不死の感情・改   作:いのかしら

30 / 51
最後まで生き残る者は抵抗力の強い人間であるから、彼らに対しては『相応の対応』が必要になる。

ラインハルト ハイドリヒ


第6章 決勝戦です!
第6章 ① 効率的


あれは去年の7月のことです。私はその硬式大会に1年生で唯一ティーガー1の装填手として選ばれました。1戦目でヨルダンを、2戦目でプラウダを撃破しました。初めての試合そのものは、いうほど緊張しなかったことを覚えています。あの時の私は、現実を知りませんでしたし。

そのプラウダに勝利した翌日の昼、もう昼飯を食べて休憩も取った後でした、戦車道チーム担当の教員が呼び出しをしました。私達は宿舎の前に停められたバスに乗りましたが、教員から行き先は告げられませんでした。しかし隣に座った姉を含め、上級生がいつになく顔色が悪かったので、只事ではないなと思っていました。

 

宿舎から10分走った所、有刺鉄線で囲われた禍々しい所でバスは止まり、歩哨のいる門の前で降ろされました。扉が開けばそこにはすぐ、肉が腐った、思わず眩むような臭いが立ち込めていて、咳き込みながら持っていたハンカチで口を塞ぎました。それでも臭いは抑えきれません。

すると門から男が出てきました。その男こそ今回の戦車道大会の実行委員長の北野です。あの男です。教官とかと似た服を着ていますから、普通に見ればただのおじさんです。周りの臭いとハエと異様な雰囲気さえなければ。

 

「こちらは特別行動部隊施設所長の北野氏だ。全員、敬礼!」

 

教員の号令とともに私たちは右腕を空に伸ばしました。出来ればその手は鼻や口をふさぐのに使いたかったんですが。

 

「ようこそいらっしゃいました。黒森峰女学園の偉大なる戦車道隊員の皆さん。所長の北野です。皆さんほど華々しくなくとも我々もプラウダソヴィエトの絶滅という目標に向け日々努力しています。今日はその成果をしっかりご覧になってください」

 

私の他にも何人かが鼻や口を塞いでいました。目もそれを拒否するらしく、涙が止まらない人もいました。それを見た北野が急に笑いだしました。

 

「到着する前から匂っていたでしょう。こればかりは防ぎようがないので。なに嗅覚はすぐに麻痺します。我々はここで飯すら食ってますからな。

あまり私の後ろから離れないでください。ここも広いですからな。それに迷われたりしたら、私の責任問題じゃすまないもんでね。未来を絶たれるのはプラウダの野郎だけで十分です。では行きましょう」

 

北野はゆっくり背を向け歩き出そうとしていました。教官が私達を並ばせます。

 

「いいか、これから見ることは一般生徒や父兄も知らないことだ。だが我が校の未来を背負うお前達はこれらの意味を理解しなければならない」

 

「はい!」

 

 

舗装は特になく、建物の周りを含めて土は丸出し。入り口の近くは僅かな警備がいるのみ。逆にその手薄さが不気味でした。ですがその奥へと進まざるを得なかったのです。

歩いているとある人から水溜りに踏み入れるような音がしました。その人が足を確認すると靴から赤い液体が垂れていました。その足元の赤い流れの源は死体が積み重ねられた所の血の池でした。

 

「ああ、埋めるのが間に合いませんでな、置き場所が無いんですわ。試合があるといっつもこうです。ま、この先もちょくちょくあるんで、滑らんように気いつけてください。特に内臓は滑りますからな。踏むとバナナよりずるり、といきます」

 

 

建物の脇の血の池と反対側に視線を移すと、縦縞の作業服を着せられたプラウダ生が、リアカーで運ばれた味方の死体を深く広い穴を掘って埋めていました。

 

「……それにしてもいつ来ても強烈な臭いだな。目にまで染みる」

 

教官は目を軽く抑えていました。

 

「埋めた死体が腐ってガスが発生するんですよ。やる時はいっつもこんなんですわ。こんな場所だから換気もクソもありませんしな」

 

