アビスの時間軸としてはアッシュが帰ってきたあと
スバルたちがわからない言語を『~』と表します
あんスタキャラの話し方がわからないです。大目に見てください
番外編1-1
「みんな~!今日は来てくれてありがとね☆」
『目茶苦茶楽しかった!』
「ルーク、ちゃんと日本語で喋れ」
「興奮すんなよ。ほら深呼吸~」
「スーハー……うん!目茶苦茶楽しかったよ!」
幕が降りたときそこに彼らの姿はなかった。
「ま~くんが消えた!」
「このステージに魔力地場が貯まっているようだネ」
「ということは?」
「彼らが帰ろうとすれば帰れるヨ、たぶんネ」
「うぅ………」
目を覚ましたスバルは辺りを見渡した。月明かりと光輝く白い花が幻想的だ。
「キラキラだ…って違う違う……みんな起きて」
「スバル?どうした…?」
「ふわぁ~おはよぅ……あれ?セレニア?なんで?」
みんな眠たそうにしているがちゃんと起きれたようだ。
「とりあえず状況を整理しよう。俺達はT&A(trickstarとabyss)としてライブを行っていた。幕が降りる直前までは覚えているのだが、そのあとの事を覚えているやつはいるか?」
「僕もそこまでだよ」
「俺もだ」
「ルーク?キョロキョロしてるけどどうしたの?」
「ここ、俺の世界だ。始まりの地、タタル渓谷」
笑顔を浮かべたルークに俺達は複雑な気持ちになった。その笑顔は泣きそうな悲しいものだったからだ。
ひといきついてからスバルはこの雰囲気を変えるべくなるべく明るい声で話した。
「じゃあル~に案内してもらお☆」
「そうだな。ここの事を知っているのはルークのみだからな」
「あ、でも気を付けてくれよ?ここには魔物がいるから。でもパフォーマンスで剣舞を入れといて良かった。剣がなかったら戦うの大変だし」
その言葉にちょっとビクビクしながらルークについていく。スバルは興味津々にルークを見ていたが………
「雷神剣!受けよ雷撃、襲双雷斬!」
「ル~格好良い!」
「久しぶりの感覚すぎて疲れた……でもどうしようかな?」
ルークが行く候補としてあげたのはルークが身バレしやすいキムラスカ(近い)か、安全圏だけど遠いマルクト(魔物が弱い)の二択。彼らはルークの負担を考え、マルクトに行くことに決めた。
「ルークは戦ってくれるんだし、なんとかついていくよ」
「じゃあ出発!」
そこからは強行軍だった。なぜルークがこんなにも体力があるのかわかった気がした。ルークが魔物を退けている間休憩しているにも関わらずルークは息を切らさず走っているのに対し、俺達はルークが少しずつスピードを落としてくれているにも関わらずついていくのがやっとだ。
ようやく近場の町エンゲーブにたどり着いた頃には立っていることすらしんどかった。そしてルークの新たな一面を発見、目がすごくいいらしい。エンゲーブが見えたとルークが言ったとき、まだ俺たちにはなにも(平野しか)見えていなかったのが本音だ。
「みんなお疲れ様。疲れたろ?しばらく宿屋に泊まって体力回復させような」
「す、すまない」
「俺の方こそごめんな。野宿も寝ずの番で気を張ってなきゃいけないからしたくなくて………慣れてないと疲れるだけだし」
「そこまで考えてくれてたんだな。ありがとうルーク」
こうして異世界生活の一日目を終えたのだった。
『宿屋数日分の金額を残すとして、買うものは剣と食材だな。休んでいる間にお金集めにでも行っておこうかな?あ、すみません!』
『はいよ、なにを買うんだい』
『パン、チキン、たまご、苺ください』
今日の料理はサンドイッチだ!
『……?あれは……ルークか?』
ある人に見られていることに気づかないままルークは宿屋に帰っていった。
「ただいま~!今日のご飯は簡単にサンドイッチだぞ。チキンにたまごにフルーツサンド!召し上がれ」
「ル~ってば料理できたんだ。知らなかったよ」
そんな風に和気あいあいと食事を楽しんだ。
「あ、そうだ。俺のことはルークって呼ばないでくれるか?この辺でも有名だからさ、その……」
「わかった。ルーと呼ばせてもらう。明星と同じような発言なら不自然ではないだろう」
「僕はルーくんかな?君づけの方が言いやすいしね」
「それより俺達はこの格好でいていいのか?」
「ちょっと目立つけど、こっちでもアイドル活動すればいいと思ってるんだ。」
「音楽はどうする?アカペラでは楽しめないだろう」
「まあ、そのためにマルクトの首都に行こうと思ってるんだ。『陛下』なら内密にやってくれそうだし……」
『呼んだか?ルーク』
『は?あ、うぇぇええ!』
ぴょことドアが開き顔を覗かせたのはこの国の陛下ピオニーである。なぜこんなところにいるのかというのは察してほしい。この人は脱走が趣味なんだ
疲れているはずなのにルークを守るため立ち上がった四人はその人を睨み付ける。
『なんでこんなところにいるんですか、ピオニー陛下!!』
言葉は聞き取れないながらも声のトーンから驚いているのだけはわかった
そのあとはピオニーになでまわされ強行軍では疲れなかったルークを疲れさせたりトリスタの彼らが食べ残したサンドイッチをすべて食べたりと自由にはしゃいだ彼だったがようやく用件を思い出したのか真剣な顔つきになった。
『それでだルーク。いつ帰ってきた?』
『つ、疲れた……昨日ですかね?タタル渓谷で倒れていたんです。』
『そうか……ルークがいろいろと無茶をするだろう。気にかけてやってくれ』
優しい目付きに思わずスバルはこういった
「うん!俺の弟なんだから当たり前だよ☆」
「仲間だしな」
相手の方も言葉はわからずともその表情に安心したのか、ルークに向かって手を伸ばし子供にするような感じで頭を撫でた。
『お前は立派な人間だ。誇っていいぞルーク』
『俺、ここにいなくてもいいんですか?帰るって……』
『帰らなくてもいいんだぞ。お前には大事な仲間がいるじゃないか』
ニカッとした笑顔で笑いかけるピオニー、『仲間』という単語が聞き取れ(普段から何単語か司のように口にしているため)頷くトリスタ達。こんな幸せを自分が受けていいのだろうかと迷ったこともあるが、彼らの心を無視はしたくなかった
『で、音楽を流す機械はできているぞ。俺のところに来ないか?「アイドル」というのを見てみたい』
ピオニーの言葉をルークが訳すと口々に賛成した
「決まりだな。依頼とあらばこなすのが俺たちだ」
「賛成!帰るまでの期限つきアイドルだね☆」
『みんなやりたいって。………陛下、ガイに会いたい、この世界の親友だから。それと一番いい席で見てほしい。俺の成長を……』
『会わせてやる。ジェイドには内緒で事を進めるぞ。みんなマントを羽織ってグランコグマまできてくれ』
あとのことは何とかすると言い残すと彼はすごい勢いで去っていった。
「台風だな」
「明星以上の人がいるとは……」
「ホッケ~それどういう意味?」
数日間の休憩をとったあと彼らはマルクト帝国の首都グランコグマへと旅立つのであった