不死隊の少女   作:NiguraSu

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私は東の国ミラの未来が薄暮の国と思っています。
(主に黄昏の盾を見つつ。)

その辺を妄想したりすると、執筆が捗り、色々と加速しますね。

ミラだけに未来とか思った貴公は、SANチェック1/1D4です。

また、オリジナル展開が多めなので、苦手な人は注意して下さい。


地下の不死者

燃えている外から目を反らして、私とフィーアさんは牢屋の地下への階段を進む。

かなり狭いためか、フィーアさんの特大剣が運びにくそうである。

しかし、それ思わせないような出来事が…

 

「隊長、面倒だから檻ぶっ壊そうぜ。」

 

「…やれ。」

 

「おらぁ!」

 

ドゴォ

 

地下であるからか、反響のお陰でよく聞こえる。

軽口亡…不死者は、本当は亡者ではないか心配である。

フィーアさんは……平然としていらっしゃる。

 

しばらく進むと、左に壊れた檻を見つける。

恐らくさっき壊したやつだろう。

壊した檻に人の姿はなく、前の会話から察するに、3人の内の1人を回収したのだろう。

 

「そういえばフィーアさん。私は何をするのですか?儀式の生け贄とか、試し切りの案山子でなければありがたいのですが。」

 

「…貴方って結構物騒ね。いいえ、ちがうわ。貴方たちにはファランの不死隊への入隊試験をしてもらうの。」

 

「?素人や亡者手前にもさせるのですか。」

 

「素人はともかく、亡者かどうかは選別しますけどね。…それぐらい、隊員が足りてないのよ。」

 

「そうなんですか。それで、ファランの不死隊の入隊試験の参加方法は、『捕まる』しかないのですか?」

 

「貴方、人が悪いって言われない?」

 

「いいえ?」

 

「そ、そう。えーと、入隊試験の参加方法は正式には2つ。推薦と志願よ。ファランの不死隊は不死者の旅団、今は800人ぐらいが活動してるわ。ほとんどは遠征だからか、各国へ善悪問わずに顔が広いの。そんなファランの不死隊に入りたい不死者が志願し、入らせたい者が居ると推薦され、私達がスカウトしに行くわ。」

 

「…正式には?」

 

「その辺は貴方たちに関係するわね。さっきの方法以外にあと2つ入隊試験の参加方法があるの。1つは、入隊したい人物が不死者でなかった場合、絶対に入隊できないの。だから、ファランの侍祭・従者として引き入れるの。ただ、こちらは私達ファランの不死隊の性質上、滅多にないわね。」

 

「で、最後は私と。」

 

「そうね、遠征や任務先で、使えそうな不死者がいた場合、そのまま連れ帰って入隊試験をさせるの。…本当は、しっかり適正があるか見分ける必要があるのだけど、今回は約1名のアホによって、それすら怪しいですし。」

 

フィーアさんは、はぁ、と深いため息をつく。

…苦労してそうだ。

 

「今回の試験は何人ほどいるんですか?」

 

「ここで3人だから、合計7人ね。」

 

「多いのですか?」

 

「普通ね。試験自体は、それなりの回数をするからこんなものね。」

 

「そうですか。…試験の内容はどんなものですか?」

 

「流石に教える訳にはいかないわ。まあ、楽ではないわよ?絶対に。」

 

フィーアさんの目が光った…ように見えた。

多分笑っているような気がする。

…覚悟だけは決めておこう。

 

更に奥に進むと、もう一つ下の階へと降りる階段がある。

階段の手前には淡く光る石”七色石”が落ちている。

道しるべとしてよくつかわれる”七色石”は、不死街でもそこそこ需要はあった。

 

「まだ下ですか。そろそろ上の火の手が…いや、大丈夫でしょう。」

 

「そうですねー、私たちも消し炭みたいにならないといいですねー。」

 

「うっ!やっぱり貴方、いい性格してますね。行きますよ。」

 

フィーアさんと階段を下りていく。

今までの1階と地下1階の構造と大きく変わり、霊廟のような作りになっており、足元にも薄く霧がかかっている。

 

「貴方、ここの出身なんですよね?ここについて何か知らないですか?」

 

「知らない。まずここに人が寄る事自体が稀。まあ、黒い噂は絶えなかったけど。」

 

「黒い噂?」

 

「邪教徒の集会所だったり、不死者を使った人体実験してるとか、亡者の怨念が地下に集まっているとか、全部根も葉もない噂だけ。」

 

けど、盗みに行った奴らが、誰一人として帰ってこなかったという事実はあるけど。

盗人たちの間では、禁忌の場所だったなぁ。

 

「…そう。注意していきましょう。」

 

フィーアさんの目つきが変わった。

雰囲気も変わり、今までの柔らかい雰囲気が嘘のようだ。

 

霊廟のような地下を進むと、見覚えのある人物を見つける。

隊長さんと軽口不死者だ。

また、隊長は人1人分の麻袋を担いでいる。

その前には牢屋があり、そこには小さなベッドがあり、誰かが寝ている。

ベッドの大きさからして、子供だろうか?