淡々とその光景を前に2人は話します。血を踏んだものは壁際に走って行き嘔吐を繰り返し、姉も吐き気を催したようで口を抑えていました。そしてその吐瀉物も、別の流れとして血に合わさって、穴の中へと流れていきました。

ふと、その穴を掘り死体を埋めるプラウダ生を監視していた者がポケットから酒瓶を取り出し、それをラッパ飲みします。一気にある程度飲んだあと、大きく息を吐きます。ビンの様子を見るに、その中身は容易に推察できました。

 

「勤務中に酒を許可してるのか?」

 

「はい、ここの環境は最悪ですが、酒だけは自由に飲めるようになっています。ま、プラウダの奴らからかっぱらったウオッカが真っ先にはけますな」

 

北野自身もポケットから水筒を取り出し、キャップを外し、乾杯するように教官のほうに上げます。

 

「酒を飲まない奴はすぐにノイローゼで頭がおかしくなってしまってしまうんですわ。教官さん、あなたも別で酒を用意しますから一杯どうです?」

 

教官は手のひらを其奴の顔に寄せ、生徒の前だから、と断っていました。

すると私達の前を縦縞の作業服を着た女子が、死体を大量に載せたリアカーを引いてすぐそばを通り過ぎていきます。その顔をちらりと見て、つい最近見かけた者であることに気づきました。

 

「お姉ちゃん、あの娘……私達に投降したプラウダの戦車兵です」

 

姉はその光景から目を背けていました。その姉の袖を軽く掴み、少々無理にこちらに注意を惹かせます。

 

「いや……全く記憶にないがそうなのか?」

 

「はい、間違いありません。人の顔や名前はよく覚えているんです」

 

「そうか……」

 

そのリアカーは掘られた穴の前へ運ばれて行きました。

次に北野に案内されたのは1階建てらしいのですが、そうは思えないほどとても高く広い建物でした。そこの扉が縦縞の作業服を着た人に閉じられ鍵がかけられると、轟音がなりました。飛行機のエンジンのような音です。それをすぐ近くで聞いているような感じです。

暫くただその音を聞いた後、鉄の扉が重い音を立てて開き、中から人が大勢倒れこんできました。何重にも重なり、喋ることはありません。北野からそこから出てくる煙は吸わないようにと言われました。

 

 

日が傾いてきた頃、作業服を脱がされたさっきの女子が穴の中に他の数人の者とともに立たされ、間も無く数発の銃声がそちらに向けられます。

 

「こうして朝会場近くの仮置き場から移送され1日働かせた者は夕方に処理し、翌日朝にまた作業員を選びます。これを期間中に数度繰り返して、全員処分します。その間飯は用意してません。ま、今はまだマシですが、最後に処分する奴は大概爪や唇がひでぇことになってますな。場合によっちゃ歯型があることすら……」

 

「食事も寝床も必要なしか。効率のいいことだ」

 

「恐縮です。住処は移動用の貨物車ですしな。ところでお連れの隊員の方達はいかがなさいました?」

 

北野は辺りを見回します。

 

「向こうで泣いている」

 

「しょうがありませんな。ここを訪れた者は男だろうと女だろうと初日はああなります。ま、慣れですな、慣れ」

 

建物の裏でみな座ったり壁に顔を伏せたり立ったまま涙を流し続けました。私と姉はお互い強く抱きしめ合い、姉は声を堪えつつ、私はその胸に顔を埋め、号泣しました。醜聞もなにもありませんでした。

教官は顔の歪みに歪んだ私たちの前で以上のことを説明として加えると、私たちに試合に臨む精神力が足りない、と叱責して帰りのバスに押し込みました。

 

 

 

  次の日、12月8日の朝。

 

遠軽町 大洗女子学園陣地 捕虜収容所

 

河嶋が南京錠に鍵を挿し込む。そのまま高い金網でできた扉を、ギイと力を込めて押し開く。

 

「よーし、出ていいぞ、みんな。我が校は諸君らを解放する。学校なり家なり、好きな場所に帰るがいい」

 

体育座りのまま俯く者たちに告げる。大半は何を言われたのか分からずに顔を見合わせるが、ガタイの良い2人の女が近づき、立ち塞がる。

 

