では、続きをどうぞ。
ピカッ!
カメラのフラッシュの様に一瞬だけ放たれる
『妖怪の山!?』
??「そう正解です、今年の遠足は妖怪の山です」
チル「アタイ達はたまに来るよ」
??「そうかもしれませんが、人里に住んでいる方はなかなか来れる場所ではありません」
??「コホン、そろそろ帰らせてもらってもいいかしら?」
存在をアピールする態とらしい咳払い。そこには全身紫色の大魔法使い。『動かない大図書館』こと、パチュリー・ノーレッジさんが。
??「この度はご協力ありがとうございます。帰るなんて言わずに一緒にいかがですか?」
パチュ「お断り、性に合わないわ。しおりはもらっているから、帰りの時間頃にまた来るわ」
ぶっきらぼうにそう言い残すと、ふわふわと空を飛んで行き、
スタッ!
そこへ入れ違いで突風の様に空から現れる三つの影。
??「あやや? 少し遅刻しちゃいましたか?」
??「そんな事は……、時間通りのはずです」
??「やっぱ文だけでいーじゃーん」
「
??「本日はよろしくお願いします。特に射命丸さんと姫海棠さんには期待しています」
はた「私こういうの好きじゃないんだよねー」
文 「たまにはいいじゃないですか、目の保養になります」
??「今日一日の思い出は射命丸さんと姫海棠さんが写真を撮ってくれます。声をかけられたら笑顔で写りましょう」
『はーい』
生徒達に話しているその間、私の背後では……
妹紅「やたらと護衛が増えたな」
村紗「え? でもあなたは常勤なんでしょ?」
妹紅「ちげーよ!」
椛 「本日はようこそおいで下さいました。私の能力で異常をいち早く察知できますので、何かあればご対応を」
妹紅「分かったよ。そう言えばそっちのツレは何処に行った?」
村紗「え? ぬえ? あれ?」
椛 「里の方面に何者かの気配がありますね。どんどん離れていきます」
村紗「あいつバックれやがった最低! 帰ったら聖に言いつけてやるんだから!」
大声で怒りを
??「早速のトラブルですが、問題はありません。では、射命丸さん」
文 「じゃあ集合写真を一枚」
はた「はーい、こっちに目線お願いしまーす」
文 「あや? はたては乗り気じゃなかったのでは?」
はた「仕事だもん。ちゃんとやるわよ」
カシャッ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
川に沿って山道を登って行く。普段は足を踏み入れない場所。里から眺めて楽しむ程度。でもいざ来てみると……。
ヒマ「わー、綺麗」
??「ええ本当に。秋には色々な秋があって私は好きです」
チル「アタイも秋は好きだぞ。でも冬が一番好きだ」
リグ「もうすぐで冬が来ると思うと……なんか気が重くなる」
ルー「なのだー……」
大妖「私も冬は苦手かな」
ミス「私も〜」
チル「みんな冬を嫌いにならないでよ……」
カシャッ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
文 「題名は『秋の散歩道』とでもしておきますか」
はた「文は子供好きだよねー」
椛 「私も悪くないと思います」
妹紅「うるせーだけだよ」
村紗「えー、先生がそんな事言う?」
妹紅「だから違うって!」
引率組も楽しんでくれているようで、なによりです。
??「こんにちは、皆揃って何処に行くの?」
そこへ声をかけて来たのは、桃色の髪に右腕を包帯でグルグル巻きにした仙人。この山でひっそりと暮らしている
ルー「遠足なのだー」
華扇「遠足?」
??「寺子屋の遠足です」
華扇「寺子屋って……人里から来たの!? 随分距離あるわよ?」
チル「アタイ達ワープして来たんだよ」
華扇「ワープ?」
リグ「魔法だよ。命蓮寺の年増と、紅魔館のもやしのおかげでここまで一瞬」
村紗「あんた年増って……。聖に怒られるわよ?」
妹紅「あははは、リグル言うじゃないか」
華扇「妹紅もいたの。それにあなたは命蓮寺の……」
村紗「村紗です。こんにちは」
文 「『隠居生活の仙人と子供達』。悪くないですね。せっかくですからみんなで一枚撮りましょう」
はた「はーい、こっちに目線お願いしまーす」
カシャッ。
文 「あやや? 華扇さんポーズとアングルがいいですね。もしかして研究されてます?」
華扇「えーっと……」
妹紅「一人で何やってんだか……」
華扇「別にいいでしょ!」
