不死の感情・改   作:いのかしら

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わたくしたちは この海をひらき 原子の火を育て 水と緑を愛する 健康で明るい 大洗の町民です

1.めぐまれた自然をまもり 美しいまちにしましょう。
1.教養を深め 文化の高いまちにしましょう。
1.仕事にはげみ 活力のある豊かなまちにしましょう。
1.きまりを守り 住みよいまちにしましょう。
1.思いやりの心で 楽しいまちにしましょう。

『大洗町民憲章』


第5章 ⑦ 大洗の民

先頭からIII突、B1bis、ポルシェティーガー、3式、IV号、ヘッツァーが高台の稜線の裏側を目指して上昇していた。不意に聞こえる風を切る音、そしてその弾はヘッツァーの近くに着弾した。凄まじい爆風が辺りの雪を吹き飛ばす。ヘッツァーが爆風でかなりずれる。

 

「カメさんチーム!大丈夫ですか?」

 

揺れが収まる前に、西住ちゃんからの無線が聞こえてくる。

 

「小山、かーしま、無事かぁ?」

 

「は、はい……頭ぶつけましたが……すごい揺れでしたね……」

 

かーしまは無事。小山もこっちを向いてきた。

 

「ん……なんとか3人とも無事だよ」

 

「よかった……ではそのまま上に登っってください」

 

「了解」

 

しかしヘッツァーは上には登れなかった。

 

「あれっ?あれっ!」

 

小山がレバーを引くが車輌は右に回転を始める。前に進まない。

 

「履帯外れたね、こりゃ。元が38tだし、38tは外れやすいからね……」

 

「カメさんチーム?」

 

西住ちゃんがIV号を止めさせ、キューポラから身を乗り出しているんだろう。枠に当たったような音が混じる。

さて、履帯が外れたとなると、留まるか直すかしかない。だが私たちの後ろには高々と上がる雪煙が控えている。外で悠長に直す時間はどう考えてもない。

車輌の放棄。それはない。この75ミリをプラウダに向けない。それは大洗の放棄と同義である。

ここからは動けない。されど攻撃するしかない。そしてかーしまに砲は預けられない。

母ちゃんごめんよ。ここで私の道は決まってしまったよ。ここで勝てば、西住ちゃんは決勝で勝ってくれる。そして、私は西住ちゃんの言葉を信じる。

 

「ごめん、履帯が外れた。敵はすぐ近くに来ている。西住ちゃん達は早く上に登って!」

 

「えっ、でも……」

 

「早く!全滅する訳には行かない!奥の手をやるんだろ!」

 

「……」

 

返事はない。だがここで躊躇うのは無駄だ。

 

「会長、距離2800です」

 

あと、何分あるのか。恐らく数分が命の中でここで立ち止まるのは、大洗の命を削るだけだ。

 

「もう時間がない!わたしらはここで出来るだけ敵を食い止める!早く!」

 

「でも……そうしたら……」

 

「生とか死とか議論している暇はないんだ!君が気にやむ必要はない!私の判断だ!行ってくれ!」

 

私の目的、その為にここで私の命は必要となる。無為に死ぬ気は無い。そう考え待つことしばらく、やっと返事が返ってきた。

 

「本当に……良いんですか?」

 

「ああ、構わない!私らが弾を惹きつける!その間に前衛から削ってって!」

 

断言した。後顧の憂いも残して欲しくない。また少し、間が開いた。

 

「…………上に登れる車輌は皆稜線に移動します」

 

「よし、よく言った西住ちゃん」

 

深く息を吐いた。これで一つはよし。あともう一つ。大洗に必要な人材は私の隣で震えながら待機している。

無線は後で必要だ。一度外して、その人物の肩を左手で掴んだ。

 

「かーしま!お前は脱出しろ!この坂を登ってどっかの車輌に入れてもらえ!」

 

「……はっ?し、しかし、会長と柚ちゃんが残るなら私も大洗女子学園の一員として、ここに残らせてください!」

 