「むっ?」

 

「大洗ッ!汚い手を使って同志カチューシャを死に追いやったお前達をこんな事で許すと思っているのか!お前らの温情など断固拒否する!」

 

「ああそうかい。私も言われたから開けに来ただけだ。居たけりゃいつまでもここに居ろ。だが帰る金をやるんだから、ここでは飯はやらんぞ」

 

「黙れ!政治委員!」

 

後ろの隊員が立ち上がり、叫ぶ。

 

「出してくれるんだ!余計な事言うな!」

 

「大洗に感謝します!」

 

「さあ、出よう出よう!」

 

「帰ろう、プラウダへ!」

 

騒ぎはますます大きくなる。後ろへ、そしてまたその後ろへ。その立ち上がりの波が数百人程度に波及するまで、時間はかからなかった。なにせここにいても飯も何も出ないのである。もう命の危険はない。帰ったほうがマシだ。

 

「な、何だと、貴様ら……」

 

「スパシーバ」

 

「スパシーバ大洗」

 

そう言って河嶋の開けた扉から、礼を述べつつ次々とプラウダ隊員が外に出る。前に出ていた2人は止めようとするも、その流れは止められるものではない。

やがてその2人も喰いかかろうとするかのような河嶋の覇気の前に、舌を鳴らして引き下がるしかなかった。

 

 

「何か……釈然とせんな」

 

広がる無人の捕虜収容所を見渡す。先ほどまでの喧騒はすでになく、仕事と呼べるものはここを明け渡した上で、学園にある資産を元手に帰宅資金を用意し、彼らに渡すのみだ。

 

「まあよろしいではないですか。西住副隊長たってのお願いですし、何よりカネはかけたくないでしょう?」

 

共に来ていたエルヴィンが帽子を整える。

 

「まぁな……しかし、これを見る限り、あのカチューシャ独裁政権も終わりか……」

 

「元々黒森峰打倒を目指していましたから、こうなってしまった以上仕方ないのではないですか?」

 

「それもそうか。そうなると……このままプラウダと黒森峰の対立は続くわけか……果たしてこの先、生き残っても学園はどうなるんだろうな」

 

「……恩は売ったとはいえ、親プラウダで立ち回るのは無理そうですね。ま、勝ってから考えましょう。いよいよ次は決勝ですしね」

 

「……ああ、そうだな」

 

会長なら……と考えようとしてやめた。しばらく涙は必要ない。

 

 

 

12月8日の昼に出た列車は丸2日かけて旧熊本県嘉島町にある黒森峰女学園に向かう。決勝戦会場は黒森峰女学園の南東の森林地帯と高台である。黒森峰が相手を呼んで試合を行うときは決まってここだった。地形や風の通りなど、情景は今でも詳細に思い起こせる。

本州を日本海側と瀬戸内沿岸を通って縦断し、関門トンネルを越えて熊本から豊肥本線に直通し、水前寺から黒森峰支線に入る。健軍本町、秋津を通過し、到着するのは黒森峰駅貨物ターミナル。やはり戦車の積み下ろしがある為、旅客ホームに入れないのだ。

ホームがないため乗降口には梯子が取り付けられ、それを降りて久々にこの地を踏んだ。

 

「ここが……黒森峰。西住殿の生まれ故郷。立ち並ぶレンガの建物。戦車マガジンで何度も見た通りであります」

 

「んー。やっと着いたのね。しっかし、ホント長かったぁ〜」

 

感動し辺りを見回す優花里さんの傍で沙織さんが大きくのびをした。そんなご立派なモンでもないぞ。ただ玄関だけは立派にする貧乏人だ。それにレンガだって外観だけだ。中や裏にゃ大概鉄骨が通ってる。

 

暫くして河嶋隊長の指示で戦車を降ろす作業が始まった。とはいえ軽く戦車の確認を取った上で、連盟から指定された場所まで移動させるだけだ。あとはここで車輌内部の確認、弾薬の補充などが済まされ、明日の戦線に投入される。

