けものフレンズ 〜ふぉーるあうと!〜 作:ガイガーカウンター
「うーん、へいげんちほーに着いたのは良いけど、どこへ行けば良いのかわからんな。」
「そうね、私もこっちから来たのは初めてだからよくわからないわ。でも見て、けものみちが出来てるわ。この先に行けば何かあるかも」
「おぉ、ホントだ。よし!立ち止まってても仕方ないからこっちに進もう!」
それから私達は会話を挟みながら、明るく暖かい太陽の元を歩いていた。
そして十分くらい経った時、遠くにとても大きな湖を見た。
「カラカル!あれを!」
「ええ、とっても大きな湖ね。さばんなちほーとさばくちほーを合わせても敵わないかも」
「だな、あそこにもフレンズが居るかも、見に行ってみよう!」
「図書館の場所を知ってるかも知れないし、そろそろ水が飲みたいし、ちょうど良いわね!」
二人で少し早めに歩いてそれは大きな湖に着いた。
湖の中にはまた地面が見える。
「本当に大きいな…、とりあえず水をちょっと」
「あ、もしかしてカラカルさんですか?お久しぶりです!」
「フリシアン!久しぶりね、元気にしてたかしら?」
「もちろんです。…そこの方は?」
「あ、私の名前はクローだ。よろしくな!カラカルと二人で旅をしてたんだ。ちょっと前まで三人だったんだけど…」
「そうなのですか?」
「あ、そうそう、クローみたいに毛皮にウロコが着いたフレンズ見なかったかしら?」
「ん〜、この辺りでは見てないですね〜。」
「あら、どうやって探しましょうか…。」
「あ!そういえばもし喉が乾いてるんでしたら牛乳はどうですか?」
「ぎゅう…にゅう…?」
「ホント!?ありがとう!ちょうど喉が乾いてたのよ!」
「そうなんですか、はい、ど〜ぞ。」
フリシアンは微笑みながら透明な筒を取り出してそれをカラカルに渡した。
筒の中には白い液体が入ってあった。
それを受け取るとカラカルは美味しそうにそれを飲み始めた。
……ん?
「そういえばフリシアン、それの使い方を知っているのか?」
「はい、知ってますよ。博士に教えてもらったんです!……その代わり牛乳を毎日届けに来いと言われちゃいましたが。」
あははと笑うフリシアン。
博士…そんなに賢いのか。
…………もしかして、博士っていうのは人なんじゃないか?
「なぁ、カラカル。もしかして博士っていうのはフレンズじゃなくて人なんじゃないか?」
「え?全然違うと思うわよ?だって頭に羽がついてたし、飛んでたし、人っていうのはそんなこと出来ないんでしょ?」
「そうか…、うーん、フレンズの割には賢いような…」
いや、ツチノコもかなり知識があったし、なにもおかしくないか。
「悪い、気にしないでくれ。」
「……はい!」
私の手元に筒を差し出される。
「?、くれるのか?」
「はい!頭がスッキリしますよ?」
「そうなのか?それじゃあ、さっそく…」
ビンを受け取ってそのまま口元へ持っていく。
そして、ヌカ・コーラを飲んだ時と同じように一気にゴクリと飲んだ。
「……甘い!」
甘い、とっても甘く、そしてとてもいい匂いだ。
飲み込み、喉を通る度にゴクリと力強い音がなる。
美味しくてずっとそれを飲んでいたら…、気がつけばビンは空になっていた。
「ふふっ、気に入ってくれましたか?」
「ああ!最高だ!ヌカ・コーラ並みに美味いものがあるとは思わなかった!」
「ヌカ・コーラ?はなんのことか分かりませんけど喜んでもらえたなら嬉しいです!」
「ヌカ・コーラっていうのはね、シュワシュワする飲み物なのよ。牛乳とは全然違うけどとっても美味しいわよ」
「シュワシュワ…なんだか凄そうです。」
「そうだ!お礼に今度見つけたら渡しに行くよ!きっと気にいると思う!」
「わぁ〜、ありがとうございます!」
「ふふ、あ、そうだ。フリシアン、ここから図書館にはどこに進めばいいのか教えてくれる?」
「はい、えーっと、このまま道を辿って行けば図書館に行けるはずです。」
「ありがとう!それじゃあまた…」
「あっ!ちょっと待ってください!」
フリシアンが慌てた様子で私たちを止めてこう言った。
「このまま真っ直ぐ行けば確かに図書館に着きます。ただ、ちょっと危険でもあるんです。」
「「危険?」」
「はい。あの先にはヘラジカとライオンの二人のフレンズが居て、その人達がフレンズをまとめてるんです。」
「ええ、確かにそうね。…でもなにが危険なの?ライオンは前に会った時優しかったわよ?」
「それは合戦の時期ではなかったからなんです。」
合戦、戦いか…………
「なんだってフレンズ同士で争うんだ?」
「詳しい事はわかりません。ですが今はちょうど合戦の時期なのです。もしこの道を通るなら……、気をつけてくださいね。」
「……ああ、分かった。ありがとな!」
「はい!いつでもまた来てくださいね〜!」
それだけ話すと私たちは手を振り合いながら歩き出した。
「なぁカラカル。さっきの話どう思う?」
「……合戦なんてものをやってるとは知らなかったわ。でも、なんのために争うのかしら。」
「「うーーーん。」」
「私にはとてもフレンズがそんな事するとは思えない。」
「私もそう思うわ。やる理由もないし。」
そこまで言うとカラカルはハッとした顔になり次の言葉を発した。
「あ、分かったかも。」
「ん?なにがだ?」
「きっと合戦っていうのは遊びなのよ!」
「………あぁ〜」
納得したようにクローは何度も頷いた。
「それならなんの心配もいらないな!」
「そうね!このまま真っ直ぐ行くとしましょう!」
二人はいつもの調子で歩き始めた。