東方迷子伝   作:GA王

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東方迷子伝のEp.3のスタートです。

お察しの通り寺子屋メンバーのお話です。
でも、所々着色していく予定です。

「こんな寺子屋だったらいいな」を
テーマに書いていきます。

--2018/5/31--
このエピソードの表紙(?)みたいな物をつくりました。


【挿絵表示】




【おかりした物】
■モデル
①チルノ/ゆきはね様
②大妖精/ゆきはね様
 公式HP→http://yukihane.rdy.jp/
③リグル・ナイトバグ/暁朱様
④ミスティア・ローレライ/えと様
⑤ルーミア/モンテコア様
⑥上白沢慧音/モンテコア様
⑦藤原妹紅/nya様
⑧フランドール・スカーレット/すけ様
⑨鈴仙・優曇華院・イナバ/フリック様
⑩洩矢諏訪子/にがもん様

■ステージ
 人里/鯖缶様

■ポーズ
 日常ポーズ集/彩籠様
 女の子の撮影ポーズ集3/KEITEL様
 指ポーズ集/あすは様
 チアガールっぽいポーズ/Siva様

■エフェクト
 Adjuster.fx v0.21/Elle/データP様




Ep.3 教師
1時間目 国語  ※挿絵回


??「大妖精さん」

大妖「はい」

 

【挿絵表示】

 

 

 高くて透き通ったいい返事。エメラルドグリーンの髪の優等生は、今日も明るい笑顔。

 

??「チルノさん」

チル「はーい!」

 

【挿絵表示】

 

 

 うん、今日も元気な声。水色のショートヘアーに、お気に入りのリボン。元気が取り柄の氷の妖精は今日も元気。

 

??「ミスティアさん」

ミス「は~い♪」

 

【挿絵表示】

 

 

 ただの返事なのに、その声はまるで歌声の様。ピンク色の髪から覗いている羽の耳が可愛らしい妖怪。夜には屋台を経営しながらも、こうして毎日通ってくれている。感謝です。

 

??「リグルさん」

リグ「はいはーい」

 

【挿絵表示】

 

 

 緑色のショートカットヘアに2本の触覚。ちょっと面倒くさがり屋の蛍の妖怪は、いつも通りの感じ。

 

??「ルーミアさん」

ルー「呼ばれたのかー?」

 

【挿絵表示】

 

 

 ええ、呼びましたよ。黄色の髪に赤いリボン、いつもニコニコ笑顔の妖怪は、今日も楽しそうですね。

 よし、欠席者なし。みんな今日も元気に来てくれていますね。

 

??「それではみなさん、今日もよろしくお願いします」

  「『よろしくお願いしまーす』なのかー」

??「まずは漢字のテストですね」

  『えーーーっ!』

??「大丈夫、昨日習った字の確認ですよ。紙を配るので回してください」 

 

 

--試験準備中--

 

 

チル「大ちゃん、アタイ昨日の記憶が……」

大妖「チルノちゃん、もう忘れちゃったの?」

 

【挿絵表示】

 

リグ「あれれー、おかしいな。急にお腹が……」

ルー「空いたのかー?」

ミス「リグル、仮病バレバレ~♪」

 

【挿絵表示】

 

??「出来なかった字は今日覚えればいいですよ。それでは始めてください。終わった人から丸付けするので、持って来てください」

チル「はい、アタイ終わった!」

??「早いのはいいですが、コレは?」

チル「全部わからない!」

  『あはははは』

 

【挿絵表示】

 

リグ「さすがチルノ……」

ミス「リグルは他人の事言えるの〜?」

ルー「それもいいのかー?」

 

【挿絵表示】

 

??「それじゃあ正解を書いておきますので、ゆっくりと丁寧に5回ずつ書いて来てください」

 

 

--⑨丸付け中--

 

 