そう言うだろうと思ったわ。船舶科の人たちを、特にお銀ちゃんを死なせた、とかでも考えているんだろうか。

 

「馬鹿者!」

 

「確かに私は馬鹿です!しかし転校後トラウマに囚われないようにしてくださった大恩がある方を見捨てられるほどの大馬鹿ではありません!」

 

かーしまは手を握り締め、歯を食いしばり、黒光りする眼光を向ける。

こりゃー、めんどいね。

 

「そうじゃない!隊長がそう簡単に果てるとか言うんじゃない!リーダーというのはな、そう簡単にいなくなって良いもんじゃないんだ!」

 

「そうしたら会長こそ我らの大洗からいなくなっていい方ではありません!」

 

「違う!戦車道のリーダーはお前だ、かーしま。この大会、うちらが優勝し、西住ちゃんに優勝旗持たせるまで、お前は死んではいけない!私は学園を残すための道はつけた!達成するのはかーしまだ!

頼む!早くここから去ってくれ!」

 

私が死んでも、勝てば大洗は残る。されどかーしま無しに大洗戦車道は今年を乗り切れない。西住ちゃんとの両輪こそが大洗戦車道を成り立たせているのだから。

 

「……駄目です……」

 

「我々生徒会は優勝させ、学園を残す為にやってきたんだ。誰かが決勝まで見届けない訳にはいかない!

西住ちゃんは優秀だ!だが彼女だけで優勝出来るわけじゃない!この凸凹な面子を纏めきれるお前がいたからこそ、ここまで来れたんだ!

西住ちゃんの心を真に支えられるのは戦車道で大事な人の死を経験したお前だけだ!だから頼む!時間がない!」

 

かーしまの頬を一筋の涙がつたう。決心が……ついたか?

 

「でも……柚ちゃん……は?」

 

「私は…さっきの爆発で足を痛めちゃったみたい。多分稜線の上まで雪の上を歩けないと思う」

 

小山は右足に手をかけながら呟く。

 

「……かーしま、早く行け!」

 

「……」

 

かーしまはその場に棒立ちし続ける。

駄目か。ならば仕方ない。どうせ死ぬ身だ。

 

「どうしても行かないと言うのなら……」

 

胸元から九四式拳銃を取り出し、スライドを動かす。そしてそれの銃口を右のこめかみに当てる。これくらい怖くはない。

 

「なっ!」

 

「会長!」

 

2人は驚きを隠さない。

 

「私はこれの引き金を引かなければならない。1分時間をやる」

 

「……」

 

誰も動こうとしない。沈黙が車内を包む。その制限があと半分となった頃、やっとかーしまの口が開いた。

 

「い、今まで……今まで本当にありがとうございました!私は必ずや大洗女子学園の存続をこの目で見届けます!」

 

吐き出すように叫ぶと深く一礼し、振り向くことなく外に飛び出していった。目で追う必要はない。

深く息を吐いてからこめかみから銃口を離し、銃を胸元に戻す。この命をプラウダと戦わずして散らす、それは有り得ないからな。

さて、では旅路に付き合ってもらう人を呼び出すか。そこにいる、ってことはその気なんだろうし、何よりプラウダに対しより多くの砲弾を撃ち込むには、いてくれた方がありがたい。

 

「小山!こっちで装填やって!」

 

「私は足を怪我」

 

「嘘だろ?じゃなかったら怪我した足でアクセル踏めるものか」

 

「……やはりばれてましたか」

 

当たり前だろう。かーしまはあの頭にさらに混乱が追加されていたのか?

 

「なぜ残った?これは半ば私の勝手だ。生きたいなら脱出してもいいんだぞ?」

 

「……話し相手がいなかったら会長、暇すぎて冥土の干し芋。食べ尽くしてしまうでしょう?話し相手くらいにはなりますよ」

 

なかなかギザなことを言う。

面白い。そこまでしてこんな私に付いてくるならば、優雅なツアープランナーになってやろう。砲弾まみれだけどな!

