けものフレンズ 〜ふぉーるあうと!〜 作:ガイガーカウンター
今俺はジャパリパークにいる。
ジャパリパークっていうのはなんでも動物を女にしちまう物質があるらしくて、それをウリに経営する動物園みたいなもんらしい。
ところが火山の噴火でセルリウムっていうヤバいやつが出てきたらしくて、さらに大量のセルリアンっていうのが発生してんだと。
そのセルリアンってやつがとんでもない厄介者で、アレが兵器を食うとそれに擬態して戦うことができる。
さらにその食った兵器の情報は連中同士で共有出来るらしく、大量の戦車が突っ込んできたりとか、爆撃機が他の国を爆撃しに行ったりとメチャクチャなことをしてやがる。
そこで我らがアメリカがこの騒ぎを鎮めるために動き出したってわけだ。
俺たちはアメリカの軍隊。
最新鋭の超テクノロジーの兵器を身につけた、最強の部隊さ。
戦車の主砲を食らってもピンピンできるパワーアーマーに、ありとあらゆるものを溶かすプラズマライフル。こいつがあればどこに行ったって勝てる。
それに、俺たちにはこいつもいる。
「よお、気分はどうだ?」
俺は隣にいるこいつのウロコをコンコンと叩いて話しかけた。が、返事は相変わらず無し。
こいつの名前はデスクロー。
アメリカの生体実験で生み出された最強のとんでも野郎さ。
こいつのウロコはただの銃弾じゃ弾き返すほど硬くて、爪は戦車の装甲を簡単に引き裂いちまうくらい鋭いとんでもねぇ野郎だ。
今回こいつは俺たちの部隊に配属された。
研究機関はテストがしたいらしく、戦闘データも集めたいんだそうだ。
「……、お前って変なヤツだよな?その気になればいつでも逃げ出せるのにどうして逃げない。」
「隊長、そいつは頭につけられてる洗脳装置があるから大人しくしてるんであって、もしそれが壊れたり外れたりしたら途端に凶暴になって目についたヤツから引き裂いていくらしいですぜ。」
「な、なんだそれは、ヤバいじゃねぇか。」
「まぁでも強いのは確かですし、このまま使ってもいいでしょう。」
「おいおい、大丈夫かよ。」
俺はこいつの頭を見てみる。そこには確かに金属製の変なやつが取り付けられていた。
「………ま、これから一緒に戦うんだ。仲良くしようぜ?」
「隊長、そんなやつとお喋りしてる暇があったらこいつらのやる気を上げてくださいよ、ビビってますぜ。」
見れば確かにいつもと違い、静かに俯いている隊員達の姿がそこにあった。
「おいおい、まさか今更こんなところでビビってるわけじゃねぇよな?」
返事はない。
「チッ、分かったよ、これが終わったら俺の奢りだ。うまい酒をたんまり飲ませてやるよ。だから元気出しやがれ!」
「お!さっすが隊長!話が分かりますね!」
なんだ、いきなり元気になりやがったぞこいつら…、まさか。
「お前ら騙しやがったな!」
「そんな事ないですよ、さっきまでもう死ぬかと思ってました。」
「嘘つけ!こんな早く元気になるかよ!」
「まぁまぁ、奢ってくださいよ。男に二言はないですぜ?」
「こんのぉ…!クソッ!勝手にしやがれ!」
「やった!また隊長の奢りで酒が飲めるぞ!イヤッホー!」
「はぁ…、人なんかよりお前の方がよっぽど信用できるぞ。」
俺は目の前にいる相変わらずただジッとしているデスクローを見てそうボヤいた。