けものフレンズ 〜ふぉーるあうと!〜 作:ガイガーカウンター
「カラカルー、道を歩いても草原しかないぞー。」
「そうね、でも確実に前に進んでるから続けましょう。」
へいげんちほー歩き続けて30分。
木がいっぱい植わってたりして興味を持つものもあったがさっきからは何もない。いい加減飽きてきたな…
「あら?あれは…」
カラカルが何かを見つけたようだ。
カラカルと見ている場所を同じようにして見てみる。するとそこに人影が見えた。
「おーい!ダチョウ!私、カラカルよ!」
「…!、お久しぶりですねー!」
カラカルが手を振ってダチョウと呼びかけるとダチョウと呼ばれたフレンズは返事をして走って来た。……速い。
「ここでなにしてるんですか?」
「ちょっと旅をね、そこに居るクローと一緒に図書館まで行ってるのよ。」
「旅ですか…、懐かしいですね。あの時はサーバルさんと一緒に来てて、占いをしましたね。」
「っ!そ、その話はちょっと置いといて…」
「ほほーう?なんかいい話が聞けそうな…」
「な、なんでもないわよ!」
「あの時のカラカルさんはよくサーバルさんと遊んでいましてね、たまにサーバルさんがカラカルさんをからかい返したりと見ていてなかなか面白かったです。」
「ちょ、ちょっとー!」
「なるほど…カラカルはサーバルっていう親友と一緒によく遊んでいてそしてからかったりして遊んでたけど逆にからかわれたりしてた、て事?」
「そういう事です。」
「こらーっ!これ以上なにも言わないで!」
へへへ…カラカルをからかうのは楽しいなぁ…。
「あ、そうだ。占い頼んでもいい?」
「占い…?」
「私、占いが出来るんです。簡単に言えば未来を見ることが出来るんです。」
「な、なんだって!?」
なんてとんでもない能力なんだ…!未来を見ることが出来るなんて…!
「そうですね…お二人共何か占って欲しい事はありますか?」
「センちゃんっていうフレンズが居るんだけど、その子がどこに行ったか教えて欲しいのよ。」
「わかりました。それでは…」
ダチョウは卵の様な物を取り出してむむむむ…と何かをしている。
するとそれに共鳴するかの様に卵は金色に輝きだした!
「むむむっ!…見えましたよ。どうやらこの道をずっと進んだ先のお城に行ったようです。」
「お城…ライオンのところね、ありがとう!ダチョウ!」
「ふふっ、どういたしまして。」
「はいはい!次わたし!私を占ってくれ!」
「そうですね…なにを占って欲しいですか?」
「うーん、そうだなぁ…よしっ決めた!単純に私の未来を教えてくれ!」
「うーん、もう少し限定的にしてもらえませんか?例えば何日先、何ヶ月後、何年後という風に言ってもらえるとありがたいです。」
「ふむむむ、よくわからんからあんたが決めてくれ!」
「わかりました。ではさっそく…」
またもやダチョウはむむむ…と呟いて卵を光らせるそして…!
「むむむ…!?、………………これは」
「どうだ?何が見えたんだ!?」
未来、一体私は何をしているのだろう、楽しみだなぁ…
「これは…クローさんじゃない方が見えます。なんでしょうこれは…それにどうしてこんなに赤く…!?!?」
ダチョウはいきなり顔を真っ青にするとその場で座り込んでしまった。どうしたんだ?
「どうしたんだダチョウ?大丈夫か?」
「は、はい…。」
「はいって…どう見ても大丈夫じゃないわよ!」
カラカルが慌ててダチョウのそばに寄り添う。
ダチョウはすみませんと一言言うとカラカルの肩を借りて立ち上がった。少しふらっとしてビックリしたが、なんとか大丈夫そうだ。
「ビックリした…、それで、何が見えたんだ…?」
「………ふふっ、私が占ったのは3年後のクローさんの姿です。元気にカラカルさんと遊んでいるクローさんの姿が見えましたよ。」
ダチョウはそう言うとニコリと笑った。
……三年後、私はその時もカラカルと一緒にいるのか!
嬉しい!胸の底から熱い何かがこみ上げてくるぐらいだ!
「ははは…やった!やったぞおおおおお!」
「何をそんなに喜んでるのよ…。」
カラカルが呆れた風に言うがそんなの関係ねぇ!私はこの喜びを形にするぞぉぉぉ!!!
「あっはははははははは!!!」
「ホントになんでそんなに喜んでるのよ…」
「カラカルと一緒に居るって分かって嬉しい!それだけさ!」
「何を言うかと思えば…まったく。」
左右に顔を振って呆れた仕草をするがその表情はいつもより柔らかい。カラカルも嬉しいのかな?
「ほら、いつまでも喜んでないで、早くセンちゃんを探しに行くわよ。」
「それもそうだな!よし!センちゃんにも教えてやろう!ほら、早く行こうカラカル!」
私は全力で走る。
この喜びを、誰かに伝えれずには、いられない!
「カラカルさん、話があります。」
「クローの事ね?」
「はい。」
ダチョウは真剣な表情となってカラカルのそばに寄る。
そして耳元で話し始めた。
「クローさんの未来、3日後の未来を見たんです。そしたら、クローさんではない方が映っていました。いや、かろうじてクローさんの面影が見られましたが…」
カラカルはその時思い出した。
クローが野生解放をした時、姿が変わり正気を失ってしまうことを。
「………なにがあったの?」
「カラカルさん、3日後の未来、なにが映っていたと思います?」
カラカルはよくわからないという顔をした。
「……血塗れだったのです。」
「……………え?」
「私が見たその人はなぜか真っ赤になっていました。黒に近い、赤。それが血だと気づいた時、私は体から力が抜けて…」
思い出したせいか、ダチョウはまたふらりとする。
カラカルはすぐにダチョウの体を支えた。
「カラカルさん。3日後、3日後は必ずクローさんと一緒に行動してください。なにがあるかわかりません。しかしそれはきっと大きな災いが関係している気がします…。」
「…えぇ、分かったわ。絶対クローに、クローに傷なんてつけさせない。」
「……ふふっ、大切に思っていらっしゃるのですね?」
「まぁね、あの娘はなんだかんだで可愛がり甲斐があるから。」
「そういうことにしてあげます。」
「ちょ、どういう意味よそれ。」
「なんでもありません。さぁ、クローさんが行ってしまいますよ?」
「あ、ったくあの娘ったら次は二人で元気な姿で会いにくるわ!」
「はい、ぜひ。」
ダチョウは疲れた表情でカラカルの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。
「……思い立ったが吉日です。」
ダチョウは凄まじいスピードでカラカル達とは別の方向へ走って行った。