電したいからコンセント貸して」

 

 その手には白いコンセントプラグ付きのUSBケーブルと、掌サイズの四角く黒い物体が(にぎ)られていた。そう、これが彼の本来の目的。電気の普及が(いちじる)しく(とぼ)しい幻想郷では、充電しようにも出来る場所が限られる。そこで彼が目に付けたのがここ守矢神社だった。というのも、ここに住む彼女達はその技術欲しさに一騒ぎを起こした張本人であり、お調子者の予備知識の中では有名な出来事だったからだ。そして彼女達は、

 

諏訪「それスマホでしょ!? しかも最新機種じゃない!」

早苗「海斗君それどこで買われたんですか!?」

海斗「何処って、△△駅の◯◯◯カメラだぜ?」

  『あー、あそこのねー……。って、えーッ!?』

 

 元は外の世界の住人達。

 

妖夢「さっきから何の話?」

 

 

--携帯充電中--

 

 

 お調子者が自分達と同じく、外の世界からやって来た者だと知り、話に花が咲く守矢神社の面々。毎朝欠かさずチェックしている朝ドラの話から始まり、バラエティ番組の話にまで。そしていよいよ漫画やアニメの話へ。

 

早苗「それなら全巻揃ってますよ」ドヤッ

 

 ここぞとばかりに本棚を指差し、お気に入りのコレクションを自慢する緑巫女。そこには、

 

海斗「おー、一部から七部まではあるんだ。途中抜けてるけど」

早苗「八部は終わったらまとめて買う予定でーす。抜けてる巻は只今貸し出し中でーす」

 

 その血の定めの話やら、

 

海斗「これ最新巻じゃん!?」

諏訪「やっと和の国入ったよね、ヨホホホホ」

 

 ありったけの夢をかき集める話やら、

 

海斗「あ、これ好きなんだよ。終わっちゃったけどな」

早苗「ヌルフフフフ、最後は涙必須ですよ」

 

 やりきってないからヤリキレナイ話までと盛りだくさん。必然的に「どのシーンが好きか」「どのキャラクターが好きか」といった話になる。そんな中、

 

妖夢「……」

 

 一名だけ話についていけずにポカーンと蚊帳(かや)の外、話題の変更を強く希望していた。

 そんな時だった。

 

 

コンコン

 

 

 ノックの音の後に扉が開かれ、そこから顔を出したのは、

 

??「早苗ー、夕飯はまだなのかーい?」

 

 この神社にご在住のもう一人の神、八坂(やさか)神奈子(かなこ)だった。紫色のセミロング、ボンキュッボンなスタイルに赤系統の服を着用した彼女が現れるや、お調子者はビシッと起立し、

 

海斗「神奈子様、おじゃましてます! 嫁になって下さい!」

 

 素早く頭を下げて敬意を表し、シレッとやりやがった。

 

神奈「なんだい、客が来ていたのかい。参拝客かい? おや、そっちは知った顔だねぇ」

 

【挿絵表示】

 

妖夢「どうも、おじゃましてます。それとナイススルーです」

諏訪「参拝じゃなくてコンセントを借りに来たんだってさ。笑っちゃうよね」

神奈「コンセントォー? なんでまた? えっと……」

早苗「神奈子様、海斗君ですよ」

海斗「海斗です、ここに来たのは充電がしたくて」

早苗「そうだ神奈子様見て下さいよコレ、最新機種ですよ? 最新機種!」

神奈「それはスマホかい!? なんでそんな物が、まさか海斗あんた……」

諏訪「外来人なんだってさ」

神奈「いつ来たって?」

海斗「つい最近ですよ」

諏訪「あ、そんなもんなんだ」

妖夢「来てからもうドタバタでして……」

神奈「……そうかい、まあこれも何かの縁だろうねぇ。今の外の世界の事も色々聞きたいし、夕飯食べていきなよ」

海斗「いいんですか!? ということは早苗の?」

早苗「手料理ですよー。あとは頂いたお魚焼くだけでーす」

海斗「イヨッシャーッ! みょん、せっかくだし食べて行こうぜ、な?」

 

 緑巫女の手料理が食べられると知るや、お調子者はガッツポーズと共に大歓喜。そしてこのチャンスを逃すまいと、おかっぱ頭に強く同意を求めるが、その彼女は浮かない表情をしていた。

 

妖夢「でも幽々子様が……」

神奈「それなら幽々子の分だけタッパーに入れて持って行けば問題ないだろ?」

諏訪「早苗、夕飯どれくらいあるの?」

早苗「ご飯は沢山炊きましたよー。おかずはあと二品くらい簡単な物を用意しまーす」

海斗「な? こう言ってくれてるんだし、断ったら逆に失礼だぜ?」

妖夢「ですが後片付けが……」

海斗「後片付け? それなら俺がやるぜ?」

神奈「へぇ〜、言うじゃないかい」

諏訪「海斗やっさしー」

早苗「諏訪子様達もたまには手伝ってくれてもいいんですよ?」

  『うっ……』

 

 とんとん拍子に進んでいく流れに逆らえなくなったのか、お調子者の粋な計らいに感動したのか、

 

妖夢「絶対ですよ? 約束ですからね?」

 

 おかっぱ頭はついに折れた。

 

海斗「おう、男に二言はないぜ!」

 

 

 

嫁捕獲作戦_七人目:八坂神奈子【無視】

 




【次回:4輪目_出会っちゃいましたです】
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