あの大きさだと…8,9歳ぐらいだろう。

…あれ?子供?

ここは不死者が収容される牢屋。

少なくとも私は子供の不死者を見たことはない。

一番若くても、私より2つ下の17歳ぐらいだ。

 

「隊長…、こんな事ってあるのですか?」

 

「私も初めて見た。なぜなのかは…こいつが知ってるだろう。こいつがミスるのは照れ隠しとか、何か隠す時だ。」

 

「よく知ってるじゃないですか隊長。あと、帰ったら殴らせてくれ。」

 

「戯れ言はいいから、説明してくれ。」

 

「ああ、と言っても断言できるのは部分的だ。…隊長、ロザリアの指って知ってるか?」

 

「ああ、知ってる。不死者を襲い、殺し、舌を奪い取る、部類的には邪教徒だったか。」

 

「私も遠征組から話を聞いたことがある。最近できた集団で、道中に何度か襲われたらしく、まだ被害はないですけど、練度がそれなりらしく、いずれ被害も出るでしょう。」

 

「…………。」

 

私も人間のとき聞いたことがある。しかも、総本山は……

 

「深みの聖堂の一派だったか?」

 

「ええ。確か…大主教クリムトの派閥だったはずです。」

 

大教主…深みの聖堂のトップの3人の内の1人。

とんでもない大物が出てきた。

 

「ああ、その深みの聖堂のロザリアの指なんだが、さっき言っていた通り舌を奪い取るのだが、その舌がこの子供の床下に隠されていた。しかも大量にな。」

 

「じゃあなんだ?この子供が信仰の対象、もしくはロザリア本人とでも言うのか?」

 

「いいや、違う。これは、実験体だ。もしくは、試験体か。」

 

「?ますます分からないな。」

 

…私の中で1つの噂を思い出した。

それは人間なら、1度は思い描く絵空事。

私は喘ぐように口にする。

 

「…生まれ変わり。」

 

全員の目がこちらを向く。

特に軽口不死者は、少し驚いている。

 

「いや驚いた。俺が調べた情報の中では、上から数えた方が早いぐらいには、貴重な情報だったんだが。」

 

「裏取りの無い、噂程度の話。本当にあるとは思ってもなかった。」

 

「…まあ、確かに裏取りの方が大変だったのは認めるが、不死街の住人そこまで情報通だったか?まあいい、話を進めよう。」

 

…後で、根掘り葉掘り聞かれそうだが、その時は諦めよう。

 

「結局、その生まれ変わりは成功したが、失敗したらしい。その時の事を知ってる奴を脅し…話を聞いた。その時最も力のあった人物、強いソウルの持ち主が志願して、生まれ変わりの限界に挑戦したらしい。つまり最低限発育しきった体、5,6歳を目安に生まれ変わろうとしたらしい。」

 

「だが、この子供はもう少し年上ぽいが?」

 

「そうだ、失敗したからな。結果としては、少しずれ、8,9歳ほどになり、どういう事か本人は記憶を失い、強力だったソウルも消滅。果てには、人格もかなり変わったらしく、生まれ変わりというよりは、別人に転生したみたいだ、とのことだ。その後、どういう経緯でここに来たか、現在に至るまでは一切不明だ。」

 

中々に壮絶な内容だった。

というより、ほとんど絵空事みたいで、実感がない。

試しに、奥の牢屋の中を覗いてみる。

 

(んー、どう見ても子供が寝てるようにしか見えないし…あ。)

 

凝視した結果、目が会った。

起きてるなんて聞いてない。

その瞳は赤い。

それは、人ならざる者、そして人が理解してはいけない何か。

それの片鱗を見た…気がする。

恐らく、それを理解した者はまともではいられない。

そう確信できる。

 

 

 

 




…ファランの不死隊は、不死人の旅団
狼の血に誓い、深淵を監視し、その兆しがあれば一国ですら葬り去る
…そんな連中さ
          ~脱走者ホークウッドより~

調べて知ったのですが、旅団って1500~6000人だそうですよ。………確かに一国なら滅ぼせそうですね。
私なんて、たった3人程度でヒーヒー言ってたのに。

深淵の監視者「戦いは数なり!」

灰「そうだね。」
黄色指のヘイゼル「そうだね。」
薄暮の国のシーリス「そうですね。」
黒の手のゴットヒルト「せやな。」
ロンドールの白い影「そうですねー。」

深淵の監視者「誠に遺憾である。」

あそこは、白霊NPCが多かった(小並感)
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