赤面する華扇さんと別れ、紅葉を楽しみながら更に山を登って行くこと30分程。見えてきました最初の目的地。太陽は一番高い位置、到着時間はほぼ予定通り。
??「みなさんよく頑張りました。ここでお弁当にしましょう」
『やったー!』
文 「はたて来ましたよ、モグモグタイムです! 子供達のモグモグ顔を写真に収めるチャンスです! 一瞬たりとも逃してはいけません!」
はた「文、ちょっと落ち着こうか?」
持参して来たお弁当を広げていく生徒達、外で食べるお弁当は格別でしょう。
村紗「お・弁・当♡ お・弁・当♡」
妹紅「護衛組は護衛組で食べるとしますか」
椛 「私は能力を解くわけにはいかないので、皆さんが食べ終わってから頂きます」
村紗「えー、そんな固いこと言わずにさー。ワンちゃんも一緒に食べようよ」
椛 「ワ、ワンちゃん!? 私は白狼天狗です! それに犬走椛という名が…」
村紗「じゃあ椛ちゃんだね。ココにおいでよ」
椛 「ですが……」
妹紅「いいから来いよ。これだけ実力者いれば何か来ても大丈夫だって」
こちらもいい雰囲気で私の入る余地はなさそうです。
リグ「ミスチーのご飯は屋台の残り?」
ミス「作る時間がなくてね〜♪」
リグ「でも相変わらず美味しそうだよね。ヒマリは?」
ヒマ「私は自分じゃ作れないから……」
リグ「チルノの弁当は大ちゃんが?」
大妖「うん、今日は頑張った!」
チル「おいひー、大ちゃんありがとう」
リグ「ルーミアは? そう言えばルーミアって料理するの?」
ルー「Exモードで作るのだー」
『えーーー!?』
リグ「それ大丈夫なの?」
大妖「霊夢さんに怒られない?」
ルー「ふふ、大丈夫。ちょっとだけExモードになるだけだ・か・ら」
リグ「え、今……」
大妖「だよね?」
チル「アタイ初めて見た」
ミス「ルーミアかっこい〜♪」
ヒマ「違う人みたい……」
ルー「なのだー」
『どっち!?』
文 「はーい、みんなこっち向いてー。チルノはそのままモグモグしてていいよー。リグルの口元のお弁当、あざといですねー!」
カシャッ。
妹紅「おい、お前のところの鴉大丈夫か?」
椛 「恥ずかしい……」
村紗「ねー、私達も撮ってよ」
はた「はいはーい、じゃーこっちは私が撮りまーす。椛、笑顔笑顔。妹紅、顔怖いよー」
妹紅「いいからさっさと撮れよ」
カシャッ。
--生徒昼食中--
??「みなさん食べ終わりましたか? お待ちかねのおやつタイムです。代表者は取りに来てください。食べ終わったら片付けをして下さい」
文 「はたて、おやつタイムですよ! 子供と言えばおやつ、おやつと言えば子供。さらなるモグモグタイムです!」
はた「いい加減に落ち着きなさい!」
2つのグループを配り終え残すは……
??「はい、ヒマリさん。皆で好きな物を1つずつ選んで、残りは詰め合わせとはなかなか考えましたね」
ヒマ「これなら皆と食べられるかなって。それに大妖精さん、色々食べたかったみたいだし。他のみんなもそれでいいって」
??「そうですか、仲良く分け合って下さいね」
普段は友達の勢いに圧倒され、意見を主張しない大妖精さん。きっとそれを分かった上で気を使ったのでしょう。
ヒマ「持って来たよ。まずは皆が選んだやつを渡すね。チルノちゃんがみぞれ玉で、リグルちゃんが水飴。ルーミアちゃんはチョコで、ミスティアさんが……」
ミス「ヒマリちゃん、ミスチーでいいよ」
大妖「私も大ちゃんでいいよ。みんなそう呼んでるし」
ヒマ「じゃ、じゃあミ、ミスチーがすももで、だ、大ちゃんがゴマ煎餅ね」
カシャッ。
文 「はたて今の見ました!? 感動のシーンですよ!」
椛 「先輩? いい加減にして下さいね」
文 「あやや? 椛、もしかして怒ってます?」
椛 「少し自重しないと斬って焼き鳥にします」
妹紅「火はあるぞ。コンガリいっとくか?」
文 「あやややや…」
カシャッ。
はた「『後輩から叱られる新聞記者』。明日の一面にしよーかなー」
村紗「あははッ、抜け目ないねー」
文 「はたてど、どうかそれだけは……」
村紗「そう言えばさ、さっきから気になってるんだけど、あそこにいる赤いドレスの人は誰?」
はた「あー、
村紗「へー、あの人が聖が言ってた。厄を集めてくれてるっていう……」
妹紅「近づくと不幸になるんだと」
文 「あや? 妹紅さん、それはちょっと違いますよ。不幸が襲ってしまうんです。彼女に厄が集まるので、自然とそうなってしまうんです」