あとは乗員に関して一つ動きがあった。やはり風紀委員と船舶科の息が合わないらしく、カトラスさんと河嶋隊長の入れ替えを要求してきた。あの時返事したからそのまま押し切ろうとも思ったが、河嶋隊長が足並みが揃わなくなるのは良くない、と交代に応じたため、止む無く私も認めた。交代させたんだから、明日活躍しろよ。

 

 

  その日の夜、泊まった建物は欧米調の立派なものだったが、部屋は全員同じ和室の大部屋である。17人が布団を並べる。因みに隣とさらに隣の大部屋2つも空き部屋だが、使いようがない。この部屋1つでも空きスペースがかなりあるし、わざわざ離れ離れになる理由もない。

夕飯はそこそこまともな代物が出た。一応プラウダ潰しに協力した縁もあるのだろう。腹にも溜まったし、何よりそこそこ美味かった。珍しい。

で、夜寝ることになったのだが、あの乗り心地の悪い車輌も戦車より遥かにマシと思えばなんとかなるもので、車内で爆睡を続けていた私にはあまり眠気は残っていなかった。ま、それ以外に寝る気がしなかったし、眠れなかったというのもあるが。

 

さて、隣の優花里さんであるが、こちらも私と同じく眠れないらしい。列車のなかで私ほど眠れていたようには見えなかったが、それでも眠れないのだろうか。

目を開けたまま天井を暫く見上げていたあと、ごそごそと布団を抜け出して自分のカバンをさっと漁り、紙とペンと厚めの本を取り出して、その本を下敷きがわりに何かを書き始めた。

何行か書き続けたのち、その内容が不満だったのか、その紙を置いて枕に頭を突っ込んだまま悶えている。厨二病か。

 

以上、小動物優花里さんの観察日記でした。

 

もはや可愛いは通り過ぎている気がする。出会った日に殺しかけようとした時の姿はもうない。ぬひひ、このまま眺めていても良いのだが、そのまま気怠げに天井を眺め始めたので、今度は私から動いてこの可愛いさを堪能することにする。

 

「優花里さん……」

 

彼女の右から声をかける。

 

「は?あ……すみません。音しましたか?」

 

「いえ……あの、そちらの布団に行ってもいいですか?」

 

「ええ!……あ……も、もちろんであります!」

 

急に言われたことに驚きはあったようだが、すぐに紙と本を枕元に置いて布団を捲り上げてくれた。そうすると隣からのそのそと入っていく。

近い。近い。本当に近い。同じ布団に入った2人が顔を見合わせているのだから当然といえば当然だ。

 

「フフ」

 

この時はまだ私の方が余裕があると思っていたし、どう見ても向こうは慌てていた。だがゆでダコの触手が手に触れた時、私の手が細かく震えていたことに気づいた。向こうの表情は驚き。ホントに分かりやすくて助かる。

何故か。戦場、敵、そしてそれが示す運命。この震えの原因は一つしかない。

そうか。私は分かってしまっているのだ。そこにいたが故に。

 

「みっともないでしょう?私……死にたくない。明日の試合が怖くて、手が……震えてしまうんです」

 

「そ、そんなの当然です!誰だって死ぬのは怖いであります!」

 

思わず半身を跳ね上げる。そうだよな。だが私がその感情を持っていること、それが何よりも恐ろしいのだ。

 

「だから、こうして人の近くにいれば、治って眠れるかなって」

 

その隠匿に比べりゃ、こんぐらいの嘘は遥かにマシな代物だろう。

見合わせたまま視線をそらそうとはしない。気をそらそうと辺りに耳を傾けようとすると、周りから小さいが淫猥な声がする。場所は一ヶ所からだけではない。彼女の顔が赤い理由も、一部はそこにあるだろう。

 

「えっ……と、西住殿が近づいてらっしゃるのは……周りの事が少し……関係しているのでありますか?」

 

しっかし久々だなぁ、この環境。私は混じる気は無いが。

 

「周り?ああ、この声のことですか。それなら関係無いです。もう慣れましたから」

 

「へっ?」

 

「どうやら人間命の危険を感じると、そうしたくなるらしいです。黒森峰の時も硬式の試合前の夜毎回聞かされましたから」

 

