不死隊の少女   作:NiguraSu

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そろそろ、とあるタグが詐欺にならずに済みそうです。
(読者が気付かないと意味はない。)

ちなみに、私が赤い目で一番最初に連想したのはウサギです


脱出①

「おーい、大丈夫かー?」

 

「大丈夫。少しぼーっとしただけ。」

 

何か悪いものを見ていたような気がする。

 

「…そうか。で、隊長どうする?この子供は連れていくか?」

 

「その子供を起こして、こっちに連れてきてくれ、それで決める。」

 

「わかった。」

 

軽口不死者が、簡素な服の腰帯から、意図的に隠したであろう錆びた鍵を取り出した。

 

「よく手に入れましたね。」

 

「ああ、手に入れるのに苦労した。」

 

そう言いつつも、鍵を開け中に入る。

軽口不死者は、中の子供を抱えて出てくる。

 

「さて、起こすか。おーい、起きろー。」

 

「…zzz」

 

「ぐっすり寝てやがる。フィーア、後は頼んだ。」

 

フィーアさんが、特大剣を背負うように納め、子供を受け取る。

 

「え!?ちょ…。……あ、朝だよー…。」

 

…………。

ダメだ。堪えるんだ。今笑ったら殺される。

軽口不死者は…、完璧なポーカーフェイスだ。

隊長は、無理っぽいですね。

 

「フッ…あ。」

 

「隊長…、少々失礼。」

 

ドゴッ

 

子供を抱えながら、フィーアさんが放ったハイキックは、隊長の頭部に吸い込まれ、隊長の抱えていた不死者ごと吹き飛んだ。

私は心の中で合掌する。

 

「んで?どうすれば起きるんだ?」

 

「起きるまで待つ訳にもいかないですしね。」

 

「………パンパン」

 

隊長は無言で砂ぼこりを払い戻ってくる。

 

「名前でも呼べば起きるのではないか?」

 

「名前ねぇ。確か生まれ変わりの前の名前は”カルト”だったか?」

 

「…ツ!………」

 

軽口不死者が名前を口にした瞬間、頭痛が走る。

頭が燃えるように熱く、痛い。

脳裏に浮かべるのは、赤い瞳だ。

同時に、何かが語りかけているように感じる。

そう、『違う。』と。

直後、まるで誰かに体を操られたかのように口が動く。

 

「…結局起きねぇな。隊長、どうします?…ん?おいおまえ、大丈夫か?さっきから様子が変だぞ。」

 

「…クトア。それが我が名だ。」

 

全員が一気に臨戦体勢に変わる。

隊長は、即座に特大剣を軽口不死者に渡し、前に言っていた”呪術の火”を取り出した。

特大剣を受け取った軽口不死者は、慣れた手つきで独特な構えになる。

フィーアさんは、特大剣は背負ったままだが、左手にはタリスマンを持っている。

その後、隊長が私に問いかける。

 

「お前は誰だ?何者だ?」

 

「私は…、私は、コロナ。不死街のコロナ。」

 

しばらく間が空き、不死隊の各員でアイコンタクトのあと、軽口不死者が近づき、声をかけられる。

 

「おい、本当に大丈夫か?さっきから言動がおかしいが。」

 

「…はい、もう大丈夫です。さっきまでは頭痛がしましたが、大丈夫です。」

 

「…本当に大丈夫そうですね。良かったです。」

 

全員が構えを解く。

そして、隊長が口を開く。

 

「それにしても、直感で深淵の気配を感じたが、気のせい……では無さそうだな。少なくともそこの2人も、何かは感じ取ったようだしな。」

 

「そこんところどうだ?元遠征組のフィーアさん?」

 

「休暇中の現遠征組が何を言ってるのですか…。深淵で間違いないと思います。ただ、何でしょうか。性質は同じはずなのに、少し違うものに感じました。それに、クトアなんて聞いたことも無いですし。あら?」

 

フィーアさんの疑問符とともに、視線が集まる。

抱えている子供が目を覚ましたのだ。

フィーアさんは子供を下ろし立たせる。

 

「おいガキ。父ちゃん母ちゃんはどうした?ここで何してる?」

 

「…お姉ちゃん。」

 

「あ?」

 

子供は、軽口不死者の質問を無視して彼の隣を通り抜ける。

あれ?私の所に来てない?

そして、抱きついてきた。

その瞳は、無垢で青い。

はて、私に妹は居ない……はずなのだが。

 

「えっと、名前は?」

 

「…クトア。」

 

軽口不死者がじっとした目でこちらを見ている。

 

「お前ぇ……、詳しくは拠点で聞こうか。」

 

「いえ、違います。違うんです。」

 

「私の大好きなお姉ちゃん。」

 

「めっちゃ懐いてるじゃねぇか!」

 

(どういうことなのー!)

 

まるで意味がわからない。

けど、フィーアさんからフォローが飛んできた。

 

「けど、それだとおかしいですよ。こいつが言っている通りなら、彼女は生まれ変わりのはずなのですから。……どうします?隊長。」

 

「…連れていこう。子供の不死者というのもあるが、もしこの子が、さっきの深淵に関係しているなら、何らか手がかりになる可能性もある。」

 

「危険じゃねぇのか?」

 

「責任は持つ。俺が常に監視する。」

 

「…やめとけ、お前は隊長だろ?流石に常務があるから、お前が監視するのは無理だ。俺が代わるさ。」

 

「お前がか?しかし、お前は遠征が…。」

 

「最近の遠征も飽きてきたし、お前の言添えがあれば、そっちの任務にも付けるだろう。」

 

「そっちのが本音っぽいが…、まあ、なんだ。助かる。」

 

「気にすんな。せいぜい部下を使い潰してくださいよっと。」

 

フィーアさんも、満更でもなさそうな顔をしている。

なんとなく、この人たちの事が少し分かった気がする。

事は決まったらしく、フィーアさんが締める。

 

「では、拠点に帰還しましょう。私が先行します。」

 

ガラガラガラガラ

 

上から何か崩れる音がした。

結構大きい音だ。

私は1つ思い当たるものがある。

 

「フィーアさん。追加で火薬樽とか置いてませんよね?」

 

「ひどいですよコロナさん。そこまで沢山置いてませんよ。…たぶん。」

 

隊長と、軽口不死者も少し目を伏せてる。

 

「一応、上を確認しに行こう。まだ出入口が崩れたとは限らない。」

 

隊長の言い分もあるので、そのまま上に向かうことになった。

 

 




果たして深淵の監視者は、何回目の火継ぎで薪の王なったのか。
その辺はどうしても独自解釈と、妄想で補うしかないですねー。どうもダークソウルごとの年代も1000年単位とかあるそうですしね。
ただ、5人の薪の王との間は、そこまで大きい時間差は無いと……思っておきたい。

~カーサス地下墓~
灰「吊り橋だ。絶対落とされるな。ゆっくりゆっくり…」
骸骨兵「カタカタカタカタ」
灰「ん?後ろから音が。うわ滅茶苦茶来た!」
骸骨兵「カタカタカタカタ」
灰「多い!奥に逃げる!うぉ!?くっ、反撃!…あ、橋が」
ガッシャァン
灰「おーちーるー」

灰「YOU DIED」

ホレイスさん、何であんなところに居たのですね?
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