椛 「穏やかな方なので、こちらから何かしない限り害はありません。それに本当は……」
??「友好的な方。ですよね?」
椛 「ご存知でしたか」
??「ええ、事前に色々調べましたから。ここでのランチもそのためです」
チル「大ちゃん知ってた?」
大妖「初めて聞いた。そんな人がいたなんて」
リグ「ふーん、色々な人がいるんだね」
ヒマ「なんか、可哀想だね」
ミス「ヒマリちゃん…」
ルー「……」
--生徒準備中--
??「片付けは終わりましたか? そろそろ出発しますよ。とその前に前に、あちらにいる鍵山雛さんに大きな声で、『いつもありがとう』とお礼を言いましょう。雛さんはみなさんの厄を集めてくれているありがたい方です」
『いつもありがとう!』
みんなで送った感謝の声に、雛さんは手を振って答えてくれました。しっなりと届いてくれたみたいですね。
??「……それでいいの?」
村紗「え!?」
妹紅「おい戻れ!」
文 「あややや」
椛 「はやっ!」
はた「待ちなさいよ!」
??「ルーミア!」
雛さん目掛けて一直線に飛んで行くルーミアさん。不意打ちな上、猛スピード。それは速度に自信がある射命丸さん達が完全に出遅れる程に。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
雛 「ちょちょちょっと近すぎ! 厄が
ルー「私なら平気。『闇を操る程度の能力』だから。厄は精神と心の闇、同じもの。私ならコントロールできる。何でもっと望まないの? 本当はみんなと近くで話したいんでしょ? 温もりを知りたいんでしょ? あなたが望むのなら手伝ってあげる」
雛 「でも……」
ルー「この状態あまり長く続かないから早くして」
雛 「私……。みんなと近くで話したい!」
ルー「いいよ、力を貸してあげる」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ルー「みんな大丈夫だからこっちに来て!」
大丈夫と言われるも、顔を見合わせてなかなか一歩が踏み出せないといった様子。やはりここは
??「ルーミアさんが言っているんです。きっと平気でしょう」
私が先陣を切りましょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
妹紅「お前ムチャすんなよ。ヒヤヒヤしたぞ」
村紗「本当に大丈夫なの? それにあんた雰囲気変わってない?」
椛 「長年この山にいますが、こんな事は初めてです」
リグ「へー、近くで見るとこんな感じなんだ」
チル「大ちゃんと髪の毛の色が似てるね」
ミス「ホントだ〜♪」
ヒマ「綺麗……」
ルー「大人気じゃない」
雛 「ありがとう……」
文 「はたて、コレは大スクープですよ」
はた「うん、一面決定だね」
文 「みなさーん、写真を撮りますよー。笑ってくださーい」
はた「こっちに目線お願いしまーす」
カシャッ。
ルーミアさんの突然の行動には驚きましたが、とても貴重で有意義な時間を過ごす事が出来ました。その上雛さんに恩返しを出来たみたいなので、良しとしましょう。
そのルーミアさんは、文字通り力尽きて今は夢の中。
雛さんとの交流を楽しんでいる時に、ウトウトし始めたときは肝を冷やしました。
さて、あとは山を下って帰るだけですが、その途中でもう一箇所だけ。
文 「やはり最後はココですか」
はた「もういい写真撮れたからいいんだけどなー」
椛 「でも、いいと思います」
妹紅「こりゃ集め甲斐がある。アイツも喜ぶだろ」
村紗「みんなも大好きだから沢山取ろ〜」
??『みんないらっしゃーい』
出迎えてくれたのは、秋と言えばこの方々。イチョウの様に黄色い髪にモミジの様に赤い服、『紅葉の神』こと姉の
??「しおりに書いてある軍手と手提げ袋は持って来ていますね? それにお土産を沢山詰めて帰りましょう。ただし、ゴールまであと少し歩くので、持てる分だけにしてくださいね」
静葉「栗、梨、リンゴ、ブドウ色々あります」
穣子「どこに何があるのかは私達に聞いてね」
--生徒収穫中--
リグ「ルーミア残念だよな」
ミス「さっきので疲れちゃったからね〜♪」
ブラーン……ブラーン……。
チル「ほーれ、ほーれブドウだぞー」
ヒマ「チルノちゃん可哀想だよ……」
クンクン……、ガブッ!