チル「大ちゃん……、アタイ全部で15回書かなきゃいけない……」

大妖「え? 15回? 問題は10個だよ? だから全部で……50回……」

チル「えー!? 50回も!? 今日中に終わらない……。うー、また居残りだ……」

大妖「チルノちゃんガンバッ! 私終わったから丸付けしてもらって来るね」

 

【挿絵表示】

 

 

 

--生徒試験中--

 

 

 生徒全員の丸付けが終わり、束の間の休暇時間。それでも生徒達は、仲の良いグループに分かれてテストの話をしたり、放課後の話をしたりとリラックスモード。そんな中、私の目の前のグループでは……

 

大妖「チルノちゃん、何問目まで書けた?」

チル「今ちょうど半分……、大ちゃんは?」

 

【挿絵表示】

 

大妖「私は……」

リグ「大ちゃんは満点でしょ?」

 

【挿絵表示】

 

大妖「う、うん……」

チル「そうだよね……、リグルは? 何問()()()た?」

リグ「聞いて驚け! 私は7問だ!」

ミス「リグル~、それ自慢にならないよ?」

ルー「そうなのかー?」

チル「ぐっ、リグルにまた負けた……」

リグ「負けたって……。初っ端から試合放棄して、負けたも何もないでしょ……」

チル「むー……。そうだルーミア! ルーミアは!?」

ルー「5個なのだー」

  『ウ、ウソだーーーーー!』

ミス「最近ルーミア頑張ってるんだもんね~♪」

ルー「なのだー」

 

【挿絵表示】

 

 

 正解数より不正解数を競うという……。おっと、もうそろそろで休憩も終わりですね。

 

??「それでは授業を再開します。次は音読をしますので、教科書を出してください」

 

 外も暖かくなってきて、寺子屋の桜にも(つぼみ)がいくつか付いている。もうすぐでこの教科書も終わり、桜が満開の頃にはまた新しい教科書になる。次はどんな教科書にしようか。

 

??「はい、では次をチルノさん読んでください」

チル「えっと春になるとたくさんの()()()()が……」

大妖「チルノちゃん……、()()()()って読むんだよ」

  『あっはははは』

 

【挿絵表示】

 

リグ「ナマモノって……」

ルー「おいしいのかー?」

チル「なによ! リグルだって読めなかったでしょ!?」

リグ「いや、さすがにないわ……」

 

【挿絵表示】

 

??「では、続きをリグルさんお願いしますね」

リグ「げっ、あーっと。多くのの生物が出てきます。それらの生物はそれまで土や木の中で……ふ、()()()()を……?」

ミス「リグル、トウミンだよ~♪」

  『あははははは』

チル「フユミンって、誰よ……」

ルー「知り合いなのかー?」

 

【挿絵表示】

 

??「チルノさん、リグルさん。頑張りましょうね」

  『はい……』

 

 生徒は皆それぞれ長所があって魅力的なのですが、唯一の悩みは生徒たちの学力に差が開いてしまっている事。特にチルノさんとリグルさんの遅れが顕著(けんちょ)に目立ってしまっていますね。何か手を打たないと……。

 

??「今日はここまで、ありがとうございました」

  「『ありがとうございました』なのかー」

??「漢字の直しが終わってない人は、終わらせてから帰って下さい」

  『はーい……』

 

 残ったのはやっぱり、チルノさんとリグルさんの2人だけ。

 

リグ「終わったー……。チルノ後どれくらい残ってるのさ?」

チル「あと2問」

??「2人とも漢字は苦手ですか?」

リグ「漢字がというよりも……」

チル「アタイは覚えるのがダメだぁ……」

リグ「ルーミアはなんで急にできる様になったんだろ?」

??「大妖精さんの話だと、ミティアさんに読めない漢字を教えてもらって、教科書に振り仮名を書いているそうですよ。2人も試してみますか?」

リグ「あいつそんな事してたのか……」

チル「ただのアホじゃなかった……。アタイそれやってみる!」

リグ「私も……」

??「ではそうですね、ただ教えるだけじゃ面白くないですし……。コレを使ってください」

 

