けものフレンズ 〜ふぉーるあうと!〜 作:ガイガーカウンター
「なぁあんたホンマ凄いやっちゃな?さっきのセルリアン退治を見てビックリしたわ!」
「……えぇっと?」
誰だ、この人
「ヒョウ!どうしてここに?サバンナに居るものだと思ってたわ。」
「お、カラカルか!探しても全然おらんと思ったらこんなとこにおったんやな、探したでー」
「紹介するわ、彼女はヒョウっていうネコ科の動物よ。」
「よろしゅうなー!あんたの名前はなんちゅうんや?」
「え?、く、クローだ、よろしく…」
こ、この喋り方は一体なんだ…?
かなり分かりづらいぞ。
「面白い喋り方してるんだな?」
「せや、よう言われるわ、ところでカラカルはなんでへいげんちほーにおるんや?サーバル探しとったで」
「今はクローに着いて行って旅をしてるのよ。」
「へぇー、旅ね…どんな目標があるんや?」
「私は人っていう奴を探してるんだ。それでついでに記憶を思い出していってるって感じだ。」
「記憶を思い出す…?も、もしかしてあんた記憶喪失なんかーっ!?」
「凄い反応だな…、まぁそうだが、なにかあったのか?」
「いや、別になんも。」
……その反応のデカさはなんだ!?
「ちょ、調子が狂う…」
「ところでヒョウ、どうしてここまで?」
「お、そういや言うの忘れとったな。」
ヒョウはまばゆい笑顔を少し和らげると次の言葉を紡ぐ
「ここには噂の合戦ちゅうもんを見に来たんや、どんなもんか一目見たくてなー!」
「へぇ、そのためにわざわざここまで来たんだ。」
「理由はもう一つあるで、サーバルがな、カラカルどこいったー言うて寂しがっとったで?旅をするのもええけどさすがに一言言うとかな。」
「……そうね、あの娘には悪いことをしちゃったわね。」
「ま、ウチがいろいろ言うてとりあえず寂しさを紛らわしといたけど近いうちに会いに行ったりや?」
「ええ!もちろんよ!」
「……ところでなんやけどな?カラカル。」
「ん?どうしたの?」
「………クロヒョウ見てないか?」
「クロヒョウ?見てないわ、はぐれたの?」
「せやねん、ホンマどこ行ってもうたんやろか。」
「探すのを手伝おうか?急ぎの旅でもないしな。」
「お!ホンマか!?」
「ああ、わたしも、その、フレンズだからさ、困ってるヤツは助けたいんだ」
「おおおーっ!おおきに!ホンマおおきにな!クロー!」
「お、おおきに…?」
「ありがとうって意味よ、クロー。」
本当になんだこの喋り方は…
「ほな…、どないやって探そ?」
「うーん、そうねぇ…この道を歩いていきましょう」
そこには石で舗装された道があった。
気づかなかったな…
「わかった!そんじゃ行こか!」
ヒョウは先頭に立って歩き始めた。
「……カラカル、ネコ科って変だと思う。」
「え゛」
カラカルがガチーンと音を立てそうなぐらいぴっしり固まった。
「へへっ、嘘さ。フレンズはみんなそんなもんだろう?」
確かにヒョウは喋り方がよく分からないがそれだけだ。もっと変なフレンズなんかそこらじゅうに居るし、むしろこれは変ではなく普通なのかも知れない。いや、普通と言ってもダメだ。ここは…
「ほんと、個性豊かなヤツばっかりで楽しいな!」
「……ふふ、そう。それは良かったわ。」
カラカルは嬉しそうな顔でそう言った。