チル「イッッッターーーッ!」
ルー「食べ物……なのだー」
ミス「あ、起きた〜♪」
チル「ヒマリー、噛まれたーッ!」
ヒマ「えっと……」
リグ「ヒマリほっとけ、自業自得だ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
椛 「随分取りましたね」
妹紅「まあな、頼まれたんでな」
椛 「でもこんなに食べきれるんですか?」
妹紅「ふっふっふ。実はコレがな、化けるんだよ」
椛 「化ける?」
妹紅「フルーツいっぱいのスイーツに。甘酸っぱくて、シットリしてて〜」
椛 「わ〜、美味しそう! 私も食べたいです!」
カシャッ。
文 「『2人の白髪、やっぱり女子』ってとこですかね」
はた「あっはははは、文それ最高!」
文 「はたて、さっきの一面の件もありますし、今回は合同というのはどうでしょう?」
はた「んー……たまにはいいか」
土産の果物を笑顔で次々と収穫していく生徒達。この遠足はみんなの思い出の1ページに確かに残るだろう。さて、私も負けていられない。
??「随分と栗を拾いますね」
村紗「果物はお供え物でよく貰うからね。それにみんな栗ご飯が好きだから」
??「こ、これって!?」
村紗「どうしたの?」
??「コレ、松茸……」
村紗「松茸!!?」
『ナニッ!?』
??「声が大きいです……」
楽しい時間ほど、時の流れが早く感じるもの。あっという間にゴールを目指す時間に。秋姉妹も出発地点まで見送ってくれる事になり……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
??「パチュリーさん申し訳ありません。遅くなりました」
パチュ「本当に、か弱いレディーを待たせるなんていい性格してるわ」
??「ごめんなさい色々ありまして。こちらお土産です。屋敷の皆さんで召し上がって下さい」
パチュ「……ありがたく貰っておくわ。それはそれとして、さっさとして」
??「では皆さん、こちらの円に入って下さい。そして、本日お世話になった射命丸文さん、姫海棠はたてさん、犬走椛さん、秋静葉さん、穣子さん達とはここでお別れです。きちんと挨拶をしましょう。今日一日、ありがとうございました」
「『ありがとうございました』なのかー」
文 「いいえー、じゃあ最後に全員で1枚撮りましょう。私も入りますので、はたてお願いします」
はた「はーい、こっちに目線お願いしまーす。魔法使いさん逃げないでくださーい」
カシャッ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
文 「では私達も帰りますか」
はた「ふー、疲れたー」
椛 「何事も無くて良かったです」
静葉「穣子はどうだった?」
穣子「また来て欲しいな。あれ? 魔法使いさんどうされました?」
パチュ「このお土産……お、重い……」
『えー……』
--生徒収穫中--
ピカッ。
行きと同様に強い光に包まれ、目が慣れて来た頃には、
??「お帰りなさい、楽しめましたか?」
命連寺。微笑んで出迎えてくれたのは
??「ええ、非常に有意義な遠足になりました」
村紗「みんなただいまー、栗と松茸いっぱい採って来たよ」
『でかした!』
村紗さんの収穫にガッツポーズで答えるお三方、今日の夕飯はさぞ豪華な物になることでしょう。
村紗「あ、そうだ聖。ぬえのヤツ向こうに着くなりバックれたんだよ!」
聖 「えっ!? それはとんだ御無礼を」
??「いえいえ、村紗さんがいましたから充分ですよ」
聖 「ですが……」
??「ぬえさんの事はどうか穏便にお願いします」
聖 「ありがとうございます。申し訳ありませんでした」
??「ではここで解散になります。最後にお世話になった村紗さんと聖さん、命蓮寺の方々にお礼を言いましょう」
「『ありがとうございました』なのかー」
響子「\ありがとうございましたなのかー。今度は私も行くからねー!/」
村紗「みんなまた一緒に行こうね」
星 「次回こそリベンジを!」
ナズ「ご主人、目が松茸になってますよ」
聖 「また何かあれば協力しますね」
??「はい、ありがとうございます。ではみなさん、気をつけて帰って下さいね。家に帰るまでが遠足です」
--それから暫くして--
妹紅「遠足の写真が出来上がったぞー」
ヒマ「わー、すごーい」
リグ「ふっふっふ、なかなかいい写りしてるな」
大妖「チルノちゃんのモグモグ顔可愛い❤」
チル「大ちゃんビックリしすぎー」
ミス「これチルノがルーミアに噛まれた時だ〜♪」
ルー「なのだー」
思い出の写真に集まる生徒達。みんなが驚きと笑顔を浮かべる中……。
妹紅「けっ、私なんか新聞に載せられたんだぞ。何だよ『2人の白髪やっぱり女子』って……」
??「まあいいじゃない」
あの日の翌日に発行された新聞の一面。そこには厄神と一緒に写る生徒達の写真が載っていた。遠足の写真は色々あるけど、私はこの写真が一番好きだ。
ここは幻想郷唯一の寺子屋。来年の遠足も妖怪の山?
登場人物がかなり多くなり、
それなりに気を付けてはいますが、
分かりにくくなってしまっていたらすみません。
次回:「6時間目 家庭科」