 

「フッ、よし頼んだ!片方だけで向きの変更頼む!」

 

「はいっ!」

 

「左右角は多分これで足りる!距離、もうすぐ1500!いくよ!」

 

「はいっ!」

 

小山が操縦席にてヘッツァーを緩やかに回転させる。その間に最期の挨拶をすべく、無線をIV号に繋げる。

 

 

 

他の5輌は稜線の裏までたどり着いた。車体の向きをプラウダの戦車道部隊の方に向ける。

 

「凄い……雪煙で向こうがほとんど見えない。まるで津波ぞな……」

 

「何あれ!あんなのアリなり!」

 

ももがーさんが三式車内の不安を伝えてくる。ところがどっこい、審判が止めてないからアリなんだな、これが。

死の接近。そう言っている間に雪煙は刻一刻と大洗側に近づく。

 

「射撃開始の指示は出しません。各砲手当たると思ったら近い順にどんどん撃ってください」

 

そう、敵は幾度となく黒森峰に挑み続けた強豪。全力で、しかもこの数でぶつかってくる。恐らく捨て駒も混じっているだろう。

つまりそれらが捨て駒である限り、局所的に損害を与える戦法は全く通用せず、本体含め全滅並みの大損害を与えないと引くことはしない。それに敵の車輌はT34/85が大半。外見から本隊を見分けるのは至難の技だ。

今の敵までの距離は2000、もうすぐだろう。

 

 

 

ゴマ粒から山椒の粒くらいになってきた頃、ヘッツァーの最初の1発が命中したらしく、敵の砲撃の対象は他の車輌から距離にして200メートル前方にあるヘッツァーに絞られるていた。何発もの砲撃の中ヘッツァーは確実に1輌ずつ仕留めていた。

 

「カメさん以外の各車輌に通達。砲撃の合図は出しません。撃てると判断したら、各車砲撃を開始してください」

 

流石だな。相手が当てるのが下手か、走行間射撃のせいか。それらもあるが、何より会長さんが確実に当て続けているのは事実。

 

「西住ちゃん」

 

「会長さん!大丈夫ですか!」

 

急な無線の繋がりが、敵車輌に向けられた集中を途切れさせる。

 

「何とかね。敵が走行間射撃で助かってるよ」

 

話しながら狙いを定めた会長さんは砲弾を放ち続けているらしい。

 

「でも、敵が近づいてきてる。そろそろダメっぽいね」

 

「そんな……」

 

彼女を次に持ち越す術がないことは分かりきっている。そして向こうはやる気だ。だがこの高潔でも清純でもないが最強の人物を救う手立てはないか、一瞬その思考が身体中を駆け巡る。

 

「西住ちゃん」

 

「えっ?はい……」

 

その超特急を止めたのは、当人であった。

 

「かーしまを逃したから、よろしく。そして私らをここまで連れてきてくれて、ありがとね」

 

今まで聞いたことのない、先ほどと似た声なのだが、意思、逆にこの先の全てを任せるという強引な委任が込められていた。少なくとも私が一瞬返答に戸惑うほど。

 

「……か、会長、こちらこそ……」

 

「……」

 

もう無線の向こうから音はしない。完全に、ヘッツァーは関係を断ち切ったのだ。これで一本の木綿クズほどの望みも消えた。

 

「……」

 

「みぽりん……」

 

心配そうに沙織さんがこちらを見る。躊躇いはあった。だが、合理的判断を下すのに3秒以上の時間はいらない。

 

「華さん、撃てたら構わず撃ってください。優花里さん、装填早めにお願いします。数から見て、100は撃破しないと相手は引かないと思います」

 

「了解しました!」

 

「ひ、100……?え、そんなに……」

 

「いくらプラウダといえど、あの数全てに精鋭を乗せられるほど練度は高くありません。逆にそれだけ練度が高い人材揃いなら、黒森峰に9連敗もしないでしょう。

かなりの割合で補欠や下級生、場合によってはそれ以外が乗っていると思われます。プラウダからしたら、ある程度の損害は許容範囲でしょう。

しかしこちらは向こうが補欠だろうと精鋭だろうと、撃ち抜かれたら終いです。だからその母体を減らすためにも、精鋭にダメージを与えるまで削っていくしかないんです」

 