「……なんかイメージ崩れるであります……」

 

「やっぱり黒森峰の者でも人間なんです。当たり前ですけれど……」

 

「……」

 

基本戦車道を見るとしたら、テレビか雑誌かあたりだろう。そこにあるのは、戦車道の中でもかろうじてまともな部分だけ。最早それは『戦車道』ではない。

天井を眺める。天井にはうっすらと木の黒い年輪が流れる。

 

「そういえば、先ほどまでは何を?」

 

「は……えっと、その……私も眠れないのです。だから遺書でも残そうかと思ったんですけど、明日は生き残りたいですし……」

 

遺書ね。確かに普通の両親とかには伝えたいこともあるだろう。特に学園艦在住だしな。私の親にか……呪いのメールでいいな。マナーモードを突破して、深夜3時頃に鳴らしてやる。

 

「なるほど。では私も眠れませんし、この騒音に耳を傾け続けるのもなんなので、何か話しません?眠れないといって天井の筋を数えるようなことはしたくないので。でも迷惑だったら……」

 

「いえ、私も眠れなくて……遺書に書く様なことばかり頭に浮かぶので、ぜひお話したいであります。といっても私が話すことは浮かばないので、西住殿からどうぞ」

 

「……2つ話したいことがあるのですが、どっちからがいいですか?」

「何でありますか?」

 

「ただ私が話したいことと、勝った時のために知っておいてもらいたいことです」

 

「では話したいことの方からお願いします」

 

「……分かりました」

 

そう切り出したものの、このことを話して大丈夫なのか。これは前の話とはレベルが違う。彼女らにとっての私の存在、その根底をひっくり返しかねないことだ。

 

「……これから何を言っても、信じてくださいますか?」

 

「えっ……は、はい。この状況で嘘をつかれるとも思えませんし……前の話も本当でしょうから……」

 

「そこじゃありません。私を、です」

 

「西住殿を?」

 

「はい」

 

「も、もちろんであります!西住殿は仲間であり、かけがえのない友人であり、尊敬すべき方であります!信じるに決まってます!」

 

「そうですか……」

 

話そうか迷ったが、次の試合だけはまともではない。この、この事実を知っている人間を私以外に作っておくべきだ。それが私に物語を吐き出させた。

 




黒森峰女学園 学園歌 「緑川の護り」

その叫びは高揚か 黎明の炎のように
緑 緑川よ 川と共に進もう
愛する母校よ 永遠に安泰であれ
緑の護りは盤石なるぞ
火の国にそびえる 乙女の園よ

胸は打ち震え 光り輝く瞳
黒森峰の女子は 篤実で堂々と
偉大な母校よ 永遠に堅実であれ
緑の護りは盤石なるぞ
清正公の意思継ぐ 乙女の園よ

先達の見る下 天の貴女を仰ぎ
固き意志持ちて 黒き森を抜けん
希望たる母校よ 永遠に昌盛であれ
緑の護りは盤石なるぞ
御阿蘇の威光有る 乙女の園よ

血流は輝き 強くある拳は
腕と共にありて 敵の撃を塞ぐ
美しい母校よ 永遠に実着であれ
緑の護りは盤石なるぞ
清流の下にある 乙女の園よ

何事あろうと この地は渡さじ
黒森峰の民は 英雄の血脈ぞ
精強なる母校よ 永遠に明哲であれ
緑の護りは盤石なるぞ
豊穣の地にある 乙女の園よ

宣誓は響き渡り 旗は翻る
緑 緑川よ 護り人は我ぞ
毅然たる母校よ 永遠に隆盛であれ
緑の護りは盤石なるぞ
黒森峰女学園 我らの誇り



黒森峰女学園の中心部は南を緑川と吉野山、北から西を加勢川、東を船野山、飯田山、白旗山に囲まれた、天然の要害の中にある。
南西の県立宇城学園を実質的に支配下に収め、その管轄地域内の三角を海軍の拠点としている。

ちなみにこの校歌について、『校歌は大講堂以外では歌わない』という話が、黒森峰内部では流れている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。