【挿絵表示】

 

リグ「あの……、コレって……」

??「漢字辞典です。ちょうど2冊あるので2人に貸します。授業中はそれを使ってください。テストで使ってもいいです。放課後と授業の前はそれで調べて、教科書に振り仮名を書いてください」

チル「リグル! これ漢字がいっぱい書いてある!」

リグ「すげー」

チル「これがあったらアタイ最強だ!」

??「ただ持っているだけではダメですよ。ちゃんと使わないと」

  『はーい……』

大妖「チルノちゃん、リグルちゃん終わった?」

チル「大ちゃん、あとちょっとだから」

ルー「まだなのかー?」

リグ「ミスチー、ルーミアに漢字の読み方教えてたんだって?」

ミス「そうだよ〜♪」

リグ「秘密の特訓なんてズルいじゃん」

ミス「秘密にはしてないよ。ルーミアが教えてって言うから……」

ルー「ダメだったかー?」

??「いいえ、むしろ良い事ですよ。ルーミアさんも偉いですし、ミスティアさんも偉いです」

ミス「むふふ~♪」

ルー「えっへん! なのかー」

 

【挿絵表示】

 

チル「終わったー! これでいい?」

??「はい、2人ともご苦労様でした。ではみなさん、また明日」

  「『また明日』なのかー」

 

 

--翌日--

 

 

チル「えっとこの字は……ドウ? ウゴ(ク)の方か」

リグ「アツメル……アツメル……あった」

大妖「チルノちゃんとリグルちゃん、どうしちゃったんですか?」

 

【挿絵表示】

 

??「漢字辞典を貸したんです。テスト中も使ってもいいとしています。使い方は昨日教えましたし、上手く使えているみたいですね」

チル「大ちゃん! 分からない漢字があったら何でも聞いて。アタイこれあると最強だから!」

リグ「チルノだけじゃないよ。私も持ってる!」

ルー「最強なのかー?」

ミス「でも、チルノもリグルも、それ無しで書ける様にならないとダメだよ~♪」

  『あ……』

??「そうですね。最終的には、そこに書いてある漢字を全部覚えて欲しいですね」

チル「これ全部!? アタイの頭より大きいコレを!?」

リグ「あ、眩暈(めまい)が……」

ルー「仮病なのかー?」

リグ「いや、今回はワリとガチで……」

 

【挿絵表示】

 

 

--そして更に時は経ち--

 

 

大妖「チルノちゃん……どうだった?」

チル「ふっふっふ……、70点!」

大妖「すごい! チルノちゃんすごいよ! もう辞典見なくても、沢山の漢字を書ける様になったんだね」

チル「アタイ天才?」

大妖「う、うん天…」

リグ「然のバカだね。70点は普通以下だよ」

チル「なにさ! そういうリグルは何点だったのさ!?」

リグ「80点だよ。すごいだろ?」

チル「またリグルに負けた……。今度はちゃんと勝負にいったのに……」

ミス「リグルもあまり自慢できないよ? 80点は平均点だよ~♪」

リグ「そういうミスチーはいくつだったのさ?」

ミス「92点だよ~♪ それでルーミアが……」

ルー「88点なのだー」

  『ウ、ウソだーーーーー!』

 

【挿絵表示】

 

 

 今日はこの1年で習った漢字のまとめのテストの日。点数の良し悪しは各々あるけれど、1問2点のテストで、みんなが高得点を出せるなんて思ってもみなかった。特にチルノとリグルとルーミアの成長ぶりには、目を見張るものがある。3人ともそれぞれ自分にあった方法で努力してきた結果。これからもその姿勢を崩さず、成長していって欲しい。

 ここは幻想郷唯一の寺子屋。生徒達の明るい声が、今日も聞こえる。

 




チルノ=⑨の印象は崩さないように
していきたいのですが、
⑨過ぎると話がちょっと難しくなるので、
「一番勉強が遅れている子」と思ってください。

次回「2時間目 理科」
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