「な、なるほど……」

 

「幸い立地的な優位は取れました。やれない訳ではないはずです。華さん、距離そろそろだと思うけど、どう?」

 

「はい、まもなく1500。撃ちます!」

 

砲尾から煙が立ち、優花里さんが次弾を素早く込める。

 

「止まった!命中だよ!」

 

「次を。撃ち続けてください」

 

その砲撃を合図に稜線の上の全車輌が砲撃を開始する。やはり練度は低いらしく、前方に砲弾が落ちたことに驚いたのか急停車し、車輌同士がぶつかる様さえ見える。

 

 

 

煙があちこちから上がり始めた。白いものも多いが、灰色や黒っぽいものもある。その下では何人か、私の知らない人間が死んでいる。だがそれを気にする人は、最早大洗チームにはいない。対してこちらは前方のヘッツァー含め損害なし。

だが向こうにまだ200輌近く戦車が残っていることは事実。この戦場の未来は見通せない。

 

 

会長さんの話で伺っていた河嶋隊長もなんとか稜線にたどり着き、倒れ込んだ姿でIV号の下にいた。

 

「河嶋先輩!」

 

「……西住……か、会長が」

 

「レオポンチームに加わってください!通信手をお願いします!」

 

乗員数を満たしていないのはこれだけだ。

 

「……分かった」

 

河嶋隊長は話を遮ったことには反応せず、背を向けてポルシェティーガーの方に向かう。きっとこの戦場で最も生き残り得る車輌だ。

 

「レオポンチーム!河嶋隊長を車内に入れてあげてください!」

 

「分かりました!」

 

「全車、砲撃を続けてください!先ほどよりも接近してきています!」

 

 

 

「……奇跡だね。小山」

 

「……はい」

 

敵先頭部隊、1200を切らんとする。この時もヘッツァーの砲はまだ弾を撃てる状態だった。近くに着弾したり車輌をかすったりする弾はあったが、致命的な命中弾はまだ無い。

 

「敵10輌を斃さざれば死せども死せず、と思ってやってきたけど、まさかここまで大丈夫とはね」

 

また1発、敵車輌の側面に食らわせてやった。

 

「小山さ、今ならあの時の西住ちゃんの気持ち分かる気がするわ」

 

「何時のですか?」

 

話しながらも小山は淡々と75ミリ砲弾を装填する。そして直ぐに私も狙いを定めはじめる。

 

「おっと」

 

しかしその間にも辺りにはあらゆる砲弾が着弾し、衝撃波を撒き散らす。全く、また少し調整が必要だ。

 

「アンツィオの前の、西住ちゃんが自分の身はどうなっても良いから降伏した方が良いって言った時さ。

あの案は呑んだら間違いなく西住ちゃんはアンツィオか黒森峰に殺されてた。まさに十死零生だね。それだけの怨恨を抱えている。きっと私たちが知りようもないほどの。

それでもそれで良い、みんなが助かればいい、って西住ちゃんは言った。あれに今の我々は似ているだろ」

 

「なるほど、不安とか、ですか?」

 

「違うね、むしろ開放感っていうか興味というか、面白い感覚だね、今まで味わったことのない」

 

再び砲身を凄まじい振動が襲う。着弾もその後近くにあった。

 

「おお。今のは近いね」

 

「本当に落ち着いてらっしゃいますね」

 

「昔の哲学者が人間の行動は全て死の恐怖を紛らわすため、って言ったらしいし、多分それが関係しているんじゃないかな?知らないけど」

 

小山が弾の後ろを拳で押し込む。

 

「なるほど。天国への興味、といったところですか」

 

「はは、知らないって言ったじゃないか。あ、ちょっと右で」

 

それを再び放つ。やはり車輌が少し傾いていたのか、それとも歪んだのか。弾は狙った車輌のとなりの車輌の装甲に弾かれた。

 

「くそっ」

 

「ま、そんな時もありますよ。次です次」

 

「その次があるとは……」

 

離れた所に着弾する砲弾のなす揺れだけが、ここには伝わる。

 

「……ありそうだね」

 

「でしょう?」

 

次は当てた。その次も当てる余裕があったから、砲塔との隙間にねじりこませてやった。

私たちはまだ生きている。そして死に様を決められる。

 

「小山」

 

「はい」

 

「私は、大洗だと思うんだ」

 

「大洗、ですか……ま、そこまでの干し芋好き、得意料理はあんこう鍋。大洗生まれで大洗女子学園に在学、おまけにそこの生徒会長となれば、大洗そのものと呼ばれても問題ないでしょうね」

 

「……だから、私は大洗の一員として、悔いなく死にたい」

 

「と、なりますと……如何なさいます?」

 

なんだ。ここでできる、大洗の一員と示せる証。誰も知り得ない、ただこの場の2人だけが相互に知る、微かな存在証明。

あるものが、不意に頭をよぎった。

 

「……校歌を……私らの大洗女子学園の校歌を歌って……生きていたい」

 

「校歌ですか。歌い終われませんよ?」

 

「構わない」

 

他に思いつかないのだ。

 

「それじゃ、一緒に歌いましょう。私も大洗の一人として死ぬのなら本望です」

 

「じゃ、歌える限り歌おっか。次撃ったら始めよう」

 

「安全装置よし!」

 

「このまま歌いながら装填よろしくね!」

 

その次の弾は破壊された敵戦車に阻まれたが、合図になることは変わらない。

 

 

♪長峯の丘に 立ち返り

茂る木々ある 古墳に至る

春のつつじに 並ぶ松

平穏大洋 眺めたり

ああ 我ら ここに集いし

若葉の都 大洗女子学園

 

♪涸沼の川の 水清く

昇る海流 抗い進まん

磯浜陣屋の 大筒を

向けし相手の 手を取らん

ああ 我ら 望み果てなし

睦て励まん 大洗女子学園

 

♪原子の母たる 科学都市

ここを離るを 怯むことなし

学の独立 その維持に

あるは学徒の 奮闘ぞ

ああ 我ら 明日を創らん

大洗女子学園 我らが母校

 

 

「まさか歌い終われるとはね……」

 

こちらも歌っている間数発放ったが、余程相手が下手なのかなんなのか。

 

「良かったじゃないですか。これで真に大洗女子学園に魂もろとも染まっていると示せたのですから。

しかし……流石にそろそろ時間のようですね、会長。バレー部、うさぎさんチーム、猫田さん、園さん、フリントさん、ムラカミさん、お銀さん……みんなと磯前神社で会えますよね?」

 

引き金を思い切り引く。小山はもう装填しようとしない。

 

「敵距離1000。来るね、そろそろ。大丈夫、きっと会えるさ。後は任せた、先に待ってるよ、みんな。我らの母校、大洗女子学園よ永遠なれ」

 

 

戦車を跨げば稜線のある方に視線を向けた時、無慈悲にも削れていたヘッツァーの左側面を85ミリ徹甲弾が撃ち抜いた。爆煙をあげて周りの雪を溶かし続ける車輌から出るものは居なかった。

 

 

第74回戦車道大会公式記録

 

大洗女子学園犠牲者

 

角谷 杏

 

プラウダ 砲撃死 死体損壊が激しく致命傷は不明 即死

 

小山 柚子

 

プラウダ 砲撃死 死体損壊が激しく致命傷は不明 即死

 

 




大洗女子学園学園艦は茨城県東茨城郡大洗町の飛び地の扱いである。実際に大洗町役場の出張所も設置されている。しかし学生自治の観点から、統治は大洗女子学園生徒会を主体に行われている。その上で財政状況に大洗町が介入することで、一応の支配関係が構築されている。
だからこそ大洗町にとっても、学園都市の廃止は人口流出による税収の大幅減を招きかねない非常事態なのである。
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